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【日本百名山】26座目は摩訶不思議な世界が広がる久住山(大分県)

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回登った日本百名山は久住山(くじゅうさん)です。
九州でも人気の高いくじゅう連山の主峰である久住山はたくさんの登山口・登山道があります。僕が登った牧ノ戸峠(まきのととうげ)からの登山道は沓掛山(くつかけやま)を越えると摩訶不思議な世界が広がっていました。登山者に人気が高い山というのもうなづけます。
どんな光景が広がっていたのか...?紹介させていただきます。
目次
- 日本百名山26座目 久住山
- 【登り】牧ノ戸峠から沓掛山経由で扇ヶ鼻分岐へ
- 【登り】扇ヶ鼻分岐から西千里ヶ浜経由で久住分かれへ
- 【登り】久住分かれから久住山山頂へ
- 久住山山頂(標高1,786m)
- 【下り】久住山山頂から御池経由で久住分かれ避難小屋へ
- 【下り】久住分かれから西千里ヶ浜、扇ヶ鼻分岐、沓掛山経由で牧ノ戸峠へ
- 久住山登山のためのリンク集
日本百名山26座目 久住山
久住山
標高1,786mの久住山(くじゅうさん)はくじゅう連山の主峰です。
しかし、くじゅう連山の最高峰は中岳で標高1,791m(九州本土最高峰)です。久住山と九重山との2つの表記が混同していましたが、日本百名山は「久住山」、山域の総称は「くじゅう連山」と表記されています。
登山概要
- 登山日:2024年11月15日
- 天候:曇り
- 日本百名山26座目:久住山【大分県】
- 標高:1,786m
- 登山ルート:牧ノ戸峠から久住山の往復コース
- 距離:8.9km
- 標高差:665m
- 所要時間:4時間36分(休憩なしの場合)※僕は休憩時間を含め4時間14分でした。(少し基準より早い結果でした)
- 公表されている難易度(無冠雪期):初級者向け
- 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期):中級者向け
登山道の特徴と注意点
- 牧ノ戸峠(まきのととうげ)登山口から沓掛山(くつかけやま)までの登りは急登です。整備された登山道ですが、ペース配分を誤ると一気に疲れてしまいます
- 沓掛山から扇ヶ鼻分岐まで最初はハシゴを下りますが、その後はなだらかな尾根道
- 扇ヶ鼻分岐から西千里ヶ浜分岐までは月面に降り立ったような不思議な空間が広がります。アップダウンはほとんどありません
- 西千里ヶ浜分岐まで久住分かれまでは岩場を巻きながら進みます。転倒に注意が必要です
- 久住分かれから久住山山頂まではガレ場の急登を登ります
- 久住山山頂から御池までは、再びガレ場の急登を下り、途中、中岳・御池方面の分岐を進み、下って登ってになります
- 御池から久住分かれまでは下って、周回ルートを進みます
- 弁当など飲食できる広いスペースは久住分かれになります。ここには避難小屋とトイレがあります
- 久住山の山頂はそれほど広くありません
- 山内にはトイレは久住分かれにある避難小屋にあります。携帯トイレブースと通常のトイレがあります。念のため携帯トイレを持参してください
- 山内には避難小屋が久住分かれに1ヶ所あります。避難小屋は無人のため飲食物は事前に用意しましょう
- 久住分かれから久住山山頂へ向かう登山道はガレ場のため転倒に注意しましょう
- 登山初級者向けのコースと表記されていますが、中級者向けの登山コースだと僕は思います。登山道を進むといくつもの分岐がありますので、必ず紙の地図を持参してください。また登山装備はしっかりと準備してください
- 冬期は雪山になります
- 雨天時の下り坂は足を滑らせないように気をつけてください
- 悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しないようにしましょう
- くじゅう連山は活火山です。気象庁の火山情報を必ず事前に確認してください
- 登山届を必ず提出しましょう
- 山岳保険は必ず加入しましょう
- ゴミは必ず持ち帰りましょう
【登り】牧ノ戸峠から沓掛山経由で扇ヶ鼻分岐へ
牧ノ戸峠(まきのととうげ)の駐車場です。標高1,330m地点にあります。駐車場に面して牧ノ戸峠レストハウスがあります。店内には軽食と売店があります。また外には公衆トイレがあります。
【11:01発】牧ノ戸峠の登山口です。さぁ出発しましょう!
