
公開日:
最終更新日:
【山形】白布温泉の西屋に泊まったら温泉がすごかった!

こんばんは!たびこふれライターの中尾です。
見つけました!すごい温泉宿を。とにかく温泉がすごい!何がすごいのかと言うと...。一言では言い表せません!この先をご覧ください!
目次
米沢八湯(よねざわはっとう)
山形県は全市町村に温泉が湧く温泉天国です。
米沢八湯は、山形県南部に位置する米沢市に、個性派ぞろいの名湯・秘湯が八つあります。ひっそりと湧く秘湯の数々、歴史を感じる伝統の宿など。人それぞれの好みに合った温泉宿が見つかることでしょう。
姥湯(うばゆ)温泉
吾妻山の奥の奥、絶壁に囲まれた秘境の一軒宿。山形県では一番標高の高い1,250mにある温泉です。景観も県内一といわれます。
創業は室町時代後期で、今の当主は17代目という歴史ある宿。むき出しの岩肌をぬって流れてくるお湯に、自然の恵みを 感じる温泉です。
おしゃれな山小屋風の建物で女性も安心です。
- キャッチコピー:仙境の姥湯温泉
- アクセス:米沢駅から車で約70分
- 宿数:1軒宿
- 温泉温度:51度
- 湯量:320リットル/分
- 泉質:単純酸性硫黄泉
- 効能:慢性胃腸病・湿疹・神経痛など
大平(おおだいら)温泉
米沢市街地より、秘湯ムード満点の山間部を抜け約45分。山の頂上付近に車を置き、今度は谷に向かって一気に坂をかけるようトレッキングをしていただくこと15~20分、つり橋を渡るとようやく辿り着く秘湯中の秘湯です。
標高1,050m、最上川源流にのぞみ1100年以上の歴史を持つ胃腸の名湯は湯あたりが良く、女性にも嬉しい化粧水いらずです。内風呂からは名勝「火焔の滝」を望み、周りの自然を独り占めするかのような当館は4月下旬~11月上旬の半年限定の宿です。
- キャッチコピー:秘湯中の秘湯
- アクセス:米沢駅から車で約45分
- 宿数:1軒宿 ※4月下旬から11月上旬までの期間限定営業
- 温泉温度:63度
- 湯量:720リットル/分
- 泉質:含硫黄・カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉
- 効能:胃腸病・神経痛・リュウマチ・皮膚病など
五色(ごしき)温泉
たちのぼる五色の湯けむりから発見され、伊達、蒲生、上杉の藩主に受け継がれてきた温泉。
1609年、直江兼続が嫡子景明のために湯壷を開いたといわれます。目の前に広がる奥羽山脈の雄大な山々、四季折々の風景を楽しめます。
2023年12月10日に米沢八湯会唯一のオートキャンプ場としてリニューアルオープン。日帰り入浴やサウナのみのご利用も可能です。お風呂あがりに、開放感のある景色を見ながらおくつろぎください。
- キャッチコピー:「子宝の湯」で知られる、大自然に囲まれた温泉
- 宿数:宿泊施設はありません。オートキャンプ場の利用になります
- 温泉温度:48度
- 湯量:90リットル/分
- 泉質:ナトリウム・カルシウム・炭酸水素塩・塩化物温泉
- 効能:慢性婦人病・胃腸病・虚弱児童・慢性皮膚病など
新高湯(しんたかゆ)温泉
天元台に向かうロープウェイから見える山の中にある一軒宿。標高1,126m、急峻な山に"よくぞ建てた"という印象です。
秘湯ならではの天然自噴自家源泉、5箇所の露天風呂が人気です。体の芯から温まり、入浴後の余韻が長く、身体と心の癒しにぴったり。地元の食材を使った山奥のかあちゃん料理、家庭的なおもてなし。真夏でもエアコンいらず、さわやかです。
- キャッチコピー:標高1,126m秘湯絶景露天風呂
- アクセス:米沢駅から車で約35分
- 宿数:1軒宿
- 温泉温度:55.6度
- 湯量:170リットル/分
- 泉質:各硫黄・カルシウム・硫酸塩温泉
- 効能:リウマチ性疾患・糖尿病・切傷など
滑川(なめがわ)温泉
開湯220年。上杉藩主の許可を得た笹木正直が開いた歴史ある温泉です。古くから湯治場として親しまれてきました。旅館のわきを流れる水量豊富な前川で、水力自家発電をしています。吾妻連峰の奥深く、豊かな緑と水と温泉。秋の紅葉もすばらしい!
