【インド】アジアのベストレストラン第16位「Masque」で高級・創作インド料理コースを体験

インド料理といえばカレーです。確かに家庭料理はスパイスで味付けしたグレイビーや野菜がメインです。そんなインドのカレーベースの伝統料理を、モダンな創作料理に昇華させたレストランがあるのです!

今回は、まるでフレンチのようなインド創作料理フルコースの体験をお届けします。

目次

アジアのベストレストラン50の第16位に輝く「Masque」

Masque
<News18>

インド最大の金融都市ムンバイの中でも、セレブが多数住む高級住宅地のBandra。その一角に今回紹介するレストラン、Masque(マスク)があります。MasqueはAsia Best restaurant 50 2023で16位に輝く、創作インド料理で有名なレストランです。

席数が限られているため、訪れる際には事前予約をしましょう。私が予約した時はいっぱいで、1ヶ月先まで取れませんでした。

予約の時には「ベジタリアンか、ノンベジタリアン(肉、卵、魚がOK)か」を伝えます。コースは大体この2つですが、アレルギーや食べられないものなどあらかじめ伝えておくと、特別に対応してくれます。

また、メニューは季節ごとに変わるため、3〜4ヶ月ごとに来れば違うコースが楽しめるとも教えてもらいました。そして、デポジットとして5,000ルピー(約9,000円)を事前決済すれば予約完了です。

Masque

  • 所在地:Unit G3, Laxmi Woollen Mills, Shakti Mills Lane, Mahalaxmi, Mumbai 400011, India
  • 営業時間:19:00〜23:30
  • 電話番号:+91 98190 69222
  • 公式サイト:Masque</>

いざ、Masqueへ!

Masque Lab

予約の日、少し着飾ってMasqueへ向かいました。Masqueのメインダイニングが現在リノベーション中とのことで、私たちは「Masque Lab」に通されました。

ダイニング

実際にシェフたちがメニュー開発に利用しているラボで、1階が10席程度のダイニング、2階が研究室になっています。こだわり抜かれた創作料理を出すコンセプトが感じられ、ワクワクします!

本日のコース(ノンベジタリアン)

本日のコース(ノンベジタリアン)

席にはすでにメニューが置かれていました。ところどころ、インドの伝統的な料理の名前が書いてあるので、いつものインド料理がどんな形になるのか楽しみです。

料理を持ってくる際には1つ1つ、ウェイターが丁寧にコンセプトや食べ方を説明してくれます。大切なのは、説明をしっかり聞くこと!

この情報量で味が変わると言っても過言ではありません。というか、説明がないと何がなんだか...という感じで、ありがたみが半減してしまう気がします。ウェイターはどれだけ質問しても怒らないので、わからない部分があればとことん付き合ってもらいましょう。

1品目「パッションフルーツのトゥクパとココナッツのモモ バラムンディ添え」

トゥクパは、コシのないラーメンに野菜と肉をたっぷり入れて、体があたたまるスパイスで味付けしているチベットの麺料理です。この、トゥクパのスパイスを冷たいパッションフルーツジュースに入れたものでした。
パッションフルーツの甘さにスパイスと塩辛さが加わり、なんとも言えない味わいに。

モモはネパールの餃子のような料理ですが、この冷たいパッションフルーツジュースの真ん中に置いてあります。バラムンディは魚のことで、刺身の状態でモモのそばに添えられていました。

2品目「プランポリとカニのアムティ コーンマサラのパパル」

プランポリとカニのアムティ コーンマサラのパパル

プランポリは「ホーリー」という色かけ祭りの時期に食べる甘いパンで、アムティは豆カレーのことです。Masqueの手にかかるとプランポリはサクサクのうすい生地となり、まるでフレンチのフィンガーフードのような食感に生まれかわっていました。

プランポリとカニのアムティ コーンマサラのパパル
<Anko food mashine>

パパルは、インド料理店に行ったら確実に出てくるうすいおせんべいのようなものです。Masqueのパパルはベビーコーンが添えられ、大きさも通常の半分以下くらいのサイズでした。

