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人生で一度は見るべき!世界遺産・トルコ・カッパドキアのオススメ観光スポット&アトラクション
<トップ画像:ウチヒサール城が見える高台にランディングした気球>
世界遺産にも登録されているトルコの真ん中・カッパドキア。
たまたまのご縁でカッパドキアでの生活が始まり、在住12年目となりました。カッパドキアはトルコの田舎ですけど、自然だけは素晴らしい!人生で一度は見ておくべき・カッパドキアの有名スポット&私個人のお気に入りポイントをご紹介します。
これを読んだらカッパドキアに行きたくなりますよ♪
目次
- 空からの絶景・気球フライトは忘れることなかれ。
- いたる所に点在する奇岩・キノコ岩は形もサイズもいろいろ
- 実はいっぱいある地下都市・有名どころのデリンクユとカイマクル
- 大河の辺を散策、陶芸の町・アバノス
- 食も旅の楽しみ!カッパドキアの名物料理
- まとめ
空からの絶景・気球フライトは忘れることなかれ。
<行ってらっしゃい!気球のテイクオフ>
カッパドキアをこれほど有名にしたのは、なんといっても気球フライトです。ほぼ毎朝、約150機のカラフルな気球が上空を飛んでるのは、カッパドキアでは当たり前の光景です。
カッパドキアで気球フライトが始まったのはそれほど古くはなく1990年代、そこから爆発的な人気が出て現在では24の気球会社が運行しています。
「本当に毎日飛ぶんですか?」よく聞かれる質問です。回答は「天候が良ければ飛びます」
気球・正しくは熱気球は天候次第で飛べる・飛べないが決まりますが、カッパドキアは世界でも有数の熱気球のフライトに適した場所であり、フライトが催行される可能性が高い場所です。
理由は、
- 1.早朝、ほぼ無風であるうえに、夏は数ヶ月雨が降らない。
- 2.テイクオフ&ランディングに適した広大な平地がある。
気球フライトに適した土地ではありますが、熱気球が飛べるかどうかは、当日の天候次第。風の他、雨や雪が予想される場合はキャンセル。濃い霧が出やすい冬の始め頃は、1~2時間の待機を経て霧が晴れるのを待つこともあります。
ベストシーズンは夏。ほぼ毎日のようにフライトが催行されています。気球フライトを入れたスケジュールを組むならば、カッパドキアの滞在を数日間は確保し、初日が無理でも翌日に予約を繰越できるよう、余裕を持った日程がおすすめです。
天候次第の気球フライトではありますが、上空から見下ろす広大なカッパドキアの風景は忘れられない旅の思い出になりますよ。
【気球フライト情報・予約:CAPPADOCIA TRIP/ LLT Turizm】
- 住所:Goreme Beledesi, Isali-gaferi-avcilar Mah, Ragip Uner Cad, No1, Merkez Nevsehir
- 電話:+90 535 061 9884
- MAIL:info@cappadocia-trip.com
- 公式SNS:Instagram
いたる所に点在する奇岩・キノコ岩は形もサイズもいろいろ
カッパドキアは1985年、「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」として世界遺産登録されました。カッパドキアとは2500万平方キロメートルに渡る広大な土地をまとめた呼び名です。
エルジェス山とハッサン山、2つの火山の噴火により溶岩や火山灰が交互に堆積し、その後の雨風の侵食により、硬い溶岩部分ともろい火山灰の部分の侵食の速度の違いによりできたのが奇岩・キノコ岩です。キノコ岩は広大なカッパドキアの至る所に点在しています。その形は色々、大きさも様々です。
しめじ型のキノコ岩「スリービューティーズ」
小さな帽子を被ったしめじ型の「スリービューティーズ」ツアーにも含まれる有名なキノコ岩。ギョレメの町からユルギュップの町への道路沿いにあり、個人でも行きやすいのもポイントです。
<しめじ型のキノコ岩「スリービューティーズ」>
鉛筆型のキノコ岩「ラブバレー」
細長い巨大なキノコ岩は、ギョレメの町にほど近いラブバレーの谷に存在します。ギョレメからも歩ける距離のおすすめポイントです。
<鉛筆型のキノコ岩>
たけのこの里型のキノコ岩「ギョルクンデレ」
ギョレメの町の端にあるキノコ岩。太めのずんぐりタイプはキノコと言うよりたけのこの里型。ギョレメの高台・サンセットポイントからも臨めます。
<たけのこの里型のキノコ岩>
トトロ型のキノコ岩「エルナザール教会」上記のギョルクンデレのキノコ岩からほど近くにある教会です。
角が2つあるトトロのような形のキノコ岩。教会として使われていたもので、内部には保存状態の良いフレスコで描かれた宗教画が今も残ります。
<かわいいトトロ型の「エルナザール教会」>
実はいっぱいある地下都市・有名どころのデリンクユとカイマクル
<迷路のような地下都市>
カッパドキアにあるとされる地下都市の数は約200箇所とも言われます。毎年のように新しい地下都市が発見されており、正しい数は把握できていません。
ヒッタイト時代よりさらに昔からこの地方では、穴を堀り住居としたり貯蔵庫として使う習慣があり、それをキリスト教徒が迫害から逃れるための隠れ家として利用し、さらに深く広く拡大したのが地下都市。ピーク時では1万とも2万とも呼ばれる人々が生活していたとされますが、今も解明できない部分も多いのだそう。
現在は、多数ある地下都市のうち、調査が完了した部分、安全が確認された一部の地下都市のみが一般公開されています。
デリンクユ地下都市とカイマクル地下都市
