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【富山県】全力で「きときと」の氷見(ひみ)の海鮮を楽しんでほしい!支援の旅~氷見編~

天然の生簀(いけす)と呼ばれる富山湾の水揚げ漁港のなかでも、氷見産の海産物は特に人気があります。震災で大きな被害に遭いながらも、2025年3月現在は観光施設、飲食店等が元気に営業しています。
今回はシリーズ第3回目、氷見でぜひ訪れてほしい場所と氷見で水揚げされた海鮮グルメを共にご紹介したいと思います。
「被災地となった地域を応援したい。観光に行くことで被災地の助けにならないだろうか、もう遊びに行って大丈夫だろうか、ということで旅を始め、第1回の石川県七尾市編、第2回の石川県羽咋市編をめぐり執筆しています。
目次
- まずは観光にはハズせない「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」
- 「氷見市漁業文化交流センター」は「ひみ番屋街」からすぐ近く!一緒に訪れたい海辺のスポット
- 「比美乃江(ひみのえ)公園」の展望台で富山湾を一望!天候が良ければ立山連邦から能登半島も望める。
- 氷見漁港で朝セリを見学、そのあとは「魚市場食堂」で絶品海鮮丼を!
- 回転しているからといって侮るなかれ、寿司がとにかく美味しい。だって「寿司県」なんだから!
- まとめ
まずは観光にはハズせない「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」
土産物、レストラン、回転寿司店、フードコート、魚介や山の幸の農産物の直売まで、海も山もある氷見の美味しい、楽しいなんでもござれの道の駅「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」。
地元民も買い物や食事に訪れる、地域の皆さん御用達の道の駅です。施設内の魚屋さんには、さまざまな魚が並んでいます。
特に鰤や蟹は多くの人の目を惹き、牡蠣などを購入してその場で楽しむ人々の美味しい笑顔があふれています。季節の新鮮な魚介だけではなく、魚介を使ったリーズナブルな惣菜も購入できます。
寿司やフライ、「かぶす汁」(かぶす=漁師の分け前の意)と呼ばれる漁師料理をいただくこともできます。今晩のおかずに迷ったならこれを買って持ち帰ることで即解決。宿泊するホテルで晩酌をするために買っていく旅行客の方も多いそうですよ。
お土産には、多少の日持ちがするますの寿司、干物、かまぼこ等がおすすめですが、余裕があれば水揚げされたばかりの海産物も購入・配送可能です。クール便を利用するなどして、挑戦してみてほしいと思います。
氷見漁港場外市場 ひみ番屋街
- 住所:富山県氷見市北大町25−5
- 営業時間:8:30~18:00
- 公式サイト:氷見漁港場外市場 ひみ番屋街
「氷見市漁業文化交流センター」は「ひみ番屋街」すぐ近く!一緒に訪れたい海辺のスポット
氷見市漁業文化交流センター(ひみの海探検館)は富山湾の特長や氷見の魚や「越中式定置網」の仕組みを、体験展示で見て触れて楽しめる施設となっています。
4面大型スクリーンで「天然のいけす富山湾」や「氷見の漁師体験」等の大迫力映像が楽しめるVR(仮想現実)シアター、大型定置網の中の魚のプレートにスマホをかざすと情報が出てくるAR(拡張現実)ストリームなどユニークな展示があります。
まるで深海にいるかのような展示がとってもオシャレなので、フォトスポットとしてもおすすめです。また、ゲーム形式で魚の種類が覚えられる工夫もあり、大人と子どもが楽しく過ごせます。こちらでも、氷見の新鮮な魚介の料理が食べられますよ。
ちらし寿司や漬け丼を提供する「ひみ岸壁市場」では、食を通じて氷見の魚食文化を体験できます。店舗のディスプレイには、カラフルな大漁旗が並び、漁港でいただく食事のテンションをさらにあげてくれます。すり身揚げや、煮物などの惣菜の購入も可能です。
氷見うどんなどの土産物、氷見の酒蔵や、キュートなパッケージの地ビールも販売しているので、お土産探しにもおすすめのスポットです。
氷見市漁業文化交流センター
