【秋田県】「大曲の花火」完全ガイド!駅から会場までの道のりと地元民おすすめスポット6選

<TOP画像:全国花火競技大会 大会提供花火 >

全国の花火師が渾身の花火を打ち上げる「大曲の花火」。日本三大花火大会のひとつとして、世界中の人々を魅了する「全国花火競技大会」が、2025年は8月30日に開催されます。

毎年約75万人が訪れ、町なかは大混雑。通行止めや駐車場の混雑も予想されるため、電車でのアクセスが安心です。雄物川を挟んで打ち上げられる壮大な花火は、"一生に一度は見たい"と言われるほどの絶景。

今回は大曲駅から会場までの道のりを実際に歩きながら、花火観覧の前後に立ち寄りたい地元民おすすめの寄り道スポットもご紹介します。

目次

大曲の花火の歴史

大曲の花火大会ポスター
<大曲の花火大会ポスター>

秋田県大仙市で毎年夏に開かれる「大曲の花火」は、全国から選ばれた花火師たちが集う、由緒ある競技大会です。その始まりは1910年、神社の祭典での余興として打ち上げられた花火大会でした。

その後、1915年から「全国花火競技大会」として発展し、現在では100年以上の歴史を誇る、日本屈指の花火の祭典となっています。特徴は、花火師たちが芸術性を競い合う"競技"形式。色彩、音、リズム、構成美までこだわった創造花火は、まさに空に描かれるアートです。

フィナーレを飾る、幅1,000メートルにもおよぶ圧巻のワイドスターマインは、息をのむ美しさ。一瞬にかける花火師の情熱と、それを支えるまちの人々の想いが交差するこの花火大会は、ただ「きれい」なだけではありません。一生に一度は見ておきたい、感動の体験が待っています。

大曲駅から花火大会会場への道のり

<大曲駅の外観と駅前の花火玉のモニュメント>
<大曲駅の外観と駅前の花火玉のモニュメント>

大曲駅の改札を抜けると、「ようこそ大仙市」の横断幕が出迎えてくれます。駅舎の壁面には、大きな花火の円形デザインが描かれ、まさに「花火のまち」らしい玄関口の風情。駅前には花火玉のモニュメントが設置されており、多くの観光客が足を止め、記念撮影を楽しむ姿が見られます。

<「花火通り商店街」の入り口アーチ>
<「花火通り商店街」の入り口アーチ>

花火の雰囲気と町の歴史を感じるなら、まずは「花火通り商店街」へ。大曲駅を背中にして左手方向へ進むと、駅からも見えるオレンジ色の商店街アーチがすぐに目に入ります。

<花火通り商店街の通り>
<花火通り商店街の通り>

大曲駅から徒歩2分、商店街には、雑貨屋、おもちゃ屋、美容院、お米屋さんなど、今も地元民の暮らしを支える商店が軒を連ねています。

<商店街の老舗土産店>
<商店街の老舗土産店>

古いお土産屋さんの佇まいからは、長年この地で花火大会を見守ってきた歴史を感じることができます。

<丸子川沿いの遊歩道と花火会場への案内看板>
<丸子川沿いの遊歩道と花火会場への案内看板>

大曲駅からのんびり10分ほど歩くと、丸子川の景色が広がります。「花火会場まで1.2キロ」の看板が目に入ると、いよいよ会場が近づいてきた実感が湧いてきます。川沿いは気持ちのいい場所で、花火大会まで時間があればぜひ立ち寄ってひと休みしたいスポットです。

<太陽のマークが目印の丸子橋>
<太陽のマークが目印の丸子橋>

丸子橋からは、花火当日に花火も望めるという絶好のロケーション。川のふもとにはお茶屋さんやコーヒー屋さんもあり、花火観覧のお供やお土産も購入できます。

<花火会場入り口>
<花火会場入り口>

大曲駅から徒歩30分ほどで、いよいよ会場近くへ到着です。当日の会場付近の道路には果物の名前がつけられており、迷子防止のためにも事前に地図を入手しておくのがおすすめです。

