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【新潟】八海山の絶景を望むトミオカホワイト美術館
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
八海山(はっかいさん)は、新潟県南魚沼市にそびえる標高1,778mの霊山。ギザギザの峰が続く八つの岩峰から八海山と呼ばれ、古くから山岳信仰の山として崇拝されています。麓には八海山ロープウェーが架かり、誰でも簡単に1,147mの雲上へ行くことができます。その八海山ロープウェーの山麓駅まで行く途中、左側に「トミオカホワイト美術館」の案内看板が見えてきます。実はここ地元の方がおすすめするマル秘スポットでもあります。
それでは「トミオカホワイト美術館」へご案内いたします。
目次
富岡惣一郎氏とトミオカホワイト美術館
富岡惣一郎氏(1922~1994年)は、独創的な技法の油絵で生涯雪の「白」を追求した画家です。西欧絵画の模倣や追随から脱した日本人の絵画を目指す中でたどり着いたのが「雪国人」というアイデンティティでした。やがて、雪国で生まれた作品は、雪国に返そうと考えるようになり、1990年、一時期取材拠点であった八海山の麓に美術館を建設しました。
富岡惣一郎氏の画業。絵筆で描くのではなく、ペインティングナイフを使用し、塗り重ねた絵の具を削り、モチーフを描き出すという独自の描画方法で「白の世界」を表現しています。その中で、白い油絵具の宿命的な変色、亀裂などの問題の克服にも挑み、「トミオカホワイト」として知られる絵具を研究・開発しました。その成功により、美しい白を長く保った作品が生み出されました。また、ペインティングナイフ、キャンバスなどの描画道具にも研究は及び、いずれも特注品が用いられました。(パンフレットから引用)
トミオカホワイト美術館の外観
南魚沼市中心部から八海山ロープウェー乗り場へ県道214号線を進むと左側に「トミオカホワイト美術館」の看板が見えてきます。
青い三角屋根の独特な外観のトミオカホワイト美術館です。(電柱がなければ良い写真なのですが...)
駐車場(無料)に車を停め、入口へ向かいます。
それでは入場しましょう!
展示物を観ての僕の感想
展示館内は写真撮影禁止のため、館内の写真を掲載することはできませんが、実際に入場してみての僕の感想は、『時間がゆったりとしている』と感じました。ひとつのフロアに作品を並べ、ゆっくり眺めることができるように真ん中にイスを並べています。まずは最初に1枚1枚、説明書きを読みながらぐるりと回り、続いてイスに腰かけ、全体的に見渡す見方をすれば、とても優雅な観賞となります。
僕が観賞した6月は『白の軌跡』を開催していました。
パンフレットによると『本展では、初期の抽象的な作品から渡米時代、帰国後に巡礼した雪国、"鳥の目"となり上空から捉えた景色、色彩を取り入れた花火など制作年代順に「白の軌跡」を辿ります。様々なモチーフで表現された"白の世界"をどうぞご覧ください。』絵画に関してはまったく素人の僕ですが、独特の世界観に引き込まれる感覚でした。
※トミオカホワイト美術館は、年に数回の展示替えが行われるため、作品は常時展示されていないそうです。
館内ロビーから見ることができる八海山
ロビーからはガラス越しに八海山を眺望することができます。ここは無料で冷暖房完備です(笑)。
イスが設置されているのでじっくりと眺めることができます。人が少ないので穴場です。
ガラスには山の名前が貼り付けてあります。
八海山の「雪形」についての説明が掲示されていました。なるほど。
八海山の由来も掲示されていました。なるほど。
屋外から見ることができる八海山
天気が良い日は外に出ましょう!
絵になりますね。SNS映え間違いない景色が広がります。
絶妙な位置に田んぼがあります。田んぼに八海山が写りこみ素敵な空間が広がります。
八海山の全景をアップで撮影。山頂部分は本当にコブコブの山容です。
なお、山頂手前まではロープウェーを利用して簡単に登山できますが、その先は断崖絶壁の上級者コースになります。
四季折々の風景が広がります。
本当におすすめです!
トミオカホワイト美術館の利用案内
- 住所:新潟県南魚沼市上薬師堂142
- 開館時間:4~11月 9:00~17:00/12~3月 10:00~17:00
※入館は16:30まで - 休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
- 入館料:一般 500円、小・中・高校生 250円
※20名以上で団体料金があります。 - アクセス:関越自動車道六日町インターから約15分、大和スマートインターチェンジから約18分。タクシーだと上越新幹線浦佐駅から約20分。
- 公式サイト:トミオカホワイト美術館
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※当記事は2023年6月訪問時のものです。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。