湯けむりと熱泥の迫力を間近で体感 15〜30分で楽しめる筋湯温泉エリア「小松地獄」散策記|大分県

湯けむりが立ち上り、地面からは熱泥がぽこぽこと噴き出す様子が間近で見られるエリア。大分県九重町・筋湯温泉エリアにある「小松地獄」は、自然の力を五感で体感できる散策スポットです。

令和7年7月に改修工事が完了し、現在は整備された遊歩道を通って、安心して散策を楽しめるようになりました。散策時間は15〜30分ほどと短時間ながら、非日常の景観に触れられるのが魅力です。

本記事では、実際に歩いて感じた小松地獄の様子を、子連れで訪れた際の視点も交えながらご紹介します。

目次

小松地獄の概要と改修工事

小松地獄 岩から湯けむりがあがっている
<2025年12月上旬の様子>

大分県九重町・筋湯温泉エリアに位置する「小松地獄」は、湯けむりと硫黄の香りが立ち込める独特の景観を楽しめる散策スポットです。

大自然の中に吹き上げる蒸気や、ぽこぽこと噴き出す熱泥の様子を整備された遊歩道から間近に観察することができます。場所によっては、温泉成分によって岩や土が赤く染まり、その色合いが"地獄"と呼ばれてきた理由を実感させます。

小松地獄 橋のかかる場所
<歩道橋の手すりは場所により高さが異なるため、子連れで行かれる際は注意が必要です>

小松地獄は、令和2年の豪雨災害により遊歩道の一部が崩落し、長期間立ち入りが制限されていました。その後、地域の尽力によって復旧工事が進められ、安全性を高めた遊歩道が整備され、令和7年7月に改修工事が完了。

現在は、安心して散策を楽しめる場所として再び開放されています。

小松地獄 湯けむり看板
<看板写真>

小松地獄 温泉卵が作れるカゴ
<温泉たまごが作れるように無料のかごも設置されています>

園地内には、湧き出る源泉を利用してゆで卵を作る無料の「たまごむし場」もあり、体験型の温泉文化を身近に感じられる点も魅力です。なお、生卵の販売は現地で行われていないため、温泉卵づくりを楽しみたい場合は生卵の持参が必要です。

<小松地獄の入り口に設置されている募金箱>
<小松地獄の入り口に設置されている募金箱>

散策は無料で楽しめますが、入口には環境保全のための募金箱が設置されています。自然環境の維持に役立てられるため、訪問の記念として協力するのもよいでしょう。

最寄りの無料駐車場から徒歩5分圏内とアクセスも良く、短時間でも密度の高い自然体験ができるスポットです。

小松地獄(こまつじごく)

  • 所在地:大分県玖珠郡九重町湯坪
  • 電話:0973-73-5505
  • 料金:無料(※遊歩道入り口に募金箱の設置あり)
  • 公式サイト:小松地獄 

実際に歩いた体験記(五感で味わう小松地獄)

湯けむりが雲のように噴き出している小松地獄
<湯けむりが雲のように噴き出している小松地獄>

<小松地獄、現地の様子>

遊歩道に足を踏み入れる前から、山あいに立ち上る大きな湯けむりが視界に入り、その存在感に圧倒されました。まるで巨大な雲が地表から湧き上がっているかのような白い煙は遠目にも迫力があり、近づくにつれて自然が生み出す力強さをより実感します。

子供たちにとって小松地獄の景色はこれまで見たことのないもので、湯けむりの迫力や湯面がぽこぽこと動く源泉の様子に終始大興奮でした。

沖縄在住で目にすることのない景観ということもあり、「どうしてこんな湯気が出るの?」「なんで匂いがするの?」と歩くたびに疑問が湧き、自然への興味が一気に膨らんでいく様子が見て取れました。

遊歩道は源泉が湧き出る地面よりやや高い位置に整備されているため、地熱や湯気の直接的な熱さを感じることはありません。

聞こえてくるのは吹き抜ける風の音が中心で、周囲の景色を眺めながらのんびりと散策できる穏やかな雰囲気があります。ただし、ところどころで硫黄の香りが強くなる箇所もあり、温泉地ならではの空気を肌で感じることができます。

小松地獄の遊歩道
<遊歩道の様子>

遊歩道自体は整備されており歩きやすいものの、階段状の段差がある箇所も見られるため、履き慣れたスニーカーで訪れるのがおすすめです。

今回は紅葉が終わり、冬が始まる手前の時期に訪れましたが、例年の紅葉シーズン(11月上旬〜中旬頃)であれば、あたり一面が赤く色づいた景色と湯けむりが重なり、より印象的な風景を楽しめそうだと感じました。

