

海岸で宝石を探し、湧水の林で涼み、蜃気楼を取り入れたアートや美しい水の流れを眺める――。
黒部川扇状地を含む富山県東部は、山と海の距離が近く、豊かな水に恵まれた地域です。山々から流れる水は、林や田畑を潤し、地下を流れる伏流水となって再び姿を現します。
今回は地元ライターが、ここでしか出会えない水の絶景、ご当地グルメ、温泉を楽しむ富山県東部の1泊2日ドライブコースをご紹介します。
目次
- 1日目午前:ヒスイ海岸で宝探し(朝日町人気スポット)
- 1日目ランチ:朝日町名物のたら汁(郷土料理)
- 1日目午後:杉沢の沢スギで森林浴(天然記念物の湧水林)
- 立ち寄りスポット:子どもの水遊びは入善町中央公園へ(親水広場)
- 宿泊:上杉謙信ゆかりの「生地温泉たなかや」(黒部の一軒宿)
- 2日目午前:蜃気楼が「∞」を描くアート《infinity~mirage》
- 2日目ランチ:海辺のカフェ「北洋の館」(生地の港町)
- 2日目午後:東山円筒分水槽の美しい分水(魚津の絶景スポット)
- まとめ:富山県東部の水の絶景と温泉・グルメを楽しむ旅
1日目午前:ヒスイ海岸で宝探し(朝日町の人気スポット)
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旅の始まりは、ヒスイ探しができる朝日町の「ヒスイ海岸」です。丸みを帯びた色とりどりの小石が波打ち際を埋め尽くし、その中からヒスイの原石が見つかることがあります。
緑色の石がすべてヒスイとは限らず、素人が石を判別するのは簡単ではありません。私が訪れた際は、海岸横にある「ヒスイ海岸観光交流拠点施設ヒスイテラス」の前で、石に詳しい方が拾った石を見分けてくれました。残念ながらヒスイではありませんでしたが、ワクワクする宝探しの時間を楽しみました。
ヒスイテラスの2階には、海を眺められるカフェやギャラリーがあります。私が訪れた際はヒスイに関する展示もあり、海岸で見つけられなかった人もその美しさを間近で確かめることができました。
※滑りにくい靴を履き、波が高い日は水際に近づかないようにしましょう。
ヒスイ海岸観光交流拠点施設 ヒスイテラス
- 所在地:富山県下新川郡朝日町宮崎3239-6
- 電話:0765-83-3015
- 開館時間:8:30~17:30(冬期間は16:00まで)
- 定休日:12月29日~1月3日
- 料金:入館無料
- 公式サイト:朝日町役場 ヒスイ海岸観光交流拠点施設ヒスイテラス
※コインシャワー、レンタサイクルは有料
1日目ランチ:朝日町名物のたら汁(郷土料理)
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昼食は、ヒスイ海岸近くの国道8号沿いにある「たら汁街道」へ。
たら汁は、ぶつ切りにしたタラを豪快に煮込む味噌仕立ての郷土料理です。漁師飯から始まったたら汁には、タラやゴボウ、ネギなどの旨味がたっぷり。
宮崎・境地区には、たら汁を提供する民宿や飲食店が並ぶ「たら汁街道」があります。店ごとに異なる味を楽しみ、お気に入りの店を見つけてください。
- 公式サイト:一般社団法人
1日目午後:杉沢の沢スギで森林浴(天然記念物の湧水林)
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<杉沢の湧水地点。画像には写っていませんが、足元に温度計が挿してある場所から水が湧き出ています>
自然館の奥から林へ入ると、空気がふっと涼しくなります。木道の脇にはぷくぷくと湧き出す澄んだ水が流れ、真夏でも林内はひんやり。水面にスギや緑の葉が映り、物語の世界に迷い込んだような深い緑に包まれた景色が広がります。
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雪の重みなどで曲がった幹が地面に触れ、そこから新たな根や幹を伸ばす「伏条更新」も見どころです。
豊かな自然と厳しい環境の中、形を変えながら生き続ける森の生命力を感じられます。
入善町吉原に位置する沢スギ自然館では、国の天然記念物「杉沢の沢スギ」を見ることができます。
杉沢の沢スギ・沢スギ自然館
- 所在地:富山県下新川郡入善町吉原950
- 電話:0765-72-1710
- 営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、休日の翌日、12月28日~2月末
- 料金:無料
- 公式サイト:杉沢の沢スギ
立ち寄りスポット:子どもの水遊びは入善町中央公園へ(親水広場)
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お子さま連れで時間に余裕があれば、「入善町中央公園」がおすすめです。
中央公園のわくわくドーム前にある親水広場は、「水があふれる町・入善」をイメージした水遊び場です。浅い流れで小さな子どもも水に触れられ、大型遊具や芝生広場、屋内多目的施設もそろっています。
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沢スギで湧水が育む林を歩いた後は、中央公園で入善町の水の豊かさを違った形で体感してください。
入善町中央公園
- 所在地:富山県下新川郡入善町入膳456
- 電話:0765-72-3856
- 開園時間・閉園日:園内施設により異なるため公式サイトで要確認
- 料金:無料
- 公式サイト: 入善町中央公園
宿泊:上杉謙信ゆかりの「生地温泉たなかや」(黒部の一軒宿)
