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歴史と文化が息づく絶景の宝庫!「山口県」を旅する魅力を再発見!

山口県は、本州の最西端、三方を海に囲まれており、歴史と自然が織りなす多彩な魅力を持つ土地です。
そんな山口県の魅力をひとことで表現するとしたら「歴史と文化が息づく絶景の宝庫」でしょうか。
山口県は、それらの要素が相まって、訪れる人々に感動的な旅を提供してくれます。
歴史の重みを感じながら、心を奪われるような風景に出会える、それが山口への旅の醍醐味です。
この記事では、そんな山口県の魅力をご紹介します。
目次
- <1>・歴史と文化の街
- 1-1「西の京」山口市
- 1-2「幕末の舞台」萩市
- 1-3白壁の街並み 柳井金魚ちょうちん 柳井市
- <2>・絶景の宝庫
- 2-1角島大橋
- 2-2秋吉台
- 2-3元乃隅神社
- <3>・名建築の粋
- 3-1錦帯橋
1・歴史と文化の街
1-1「西の京」山口市
山口市は県庁所在地であり、「西の京」と呼ばれ、歴史的な遺産や美しい自然景観が豊かな土地です。
また海と山に囲まれた地理的特性を活かし、四季折々の風景を楽しむことができる、旅行者にとっては訪れる価値の高い場所です。
またニューヨークタイムズ紙が「2024年に行くべき52ヶ所」として選んだのが山口市です(日本で唯一)。
オーバーツーリズムも少ないコンパクトシティであることも選出理由のひとつだとか。
その山口市の中でも必ず訪れるべき場所として一番に挙がるのが国宝瑠璃光寺五重塔(こくほうるりこうじごじゅうのとう)です。
国宝瑠璃光寺・五重塔
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<完成間近の秋の紅葉が美しい国宝瑠璃光寺五重塔」2025年11月17日撮影>
香山(こうざん)公園内にある瑠璃光寺は、山口市の歴史的な名所です。
中でも五重塔が有名で「日本三名塔のひとつ」と言われています(その他のふたつは奈良 東大寺の五重塔、京都 醍醐寺の五重塔)。
五重塔は25代当主大内義弘を弔うため、弟の26代盛見が建立しました。
この塔は和の美しさを感じさせる優雅なデザインが特徴です。
紅葉の季節には、五重塔と紅葉のコントラストが美しく、多くの観光客が訪れます。
その他にも桜、新緑、雪景色と1年を通じて楽しむことができます。
五重塔を覆っていたシートや足場は2025年8月にすべて外され、70年ぶりに吹き替えられた美しい姿を見ることができるようになりました。改修工事は2025年12月にすべて終了し、まさにこれからが行き時と言えるでしょう。
その他、香山公園には隠れハートがあったり、園内の「沈流亭」(西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允らが集った建物を再現したもの)の2階から眺める五重塔は圧巻。美しい景色を独り占めにできます。
公園の隣にある物産館「長州苑」での休憩、お食事、お土産探しも楽しい。
山口市の工芸品の大内人形は夫婦円満の象徴として親しまれており、カップルやご夫婦におすすめ。
また、テイクアウト専門のカフェ「5縁カフェ」の、ここでしか味わえない「飲む外郎(ういろう)」は逸品です。
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<5縁カフェの飲む外郎(ういろう)>
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<山口県PR本部長ゆるキャラ『ちょるる』と飲む外郎>
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山口市にはこの他にも里山体験施設の「徳地重源の郷」や家族や友人と楽しいひとときを過ごせる「山口きらら博記念公園」など見どころ満載です。
徳地重源の郷
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東大寺再建のためにこの地を訪れた平安時代の僧侶 重源上人にちなんだテーマパークで、彼の生涯や業績を表す展示が充実しています。
展望台からの眺めは、茅葺屋根の古民家が並び、今やなかなか見ることのできなくなった「日本の田舎」の風景を感じることができるでしょう。
春には桜、梅雨には紫陽花、秋には紅葉と四季折々の草花が様々な表情を見せてくれます。
2025年4月24日にリニューアルオープンし、紙漉き体験、そば打ちや竹細工制作などの体験もできます。
山口きらら博記念公園
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子どもから高齢者まで、誰もが気軽にスポーツに親しみながら、健康づくりができる広大な公園(無料)です。
園内はペットの同伴も可能で、ペットと一緒に入れる飲食店もあります。
展望台からは周囲の景色を一望でき、特に夕暮れ時には素晴らしい景色が広がります。
2025年4月に西日本最大級の規模のフラワーガーデン、6月には大型複合遊具が新たにオープンしました。
フラワーガーデンにある東屋の木陰で休憩するのもおすすめです。
1-2「幕末の舞台」萩市
萩は明治維新の原動力となった幕末の志士たちが生まれ育った町です。
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吉田松陰が教えた松下村塾や、伊藤博文旧宅など、日本の近代史に大きな影響を与えた場所が今も大切に残されています。
江戸時代の城下町の風情が漂う街並みは、歴史を感じながら散策を楽しめます。
また萩焼の工房や伝統的な民家が立ち並び、萩城跡からは市内を一望できます。
萩往還
萩往還(はぎおうかん)は、日本海側の萩市と瀬戸内海側の防府市をほぼ直線で結ぶ歴史的な街道(約53km)を指し、江戸時代には参勤交代での「御成道(おなりみち)」として開かれました。
山陰と山陽を結ぶ陰陽連絡道として重要な交通路であり、幕末には維新の志士たちが往来しました。
萩往還の魅力は、豊かな自然景観と歴史的な遺産にあります。
道沿いには、古い宿場町や伝統的な建物が点在し、当時の面影を残しています。
さらに地元の特産品や美味しい食事を楽しむこともできます。
