

<TOP画像:美しいマジョリカタイルが壁一面に展示されている台湾花磚博物館(マジョリカタイル博物館)の館内>
台湾南部に位置する嘉義(チーイー)市は、人気観光地・阿里山(アリサン)への玄関口として知られていますが、市内にも歴史や文化を感じられる魅力的なスポットが数多く存在します。
日本統治時代の面影を残す木造建築や、色鮮やかで美しいマジョリカタイル、自然豊かな公園など、台湾鉄道(台鉄)嘉義駅の周辺には徒歩で気軽に巡れる観光スポットが集まっています。さらに、嘉義を代表するご当地グルメ「火鶏肉飯(ターキーライス)」をはじめとした絶品グルメも豊富で、観光と食べ歩きの両方を満喫できる街です。
今回は、嘉義を初めて訪れる方にもおすすめしたい「マジョリカタイル博物館」「檜意森活村(ヒノキビレッジ)」「嘉義公園」、そして活気あふれる「文化路夜市」を分かりやすくご紹介します。
目次
- 嘉義(チーイー)市へのアクセスと特徴
- 美しい装飾に魅了される「マジョリカタイル博物館(臺灣花磚博物館)」
- 日本時代の宿舎群が残る「檜意森活村(ヒノキビレッジ)」
- 歴史と自然を感じる「嘉義公園」
- 嘉義名物!絶品ターキーライス「火鶏肉飯」
- 食べ歩きが楽しい「文化路夜市」
- まとめ・嘉義散策のコツ
嘉義(チーイー)市へのアクセスと特徴
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<台湾鉄道嘉義駅から徒歩3分の場所にある老楊方塊酥の店舗外観>
嘉義市は台湾中南部に位置し、台湾新幹線(高鉄)と台湾鉄道(台鉄)のどちらでもアクセス可能です。新幹線の嘉義駅は市街地から少し離れていますが、BRT(バス高速輸送システム)を利用すれば約20分で台鉄嘉義駅へ到着します。また、2015年12月に嘉義県太保市にオープンした「故宮南院(國立故宮博物院南部院區)」へも、台鉄嘉義駅から直行シャトルバスが出ています。
今回ご紹介する観光スポットはすべて嘉義駅周辺に集まっているため、徒歩でゆっくりと街歩きを楽しむことができます。
美しい装飾に魅了される「マジョリカタイル博物館(臺灣花磚博物館)」
嘉義駅から徒歩約10分の場所にある「マジョリカタイル博物館(臺灣花磚博物館)」は、日本統治時代の建築物などで使用されていた貴重なマジョリカタイルを保存・展示している私立博物館です。館内の床には80年以上の歴史をもつヒノキが使用されているため、入り口で靴を脱いで入館します。
マジョリカタイル(Majolica tile/馬約利卡磁磚)とは、表面に鮮やかな絵柄や立体的な模様が施された装飾タイルのこと。台湾では1919年頃から民間建築で使われ始め、1920〜1940年代(主に昭和初期)にかけて、住宅や公共建築の装飾として広く普及しました。
19世紀イギリスの装飾タイルの影響を受けて日本で発展した「和製マジョリカタイル」が台湾へ渡り、その後、独自の建築文化「花磚(ファージュアン)」として定着しました。当時の台湾では、日本から輸入した白いタイル地に現地で絵付けを施す「彩繪磁磚(彩色タイル)」の技術が発達していきました。
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<ショップで使える50元割引券がついた入館チケット>
ミュージアムショップでは、タイル柄のコースターやマグネット、文房具やアクセサリーなどが販売されています。入館チケットには100元以上の購入で使える「50元割引券」が付いていますので、お土産選びにぜひ活用してみてください。
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<タイル柄のおしゃれな雑貨やコースターが並ぶミュージアムショップ>
素地は日本製、絵付けは台湾という日台の歴史が融合した美しいタイルには、花や鳥、幾何学模様など多種多様なデザインが存在します。小さな博物館ですが、細密な絵柄を眺めていると時間を忘れてしまうほど。レトロでフォトジェニックな空間は、写真撮影を楽しむ旅行者にも大人気です。
臺灣花磚博物館(マジョリカタイル博物館)
- 所在地:嘉義市西區林森西路282號
- 開館時間:10:00~17:30
- 休館日:火曜
- 入館料:100元(※100元以上の商品購入で使える50元割引券付き)
- アクセス:台湾鉄道嘉義駅を出て左手、林森西路を直進。北興陸橋を越え、民生北路との交差点を過ぎた左側(徒歩約10分)