親子旅の視点から見た小松地獄

小松地獄 遊歩道から見える山も景色
<遊歩道の様子>

小松地獄の散策は、大人にとっては自然の迫力を感じる時間であり、子供にとっては未知の世界に触れる体験でもあります。湯けむりが立ち上る様子や源泉の動きは、図鑑や映像では得られない実体験として強く印象に残ったようでした。

小松地獄の遊歩道から見える岩
<遊歩道から見える現地の様子>

整備された遊歩道を歩くことで、子供たちは安心して周囲を観察でき、自然現象に対する疑問や関心が自然と生まれていきます。一方で、高温の源泉が点在する場所でもあるため、特に小さなお子さま連れの場合は、走り出さないよう声を掛け合いながら歩くことが重要です。

家族で周囲の景色を共有しながら歩く時間は、親子旅ならではの価値があり、短時間ながらも学びの多い散策となりました。

周辺温泉・紅葉と合わせた旅の楽しみ方

小松地獄は、単体で訪れても十分に見応えのあるスポットですが、筋湯温泉エリアでの滞在と組み合わせることで、旅の満足度がより高まります。散策自体は15〜30分ほどで回れるため、宿のチェックイン前後やチェックアウト後に無理なく立ち寄れる点も魅力です。

あいのせ茶屋の外観
<あいのせ茶屋>

小松地獄から車で約15分の場所にある「あいのせ茶屋」は、今回の旅で立ち寄った食事処のひとつ。

あいのせ茶屋の店内の様子
<あいのせ茶屋の店内の様子>

筋湯温泉エリアらしい落ち着いた雰囲気の中で食事ができ、観光の合間の休憩に適した場所でした。名物の合いのせうどんやそばは、出汁のやさしい味わいが印象的で、価格帯は700〜800円台が中心。

しっかりとした量の麺類に加え、200円台の名物おにぎりも用意されていました。観光客だけでなく、地元の方やツーリング途中のバイク利用者が立ち寄る姿も多く見られました。

米だけでつくった温泉あまざけ
<米だけでつくった温泉あまざけ>

お土産の取り扱いもありましたが、筆者が特におすすめしたいのは甘酒です。これまで飲んだ甘酒の中でも、お米のやさしい甘さが際立ち、じんわりと体に沁みる味わいでした。店内で味わうのはもちろん、お土産として購入するのもおすすめです。

また、この周辺は季節の移ろいを感じやすい地域でもあります。訪問時は紅葉のピークを過ぎていましたが、名残の色づきから、最盛期には一帯が鮮やかな紅葉に包まれる様子が想像できました。

紅葉の時期に合わせて訪れれば、自然景観と温泉、散策を同時に楽しめる、贅沢な時間を過ごせるはずです。観光客に加え、地元の方々の利用も多く、こうした空気感も含めて筋湯温泉エリアならではの魅力だと感じました。

あいのせ茶屋(あいのせちゃや)

  • 所在地:大分県玖珠郡九重町田野685-4
  • 電話:0973-79-3188
  • 営業時間:9:00〜16:00
  • 定休日:木曜 ※秋の紅葉シーズン中は営業
  • 料金:冬季休業(2025年12月末〜2026年3月頃まで) ※電話にて要確認
  • 公式サイト:あいのせ茶屋

まとめ

遊歩道の案内版 小松地獄
<遊歩道の案内版>

改修工事を経て再び散策できるようになった小松地獄は、自然の力を五感で体感できる貴重なスポットです。整備された遊歩道により、短時間でも安心して訪れることができ、旅程に取り入れやすい点も大きな魅力といえます。

子供にとっては、日常では出会えない景観に触れ、自然への興味を育む機会となり、大人にとっても自然と向き合う静かな時間を過ごせます。筋湯温泉エリアを訪れる際には、ぜひ立ち寄りたい散策スポットです。

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ホクト

沖縄在住のWEBライター。本業は大学法人のフルタイム勤務の事務職で、2022年より副業として執筆活動を始めた。Yahoo!ニュース地域枠では1,000本以上の記事を執筆し、沖縄生まれ・沖縄育ちの地元目線で観光や暮らしの情報を発信している。本業の出張や趣味の旅行で毎年県外にも足を運び、幅広い視点で記事制作に取り組んでいる。趣味は平成・令和生まれの子供たちとのおでかけ。

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