- 住所:富山県氷見市中央町7−1
- 営業時間:9:00〜17:00 ※最終入館 16:30迄
- 休館日:毎週水曜(祝日の場合は翌平日) 祝日の翌平日、年末年始
- 入館料:無料
- 施設利用:イベントなどで施設を利用される場合は、別途利用料が必要です。
- 公式サイト:氷見市漁業文化交流センター
※館内のガイドをご希望の場合は、施設へ直接お問い合わせください。
ひみ岸壁市場(氷見市漁業文化交流センター内)
ひみ岸壁市場
- 運営時間:9:00〜16:00 ※ネタがなくなり次第終了
- 席数:92席(テーブル席64、座敷席28)
- 運営日:氷見市漁業文化交流センターの開館日に準ずる
- 定休日:毎週水曜(祝日の場合は翌平日)、 祝日の翌平日、年末年始
「比美乃江(ひみのえ)公園」の展望台で富山湾を一望!天候が良ければ立山連邦から能登半島も望める。
氷見市漁業文化交流センターから徒歩5分ほどの場所にある比美乃江公園は海に沿って1kmにわたる細長い形状の公園です。
8月の「ひみまつり」の時には花火大会が開催されたり、夏場に咲く百日紅(さるすべり)と公園の芝生の緑、海の青とのコントラストは圧巻です。
今回はご紹介できませんが、公園から徒歩15分ほどのところに、ミシュラン掲載の人気ラーメン店「貪瞋癡(とんじんち)」があります。
比美乃江公園にある、全高18m、高さが8mの展望台からダイナミックな立山連邦と富山湾の景色を楽しむことができます。天候の良い日にはぜひ観に行ってみてほしいと思います。
比美乃江(ひみのえ)公園
- 所在地:富山県氷見市栄町7
氷見漁港で朝セリを見学、そのあとは「魚市場食堂」で絶品海鮮丼を!
比美乃江(ひみのえ)公園展望台から見えるのが氷見漁港です。ここでは「朝セリ」が見学できます。
時間は朝6時から。普段は見られない光景を2階のテラスから見ることができます。見学が終わったらぜひ、海鮮丼をいただきましょう!朝早すぎるって?大丈夫です。「魚市場食堂」は、朝6時半から営業。セリを見学できる場所からすぐのところにあります。
様々なメニューがありますが、氷見浜丼、氷見海鮮漬け丼、お刺身定食には土鍋の漁師汁が付くので、強烈に熱烈におすすめします。土鍋とカセットコンロでいただく漁師汁と、新鮮な魚介たっぷりのどんぶりや定食は感動必至の美味しさです。
魚市場食堂
- 住所:富山県氷見市比美町435
- 営業時間:6:00時〜15:00(土・日曜 15:30まで)
- 定休日 1月1日〜3日
回転しているからといって侮るなかれ、寿司がとにかく美味しい。だって「寿司県」なんだから!
富山県内には富山湾直送の新鮮なネタのお寿司を提供する店が多数あります。氷見にも多数の寿司店があり、我々富山県民にとっては当たり前のいつもの美味しさです。
特別なものとしての認識が筆者はイマイチ薄かったのですが、富山県が「寿司といえば、富山」と自信を持ってPRしはじめちゃっています。改めてその実力は全国屈指!と気づかされます。
「ほんまかいな?」と思ったそこのあなたには、ぜひ食べてもらいたいと思います。「そりゃあ、高いお金を払えば美味しいものをいただけるでしょう。」と思われる方もおられると思います。
ということで、ここではリーズナブルにいただけるご当地回転寿司に特化してご紹介しますね。
氷見前寿司
先ほど紹介した「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」にある回転寿司店で、氷見前浜で獲れた新鮮な魚に特化した回転寿司店。能登半島地震被災後の2024年1月17日に再開してから、震災前同様に行列のできる人気店です。
ひみ番屋街の敷地内にあることから、遊んで、お買い物して、その足で入店できるアクセスの良さも抜群。氷見といえば鰤(ブリ)ですが、他にもノドグロ、シロエビ、カワハギなど氷見漁港で水揚げされたの海の幸が揃います。大ぶりでこぼれんばかりのネタにファンになる方が多数いらっしゃいます。
氷見 すしのや
国道160号線、氷見から高岡方面へ向かうロードサイドの回転寿司店です。こちらでおすすめしたいのは、氷見をはじめとした富山湾の海の幸が、ふんだんに使用されたお得なランチセットです。