ツアーでも含まれることの多い2箇所の地下都市。一般公開されていますが、まだまだ謎も多く調査中の部分もあるため、一部のみ見学できます。一部とは言え見学には1時間以上は必要ですし、地下での生活を垣間見ることのできる貴重なところ、カッパドキア観光で忘れてはならない場所です。
この2箇所の地下都市は、個人でも路線バスを乗り継いでゆくことができる場所にあります。
どちらがオススメかといえば、大きいのはデリンクユ地下都市、通路も広めで歩きやすいです。一方のカイマクル地下都市は、通路が細めでアップダウンが多いため見学は大変ですが、迷路のような楽しさがあります。
【デリンクユ地下都市】
- 住所:Bayramlı Mah. Şemşili Yolu Sok. No:15 Derinkuyu/NEVŞEHİR
- 電話:+90 3843813194
- 開館時間:8:00〜21:00 ※冬季は短縮時間
- 定休日:なし
- 入館料:13ユーロ(2024年8月現在)※料金・開館時間は変更されることもあります。
- 公式サイト:デリンクユ地下都市
【カイマクル地下都市】
- 住所:Camii Kebir Mah. Eşref Ayhan Cad. No:46 Kaymaklı/NEVŞEHİR
- 電話:+90 3842182500
- 開館時間:8:00〜21:00 ※冬季は短縮時間
- 定休日:なし
- 入館料:13ユーロ(2024年8月現在)※料金・開館時間は変更されることもあります。
- 公式サイト:カイマクル地下都市
大河の辺を散策、陶芸の町・アバノス
<アバノスの陶芸工房にて>
近年トルコの人々の観光地としても人気のあるカッパドキアのアバノスの町。カッパドキアの他の町とは異なり、陶芸の町として知られています。
紀元前17世紀、今から4000年近く昔に栄えたヒッタイトは、カッパドキアのあるアナトリア地方を収めた帝国であり、製鉄技術を発達させた高い文明を誇った帝国です。ヒッタイト時代のころからアバノスの町では陶芸が行われていたとされ、現在でも当時と同様の技法で陶芸が行われています。
アバノスを流れるトルコの大河「赤い河」から採れる赤土を使い、形成を行った後低めの800度で焼き上げる陶器にはヒッタイト時代の図柄を手書きで施します。現在ではカッパドキアを代表するお土産としても有名です。
アバノスを流れる「赤い河」は、東アナトリアから始まりカッパドキアを経て黒海へと流れる全長1,355kmの大河です。水量も多く川幅も広い赤い河では、ゴンドラに乗りゆったりと赤い河を楽しむアトラクションも人気です。奇岩が有名なカッパドキアですが、赤い河の辺はそんなイメージとは異なるカッパドキアの別の姿を楽しめます。
食も旅の楽しみ!カッパドキアの名物料理
世界3大料理・トルコ料理は各地に有名な地元料理があります。カッパドキアに来たならば食べるべき2つの名物料理をご紹介します。
<ギョレメの名物料理「テスティ・ケバブ」>
テスティ・ケバブ
ケバブと聞いて思い浮かぶのは串焼きのお肉ではないですか?でもカッパドキアのケバブは煮込み料理です。
テスティとは赤土の素焼きの壺のことです。この素焼きの壺にお肉や野菜を詰め込んで石窯で焼きます。壺の中で煮込まれたトマトベースのお肉と野菜は、壺のままサービスされます。
テーブルにサービスされたら、壺を割ってお皿にもります。ピラフにかけても良し、パンと共に食べるも良し。じっくり煮込まれたお肉と野菜は、素材そのものの優しい味わいです。
<小さな水餃子「カイセリ・マントゥ」ヨーグルトとトマトソースをかけました>
カイセリ・マントゥ
カイセリは空港のある大都市の名前です。マントゥとは小さな水餃子のようなものです。
「MANTI」と書きます。ガイドブックによってはマンティとふりがなを付けているものありますが、正しい発音は「マントゥ」最後の「I」は「i」でなく、トルコ語にしかない点の無い「I」。発音するなら「ウ」のような感じです。
小麦粉で作った皮の中にはお肉などを詰め込み、小さな水餃子の形に仕上げます。茹でた後ヨーグルトをかけ、さらに唐辛子やオイルをかけて食べます。注文の際に「にんにく入れる?」と聞かれるかも。にんにくは入れたほうが断然美味しいですよ。
「マントゥ」と呼ばれる食べ物は中国にも存在します、蒸しパンのこと。この中国の「マントゥ」は東の日本に渡り「饅頭」になったとされます。
東へ伝わったのならば西へは?と私の想像ですが・・・中国の「マントゥ」がシルクロードを経て西に伝わり、トルコの「マントゥ」になっていたとしても不思議ではないですよね。つまり日本の饅頭とトルコのマントゥは兄弟なのかも。歴史ロマンですね。
まとめ
<レッドバレーの眺め>
ざっくりとカッパドキアのおすすめポイントをご紹介しました。でも、カッパドキアって広いです。しかも見るべき場所も点在しているので、数日の滞在では全てを見るなんて難しい。さらに自然を楽しむカッパドキアは、季節によって姿を変えます。春には野の花が咲き乱れ、夏のカラッとした気候と青空、秋には紅葉、雪に覆われた冬、それぞれに美しいです。
「人生で一度は見るべき場所」トルコのカッパドキア、でも、気に入ったら何度でもいらしてください。実際、リピーターも多いのがカッパドキアです。
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CAPPADOCIA TRIP
- 世界を渡り、辿り着いたトルコ・カッパドキアで12年を超えました。現在は二足のわらじ。伝統技で作るオヤレースのデザイナー「AYTURK」そして「CAPPADOCIA TRIP」として旅のお手伝いをしています。カッパドキアは田舎ですけど、自然は素晴らしい!人生で一度は見ておくべき場所ですよ。