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【四季と宿をめぐる旅】静岡県〜湯ヶ島温泉「民宿わらじ」と西伊豆スカイライン〜
淡い新緑から鮮やかな緑へ、山の色合いが変わってくる初夏の季節。山間部のエリアを巡れば、この時期ならではの緑の癒しが待っています。
今回は、中伊豆にある湯ヶ島温泉「民宿わらじ」と西伊豆スカイラインをご紹介!狩野川の清流と緑に囲まれた素晴らしいロケーションにあるお宿でジビエ料理を堪能し、全国有数の絶景道を巡ります。
目次
中伊豆・湯ヶ島温泉に佇む飾らない「民宿わらじ」
今回ご紹介する「民宿わらじ」が位置しているのは、湯ヶ島温泉。伊豆の踊り子を執筆した文豪・川端康成もよく訪れていた名湯として知られています。
県道345号線沿いに佇む一軒の建物が目印です。狩野川のせせらぎが清々しく、自然豊かな風景に、到着して早速癒されました。
お部屋は全て和室。窓の向こうには狩野川の景色が広がり、まるで自然と調和した空間になっています。
また施設の古さは感じられず、とても快適。都会のマンションで暮らしていると、畳のお部屋自体もなんだか懐かしく、落ち着きますね。
そんなお宿の周囲には、色とりどりのお花が植えられています。濃くなってくる山の緑に映えるように咲いていて、思わずうっとりと見入ってしまいました。
夕暮れの風も涼しく、初夏の心地よさを感じられます。
民宿わらじ
- 住所:静岡県伊豆市市山1-10
- TEL :0558-85-2345
- 公式サイト:民宿わらじ
猟師仕込みのジビエ鍋も!山海の幸が詰まったお料理
「民宿わらじ」に泊まる醍醐味と言って良いのが、地元の味覚が詰まったお料理です。リーズナブルな宿泊料金からは考えられない豪華さとなっています。
ジビエ鍋にエビフライ、お刺身や小鉢など、山も海も近い伊豆ならではの食材が目白押し。どれも肩の荷がおりる味わいで、まるで実家に帰ってきたような気持ちで食事を満喫しました。
特に忘れられない味だったのが、お宿の名物である「ジビエ鍋」。猪の旨味が、味噌により引き立てられており、プリッとした食感が絶妙!
実は民宿わらじの旦那は静岡県知事公認の猟師チームの班長であり、自ら捕まえた猪で作る猟師料理なのだそう。この場所でしか食べられない料理は、いつまでも思い出に残りますね!
驚いたのは、伊豆名産のわさびを1人1本出していただいたこと。薬味として使う意外に、すりおろしたわさびをご飯の上に乗せて、醤油をかけたらわさび丼の出来上がり。
キレのある辛さが、シンプルに醤油と合わさって、ご飯がとても進みます。全部使い切ろうと思って乗せすぎると辛いのでご注意を!(笑)
徒歩で春の赤い中橋ライトアップへ
「民宿わらじ」のお風呂は、貸切風呂。昔ながらの民宿ですが、とても綺麗で広々としており、ゆったりとお湯に浸かれます。
日中であれば、窓の向こうに広がる狩野川の眺めが見事です。
せっかく湯ヶ島温泉に来たので、温泉にも入りたいところ。そこでおすすめしたいのが、お宿から車で5分弱の場所にある「川鹿の湯」です。
湯ヶ島で古くから利用されている共同浴場で、22時まで営業しており、350円とリーズナブル!源泉かけ流しのため、熱めのお湯ですが、肌に染み入るような優しい湯触りで、格別の気持ち良さです。
川鹿の湯
- 住所:静岡県伊豆市湯ケ島1650−3
- 公式サイト:川鹿の湯
自転車で絶景・西伊豆スカイラインを走る
この時、伊豆を訪れたのは、伊豆半島が誇る名道「西伊豆スカイライン」を自転車で走るためでした。自転車乗りにとっては、ヒルクライムの聖地として知られています。
アップダウンに富んだ道の先に広がる、富士山の迫力は素晴らしく、まさに伊豆の屋根を走っている爽快感は忘れられません...!
道の途中から、達磨山(だるまやま、標高982m)に登山をしたり、伊豆の自然をよりアドべンチャーに楽しむことができるスポットです。
宿からヒルクライムしても、車である程度標高を上げてからスタートするもよし。ロードバイクでのサイクリングが好きな方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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土庄雄平
- 1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。