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宿泊は、黒部市の生地にある一軒宿、上杉謙信ゆかりの「生地温泉たなかや」へ。
明治44年創業、2026年に創業115年を迎えました。上杉謙信も身を癒やしたと伝わる霊泉を守り続ける、歴史ある宿です。心温まるおもてなしと、富山湾の旬の魚介を活かした料理も魅力です。
生地温泉たなかや
- 所在地:富山県黒部市生地吉田新230
- 電話:0765-56-8003
- 定休日:不定休
- 公式サイト:生地温泉たなかや
※日帰り入浴、日帰り会食の提供あり。公式サイトを要チェック。
2日目午前:蜃気楼が「∞」を描くアート《infinity~mirage》
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2日目は、生地海岸の《infinity~mirage》からスタート。
護岸堤に設置されているのは、横幅14.1m、高さ2.3mの巨大な「m」型看板です。魚津市側から海越しに見ると、蜃気楼によって「∞」に見えることがあります。
黒部市美術館と魚津埋没林博物館が連携し、アーティストユニット「山下麻衣+小林直人」が展開する、富山湾の蜃気楼を取り入れたパブリックアートです。現地だけでなく、ライブ映像でも楽しめます。
ライブ映像は、黒部市美術館のプロジェクト公式ページから視聴できます。また、魚津市の魚津埋没林博物館では、「∞」に見えたときの写真や蜃気楼に関する展示も楽しめ、作品についてより深く知ることができます。
富山県東部ならではのこの作品は、2027年3月31日頃までの公開を予定しています。お見逃しなく。
《infinity~mirage》「m」型看板
- 所在地:富山県黒部市生地阿弥陀堂1068-1
- 電話:0765-52-5011(黒部市美術館)
- 料金:無料
- 公式サイト:《infinity~mirage》プロジェクト
※看板は堤防の海側に設置されています。悪天候の場合は鑑賞をお控えください。
2日目ランチ:海辺のカフェ「北洋の館」(生地の港町)
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昼食や休憩は、《infinity~mirage》から近い「北洋の館」へ。
薪ストーブがあり、落ち着いた海辺のギャラリーカフェです。館内には港町や漁の歴史を感じる品々が並びます。カフェではランチタイムにさんまや干物などの定食を提供しています。定食を希望する場合は、事前予約がおすすめです。
生地の町並みや海辺を散策した後に、ゆっくり休憩できる場所です。
北洋の館
- 所在地:富山県黒部市生地芦崎字下浦330
- 電話:0765-57-5055
- 営業時間:10:00~17:00(定食 11:00~14:00、喫茶ラストオーダー 16:00)
- 定休日:火・水曜
- 公式サイト:北洋の館
2日目午後:東山円筒分水槽の美しい分水(魚津の絶景スポット)
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旅の締めくくりは、「日本一美しい円筒分水槽」と称される魚津市の東山円筒分水槽です。1954年に造られたこの施設は、中央に流れ込んだ水を三つの農業用水へ公平に分配します。
直径約9mの円筒を包むように水が流れ落ちる姿は、小さな滝のよう。近くでは迫力ある水音を感じ、見晴らし台からは水が三方向へ分かれる仕組みを観察できます。
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円筒を囲む水の流れに、田園、毛勝三山をはじめとする山並み、富山湾方面の眺望が重なり、農業施設とは思えない美しい水景をつくり出しています。2020年には国の登録有形文化財に登録されました。
東山円筒分水槽
- 所在地:富山県魚津市東山
- 料金:無料
- 駐車場:無料駐車場あり(3台:普通車2台、車いす用1台)
- 自転車ラック:あり(6台分)※トイレ:無し
- 公式サイト:うおっ!な魚津旅情報@北陸・魚津市観光案内
まとめ:富山県東部の水の絶景と温泉・グルメを楽しむ旅
このコースでは、海岸でヒスイを探し、黒部川扇状地の湧水が育てた杉林を歩き、水に触れて遊び、蜃気楼アートや美しい分水の仕組みを楽しめます。
紹介した5つの観光スポットは、すべて無料です。観光費を抑えながら、郷土料理や海辺のグルメ、歴史ある温泉も満喫できるのが、このコースの魅力です。
今回紹介した場所以外にも、迫力ある放水で知られる黒部ダム、黒部峡谷に囲まれた宇奈月温泉、町なかで飲める数々の湧き水など、山と水に富んだ富山県ならではの見どころが数多くあります。
山と海、清らかな水、グルメ、温泉に恵まれた富山県で、その土地ならではの「水の旅」を楽しんでみてください。
※営業時間や休館日は変更される場合があります。訪問前に各公式サイトで最新情報をご確認ください
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きさらぎ
- フラダンスのインストラクターでもある、世界中を旅したい”踊れるライター”です。
最近の興味はもっぱらインド。毎年インドに呼ばれています。旅先では、人とのふれあいや美味しいものを楽しみに、導かれるままに歩いています。「行ってみたい!」と思ってもらえるような魅力を、心を込めてお届けします!






























