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ドイツ旅行で考えておきたいストライキ事情
日本とドイツの大きな違いの一つとして、ストライキを挙げることができるでしょう。日本の交通機関でストライキが実際に行われるのは稀かもしれません。しかし、ドイツでは普通に公共交通機関でストライキが行われます。
そのため電車や地下鉄、そして時には空港でもストライキが行われ、人々の移動に大きな影響を与えることになるのです。もちろん、このような交通機関のストライキは旅行者にとって大きな問題になります。
そこで今回はそんなドイツのストライキについて簡単に紹介したいと思います。
目次
ドイツでのストライキの激化
ドイツでは以前に比べると頻繁にストライキが行われる事態になっています。
その理由は社会の変化にあります。一つ目の理由に挙げられるのが2020年に起きたコロナウイルスの蔓延です。ウイルスの流行によって経済は大きな影響を受けて不況となりました。
もう一つの理由がロシアのウクライナへの侵攻です。それによってエネルギー価格の上昇をもたらし、多くの商品の価格が上昇しています。このような不況下での物価上昇に対して、労働組合が賃金の上昇を求めてストライキを行っているのです。
旅行者に影響を与える交通機関のストライキ
ストライキは、教育施設や公共サービスなど様々な業界で行われています。しかし何より旅行者に影響を与えるのは下記の移動手段でしょう。
ドイツ鉄道のストライキ
ドイツの多くの都市を結ぶドイツ鉄道は交通機関の代表格とも言えるものです。ドイツ鉄道がストライキを行えば、離れた距離の都市に移動するのは難しくなります。
公共交通機関(ÖPNV)のストライキ
次に取り上げたいのがÖPNVと呼ばれる公共交通機関です。これは各都市にある鉄道、地下鉄、バス、路面電車のことを指しています。このようなÖPNVがストライキを行うと、その街での移動が難しくなるでしょう。
空港や航空会社のストライキ
最後に挙げたいのが空港や航空会社です。そこでストライキが起きると、フライトがキャンセルされることになり、飛行機での移動が難しくなってしまいます。
ストライキの告知は直前になるケースが多い
交通機関のストライキが1か月前など事前に告知されれば、旅行者はその期間を避けることができるでしょう。しかし残念ながらドイツでのストライキは、4~5日前など直前に告知されることが多くあります。
4~5日前にストライキを知っても、そこから旅程を変更することは難しいでしょう。そのため、ドイツで旅行する際には、あらかじめストライキの可能性を考えなくてはいけません。
ストライキに遭遇したら
ドイツ鉄道の場合
ドイツ鉄道のストライキに遭遇した場合、移動することを諦める必要はありません。ストライキでは完全な運休ではなく間引き運転の場合もあります。
また路線によっては、ドイツ鉄道以外の列車も走っています。それを利用できるかもしれません。またドイツの主要都市は高速バスでも結ばれているため、高速バスを利用することも考えてみましょう。
公共交通機関(ÖPNV)の場合
公共交通機関であるÖPNVのストライキは、その多くの場合は市内の移動に限られます。そのためお金がかかりますが、タクシーなどを利用することで移動できるでしょう。観光目的で市内中心部の移動なら、天気が良ければ自転車を借りて移動するのも一つの手です。
空港や航空会社の場合
空港や航空会社のストライキは、国際便の場合には運行再開を待つしか手がありません。しかし、ドイツ国内便の場合、多少時間がかかりますが、ドイツ鉄道や高速バスの利用で対応できる可能性があります。そして旅程の大幅な変更を避けることができるでしょう。
ストライキの確認をするなら
このように、ドイツ旅行をするなら、旅程に影響を与える交通機関のストライキは、いつでも情報を得られるようにしておくことが重要です。
そこで、おすすめしたいのが下記公式サイトの確認です。
- 訪れる街の公式サイト(予め調べておきましょう)
- 利用する空港の公式サイト(予め調べておきましょう)
- ドイツ鉄道の公式サイト
- 在ドイツ日本大使館サイト
まとめ
事前にストライキの情報を確認できれば、旅行中であっても移動方法の変更や、多少の旅程の変更で、駅や空港で待ちぼうけを食うことを避けることができるかもしれません。いずれにせよ、ドイツではストライキが激化しているため、ドイツを訪れるならストライキに気を付けて旅行してください。
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。