また四季折々の風景が楽しめるため、ハイキングや散策にも最適です。
「萩往還語り部の会」では、ガイド付きで気軽に歩くことのできるワンコインツアーを企画しています。
「一の坂 四十二の曲がりコース」では、一番の難所といわれる「四十二の曲がり」、往来の旅人の休み処だった「六軒茶屋跡」が残っています。
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<萩往還>
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<六軒茶屋>
六軒茶屋からの風景をお殿様も同じように眺めていたことに思いを馳せると、この地に遺る歴史に触れられたような気がすることでしょう。
1-3白壁の街並み 柳井金魚ちょうちん 柳井市
柳井市は、白壁の街並みが美しいエリアで、中でも金魚ちょうちんが有名です。
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金魚ちょうちんは、地元の特産品であり、町に色とりどりのちょうちんが並ぶ光景は圧巻です。
柳井の街を散策しながら、伝統的な工芸品や地元の食文化も楽しむことができます。
白壁の美しい街並みは、写真映えするスポットが多く、訪れる人々に特別な思い出を作ることができるでしょう。
2・絶景の宝庫
2-1角島大橋
角島大橋は、山口市と角島を結ぶ全長1780メートルの美しい橋です。
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本州とは思えない鮮やかなブルーに、思わずうっとりすることでしょう。
海と空の青いコントラストが印象的で、ドライブや写真撮影に最適なスポットで、「山口県が世界に誇る絶景」と言われています。
特に晴れた日には、透きとおった海の色が一層美しく青く、訪れる人々に感動を与えます。
角島には美しいビーチや灯台もあり、海を楽しむアクティビティも充実しています。
2-2秋吉台
山口を代表する観光地の秋吉台は、広大なカルスト台地であり、自然の美しさを体感できるスポットです。
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※カルスト台地とは
石灰岩が雨水や地下水によって長年の歳月をかけて溶食(溶解浸食)され、その結果としてできた特殊な地形の台地のこと。
石灰岩が露出した大地が広がり、白い石灰石が点在する草原が特徴で、地下には鍾乳洞なども形成される。
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春に行われる大規模な山焼きのイベントは季節感たっぷりの体験ができ「日本最大規模の山焼き」で春の訪れを感じることができるでしょう。
秋芳洞は秋吉台の地下にある日本最大級の鍾乳洞で、神秘的で幻想的な地下世界を探検することができます。
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洞内には美しい鍾乳石や地下河川が広がり、神秘的な雰囲気が漂っています。
秋吉台周辺ではハイキングやピクニックも楽しめるため、自然を満喫するには絶好の場所です。
2-3元乃隅(もとのすみ)神社
元乃隅神社は、海に面した崖の上に建つ神社で、絶景のロケーションが魅力の神社です。
角島大橋と並んで「山口県が誇る2大絶景スポット」と言われています。
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青い海と、連なる朱色の鳥居が織りなすコントラストは、訪れる人々を魅了します。
神社の境内からは美しい海の景色を一望でき、心が洗われるようなひとときを過ごせることでしょう。
また元乃隅神社は縁結びの神としても知られており、多くの参拝者が訪れています。
珍しいのは、元乃隅神社の賽銭箱は鳥居の上部に、頭上に賽銭を放るスタイル。世界一入れにくいお賽銭と言われています。
3・名建築の粋
3-1錦帯橋
錦帯橋は、県東部の岩国市のシンボルとも言える美しい木造のアーチ橋で「驚異の木造5連アーチ橋」や「日本一の技術の粋を集めて作られた橋」とも言われています。
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全長193メートルのこの橋は、5つのアーチから成り、周囲の自然と調和した風景が印象的。
木造の5連アーチという構造美は、どの角度から眺めても写真映えするダイナミックな景観です。
近くに位置する岩国城とあわせて巡ることで、橋の雄大さと城郭の風情を両方楽しめます。
特に春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が美しく映えるため、四季折々の風景を楽しめます。
橋の近くには観光スポットやグルメも充実しており、ゆっくりと時間を過ごすことができるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
山口県は、歴史・文化と自然が融合した魅力的なエリアです。
観光地としての全国的知名度は京都などに比べると高くはありませんが、魅力に溢れ、旅人の心を揺さぶる歴史、文化、絶景を味わえるところです。
ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。
あなたの山口への旅が素晴らしいものになりますように!
参考情報
2026年秋に山口県はJRグループが実施するディスティネーションキャンペーン(DC)が実施されます。
山口県観光連盟がサイトを立ち上げておりますのでご参照ください。
★山口DC特設ページ
https://yamaguchi-tourism.jp/dc-yamaguchi/
主にDCの概要や基本情報をご案内し、観光コンテンツ情報へ誘導する目的で作成されたものです。
観光コンテンツの最新情報や詳細情報については、下記のサイトでも随時発信されております。
https://yamaguchi-tourism.jp/feature/dc
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