握りのセットもあれば、海鮮丼のセットも。価格帯や内容もバラエティ豊かでリーズナブルですよ!また毎日開店から17時までランチメニューを提供しているのだから驚きです。
気になるメニューを追加しても安いので、ぜひ利用してみてほしいです。ボックス席もあるので、ランチタイムをずらして来店すれば待つことなく、ゆったりと食事ができるのも魅力です。
氷見 すしのや
- 住所:富山県氷見市柳田1177
- 営業時間:11:00~21:30(LO 20:45)
- 席数:46席(カウンター10席、テーブル36席)
- Instagram:氷見 すしのや
氷見 きときと寿司 氷見本店
富山県内に5店舗、新潟県、長野県、石川県、三重県にも展開する氷見の回転寿司のパイオニア的老舗回転寿司店が、こちらの「氷見 きときと寿司」。
「きときと」とは、「新鮮」「活きが良い」ことを表す富山弁です。その名の通り、新鮮な魚にこだわり、握りや軍艦巻きは勿論、一品料理や唐揚げ、スープなどのサイドメニューが多彩で、どれを食べようか目移りすること間違いなしです。
単品もいいですが、筆者のおすすめは「3種盛り」。「ぶり3種」「サーモン3種」「かに3種」などなど、いろいろなものを一貫ずつ食べ比べられるのでお得です。
氷見 きときと寿司 氷見本店
- 住所:富山県氷見市上泉65
- 営業時間:11:00~21:00
- 定休日:水曜
- 公式サイト:氷見 きときと寿司 氷見本店
この3店舗ともに言えるのは、回転レーンはありますが、注文すればカウンター越しに職人さんの握りたてが食べれます。週末には県外ナンバーで駐車場がいっぱいになり、人気のネタはすぐに売り切れるので、早めの来店がおすすめです。
まとめ
今回、海鮮に絞ってお届けしましたが、香川の讃岐、秋田の稲庭、群馬の水沢、長崎の五島、そして富山の氷見と言われるほどうどん(氷見うどん)も有名です。また、珍しい原種の梅「稲積梅」をはじめとした山の幸も盛りだくさんです。
さらに、氷見牛、ジビエ、氷見カレー等、自然が育む海の幸山の幸が多数あって、富山県民のソウルフード「どんどん焼き」というお好み焼きのような料理は、氷見だけは他所とちょっぴり違うところがあります。
まだまだお伝えしたいことはたくさんありますので、別の機会にご紹介したいと思います。現在、氷見市は宿泊施設もほとんどが再開しており、以前の活気を取り戻しつつあります。
能登半島とも近いので、能登で遊んで、氷見で宿泊というコースもおすすめですよ。氷見にはホテルや旅館だけではなく、グランピング施設もあります。
ぜひ遊びに出かけて、美味しく食べて応援してもらえると筆者も嬉しいです。待っとるちゃー!
復興支援にかける想い
改めまして、富山県在住の地域ライター、朴木まう(ほうのき・まう)です。日本のベニスと呼ばれる水辺のまちとして有名な、富山県射水市(旧新湊市)出身、現在は富山県西部の高岡在住です。
令和6年元日に発生した、能登半島地震発災時には、高岡市内の神社で震度5強の大きな揺れに遭い、津波警報も出ていたため、元旦早々避難所で一晩を過ごすという経験をしました。
幸い我が家の被害は、IKEAで購入のお気に入りのグラス1個が割れるだけにとどまりましたが、近隣の電柱は傾き、ブロック塀や灯籠は倒れ、道路のひび割れは、日が経つにつれて、地震の爪痕は非常に大きく残りました。
今回は筆者のホーム、能登半島の付け根位置にあり、富山県内で最も被害の大きかった氷見(ひみ)市をご紹介しました。
1年が過ぎ、まだまだ大変な思いをしておられる方も多い中ではありますが、富山県内では復興に向かって進んでいます。これからも復興支援の記事を書いて応援してまいります。
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朴木まう
- 富山県高岡市在住。ドライブとその土地の美味しいものを楽しむのが大好き。趣味のクラフトのための旅も多数出かけています。最近は陶芸にハマっていて、全国の窯元を巡ることを目標にしています。兵庫県に11年住んでいたこともあり、六甲おろしが歌えることを筆頭に、エセ関西人でもあります。