- 公式サイト: 臺灣花磚博物館
※15人以上の団体は公式LINE「@1920t」より要予約
日本時代の宿舎群が残る「檜意森活村(ヒノキビレッジ)」
マジョリカタイル博物館から徒歩約10分の場所にある「檜意森活村(ヒノキビレッジ/Hinoki Village)」は、日本統治時代に阿里山林業の関係者宿舎として建てられた木造建築群を修復・再生した話題のスポットです。
2009年から台湾政府による本格的な修復事業がスタートし、約4年の歳月をかけて2013年に完成。2014年より文化・観光施設として正式オープンしました。かつて森林資源の搬出で栄えた嘉義の林業の歴史を今に伝え、ノスタルジックな日本家屋の風情を体感できます。
敷地内には約28棟の木造建築が美しく残されており、現在はセレクトショップ、カフェ、レストラン、ギャラリーとして活用されています。
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<檜造りの日本家屋を活用した落ち着いた佇まいの春禾人文生活館>
園内では台湾茶やヒノキのアロマオイル、木工雑貨など、嘉義ならではのお土産が豊富に揃います。
散策の合間の休憩には、宿舎番号T25-Bにあるカフェ「春禾人文生活館」がおすすめ。
かつて林務局の宿舎だった日本家屋の空間で、阿里山コーヒーや厳選された台湾茶、軽食(ミニマムチャージ180元)を堪能できます。
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<伝統的な茶器やこだわりの服飾が飾られた春禾人文生活館の店内>
店内には茶器や中華風の衣装なども展示・販売されています。ヒノキやお茶、コーヒーの心地よい香りに包まれながら、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
店舗の営業時間は10:00〜18:00ですが、敷地内自体は24時間開放されているため、夜間にライトアップされた雰囲気を撮影することも可能です。
檜意森活村(ヒノキビレッジ)
- 所在地:嘉義市東區共和路370號
- 電話:+886-5-276-1601
- 営業時間::10:00~18:00(※屋外エリアは立ち入り自由)
- 入場料:無料
- アクセス:台湾鉄道嘉義駅より林森西路を直進、忠孝路を渡って共和路を右折(徒歩約25分)
- 公式サイト:檜意森活村
歴史と自然を感じる「嘉義公園」
檜意森活村から東へ徒歩約20分の場所にある「嘉義公園」は、1910年に開園した歴史ある総合公園です。
広大な園内には巨木のガジュマルや熱帯植物が生い茂り、市民の憩いの場となっています。公園のシンボルである高さ62mの展望塔「射日塔」からは、嘉義市街や遠く連なる山並みを360度見渡すことができます。
また、野球ファン必見なのが映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』の関連スポットです。1931年に嘉義農林学校野球部が台湾代表として甲子園に出場し、準優勝を果たした実話を基にした同作。園内には名将・近藤兵太郎監督と選手たちの銅像が建ち、絶好の記念撮影スポットになっています。
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<公園入口付近にあるビジターセンター「KANO遊客中心」>
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<KANO遊客中心で販売されている阿里山茶やヒノキ製品のお土産>
公園入口のビジターセンター「KANO遊客中心」にはショップが併設されており、KANO公式グッズ、ヒノキ雑貨、嘉義名物の銘菓など多彩な特産品が購入できます。
嘉義公園
- 所在地:嘉義市東區啟明路264號
- 電話:+886-5-274-4019
- 開園時間:24時間(※施設により異なる)
- 入園料:無料(※射日塔登楼などは有料)
- アクセス:台湾鉄道嘉義駅より中山路を直進(徒歩約38分、または7327番等の市営バスで約10分)
嘉義名物!絶品ターキーライス「火鶏肉飯」
嘉義を訪れたら絶対に外せないソウルフードが「火鶏肉飯(フオージーロウファン)」です。
炊きたてのご飯の上に、細かくほぐした七面鳥(ターキー)の肉をのせ、醤油ベースの甘辛ダレと香ばしい鶏油(チーユ)をかけたシンプルな料理ですが、一口食べればやみつきになるおいしさ!