日本の滝100選「滑川大滝」も近く、川べりの露天風呂など、自然を満喫できる宿。
- キャッチコピー:白濁した湯と渓流の一軒宿
- アクセス:米沢駅から車で約55分
- 宿数:1軒宿 ※4月下旬から11月上旬までの期間限定営業
- 温泉温度:40.4~53.6度
- 湯量:100リットル/分
- 泉質:含硫黄・ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・炭酸水素塩温泉
- 効能:動脈硬化症・切傷・火傷・慢性皮膚病など
湯の沢(ゆのさわ)温泉
木立の中の敷地に足をふみ入れると、ほっとする羽黒川上流に位置する山里の自然豊かな一軒宿。四季の彩りが美しいお2人様専用の宿です。
無味無臭で温まりやすく、冷めにくい肌に優しいお湯。十和田石や檜の内湯、露天風呂、貸切露天風呂など、四季折々の景色が楽しめます。客室は全室異なるテーマのデザイン。米沢牛と旬の野菜の「米沢牛創作懐石料理」、全国でも類を見ない、お肉づくしのフルコース。ランチもあり。
キャッチコピー:里山に湧く二人宿のぬくもりの湯
アクセス:米沢駅から車で約15分
宿数:1軒宿
温泉温度:27度
湯量:90リットル/分
泉質:単純温泉(低張性・中性・低温泉)
効能:胃腸病・湿疹・神経痛・リウマチなど
白布(しらぶ)温泉
奥州三高湯のひとつとして知られた温泉です。磐梯朝日国立公園内、西吾妻山の麓、最上川源流"大樽川"沿い、標高850~900mにあります。開湯700年、古くからの湯滝の宿もあれば、渓谷を望む大浴場などもあり、春夏秋冬自然満喫できる温泉です。無色透明のやさしい湯は"あたまのよくなる湯"といわれます。
新緑、紅葉、吾妻の白猿、白布大滝、白布三十三観音などの名所も楽しめます。
- キャッチコピー:開湯700年、あふれ湯の郷
- アクセス:米沢駅から車で約30分
- 宿数:4軒(内1軒はメンテナンスのため長期休業中)
- 温泉温度:58~62度
- 湯量:1,300~1,500リットル/分
- 泉質:含硫黄・カルシウム・硫酸塩温泉
- 効能:胃腸病・慢性呼吸器病・慢性皮膚病・官能性神経疾患など
小野川(おのがわ)温泉
- キャッチコピー:美肌の湯・ほたるの里の温泉街
- アクセス:米沢駅から車で約25分
- 宿数:12軒
- 温泉温度:80度
- 湯量:900リットル/分
- 泉質:含硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物温泉
- 効能:神経痛・リウマチ性疾患・創傷・皮膚炎・慢性胃腸病・女性慢性炎症・更年期障害など
1200年の歴史を持つ、小野小町由来の温泉です。病に倒れた小町がこの湯につかり、健康と美しさを取り戻したといわれています。
鬼面川(おものがわ)沿いの自然豊かな落ち着いた風情、天然のホタルが舞う『小野川温泉ほたるまつり』温泉街のお楽しみ企画もいっぱいです。
上記いずれも【温泉米沢八湯会公式サイト】より引用
白布(しらぶ)温泉
白布温泉の歴史
正式名称は白布高湯温泉。
古くから福島の信夫高湯、山形の最上高湯(蔵王温泉)とともに奥州三高湯の1つに数えられ、昔から『三湯湯治』と呼ばれて、「三温泉全部に宿泊すれば100年長生きできる」と言われて賑わいました。
最上川の源流の山間(海抜820m)に湧き出、大自然に囲まれた静寂の中に独特の情緒を持つ標高900mにある爽涼の地。西暦1312年の開湯で、白斑の鷹がこの温泉で眼病を治したことから名付けられたと云われています。その後、江戸中期以降は米沢藩内の代表的な保養地として親しまれてきた歴史ある温泉地です。
白布の名の由来は先住民語で「霧氷のできる場所=シラブ」という意味からつきました。また、遠い昔病いに侵された白い斑点の鷹が 湧きでる豊富な湯につかりみるみる病いを治したことから「白い斑点の鷹の湯」で『白斑鷹湯』という説もあります。6km下にある「大白部」「小白部」の部落の呼称に合わせて『白部高湯』とも呼ばれています。
※「大白布」「小白布」の「布」の字は『部』を使った時代がありました。
【アラウンド西吾妻公式サイト】より引用
白布温泉「西屋」に泊まったらすごかった!
