日本人のちょうどいいがここにある!にっぽん丸でクルーズ乗船研修

にっぽん丸

こんにちは!たびこふれライター とうもとです。

突然ですが、クルーズ・コンサルタントという資格をご存じですか?

今回、クルーズ・コンサルタントの乗船研修を体験してきましたので、レポートしたいと思います。

目次

クルーズ・コンサルタントって?

クルーズ・コンサルタント(C.C)は、クルーズ・マスター(C.M)と2段階で構成される「クルーズアドバイザー認定制度」の1つです。主に旅行会社の社員を対象に、クルーズのスペシャリストを育成し、クルーズの販売促進・マーケットの拡充に役立てようという目的で、2003年秋から実施されています。

>>クルーズアドバイザ認定制度の詳細はこちら(日本外航客船教会・JOPAサイト)

合否基準は「1.全般、2.運航・構造、3.船内サービス、4.旅行業法・約款、 旅客運送約款等、5.船会社、の5科目。各科目の正解率60%以上、総合70点以上を合格ラインにより判定されます。

70点以上と聞くととゆるめの基準の様にも思えますが、何せ過去問(過去問題集)が無かったり、意外な組み合わせの難問が出題されたりしますので、2023年度試験結果は合格率45.58%となかなか厳しい試験結果になっています。

私も2022年度は、5.船会社が2点足らずで涙をのみましたが....、2023年度は奇跡の合格で、嬉しい乗船研修に参加してまいりました。(筆記試験に合格すると、乗船研修に参加できるのが嬉しい資格試験です!)

C.C資格乗船研修をちょっぴり紹介!

今回のクルーズ・コンサルタント(C.C)乗船研修は、「にっぽん丸 名古屋/横浜クルーズ1泊2日」です。新人クルーズ・コンサルタントの目で、たくさんのおすすめポイントをご紹介したいと思います。

名古屋港
<名古屋港>

まずは、出発地の名古屋港に向かいましょう。

新幹線の名古屋駅からJR中央本線で金山駅で乗り換えて、市営地下鉄名港線で名古屋港駅へ。トータル大体30分くらいです。

私は、名古屋駅で名物あんかけパスタと、限定ぴよりんサンデーをいただき、名古屋飯も堪能してから現地へ。

と言うのも、残念ながらこの日は名古屋港駅近くにある名古屋港水族館はメンテナンス中のためお休みでした。(駅の近くの案内所もお休みのようで、少し残念。)

そもそも、名古屋港駅周辺には飲食店がほとんど無いようでした。

駅から港は、余裕を見て10分くらいでしょうか?海や船が見えてくるとテンションが上がりますね!交通アクセスがとても良いのが嬉しいです。

研修会場

まずは、ポートビルに集合し、本人確認の上、クルーズカードをいただき、いよいよ「にっぽん丸」に乗船です。

最初は、6階の「マーメイドシアター」でご挨拶や船会社・商船三井のコンシェルジュから船のご紹介(お声や話し方が優雅過ぎて、一気に旅するマダム気分に)、そして講師の先生(クルーズ・マスター)の講義(テストもありました!ここで持参した資料を必死でめくる私!)があり、少し忘れかけていた学習の記憶が蘇ります。

デッキ

船内見学の時間もありました。とてもよいお天気で、デッキから見る名古屋の港と海がキラキラして、素敵でした。

今回のクルーズは夕方出発でしたので、こうやって明るいうちに説明を受けながら船内見学させてもらえるのも乗船研修の特典だな、と思いました。

通船

船から見下ろすと通船(つうせん)です。テンダーボートですよ!クルーズ用語を覚えるも試験の必須事項なので、何回も単語帳に書いて覚えました。

>>『通船ってなあに? - かもめ課長のブログ(にっぽん丸 公式サイト)』はこちらから

こうやって見下ろす位置からじっくり観察する機会はあまりありませんね。案外大きく、しっかり船にくつっいているのがわかりますね。

船長?

クルーズ大好きの同僚に教えてもらった写真スポットで、船長気分で1枚パチリ。

ここで!ほやほやクルーズ・コンサルタントになった私からおすすめしたいのは、「初乗船の時は早めに船内を歩いて見学して欲しい!」ということです。

ザッとで良いと思いますが、最初に全体を把握しておくと、その後の行動もスムーズに計画できます。(特に階段の位置など。)

あと、写真をたくさん撮って欲しいです。気軽にスタッフに声を掛けてお願いしてみましょう。

窓からの眺め

丸窓を見ると、船に乗っているんだなあ〜という気分が盛り上がりますよね。クルーズ用語で言えば、ポート・ホール。

いよいよ、研修が終わり、17:00の出港に向けて一般のお客様の乗船が始まります。

スーペリアツイン

こちらスーペリアツインの私たちのお部屋です。手前にソファベットがある3人用のお部屋だったので、少しゆったりめで、荷物も充分に広げて置けました。

部屋

大きな鏡やテレビ、冷蔵庫などかあります。

木の温もりを感じる歯ブラシなどの可愛いアメニティもあって、にっぽん丸のちょうどいい所に手の届く、でもセンスのいい気遣いを感じました。

避難訓練

出港前の16:30から、避難訓練がありました。これは、ボート・ドリルと言います。決められたデッキの位置に集合し、係員の持っている機械にクルーズ・カードをかざして、ピッと読み取り式で点呼することです。非接触かつ、ハイテクですね。