中でも1956年創業の老舗「噴水火鶏肉飯」は、嘉義市中心部の噴水ロータリー脇に位置することから地元民・観光客問わず長年親しまれています。
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<ジューシーなターキーがのった看板メニューの鶏肉絲飯(55元)>
看板メニューの「鶏肉絲飯(55元)」は、柔らかなターキー肉と特製ダレ、ご飯のバランスが絶妙で、小腹が空いたときの軽食にも最適。ゴーヤの煮込み「滷苦瓜(50元~)」や、アサリと酸菜のスープ「酸菜蛤仔湯(60元)」などの一品料理と一緒に味わうのがローカル流です。
行列ができる人気店ですが、回転は早いため、列に並んで待ちましょう。店内で食べる場合は「内用(ネイヨン)」、テイクアウトは「外帶(ワイダイ)」の列に並びます。店内席や店外のテーブル席へはスタッフが案内してくれます(相席になる場合あり)。お会計は食後にスタッフが集金に来るシステムです。
噴水火鶏肉飯(中山店)
- 所在地:嘉義市西區中山路325號
- 営業時間:10:00~20:00頃
- 定休日:無し
- アクセス:台湾鉄道嘉義駅より中山路を直進、文化路ロータリー手前の右側(徒歩約13分)
食べ歩きが楽しい「文化路夜市」
文化路夜市は、嘉義市内で最も賑わうナイトマーケットです。
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<夜になると屋台がズラリと立ち並ぶ賑やかな文化路夜市>
火鶏肉飯のほか、伝統スイーツの豆花、サクサクの揚げ物など、台湾ならではのB級グルメ屋台が所狭しと並びます。嘉義市のメインストリート・文化路の約400〜500m区間が夕方以降歩行者天国となり、活気あふれる夜市へと変貌します。観光の締めくくりに、ぜひ夜の散策へ出かけてみてください。
文化路夜市(文化路観光夜市)
- 所在地:嘉義市東區文化路
- 電話:+886-5-229-4593
- 営業時間:15:30頃~23:00頃(※店舗により異なる)
- 定休日:無し
- アクセス:台湾鉄道嘉義駅より中山路を直進、文化路を右折(徒歩約14分)
まとめ・嘉義散策のコツ
台鉄嘉義駅を起点とし、「マジョリカタイル博物館」→「檜意森活村」→「嘉義公園」と巡るルートは、嘉義の歴史・文化・自然を効率よく満喫できる黄金ルートです。昼間はレトロな建造物や緑豊かな公園を歩き、夜は熱気あふれる夜市で名物グルメに舌鼓を打つ――そんな贅沢な過ごし方ができるのが嘉義市の醍醐味です。
台湾旅行の際は、阿里山観光の通過点にするだけでなく、ぜひ嘉義市内にも1日滞在して、奥深い歴史とグルメを満喫してみてくださいね!
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千里
- 静岡県出身、台湾の高雄在住。現在、日本語・中国語教室を開きながら、ガイド、特約翻訳、通訳、ライター等に従事しています。
































