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【日本百名山】8座目は雲上の楽園まで急登!会津駒ヶ岳(福島県)
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
南会津の名峰・標高2,133mの会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ)に登りました。山頂付近一帯は広大な湿原が広がり、それまで急登を登ってきた疲れが一気に吹き飛びます。尾瀬の玄関口である桧枝岐村(ひのえまたむら)をベースに日帰り登山ができますので、尾瀬へ向かう前に登ってみてはいかがでしょうか。
目次
日本百名山8座目 会津駒ヶ岳
会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ)は日本百名山のひとつ。標高は2,133m。駒ヶ岳の"駒"は馬を表していて、山容が馬の形をしていることから名づけられているそうです。
日本にはいくつか駒ヶ岳と名がついた山があり、頭に地名が付くことが多いのが特徴。会津駒ヶ岳は福島県桧枝岐村(ひのえまたむら)にあります。登り始めは森の中を登りますが、途中から徐々に木々が低くなり、山頂付近一帯は広大な湿原が広がっています。最後に感動が待っている会津駒ヶ岳に尾瀬の燧ヶ岳(ひうちがたけ)を登る足慣らしとして登られる方もが多いとか。
登山概要
- 登山日:2023年8月27日
- 天候:快晴
- 日本百名山8座目:会津駒ヶ岳(福島県)
- 標高:2,133m
- 登山ルート:滝沢登山口から山頂への往復
- 距離:往復8.7km
- 標高差:1,064m
- 所要時間:【登り】登山道入口から約3時間20分 【下り】登山道入口まで約2時間15分
※上記には滝沢登山口から登山道入口(舗装された林道)までの所要時間は含まない - 公表されている難易度:中級者向け【無冠雪期】
- 僕が体験して感じた難易度:中級者向け【無冠雪期】
登山道の特徴
登山口は滝沢登山口、キリンテ登山口、御池登山口の3か所ありますが、一般的なのは滝沢登山口です。滝沢登山口には村営(桧枝岐村)無料駐車場がありますが、林道沿いにも約100台程度、駐車することができます。その前に桧枝岐村内にある道の駅尾瀬桧枝岐に立寄り、飲料の補給やトイレを済ませましょう。登山道は整備されていて迷うことはありませんし、危険な箇所もありませんが、登りは最初の3時間あたりまで急登をガシガシ登る感覚です。それ以降は尾根沿いの視界の開けた雲上の楽園のようなところをハイキング感覚で登ります。
会津駒ヶ岳への登り
僕は林道終点にたまたま1台分駐車スペースがありましたので、そこに車を置き、登山道入口まで最小の移動で済みました。
【7:23発】登山道入口です。いきなり木の階段からスタートです。登山届は右のポストに入れましょう。
木の階段を上がるとさらに急登です。ところどころ手をつかないといけないとこもあるくらいの急登です。
すぐに息が上がってしまい、休憩を取りながら登っていきます。
ところどころに山頂まであと何km、国道まで何kmの標識が立てられています。
【8:54】中間地点にベンチが設置されていました。この近くには水場があります。
木々の間から山頂が見えてきました。
登山道はこのように整備されていますので安心して登ることができます。
南側の山並みです。
山頂がはっきり見えてきました(ちょうど真ん中あたり)。
【10:18】山頂まで1.2km。この先は雲上の楽園です。この光景を求めてたくさんの登山者が登っていました。
山頂付近は絶景です!
まさに天空への道!正面の三角屋根の小屋は「駒の小屋(こまのこや)」です。
南側にはドーンと燧ヶ岳(ひうちがたけ)がそびえています。
【10:37】駒の小屋の分岐点です。
右奥が会津駒ヶ岳の山頂です。あと少しです。
なだらかな丘陵地を登っていきます。
東側の山並みです。
ここから山頂まで登り坂です。
途中、木道の取り替え作業を行っていました。
【10:48】会津駒ヶ岳山頂への分岐点です。最後の急登です。
【10:57到着】会津駒ヶ岳山頂に到着しました。7:23に出発しましたので、3時間34分かかりました。(途中、きつかったので休憩を長めに取りました。)
山頂は残念ながら木々に囲まれていて、視界は良くなかったです。左から登ってきました。右へそのまま進むと中門岳(ちゅうもんだけ)へ至ります。
中門岳への稜線道。僕はヘトヘトだったので進まず...。この区間も素晴らしい風景が広がるそうです。上から見ても素敵な稜線ですね。中門岳への稜線道。会津駒ヶ岳から中門岳(2,060m)までは片道45分の道のりです。
中央やや左のW形の山が燧ヶ岳(ひうちがたけ)、中央右側奥の山が至仏山(しぶつさん)です。その間には尾瀬ヶ原が広がります。
【11:17出発】下山を開始します。眼下に駒の小屋が見えてきました。手前の池は駒の池です。
まもなく駒の小屋です。
【11:34到着】駒の小屋です。宿泊は完全予約制です。ただし食事の提供はなく、自炊になります。飲料の販売はあります。こちらのベンチで持参したお弁当を食べます。駒の小屋の後方に公衆トイレがあります。100円以上のチップ制です。
滝沢登山口への下り
【12:15出発】駒の小屋を後に下山します。もと来た道を下っていきます。
木道が整備されています。逆に木道を外れて湿原に下りてはいけません。
燧ケ岳と至仏山が見えています。
気持ちいい木道です。雲上の楽園と呼ばれるのもうなづけます。
【13:09】中間地点まで下ってきました。休憩します。
ここから3分程度下ると水場があるので見に行ってみました。チョロチョロと流れています。
【14:21着】下りは勢いよくくだりました。再度の木の階段です。会津駒ヶ岳山頂から駒の小屋まで17分、駒の小屋から登山道入口まで2時間06分でした。
会津駒ヶ岳のリンク集と注意点
この日は桧枝岐村に宿泊しました。小ぢんまりとした旅館や民宿が多いですが、温泉宿もありますので、ぜひおすすめします。
リンク集
※僕は登山の際、YAMAP(ヤマップ)を使っています。GPS機能がついているので雪道でも迷いにくいです。おすすめします
注意点まとめ
- 日帰りでも登山できますが、駒の小屋に泊まって満天の星空を眺めるのもおすすめだそうです(駒の小屋は完全予約制・食事は出ません)
- 最初の3時間の登りは本当にキツイです
- 体力と時間に余裕があれば中門岳(片道45分)まで行きましょう!
- 木道があるところは湿原に下りてはいけません
- 登山道にトイレは駒の小屋(チップ制)のみです
- 食事の購入はできません。飲料は駒の小屋にて購入可能です
- 山岳保険の加入を強くおすすめします
>>「ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート(これまでに登った日本百名山)」はこちらから
※当記事は2023年8月27日に登山した時のものです
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。