講師の先生から「せっかくなので救命胴衣を持って参加してみましょう」とお声掛けいただいたので、張り切って着用して、写真も撮っていただきました。

乗船研修の少し前にJAL機の衝突事故があり、避難訓練に対する意識が高まっていましたので、スタッフの方と一緒に救命胴衣をしっかり点検します。紐を絞り、ライトやホイッスルの位置を確認したり、「これがタイタニックでお馴染みの。。」と、ローズの気持ちになったり。

ともかく、救命胴衣を一度しっかりと着てみるのと一度も着ないのとでは全く感覚が違うと実感しましたので、ぜひ!研修でなく乗船されるお客様も恥ずかしがらず!面倒がらずに着用をおすすめします。一風変わった記念写真も撮れますよ!!

乾杯

いよいよ出港です!カーンとドラが鳴り、ボンボヤージュサービスがあります。

デッキに出ているお客様に、にっぽん丸の旗とシャンパングラス(ノンアルコールドリンクもあります)が渡され、バンドが音楽を演奏しながらお客様の間を練り歩きます。生の音楽は盛り上がりますよね。

港の見送りのみなさんに力いっぱい手を振りながら、いよいよワンナイトクルーズ(乗船研修)の始まりです。

食と花のにっぽん丸を堪能!


船内の花
<船内の花>

にっぽん丸のコンシェルジュに教えてもらった情報をひとつ。にっぽん丸の特徴として、季節の生花を様々な場所に飾り、四季折々の日本の美しさを感じてもらうように心がけているとのこと。

船内の花

こちらも華やかですね。時間があれば、船内のどこにどんなお花があるか?探してみるのも謎解きのようで楽しいかも知れません。

ショコリキサー

こちら、7階のリドテラスにあるリドグリルです。「にっぽん丸に研修で乗るんですー!」と話すと諸先輩、同僚のみなさんからともかく言われたのが「ショコリキサー飲んでね!」でした。

ショコリキサーとはGODIVA(ゴディバ)のショコラドリンクなんです。まあ、私はショコリキサー専用のポイントカードを貯めているくらいのマニアなので、食事前でしたが「レギュラーサイズ」でオーダーしました。(通常、食事前は小さめの"ショート"がよく出るようで、既にいくつか準備されていたので"レギュラー"をオーダーすると少し驚かれました。)

軽食として、ハンバーガー(同僚が食べて美味しかったようです)やスープもあり、私はここで飲んだコンソメエクレアというスープがとても気に入りました。ここではビールも無料で飲めました。提供時間が決まっていますので、船内新聞でしっかり確認しておきましょう。

夕食 前菜

私たちのお食事は、2階のメインダイニング「瑞穂」で。

こちら美しい前菜です。お花まで(食用なので)綺麗にいただきました。

さすが!"食のにっぽん丸"と言われているだけあって、ソースの味わい深さやお肉の柔らかさが素晴らしいです。一流レストランのようなコース料理を堪能しました。

デザート

デザートも美味しかったです。ボリュームもありましたが、外国船に比べると重たさは無くて、繊細な味わいで食べやすく感じました。

夕食の後、せっかくなので夜食コーナーにもお邪魔しました。フルーツやお蕎麦などがあり、結構賑わっていました。同僚がハマってしまって4個おかわりしていたおいなりさんもおすすめです。

クルーズならでは、非日常体験も!

ここからは、にっぽん丸のさまざまな施設をちょこっと紹介したいと思います。

カフェ&ライブラリ
<カフェ&ライブラリ>

こちらは、5階のカフェ&ライブラリーです。書籍は、お部屋にも持ち出し可能だそうです。24時間オープンですから、眠れない夜にいいかも!?

5階には、同じく24時間オープンのカードルームもありますよ。将棋セットなどボードゲームがたくさんあって、どのゲ-ムで対戦するか?迷いそうです。

5階には、他にもブティックアンカー(にっぽん丸オリジナルグッズなど販売)や、ショップブイ(日用品やおつまみなど販売)と2つのショップもあります。

ちょっと不思議で魅力的な海のグッズもあるので、ぜひ覗いて欲しいです。私も、虹色のイルカのペンを買いました。

バー

バーは私たちの乗船日は、7階のホライズンバーとリドバーの2か所の営業でした。こちらは有料サービスになりますが、大人の空間を楽しめます。

7階には、スパ&サロンや、オアシスジム&スタジオも。こちらのスタジオで、リラクゼーション・ストレッチのプログラムに参加しました。

食べた分だけ身体を動かさねば!と言うことで、ジャージなど動きやすい服は忘れていたのですが(ぜひ、ご持参ください)何とか楽しく参加しました。他にスポーツ系のプログラムとしては、朝のおはよう体操がありました。

