【奈良】教科書で見たあの方に会いに行こう!~唐招提寺で鑑真和上に苦労を乗り越える力ももらおう~

みなさんこんにちは!歴旅ライターまえてぃです。

今回ご紹介する場所は、奈良県にある「唐招提寺」です。唐招提寺とは唐(中国)の時代の高僧、鑑真和上によって759年に設立された寺院です。鑑真和上は、戒律を学ぶ人々の修行の道場としてここ唐招提寺を創建されましたが、この鑑真和上はとても苦労が多く、いくつもの困難を乗り越えた、とても強い生き様を持った人物です。唐招提寺を訪れ、鑑真和上に出会うとき、きっとみなさんの中にも、困難を乗り越える力をもらえると思います!それでは早速いってみましょう。

目次

唐招提寺の基本情報

  • 住所:〒630-8032 奈良県奈良市五条町13−46
  • TEL:0742337900
  • 拝観期間:8:30~17:00(受付は16:30まで)
  • 拝観料:大人 1,000円/中高生 400円/小学生 200円
  • 公式サイト:唐招提寺

アクセス

  • 電車:近鉄「西ノ京駅」徒歩約10分
  • バス:奈良交通「唐招提寺」「唐招提寺東口」下車すぐ
  • 車:第二阪奈有料道路 宝来ランプから3km。西名阪自動車道 郡山ICから8km
    ※有料駐車場あり

唐招提寺と鑑真和上

唐招提寺と鑑真和上

唐招提寺とは、前述したとおり、鑑真和上によって759年に設立された寺院です。ではいったい鑑真和上とはどのような人物かというと、きっとみなさんの中にも見たことがある人は多いと思います。それはなぜかというと、歴史の教科書には必ずと言っていいほど掲載されている人物なんです。ですからまえてぃーもいつかは絶対、間近でお会いしたい、拝みたいと思っていたわけです。

それでは鑑真和上について簡単にご紹介します。

鑑真和上は688年に中国で誕生され、14歳の時に揚州の大雲寺で出家されました。そして、21歳で長安にある実際寺の戒壇で弘景律師に授戒を受けたのち、揚州大明寺で広く戒律を広められました。その結果、長安に並ぶ者のいない律匠として称えられました。

742年に日本からの熱心な招きに応じ渡日を決意されましたが、当時の航海はご存じの通り木製の船で海を渡るという極めて過酷な航海でした。鑑真和上はなんと5回の渡日失敗を重ねる中で、視力を失い、盲目の身体となってしまわれました。しかし、鑑真和上の意志は強く、そのようなお身体になっても、渡日を諦めることはなく、ついに753年、6度目の航海で来朝を果たされました。以後、5年を東大寺でお過ごしになられ、残りの5年をこの唐招提寺で過ごされ、天皇を始めとする多くの人々に授戒をされました。

いざ、鑑真和上に会いに行きましょう

唐招提寺に到着し、南大門にてチケットを購入しましょう。苦労を重ね、盲目になってまで日本に来てくれた鑑真和上に早く会いたいと、私が鑑真和上はどちらにいらっしゃいますか?と受付の方に聞くと、パンフレットの地図に印をつけてくださいました。

唐招提寺と鑑真和上

唐招提寺は蓮の花も有名で、季節によってはいろいろな蓮の花が見られるそうです。そんな蓮が咲く「はす池」を通り、右に曲がると、開山堂という場所の案内が見えてきます。

唐招提寺と鑑真和上

着きました!ゆっくりとその場所に入っていくと、、、開山堂の中に、鑑真和上の身代わり像がいらっしゃいました。

開山堂はもともとは徳川家歴代の御霊殿として建立されましたが、明治14年に鑑真和上のお像を安置するため、現在の位置に移築されました。国宝である和上像は御影堂にありますが、平成25年に和上のお姿を写した「身代わり像」がつくられ、ここ開山堂で毎日出会うことができるようになりました。

身代わり像は年間数日しか開扉しない国宝の和上像に代わって、毎日参拝してもらうために制作されたものです。写真撮影はできませんが、あの教科書で見た通りのお姿で、「自分もどんな困難があっても乗り越えよう!」とパワーがもらえた気がします。

また、御影堂にいらっしゃる和上像は、毎年6月6日の開山忌舎利会の前後3日間だけ公開されます。次回はぜひ、御影堂内の和上像にお会いしたいと思います!

開山堂
<開山堂の正面の様子>

また、寺院内の東には鑑真和上の墓所である御廟もあります。同時期の高僧の中では唯一、1250年の永きに渡る現在まで、参拝する人が途絶えない場所だそうです。現在は御廟前に和上の故郷・揚州から贈られた瓊花が植えられ、初夏にその可憐な花を咲かせます。

美しい木々や苔に囲まれたこの場所の空気は、とても癒しを与えてくれる空間でした。

御廟への道
<美しく整えられた鳥の声もが聞こえる御廟への道>

墓所
<異国の地でも多くの市民に愛されたことが伝わる墓所>

苔の絨毯
<美しい苔の絨毯は、雨上がりは一層輝きを増すとのこと>

その他にも、南大門から入って進むと眼前に迫る金堂には、中央に本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像(いずれも国宝)が並び、そのお姿は、天平時代を彷彿させる迫力ですし、講堂には、本尊弥勒如来坐像(重要文化財、鎌倉時代)と持国天、増長天立像(重要文化財、奈良時代)のほか、多くの仏像が安置されています。

金堂
<威風堂々という言葉が似あう金堂>

講堂
<金堂の真後ろにある講堂>

いかがでしたか?教科書で名前と顔は知っているけど、そんな苦労な方とは知らなかった!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。唐招提寺に来たら、ぜひ鑑真和上に会いに行ってくださいね。

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まえてぃー

元ノリノリ世界史教師。教科書に載ってたり載ってなかったりする世界の歴史ポイントをご紹介。旅のついでにそのロマン溢れた世界をご堪能ください。

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