【沖縄県】世界遺産登録25周年記念 勝連城ドローンショーイベントレポート

<TOP画像:勝連城跡(かつれんじょうあと)世界遺産登録25周年を祝うイベントでのドローンショー>

東京オリンピック以降、日本でも各地で実施されるようになったドローンショー。

今回は、ハイクオリティなアニメーションでシーンを牽引するルーカスドローン(株)協力のもと、沖縄の世界遺産でのドローンショーの密着取材を敢行した様子をご紹介する。

世界遺産登録25周年記念、勝連城ドローンショーのパンフレット
<蘇る勝連一夜城概要フライヤー>

目次

ドローンショー制作運営の流れ(機材・プログラム・安全管理)

沖縄の勝蓮城のドローンショー制作運営の流れ
<田植えと呼ばれるドローン配置の様子>

通常、ドローンショーでは複数のドローンのフライトプログラムを作成し、自動で飛ばしている。今回の勝連城でのフライトでは、500機が約15分自動飛行した。現在市販の機材では電池容量の関係で約20分で再度充電が必要になってしまうため、通常のショーは大体15分くらいに収まる。

機数はギネス記録に認定されており、10,000機を超える大規模なショーも存在する。「サッカーワールドカップ2026北中米大会」のメキシコシティでの開会式では、ルーカスドローン(株)がアニメーションを担当し、3,000機によるドローンショーが行われた。

夜の勝連城跡の上に浮かぶドローンで形どられた城正殿
<城正殿をイメージしたアニメーション>

複数のドローンにどういった動きをさせるかについて、ルーカスドローン(株)では、Cinema 4DやBlenderといった3DCGソフトで作成し、それをSkybrush studioなどのプラグインソフトに流し込んでいる。現場でフライト位置を細かく再調整できるよう、プラグインソフトを独自開発しているという。

作成したフライト情報でリハーサルをし、本番ショーを迎える。リハーサル場所はネタばれを防ぐために非公開となっている。事務側スタッフはクリエイティブ制作と並行して現地調査(発着場所確保)や各省庁への飛行許可申請などを行う。安全面では、観客の頭上や民家の上を飛行しないことが徹底されている。

世界遺産・勝連城跡の歴史と25周年の取り組み

ライトアップされた勝連城跡で演舞する人達
<ライトアップされた勝連城跡>

勝連城跡は、15世紀に海外貿易で勝連に繁栄をもたらした阿麻和利の居城として有名。自然の断崖を利用して築城されたことから「難攻不落の城」ともいわれている。

世界遺産登録から今年で25年。阿麻和利の精神を受け継ぎ、斬新な試みを継続してきた(阿麻和利のエピソードに、蜘蛛の巣を見て漁網を発明したという逸話も残る)。

施設保存・維持管理のみに従事するのではなく、ユニークベニューとしての打ち出しを積極的に行い、MICE関係者を通して貸切パーティーなど企業団体の受け入れを行ってきた経緯がある。「ドローンショーで現存しないお城を再現しましょう!」という提案にも共感していただけたという。

現代版組踊「肝高の阿麻和利」と地域文化の継承

「肝高の阿麻和利」とは、沖縄県うるま市の中高校生が、勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生を演じる現代版組踊。

上述の貸切パーティーでは、オリジナルの余興が求められることが多く、そこにエンタメ好きの沖縄県民性も加わり、琉球王国の歴史を振り返った中で、「冊封使の歓待のために磨かれた芸能・組踊の現代版でもてなそう」という発想は自然な流れだった。

沖縄県うるま市の中高校生が、勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生を演じる
<ドローンショーとのコラボレーションを成し遂げた現代版組踊「肝高の阿麻和利」演舞>

冊封使は、琉球王国の国王が交替する際、認可許諾の押印をするために中国から派遣される使節団で、規模は約400人に及んだ。MICE・インバウンド受入に精を出す沖縄県にとっては、600年以上前から団体客をもてなしていたことになる。また、冊封使の一行が中高生で組織されている点は、エイサー青年会を彷彿とさせる。勝連地区を含む沖縄県中部はエイサーのメッカでもある。

勝連城跡の空に肝高の阿麻和利のドローン文字が浮かぶ
<演舞タイトルを夜空に掲出>

阿麻和利は勝連地区では政治手腕が高く評価され、ヒーローとして語り継がれている。一方で首里王府からは、政略結婚した妃・百度踏揚の密告により謀反を企てたとして処罰されたと伝えられている(諸説あり)。

田植え(ドローン発着場所の機材配置と準備)

ドローン発着場所景観、三の曲輪うなー 芝生のお庭
<ドローン発着場所景観。三の曲輪うなー(お庭)を利用>

琉球王国は祭政一致の体制であったため、城跡の各所に拝所が設けられている。今回のドローンショーでは三の曲輪(くるわ)を発着場所に設定したが、ここにも拝所があり、ドローンショーも守られていたかのように感じられた。

通常、500機のドローンが動く際には、5〜10機ほど動きにズレが生じることがあり、予備機を準備するのが一般的だ。しかしこの日は不良機が一切なく、天候にも恵まれ、風もほとんどなく雨も降らなかった。

発着場所への機材運搬は人力で行われた。お城の防衛上の理由から、曲輪に向かう階段が斜めに設計されており、運搬作業には苦労した。階段は琉球石灰岩でできており、濡れていると滑りやすいが、仕込み・本番ともに天候に恵まれ、安全に進めることができた。

勝連城ドローンショー本番レポート

勝連城跡のドローンショーいよいよスタート、離陸の瞬間
<ドローンショーいよいよスタート、離陸の瞬間>

ドローンの勝連城のアニメーション
<勝連城のアニメーション>

ドローンで投影された2双の船
<貿易で栄えた勝連地域>

ドローンで描かれた勝連城10代目城主、阿麻和利
<勝連城10代目城主、阿麻和利>

ドローンで描かれたエイサーの町、うるま市をレペゼン
<エイサーの町、うるま市をレペゼン>

勝連城跡、うるま市の地域の誇りをアニメーションで全面的に表現したため、アニメーションが変わるたびに拍手喝采が起こったのが印象的だった。

動画はルーカスドローン(株)の公式サイトからご覧になれます。

>>ルーカスドローン(株の公式サイトはこちら

まとめ

夜空に描かれる光のエンターテイメントショーとして、日本でもようやく市民権を得てきたドローンショー。地域の文化や誇りをアニメーション化し、夜空に投影するスタイルは、わかりやすく一般受けしやすい表現方法。

SNSでも話題になりやすく、地域振興を支える祭りの新たな顔になりつつあると感じた。

勝連城跡

  • 所在地:沖縄県うるま市勝連南風原3807-2
  • 電話:098-978-2033
  • 営業時間:9:00~18:00
  • 定休日:無し
  • 駐車場:大型バス6台 / 普通車148台(無料)
  • 公式サイト : 勝連城跡 

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リトルマスタ

音楽アーティストとしての活動の一方、レコード会社A&R⇒音楽ライター⇒インディーレーベル主催⇒CSTV番組プロデューサー⇒キャリア公式携帯サイト運営⇒お笑いコンテンツマーケティング企画⇒行政観光振興事業プロデューサー⇒ドローンショー運営と渡り歩く。
★Instagramアカウント
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★HP
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