ゴーダチーズの専門店「アムステルダム・チーズカンパニー」

こんにちは。Kayo Temelです。

「アムステルダム・チーズカンパニー」は、アムステルダムにあるチーズ専門店です。36ヶ月熟成チーズや薫製チーズ、ハラペーニョのチーズやビールチーズ、マキシマ王妃の名を冠したチーズ、手のひらサイズの「ベビーゴーダ」まで、種類豊富な品揃えです。

見た目も愛らしいチーズショップ

「アムステルダム・チーズカンパニー」は、ライゼ通りやカルファー通りなど、アムステルダムの繁華街に5店舗を構えるチーズショップです。ショーウィンドウには黄色い円盤型のチーズがずらりと並び、牛のオブジェが出迎えてくれたりと、楽しい外観です。

店内に所狭しと並ぶチーズは全て、オランダ産のゴーダチーズです。ゴーダチーズはエダムチーズと並んでオランダを代表するチーズで、その生産量は国内チーズ総生産量の6割にのぼります。ゴーダチーズの起源は12世紀頃に遡り、ロッテルダム近郊のゴーダの街で作られたことから、ゴーダチーズと呼ばれるようになりました。

熟成期間やフレーバーなど贅沢な品揃え

アムステルダム・チーズカンパニーには、様々な大きさや形、熟成期間のチーズが揃っています。ゴーダチーズの正式なサイズは、直径35cm、高さ11cm、重さ約12kgですが、それをブロック状や放射線状にカットしたもの、または正式サイズよりも小さい円盤型の「ベビーゴーダ」などがあります。

ゴーダチーズにはプレーンの他に、クミンで香りをつけたものも一般的です。アムステルダム・チーズカンパニーではさらに、トリュフやマスタード、バジルペースト、ハラペーニョなど、ユニークなフレーバーも購入できます。

ブラックオリーブにサンドライトマト、ガーリックの入った「ベッラ・イタリア・チーズ」や、シナモン、スターアニス、クローブ、オレンジピールなどで風味付けされた「ウインター・スパイス・チーズ」、パウルス修道院ビールを混ぜ込んだ「ビールチーズ」などは、カットして並べるだけでパーティーの1品として喜ばれます。

ピクニックやホテルで手軽に食べられるよう、一口サイズにカットされたチーズもあります。

天然の牧草地で育つ乳牛

アムステルダム・チーズカンパニーは小規模農家と直接契約し、牧草地で乳牛を放牧することにより、最高品質の牛乳を仕入れています。アムステルダム近郊のベームスター干拓地は、海抜マイナス約1.5mにある肥沃な土壌で、わずかに塩分を含んだ栄養豊富な牧草が育ちます。放牧は乳牛の生産性や健康を向上させ、さらに乳牛の糞や尿が肥料となる、環境負荷の軽減に配慮した循環型の農業でもあります。

試食をして満足のいくチーズが選べる

アムステルダム・チーズカンパニーでは、多くの商品を試食してから購入できます。CEOのセリーヌ・ファン・デースト氏にお話を伺ったところ、「色々なチーズを試食して、自分の好みに合うものを見つけてほしい」とのことで、店内のいたるところに、試食用のチーズが置かれています。

クミンやイラクサ、黒にんにくなど、馴染みのないフレーバーでも味見ができるので安心して選べますし、真空パックのパッケージは日本に持ち帰りやすく便利です。ギフト用の詰め合わせセットや、スナック菓子、特製マスタードやジャム、チーズスライサーやトートバッグなどの雑貨もあり、お土産ショッピングも楽しめます。

お料理におつまみに大活躍

ゴーダチーズはセミハードタイプのチーズで、日本人の嗜好にも合う、マイルドでさっぱりした味わいです。熟成が進むにつれて芳醇な香りが増し、濃厚なコクがでます。表面を覆っているワックスの部分を取り除いてから、カットして召し上がってください。

チーズスライサーで薄くスライスしてサンドイッチやパニーニにはさんだり、小さくカットしてサラダに入れたり、おつまみとしては辛口の白ワインによく合います。他にも、チーズオムレツやチーズスープなど、アイディア次第でレシピの幅が広がります。一口サイズのキューブ状にカットし、マスタードをつけて食べるオランダスタイルもおすすめです。オランダのバーでは、ビールのお供に人気の1品です。

私は今回ライゼ通り店で、14ヶ月熟成のチーズと、柄の部分がチーズの形になっているチーズスライサーを購入しました。チーズはグレーターでおろして、ピザを焼こうと思います。食べきれなかったチーズは、チーズペーパー（紙とフィルムの二層でできたチーズ用の包装紙）で包んで保存できます。アムステルダム・チーズカンパニーのチーズペーパーは、オランダの地図やチーズ作りのポリシーがプリントされたユニークなデザインです。