花火観覧会場1
<花火観覧会場 1>

花火観覧会場2
<花火観覧会場 2>

会場に到着すると広大な敷地が広がります。当日はこの場所にテーブル席やレジャーシート席などの観覧席が設置され、花火を楽しむ人々で埋め尽くされます。

大曲花火大橋
<大曲花火大橋>

観覧会場と打ち上げ会場をつなぐ大曲花火大橋。当日は通行止めになるため、この川の存在がより一層特別感を演出してくれます。

花火打ち上げ会場
<花火打ち上げ会場>

そして何より印象的なのは、雄物川を挟んで向こう側に見える花火打ち上げ会場です。川を隔てた特別な構造こそが、大曲花火大会の大きな魅力のひとつ。全国の花火師たちがこの場所から夜空に向けて渾身の作品を打ち上げ、川面に映る光とともに壮大な花火絵巻を描き出します。

地元民おすすめの寄り道スポット

花火観覧前に立ち寄りたい、地元民おすすめのスポット6選をご紹介します。食事や休憩、お土産探しで大曲のまちを味わいながら、花火大会への期待を高めてくれるお店や施設です。

大仙市観光情報センター「グランポール」

大仙市の旅の出発点、観光情報センター「グランポール」はJR大曲駅2階にある大型ビジター施設。フランス語で「大きな港」を意味するその名の通り、観光情報案内・交流スペース・お土産販売を兼ね備えた"旅のハブ"です。

大仙市観光情報センター「グランポール」

館内はゆったりと落ち着いた雰囲気で、大仙市や周辺エリアの自然、歴史、文化に関するパンフレットが豊富。外国語対応資料もあるため、初めての訪問者でも安心です。

「花火のまち」を体感できる花火グッズや大仙の地酒を試せるコーナーが人気。お土産選びにも旅行計画にも最適です。大曲駅に到着したら、まずはここで観光情報をキャッチ。旅がもっと楽しく、気分が上がる一歩になるスポットです。

大仙市観光情報センター「グランポール」

PLUS CAFE 大曲駅前店

JR大曲駅西口すぐにある、絶好の立ち寄りスポット「PLUS CAFE 大曲駅前」。女性オーナーは「花火が好き」で大仙市へ移住、花火大会の熱気を誰よりも知る親しみやすさが魅力です。

PLUS CAFE 大曲駅前

夏季限定のかき氷は、地元産フルーツや宇治抹茶を贅沢に使用し、ふわふわの氷に濃厚シロップがたっぷり。メロンやブルベリーなど、彩り豊かな品揃えが、夏の風物詩を味覚から演出します。

駅前で気軽に味わえる一杯は、打ち上げ前のひとときにピッタリです。4席ほどのアットホームな店内にはカウンター席もあり、お一人様も歓迎されています。これから始まる花火体験にちょっとした贅沢をプラスしてみてください。

PLUS CAFE 大曲駅前

  • 住所:秋田県大仙市大曲通町6-1(JR大曲駅西口構内)
  • 営業時間:9:00〜17:00・土曜 10:30〜17:00
  • 定休日:日曜・祝日
  • 公式サイト:PLUS CAFE 大曲駅前

ReNSA

大曲駅からほど近く、静かな通りに佇む古道具と古本のセレクトショップ「ReNSA(レンサ)」。元旅館をリノベーションした店内には、昭和レトロなガラス食器や、ぬくもりのある陶器、使い込まれた木の家具など、どこか懐かしくて心くすぐるアイテムが並びます。モノが大切にされていた時代の気配が漂う空間は、まるで時間旅行をしているよう。

ReNSA 店内

日常に取り入れたくなる器や雑貨のほか、手紙が挟まれた古本、レトロな子ども部屋コーナーなど、思わずじっくり見入ってしまうディテールの数々。ひとつひとつの品に物語があり、ただ「買う」だけではない楽しさがあります。