建物
江戸中期から昭和時代にかけて築約100年の本館は風情があります。
入口
田舎の民宿に泊まりに来たような入口。
玄関
靴を脱いでスリッパに履き替えます。
フロント
チェックイン・チェックアウトの手続きはこちらで。ちょっとした土産物コーナーがあります。
茶の間
フロント前にある茶の間です。囲炉裏というのが日本人の心をくすぐりますが、この時はまだ9月...。
談話室
湯上りにフロントで缶ビールを飲んでくつろいでいました。
※館内に自動販売機はなく、飲み物はフロントで購入します
玄関から続く廊下
磨き上げられた廊下。素敵な部屋へのアプローチに期待がふくらみます。
部屋
西屋にはひとつとして同じタイプの部屋がないそうです。こちらはこぢんまりとしたベッドルーム。バス・トイレ・洗面は共同です。
夕食
夕食は18:00からの一斉スタートです。利用時間は20:00まで、ラストオーダーは19:30までです。僕は「米沢牛しゃぶしゃぶ鍋コース」で予約しました。
メインの米沢牛と野菜です(追加注文も可能)。
前菜はオクラ中華海月、湯葉と青菜のおひたし、合鴨チーズ挟み、キャベツとひき肉重ね蒸し、エビマヨロマネスコ添え、ラタトゥイユのキッシュです。
里芋の鶏そぼろあんかけです。
郷土料理の「冷汁」です。
説明書によると、「遠く戦国時代から米沢に伝わる伝統料理です。合戦の出陣前には配下の武将にふるまわれたという言い伝えがあり、お正月など、めでたい席でのおもてなし料理として地元の人々に親しまれてきました。中身は、季節の野菜・山菜のおひたしに、帆立の貝柱・凍こんにゃく、干し椎茸などの乾物を煮出し、味を付けたつゆをかけたものです。」
ご飯(山形つや姫)、本日のお吸い物はセルフサービスです。
中央のテーブルに本日のおばんざい(6品)があり、こちらもセルフサービスです。
デザートは彩フルーツポンチです。
夕食は一部の飲み物は飲み放題になっています。冷蔵庫の右側半分は有料、左側半分は無料です。自分で好みの飲み物を選べます。なかなか面白い発想です。
※部屋には持ち帰れません
朝食
朝食は7:30スタートと8:00スタートから選べます。利用時間は9:00までです。決して贅沢な内容ではありませんが、ひとつひとつが美味しく、大満足です。
ご飯はセルフサービスです。米どころ山形だけあって美味しいご飯でした。こちらに食後のヨーグルトもありました。
飲み物もこちらでセルフサービスです。牛乳、りんごジュース、コーヒー。
あと、温泉玉子と納豆もありました。
看板猫
西屋には2匹の看板猫が毎朝8:00頃から10:00頃までフロントにやってきます。
長男のおいでん君
三男のかぐら君
こんな感じでゆる~く見送ってくれます。
やる気あるのかないのか...(笑)
湯滝の宿 西屋インフォメーション
- 住所:山形県米沢市大字関1527
- TEL:0238-55-2480
- チェックイン・アウト:15:00/10:00
- 公式サイト:湯滝の宿 西屋
- 公式SNS:Facebook、X(旧Twitter)
- 1人利用も可能
- エアコンが設置されていない部屋が一部あります
- 子連れの場合、宿泊は中学生以上となります
- 屋内・屋外含め敷地内はは全館禁煙です。喫煙所もありません。電子タバコも喫煙できません
- 廊下にはお休み処があり、冷たい水が用意されています
- 部屋に備え付けの浴衣のサイズが合わない時は、廊下に大中小の浴衣が置いてありますので交換可能。また部屋のお湯ポットがカラになった時のために補充用のタンクがあります
- 部屋に冷蔵庫がありません。廊下に大きな冷蔵庫が設置されていて、各自持ってきた飲み物を備え付けのビニールに入れ、名前を書いて利用することができます
あれ?温泉の紹介は!