くじゅう連山は活火山です。現在レベル1です。レベル2以上で規制が厳しくなります。火山情報を事前に確認してください。
最初は整備された登山道なのですが、微妙な坂でとても歩きにくいです。ペース配分に注意が必要です。
【11:08】展望台に到着です。ここまでは装備なし、運動靴で来ることができます。
整備された階段を上っていきます。意外と急なので息があがります。
【11:15】沓掛山の山頂直下に出ると南側の山並みが見えてきます。久住山が遠くに見えるはずですが、この日は雲の中でした。天気が良ければ阿蘇山方面も見えるみたいです。
沓掛山の山頂を巻くように登山道が続きます。
ここからが登山道らしくなります。気を引き締めて進みましょう。
沓掛山の山頂付近からこれから通る登山道が見えます。
沓掛山の山頂から少し下ります。階段を下りますが、慎重に下りれば大丈夫です。
下り終えると尾根道を歩きます。
岩が多いので気をつけます。黄色のマーカーを頼りに進むと大丈夫です。
こんな広い登山道に出てきました。キャッチボールができそうです。
植生保護のため立入禁止箇所にはロープが張られています。
11月ですがピンクの花が咲いていました。くじゅう連山は初夏にミヤマキリシマの花が咲き乱れることでも有名です。
登山道とは思えない広い道を進みます。
と思ったら下り坂。
崩れた箇所もありますが、ロープが張られているので安心です。
次は山道となり登り坂。
再び広い場所に出ました。なんか不思議な感覚です。
登ります。
左側には標高1,762mの星生山(ほっしょうさん)が見えています。
再び岩場の登り坂...。
【11:58】扇ヶ鼻(おうぎがはな)分岐に到着しました。
【登り】扇ヶ鼻分岐から西千里ヶ浜経由で久住分かれへ
岩が多いので足元に気をつけて進みます。
ケルンが崩れたのか?これからケルンを作るのか?不思議な空間です。
広い空間です。整備すればサッカーや野球ができそうなところです。
【12:06】星生山(ほっしょうさん)への分岐です。左に進むと星生山への登山道になります。
このあたりは西千里ヶ浜です。山の谷間にこんな空間が現れるとは摩訶不思議な世界だと思います。
右側のピラミッド型の山がこれから登る久住山です。正直、この時はこれが久住山とは思いませんでした。
星生山から久住分かれへの尾根道です。よくご覧いただくと...。
アップにすると岩にすき間が見えます。これは「星生の窓」と呼ばれています。西千里ヶ浜から見ることができますが、よく見ていないと通り過ぎてしまいます。
久住山が見えてきました。意外と大きく険しそうな山です。
西千里ヶ浜を過ぎると大きな岩場を登ります。
途中、左側は落石注意の看板が出ています。気をつけてすみやかに移動しましょう。
久住分かれ手前の久住分かれ避難小屋が見えてきました。ここを下りますが、慎重に進みましょう!