ReNSA

  • 住所:秋田県大仙市大曲福住町5−11
  • 営業時間:SNS要確認
  • 定休日:不定休
  • Instagram:ReNSA 

MILK HOUSE

花火通り商店街に佇む喫茶店「MILK HOUSE」は、地元で長年愛される老舗カフェ。花火大会の日にぴったりの「花火パフェ」は、カラフルなトッピングが夜空の花火を思わせる華やかさで、見た目も味も楽しめる一品です。さらに、熱々の鉄板で提供される昔ながらのナポリタンも名物。

MILK HOUSE店内

どこか懐かしく、心までほぐれる味わいが人気です。レトロで落ち着いた雰囲気の店内は、観覧前の腹ごしらえや、余韻に浸る休憩にもぴったり。花火の日に、大曲のまちのあたたかさと味わいを感じられる、そんな一軒です。

MILK HOUSE

  • 住所:秋田県大仙市大曲中通町9-20
  • 営業時間:10:00〜17:00
  • 定休日:月曜・不定休あり
  • Facebook:MILK HOUSE 

グランマート中通店

花火通り商店街にある「グランマート中通店」は、花火大会の日に便利な地元密着型スーパー。店内には、ひとりでも食べきれるちょうどいいサイズのお惣菜やお弁当が豊富に並び、観覧前の買い出しにぴったりです。

グランマート中通店

ビールや地酒などの酒類も充実しており、花火のお供にも最適。さらに、秋田の名産品やお土産品も取り揃えているので、訪れた記念や贈り物探しにもおすすめ。地元の人にも観光客にも頼りにされる一軒です。

Gran Mart Nakadori

  • 住所:秋田県大仙市大曲中通町6-1
  • 営業時間:9:00〜21:00
  • 定休日:無休
  • 公式サイト:Gran Mart Nakadori  

兼松園

丸子川沿いの老舗お茶専門店。抹茶とほうじ茶の2種のソフトクリームが人気で、濃厚ながら後味すっきりなのが特長です。さらに、花火のまちにちなんだオリジナルブレンド「花火茶」も販売中。

兼松園 店頭

茎や葉脈を使ったほんのり甘みのあるお茶で、ホットでもアイスでも楽しめるため、花火観覧の合間やおみやげにもぴったりです。店内は川沿いで風情ある佇まい。花火の日に、涼をとりつつ和のスイーツとお茶文化を楽しみたい方におすすめです。

兼松園

  • 住所:秋田県大仙市大曲大町2-24
  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 定休日:日曜・不定休あり
  • Facebook:兼松園

まとめ

大曲の花火の会場

100年以上の歴史を誇る「大曲の花火」、2025年は8月30日の開催です。全国から選ばれた花火師たちが芸術性を競い合う、まさに日本屈指の花火の祭典。

大曲駅から会場までは、当日の混雑を考慮すると約30分。その道のりには、花火通り商店街や丸子川の風景など、大仙市の魅力があふれています。

今回ご紹介した6つのスポットは、観光情報の収集から休憩、グルメ、お土産探しまで、花火観覧前のひとときを充実させてくれる地元民おすすめの場所ばかりです。

雄物川を挟んで打ち上げられる壮大な花火は、一生に一度は見ておきたい感動体験。電車でのアクセスで、まち歩きも楽しみながら、特別な花火の夜をお過ごしください。

※花火大会当日は営業時間が通常と異なる場合がありますので、事前のご確認をおすすめします。

関連記事

秋田」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『秋田』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Ranking秋田記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

ふきのとう編集室

秋田県在住のフリーライター。田舎のくらしや人とのつながり、土地のごはんや文化を、やわらかな視点で切り取った記事を執筆しています。“人に会いに行きたくなる”、そんな旅のきっかけを届けられたらうれしいです。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!