どちらも、身体が硬い方やヨガなどの経験がない方も気軽に参加できるプログラムです。外国船の朝からズンバ踊ろうぜ!とハードなエクササイズも楽しいですが、まったりラジオ体操も真剣にやると汗ばんで気持ち良かったです。

乗船されました際にはスポーツ系プログラムにも参加をぜひ!!おすすめします。

カジノ ルーレット

そしてそして、5階カジノラウンジ「ビキナーズ・ラック」で人生初のカジノ体験をしてきました。

こちらでは受付にて、ゲームプレイ券を2,000ドルプレゼントして貰えます(初回のみ)ので、ルーレットやブラックジャックで、財産を増やして景品を狙いましょう。

外国船などで実際のお金を賭けるのはちょっと怖いな。。という方でもこれなら気軽にチャレンジできますね。ぜひ!クルーズらしい体験として楽しんでいただきたいです。

実は、ずっとルーレットの間俯いていたことと天気が悪くなって少し船が揺れていたことから、船酔いし始めていたのですが、大勝ちしないけれどなかなか負けないしぶとさでゲームが長引いてしまい、少し苦しかったです。

今回は研修もあり、どのタイミングで飲むか?躊躇してしまったのですが、ぜひ酔い止めは船に乗る前に飲みましょう。

にっぽん丸のタオルハンカチ狙っていたのですが。。。獲得ならずでした。

劇場

そして、こちらは開演前の4階ドルフィンホールです。こちらでショーが行われます。公演中は撮影禁止です。)私たちが乗船した時は、にっぽん丸バンドのアスール★プラ★プティのステージでした。

懐かしのメドレーで贈る(アメリカン・ポップ)のステージでボーカル・ケィティさんの魅惑の歌声とダンスに愛嬌に心撃ち抜かれ、次のレイドナイトステージ(日本のバラードナンバー)のステージも観に行ってしまいました。

日本語堪能過ぎます。老若男女にとって嬉しい選曲でバンドメンバーの演奏も最高で、にわかに、アスール★プラ★プティのファンになりそうでした。きっとエンターティナーの追っかけになって、また、にっぽん丸に乗りたい!というお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?

>>アスール★プラ★プティを紹介した記事はこちら(WEB CRUISE)

クルーズ船に乗ったからには、ぜひステージもスケジュールチェックして楽しんでいただきたいです。

窓からの眺め
<海を見ながらの食事はスペシャルな体験>

1泊2日の旅はあっという間に過ぎました。素敵な場所はたくさんあったけれど、やっぱり海を見ながら食事ができることが、船ならではのスペシャルな体験でした。また違うお部屋タイプで、違う場所に、美味しいにっぽん丸の食事を堪能しに行きたい!と旅が終わった今でも思います。

後は、大浴場が気持ち良かったです。これも邦船ならでは、でしょうか?

にっぽん丸は、外国船に比べてもコンパクトで動きやすいですし、イベントや施設も船内新聞を見れば大体把握できますので、船内ライフの計画も立てやすいです。

盛りだくさん!!では無いですが、参加を迷わない程度に適正なプログラムが用意されています。本当に"ちょうどいいサイズとサービス"が日本人のほしいところに手が届く

おすすめだと思いました。

最後に振り返って


にっぽん丸のファンネル

最後に、試験勉強中、私を苦しめたファンネルを近くから撮影してみました。色んなクルーズ船のファンネルマークがよく出題されるため、覚えるべくひたすら描きひたすら描き、夢に出てきそうでした。

でも、港からにっぽん丸を見つけた時に最初にこのファンネルが目に飛び込んできて、「ああ、この日のために学習したのだな」としみじみ感動した瞬間は忘れられません。

普段、クルーズ販売に関わっていても知らなかったさまざまな疑問やクルーズの歴史、用語、船の種類など、わかるととてもおもしろく興味深いものです。

もし、クルーズにご興味がわいてこられましたら、お近くのクルーズ・コンサルタントにお声掛けいただければ幸いです。

良い旅を!!ボン・ボヤージュ!!

にっぽん丸 基本情報

  • 船会社:商船三井クルーズ株式会社
  • 船籍:日本
  • 総トン数:21,903トン
  • 全長:166.65m
  • 乗客定員:524人
  • 乗組員数:約230人
  • 船内通貨:円
  • 公式サイト:にっぽん丸

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とうもと くみ

舞台観劇とスポーツ観戦(球技・格闘技)が趣味な、どこでも行っちゃう『インドア脳だけど、アクティブ派体験型トラベラー』です。旅しながら、少し昔の物語を書き続ける事が、夢。離島や、閉じられた館で事件が起こったり、時代劇の人情ものが大好物。

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