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【対馬・バジェットレンタカー】こんなレンタカー会社見たことない!熱い想いを持った人たちのことを伝えたい!
こんにちは! たびこふれ編集部のシンジーノです。
日本(九州)と韓国を挟む海上に"対馬"という離島があります。
あなたは対馬ときいてどんなことを思い浮かべるでしょうか。
「対馬という名前は聞いたことはあるけど、どんな島なのかよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
対馬の概略や激動の歴史は以下の記事で紹介していますので、まだの方はぜひ読んでみてください。
「へえ~っ、対馬で歴史上そんなことがあったとは知らなかった。。。」と驚かれることでしょう。
>>【国境の島・対馬】教科書では教わらなかった歴史 ~その時、対馬で何が起こっていたのか~
さて、本記事では、あなたにぜひ知ってもらいたいレンタカー会社があります。
私が「ここまでやっているレンタカー会社(スタッフ)は見たことない!」と驚き、大ファンになった会社です。
そのレンタカー会社とは「バジェットレンタカー対馬空港店」です。
目次
「バジェットレンタカー対馬空港店」のどこがすごいのか
まず第一に「お客さん目線」と「おもてなしの心」がすごい。
本石(もといし)店長が、すごく熱いのです。
<バジェットレンタカー対馬空港店のスタッフ。真ん中が本石店長>
本石店長の思いをお伝えします。
「レンタカーといえば、旅の入口と出口です。そこでの印象が旅行に大きく影響するので、私たちレンタカー会社の役割と責任は大きいと思っています。」
なぜそう思うかというと、本石店長自身が旅行した時、レンタカー会社の対応が酷く、旅行全体の印象が台無しになってしまった経験があったからだそうです。
「バジェットレンタカー対馬空港店」のスローガンは「顧客感動」です。顧客満足だけでは足りない。お客さんが感動するくらいのサービスを提供して、対馬ファンを増やしていきたいと思っています。」
顧客感動を標榜する会社はたくさんあります。最初それを聞いて、私は正直「ふ~ん、あちこちで聞くありふれたスローガンだな」と感じました。
しかし、その顧客感動のためにやっていることがすごかったのです。
例えば、
対馬は読み方がわかりにくい地名が多い。カーナビで目的地を設定しようにも読み方がわからなければ検索するまでがひと苦労です。それを解決するためにやっていることは「Googleマップコードを記載する」というもの。マップコードの番号を入力するだけで簡単に目的地設定ができます。
<マップコードによる目的地検索・設定がとても便利>
また対馬には観光ガイドブックが少ないので、旅行者の参考になる情報を得にくいのが難点です。
そこでやり始めたことは「スタッフ手作りガイドブックの作成」です。
スタッフが自分の足で集めた飲食店、ホテルの情報(忖度一切無し!)でファイルにしていきました。
中身の濃いおもてなし心に溢れたスタッフ手作りのガイドブック
<スタッフ手づくりの対馬ガイドブック>
ガイドブックを開くとこの熱いメッセージ。
対馬の鉄板観光スポットがマップコード入りで掲載されています。これで島の全体像が掴めます。
そしてスタッフが自分の足と舌で丁寧に拾っていったグルメ情報がふんだんに出てきます。
しかも単なる店名と電話番号だけでなく、そのお店の特徴、推しポイントがスタッフの言葉で忖度無しで語られています。
スイーツ&カフェ情報。情報は数か月ごとに見直し、更新されているそうです。
おすすめお土産もどういうものなのか、詳しくわかりやすく教えてくれます。
初めての土地では、どういう箇所で運転に注意すればよいかわからないので不安ですよね。地元の人の目で、要注意箇所、間違えやすい箇所、早い行き方など丁寧に詳しく教えてくれます。(古いカーナビよりはるかに信頼できる)
また対馬はゲーム「ゴーストオブツシマ」で有名になりました。ゴーストオブツシマの聖地を案内するページもあります。
これらのページはほんの一例です。
ガイドブックファイルは「観光編」と「釣り編」があります(対馬には釣り客も多い)。
「釣り編」は釣り場へのアクセスに留まらず、どのスポットからどちらの方向に釣り糸を投げ入れたら良いかのアドバイスまで書いてあります。
上記のように、お客さんの目線で欲しい情報、不便なことが解決できるような情報を手作りファイルにまとめ提供しているのです。(このガイドブック、家に持って帰りたいくらいです笑)
さらに「バジェットレンタカー対馬空港店」のすごいところは、その自分たちが集めた貴重な情報を独り占めすることなく他社にも隠さず提供している点です。