西屋の温泉
西屋は白布温泉の一番奥に建っています。前述の白布温泉の情報をおさらいしてみましょう。
- 温泉温度:58~62度
- 湯量:1,300~1,500リットル/分
- 泉質:含硫黄・カルシウム・硫酸塩温泉
- 効能:胃腸病・慢性呼吸器病・慢性皮膚病・官能性神経疾患など
温泉温度はかなり高めです。西屋では湯守である女将が山に入り湯加減を調整しています。そして、湯量が1,300~1,500リットルと大量に湧き出る源泉が白布温泉の自慢でもあります。
西屋の大浴場は湯滝風呂と呼ばれ奥の建物にあります。内湯でありながら天井を見上げると吹き抜けが見えます。
湯滝風呂は手前の緑の暖簾が男性風呂、奥が女性風呂の入口です。足元には湯船から流れ出た温泉が流れています。
『お客様へ。この湯滝風呂は、江戸時代中期(西暦1,700年頃)に巨大な御影石を組み上げ建立した白布温泉最古の湯場です。カランがなければ縁もない、狭い洗い場ですが、失われつつある希少な温泉文化を守るため、あえて改修の手を加えず当時の姿のまま保存しております。現代の快適な水回りに慣れ親しんだ皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解賜れば幸いです。野趣あふれる湯滝の調べと共に、非日常の癒しをどうぞお楽しみください。』
湯滝風呂の内部です。奥の囲いの中が湯滝(打たせ湯)です。かなり水圧が高いので、踏ん張っていないと前に押し出されそうになります。
手前が洗い場です。シャワーどころかカランもありません。手前に腰かけて湯船のお湯をすくって体や頭を洗います。石鹸やシャンプーはあります。石鹸の泡が湯船に入ったらどうしようと思いがちですが、湯滝から流れてくるお湯が常に右から左へ流れているので、泡も湯船に入ることなく流れていってしまいます。
これぞかけ流しです!
湯船につかるとちょうどよい湯加減です。表記上では42度と記載がありますが、常にお湯が流れていますので、熱く感じないのかもしれません。
湯滝風呂の利用方法です。男女の入れ替えもありません。10:00~11:45の清掃時間以外はいつでも入浴可能です。
横から見るとこんな感じです。
決して大きな浴槽でもありませんし、露天風呂もありません。常に湯滝の音がドドドっとうるさいくらいですが、まさにかけ流しの天然温泉はすごいと思いました。僕は滞在中、5回も入浴しました(入浴方法に1回あたりの入浴は3分から10分程度に抑えるように記載があったため)。
湯滝です。3本の打たせ湯が勢いよく流れています。
湯滝風呂の動画をご覧ください。
湯滝の動画をご覧ください。
常にあふれかえっているお湯の様子を動画でご覧ください。
家族風呂
本館2階奥には家族風呂があります。予約は不要です。利用する時は立て看板を「使用中」にしておきます。
こちらも源泉かけ流しの湯です。カランもシャワーもありません。こちらは加水していませんので、熱い場合は加水しても構わないそうです。1回あたりの利用は30分程度です。
部屋に置いてある温泉案内です。
日帰り入浴も可能です
- 受付時間:11:45~15:30(繁忙期は終了時間が早まることもあり)
- 料金:大人(中学生以上)700円 小人(小学生)350円 幼児は無料
【注意】危険ですので小学生や幼児は必ず大人と一緒に入浴してください。
旅のリンク集
※この記事は2024年9月に宿泊した時のものです。
関連記事
Ranking山形記事ランキング
-
中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。