ヨーロッパ最後の秘境!?アルバニアのヴィアディナリカトレイルと北マケドニアのマトカ渓谷を歩いてみた!

ヨーロッパ最後の秘境とも言われるアルバニアのヴァルボナ渓谷(ヴァルボナ渓谷国立公園)、そしてマザーテレサが生まれた国、北マケドニアのマトカ渓谷をご存じでしょうか?

ヨーロッパの人々の間ではここでのハイキング人気が高まってきているようなのですが、日本語での記事が少ない!?ということで今回歩いた様子をレポートします!

目次

ヴィアディナリカトレイルとは

②ヴィアディナリカトレイルとは.jpg

ヴァルボナ渓谷はアルバニア北部、アルバニアアルプスに位置し、アドリア海沿岸から伸びるディナル・アルプス山脈の一部にあるトレッキングコース。この場所は国によって環境が保護されているため、絶滅危惧種などに指定されている動植物が生息し、手付かずの生態系、自然の姿を感じられます。

また、カルスト地形のため石灰岩がごろごろと転がっているのが特徴で、青々とした木々と石灰岩が非常に美しいコントラストを生み出しています。

アルバニア「ヴィアディナリカトレイル」を歩いてみた!

今回は現地でポピュラーな「ヴァルボナ村~テス村」へ峠を越えて向かうルートを歩きました。

急勾配の箇所や、舗装されていない道を歩くので普段からよく登山やウォーキング、運動をされている方におすすめのコースですが、現地では小学生くらいの子供たちも元気に歩いていました♪

■歩行ルート情報

  • 難易度:登山(トレッキング)中級
  • 歩行距離:10Km
  • 歩行時間:約6時間
  • 標高差:約800m
  • 最高点標高:1,795m

③ヴァルボナ渓谷マップ.jpg

ハイキングコースの入口からまずはなだらかな石灰岩の上を歩きます。

真っ白な景色に感動しつつ、奥に聳え立つあの山に登ることを考えてわくわくです。

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1Kmほど歩いたところでテス村行きを示す可愛らしい看板が見えてくるのでこちらを背にして行くと、ここから頂上までは登りが続きます!

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⑥ヴァルボナ3.jpg

写真では伝わりづらいですが、急な勾配が続きます。

案内してくれたハイキングガイドのダーティンさん(白いの帽子の)が「ジグザグに歩くと疲労軽減や足腰への負担軽減になるよ」ということで(日ごろから登山をしている方はきっとご存じですね)、私たちもジグザグにゆっくり歩いて行きます。

⑦ヴァルボナ4.jpg

道中に咲く花もきれい!5~7月が花の見ごろだそうです。

⑪ヴァルボナ8.jpg

途中、ディナル・アルプスの山々と断崖絶壁の岩壁を望む絶景ポイントがあるのですが・・

この日はなんと曇り!絶景とはいきませんでしたが雄大な自然の景色に感動!

ずっと眺めていられる、そんな素敵な景色でした♪

⑨ヴァルボナ6.jpg

⑩ヴァルボナ7.jpg

そうこうしているうちにあっという間に頂上へ到着!

ここまでの所要時間は3時間ほど。

頂上にはアルバニアの国旗が立ててあるので、記念にパシャリ。

ちなみにここはとても冷えましたのでウィンドブレーカーなど防寒対策を忘れずに!

⑪ヴァルボナ8.jpg

⑫ヴァルボナ9.jpg

頂上からテス村へは下っていくだけ!

⑬ヴァルボナ10.jpg

青々とした木々に囲まれながら下りていくとカフェなんかもありました。

登山客がお茶をしたり、ポーカーをしたり、時の流れがゆったりしていて素敵な場所でした。

⑭ヴァルボナ11.jpg

⑮ヴァルボナ12.jpg

カフェから先、たまに川を渡ったりしながら下りていくと・・

⑯ヴァルボナ13.jpg

テス村へ到着!突然レストランなどが現れ、活気ある村に出てきました!

⑰ヴァルボナ14.jpg

峠を越える約6時間のトレッキングでしたが、想像を超えるスケールの大自然に圧倒され、あっという間の時間でした!

歩く場所により異なる姿を見せる荘厳なディナル・アルプス。ぜひ現地へ足を運んでみてください♪

北マケドニア「マトカ渓谷」を歩いてみた!

バルカン半島の国々を転々としながら、続いて私が歩いたのは北マケドニア随一の景勝地!マトカ渓谷です。

首都スコピエから車で1時間ほどの場所にあるマトカ渓谷、こちらは道が舗装されているのでどなたでも歩ける簡単なハイキングコースですが、美しい自然が見られる場所でした♪

■歩行ルート情報

  • 難易度:ハイキング初級
  • 歩行距離:3Km
  • 歩行時間:約1時間30分
  • 標高差:約10m
  • 最高点標高:305m

⑱マトカマップ.jpg

ハイキングコースの入口。

7月に訪れたためかバカンス中の人々で賑わっていました。

⑲マトカ1 (1).jpg

道なりに歩いていくと教会やレストラン、ボート乗り場があり、そこを抜けると突然美しい渓谷が目の前に・・!

すぐに絶景が見られるのですが、ここから景色を楽しみつつ歩いていきます。

⑳マトカ2.jpg

ルートは舗装されているため、歩きやすいのがポイント。

ゆったり景色を堪能できますし、このコースは折り返すルートになっているので、途中疲れた場合はその地点で同行者を待てるというのも魅力です。

㉑マトカ.jpg

㉒マトカ.jpg

1.5Km程歩いて折り返し、同じルートを戻ります。

夏に訪れるとバカンスの雰囲気も味わえて楽しいですね。

㉓マトカ.jpg

約3時間で、入口で見た船着き場まで戻ってきてハイキング終了!

㉔マトカ.jpg

日本にある渓谷や湖とはまた違い、ヨーロッパの大自然を味わうことができました!

ぜひこちらも歩いて、楽しんでいただきたいハイキングルートです♪

服装・持ち物

今回の服装と、持っていって便利だったものをまとめました!

【服装】

  • 脱ぎ着のできる上着(ウインドブレーカーなど)、長ズボン(草の中を入ったりもしたので!)
  • 帽子、サングラス
  • ハイカットのハイキングシューズ(靴裏は滑り止めがついたもの)、厚手の靴下

【持ち物】

  • ストック(トレッキングポール)
  • カッパ(レインコート)
  • 日焼け止め、薬
  • プロテインバー、疲労回復のタブレットなど

【最後に】バルカンの秘境を歩いてみて

世界にはたくさんのハイキングコースがありますが、バルカン半島のハイキングはヨーロッパの人々を中心に現在人気が高まってきています。ヨーロッパの原風景を思わせる、少し素朴で、美しい景色が見られるのが魅力的なポイントです。歩いていく人たちとすれ違うたびに「ハロー」と挨拶してもらい、人々の温かさも感じることができました。

そして「アルバニアでハイキングしてきた」と周りの人たちに話すと「どういうこと!?」と話のネタになったのもよかったです(笑)

日本人にはまだまだ知られていない場所ですので、是非今のうちに!そして観光とあわせてぜひハイキングをお楽しみいただきたいです♪

㉕ヴァルボナ.jpg
<ヴァルボナ村からのディナル・アルプス>

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