時には、他のレンタカー会社で車を借りたお客さんにも、ガイドブックだけ貸したこともあるそうです。島の事業者全体で対馬を盛り上げ、対馬を好きになって帰ってもらいたいという、まるでマザーテレサのようなお店なのです。
お客さんひとりひとりの情報をしっかり管理し次回に活かす、リピーターに嬉しい対応
顧客データ化にも熱心です。
過去にレンタカー利用歴のあるお客さんには「ご利用ありがとうございます。前回は●●(車種)に乗っていただきましたよね。保険も前回と同じプランでよろしいですか?」と声をかけたり、車の返却時に「対馬はいかがでしたか?」と声をかけ、お客さんの感想や意見を聞き洩らさず顧客データに蓄積していきます。そして今後のサービス向上に活かしているのです。
<バジェットレンタカー対馬空港店のカウンター内観>
<バジェットレンタカーを利用したお客さんからの声>
この取組みは本社から指示がでてやっているのではなく、対馬空港店のスタッフ自らが、自分たちの意思でやっていることなのだそうです。
当初は対馬空港店が自主的に取り組んでいたそうですが、今では「対馬空港店」「厳原港SS店」で情報を持ち寄り、共通のガイドブックを作っているそうです。
>>バジェットレンタカー対馬空港店のサイトはこちら(口コミでも絶賛されています)
常にお客さん目線で新しいことに取り組む姿勢
本石店長は、現状に甘んじることなく、常にどうしたらお客さんが対馬で楽しい思い出を作っていただけるかを考え、アクションを起こしています。
最近では、カメラ(GoPro)のレンタルも始められたそうです。お客さんの気持ち、よくわかってますね~。
「盛り塩」と「観葉植物」に見られるスタッフ教育の姿勢
さらに、私が心底「本石店長はすごいなぁ~」と感じたことがあります。
それがこれです。
<入口にある盛り塩>
私がお店に入ろうとして目に入ったので「あ、盛り塩だ」と何気なく呟いたのです。
盛り塩と言えば「災難を祓い、開運祈願」の為に置かれるものです。バジェットレンタカーでも安全運転祈願という意味ももちろん込められているのですが、さらにもうひとつの意味が込められているそうです。
それは「盛り塩が崩れていたり、汚れていることに気づけるスタッフを育てよう」という思いです。
<観葉植物>
店内の観葉植物もしかり。
単なるインテリアではありません。「植物が元気でいるか、枯れ始めていないか、葉っぱが落ちていないか、そういうことに目を行き届かせることができるスタッフを育てよう」という本石店長の思いが込められているのです。
大切なのは「マニュアル」ではなく「思い」
「バジェットレンタカー対馬空港店」は、数あるレンタカー会社の中でも、アンケート評価がダントツ高いと評判だそうです。
レンタカー会社というと事務的でバイトスタッフも多く、あまりサービスが良くないことが多いという印象を持っていましたが、この「バジェットレンタカー対馬空港店」は "姿勢" が違いました。
お客さんにどんなことをどんな風に提供したら喜んでもらえるか、を真剣に考えているのが伝わってきました。その根底には対馬ファンを増やしたいという思いがあるからです。
そこにはマニュアル至上主義はない、外向けの口先だけのリップサービスもない。
お客さんに真摯に向き合い、お客さんに対馬を楽しんでもらいたい、対馬を好きになってもらいたい、そしてまた対馬に来たいと思ってもらいたい。そのために自分たちにできることはすべてやる。そしてまだ自分たちに何かできることはないか、お客さんが喜ぶことはないかを常に考え続ける。
これはレンタカー会社に限ったことではありません。「商い」において一番大切なことですね。
「毎日が新装開店」の看板。口で言うのは易しですが、なかなかできません。
本石店長は体育会系で明るくエネルギッシュです。学生時代はバスケットをしていたそうです。
本石店長がいない場所で、スタッフの方に意地悪い質問をしてみたんです。
「店長は、お客さんには親切で優しいけど、スタッフには結構厳しいんじゃないですか?」って。
そうしたらこういう答えが返ってきました。
「本石店長が声を荒げてスタッフを叱責しているのを見たことがありません。スタッフには頭ごなしの命令ではなく、"なぜ"それをやる必要があるのかを丁寧に根気強く指導してくれます。」
ちなみにバジェットレンタカー対馬空港店もコロナ禍で大変な苦境に陥ったそうですが、一人のスタッフを辞めさせることなく続けてこられたそうです。
「企業は人」ですね。
本石店長は言います。
今回私が利用した軽自動車Tanto。快適でした。対馬は細い道が多いので、軽自動車やコンパクトカーがジャストフィットです。
対馬に訪れる時は、ぜひ「バジェットレンタカー」をおすすめします。
対馬や対馬の人たちのことが、ますます大好きになりますよ。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。