どちらも、元の料理とはまったく異なる見た目なので、説明を聞かなれば絶対に気づかないでしょう...。

プランポリとカニのアムティ コーンマサラのパパル
<Awesome Cuisine>

3品目「チェリートマトとストラッチャテッラのカチュンバル トマトウォーターのブンディ」

これはとてもおもしろいメニューだったのですが、パフォーマンスに気を取られて写真撮影を忘れてしまいました...。

カチュンバルは細かくキュウリやトマトを切った野菜のことで、インドのスナックによく添えられています。

チェリートマトとストラッチャテッラのカチュンバル トマトウォーターのブンディ
<Archana's Kitchen>

ブーンディは豆を揚げたスナックなのですが、Masqueはトマトの果汁を絞り、凍らせて粒状にすることでブーンディを表現しました。

ドライアイスに包まれて出てくるこのメニューは、「溶けてしまう前に急いで食べて」と急かされます。

4品目「黒ゴマソースとモンスーン期の野菜を添えたバーベキューポーク」

黒ゴマソースとモンスーン期の野菜を添えたバーベキューポーク

インド人は豚肉を食べない人が多いので、「豚肉は食べられる?」とコース開始前とこのメニューの前に2回ほど確認されました。丁寧にきっちり焼かれたポークステーキは柔らかく、美味しすぎました。このポークを食べられただけでもコースを予約した価値があったと言えます。

5品目「アサリと小エビのピクルスのゴダマサラ」

アサリと小エビのピクルスのゴダマサラ

ゴダマサラはマハラシュトラ州のカレーです。小エビとアサリが入ったカレーを、焼き立てのパンにつけて食べるととてもおいしいのです!

パンはバターの風味がきいていて、ふわふわしています。パンはおかわり自由で、食べ終わると「もう一斤いる?」と聞いてもらえるため、ついつい食べすぎてしまいました。

6品目「 ポメロとマンゴージンジャーシャーベット」

ポメロとマンゴージンジャーシャーベット
<Farm to doorstep>

ここで一旦リセットです。ゴダマサラが重かったので、ポメロという巨大な柑橘類のシャーベットでお口を休めます。油が多いカレーの後のシャーベットほどおいしいものはありません...。コースもいよいよ終盤に差し掛かります。

7品目「ラムの足を添えた ブラックガーリックプラオ」

ラムの足を添えた ブラックガーリックプラオ

プラオはインド風炊き込みご飯で、結婚式などでよく出されるインド人おなじみのお米料理です。そこに、ラムや枝豆などの食感が加わっています。インド料理は食感にこだわらないものが多いので、食感を楽しめるのは新しい感覚です。

ハバネロは別添えなので私は食べませんでしたが、ウェイターは「ちょっとずつ入れて食べると、辛さが加わってとてもおいしくなる」と力説していました。

8品目「ローガンとマンゴスチンのシャーベット」

ローガンとマンゴスチンのシャーベット

またしてもシャーベットですが、これが嬉しいのです!

鮮やかな赤が目に楽しい、すっぱくてさっぱりしたシャーベットでした。ローガンの周りには氷も添えられており、味の濃かったプラオをリセットしてくれました。

9品目「カカオのゴンドラ チョコレートアイスクリーム」

カカオのゴンドラ チョコレートアイスクリーム

もうこの時点でお腹いっぱいです。

ですが、本物のカカオの殻を見るとワクワクし、結局全部食べてしまいました。濃厚なチョコレートアイスクリームは甘すぎず、高級感いっぱいです。普段食べるインドのアイスクリームは甘すぎたり、独特のにおいがするものが多かったりするのですが、このアイスクリームは一切そんなことなくお上品でした。

10品目「ココナッツファッジ」

ココナッツファッジ

まさにこれこそ創作料理!という見た目。大きな石に小さなファッジが乗っており、このよくわからない見た目が創作料理っぽく感じられました。ココナッツのかおりがするキャラメルのようなファッジを1口で食べ、コース終了です。

食事の後には記念撮影&お土産も

「今日の記念に」と写真を撮ってくれました

食事が終わってもサービスは続きます。スタッフが大きなポラロイドカメラを持ってきて「今日の記念に」と写真を撮ってくれました。そしてすぐに現像された写真をメニューとともにカードに入れ、渡してくれました。

帰る時にはココアパウダーのお土産も!「今日を思い出して、お家でも楽しんでください」とのことでした。

ココアパウダーのお土産も

これだけのサービスを受けても、1人ドリンク抜きで5,200ルピー(約9,400円)と高級創作料理にしては破格の値段です。日本だったら倍の値段ではすまないかもしれません。

インド料理の新しい解釈と丁寧なサービスを思いっきり満喫できるMasqueの体験はとてもおすすめです。もしムンバイに旅行することが決まったら、ぜひ事前に予約してMasqueを訪れてみてください!

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やまもと

インドのバンガロール・ムンバイの2拠点で活動している翻訳者・ライターです。インドの野良犬とヨガが大好きです!

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