【12:24】久住分かれの避難小屋に到着しました。右の建物が避難小屋、真ん中の小さな建物が携帯トイレブース、左の建物が公衆トイレです。公衆トイレは100円以上の寄付金を入れましょう。
参考までに避難小屋の内部です。入ったところはベンチとテーブル。
奥が小上がりになっています。
この先が久住分かれです。
【12:26】久住分かれに到達しました。左側に進むと久住山の山頂、中央の高い山が中岳です。
【登り】久住分かれから久住山山頂へ
右に久住山の山頂、左に中岳の山頂を見ながら進みます。
岩場が続きますし、立入禁止箇所もありますので、注意が必要です。
久住山の山頂です。尾根上に登山者が山頂を目指しています。
【12:36】中岳との分岐点です。右に行くと久住山の山頂、左に行くと中岳の山頂です。
さぁ、最後の登りです。急登を登ります。
黄色のマーカーを目印に進みます。ガスがかかっている時はこのマーカーが重要な道しるべになります。
いよいよ山頂が見えてきました。
久住山山頂(標高1,786m)
【12:50着】久住山の山頂に到着しました。登山口を11:01に出発しましたので、登りは1時間49分かかりました。
山頂の三角点にタッチ!右の子はいつも一緒に山登りしているベイちゃんです。必ず一緒に家に帰ると約束しています。
山頂からの眺望は雲が多いので良くないです。こちらは東側の中岳方面。
こちらは北側方面。
こちらは南側方面。晴れていれば阿蘇山や祖母山が見えるのでしょう。
山頂からのパノラマを動画でご覧ください。
【下り】久住山山頂から御池経由で久住分かれ避難小屋へ
【13:01発】下山を開始します。
久住分かれから中岳の稜線です。真ん中の手前下に御池(みいけ)があります。
【13:12】久住分かれまで下ってきました。ここからこのまま牧ノ戸峠へ下山するか、御池を見に行くか考え、時間があったので御池経由で下山することにしました。
久住分かれから下ったところにある鞍部です。再び登ります。
まっすぐ進むと標高1,780mの天狗ヶ城に至ります。
まっすぐ進まず右に進みます。
ここを越えると御池(みいけ)が見えるはず!
【13:18】御池(みいけ)に到着しました。結構、大きな池です。厳冬期は池は凍り、池の上を歩くことができるそうです。
透明度は抜群です。
御池(みいけ)を後に久住分かれ避難小屋へ向かいます。ここを下って鞍部から右斜め上に行くと久住分かれ避難小屋に行くことができます。まっすぐ進むと久住分かれです。左側の高い山が久住山です。
鞍部まで下ってきました。ここを左に曲がって巻きながら久住分かれ避難小屋を目指します。
巻き道ですが、整備されているので歩きやすいです。
【13:36】久住分かれ避難小屋に到着しました。
【下り】久住分かれから西千里ヶ浜、扇ヶ鼻分岐、沓掛山経由で牧ノ戸峠へ
久住分かれ避難小屋を通過して牧ノ戸峠を目指します。
【13:51】西千里ヶ浜を進みます。右手に星生山(ほっしょうさん)が見えています。
【13:56】星生山(ほっしょうさん)への分岐点です。
【14:04】扇ヶ鼻(おうぎがはな)分岐です。
星生山(ほっしょうさん)への稜線が素晴らしい!
正面左側に沓掛山(くつかけやま)の山頂が見えてきました。
沓掛山(くつかけやま)の山頂をよく目を凝らして見ると階段が設置されているのが分かります。
沓掛山の山頂へは複数の階段を登る必要があります。
【14:41】標高1,503mの沓掛山の山頂です。
沓掛山(くつかけやま)の山頂から牧ノ戸峠への下りは整備された登山道です。左下に駐車場が見えてきました。
【14:56】展望台が見えてきました。周囲はガスで真っ白です。
【15:03着】牧ノ戸峠の登山口に帰ってきました。下りは13:01に久住山の山頂を出発し、御池を経由しましたので2時間2分かかりました。
久住山登山のためのリンク集
久住山関連サイト
天気
※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A予報なら登る、B予報は検討、C予報は中止するようにしています。
登山
※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。
日本百名山シリーズ
- 『日本百名山』とは?現在、百名山に挑戦中の僕が解説します:「日本百名山」を解説した記事です。日本百名山の一覧や資料などを掲載していますので参考になると思います。
- ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート:僕が「日本百名山」を登り続ける理由や、これまで登った日本百名山の記事を紹介しています。
※当記事は2024年11月15日に登山した時のものです。登山の際は常に最新情報を入手して危険な目に遭わないようにご注意ください。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。