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【2026年版】オランダの春の絶景スポット「キューケンホフ」

4月に入り、オランダはすっかり春めいてきました。街路樹には柔らかな若葉が芽吹き、街中や公園に咲く色とりどりの花々が春の訪れを告げています。青空の下、春の香りを感じながら散歩するのが心地よい季節です。
オランダの春の観光地といえば、チューリップが咲き誇るキューケンホフ(Keukenhof)。今年も3月19日に美しい庭園がオープンし、世界中から多くの人々が訪れています。
今回は、2026年のキューケンホフの見どころ、そしてアムステルダム近郊のチューリップ畑や4月18日に開催されたフラワーパレードなど、オランダのチューリップを満喫できるスポットをご紹介します。
目次
- 700万本の花が咲き誇る楽園
- 百花繚乱の花畑
- 2026年も見どころが満載
- 2026年の見頃はいつ?
- 2026年のアクセス方法とチケット料金
- キューケンホフだけじゃない!チューリップスポット
- まとめ|施設情報
700万本の花が咲き誇る楽園
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キューケンホフは、オランダのリッセという街にある世界最大級の花の見本市です。約32ha(ヘクタール)の広大な庭園には、700万本を超える球根が植えられており、チューリップやヒヤシンス、スイセン、クロッカス、ユリ、アネモネなど、実に800品種以上の花々が咲き誇ります。
この庭園は15世紀、ヤコバ伯爵夫人の城「台所(Keuken)」のために野菜や薬草を育てる「庭(hof)」として使われていました。これが「キューケンホフ=台所の庭」という名前の由来です。
19世紀に英国風の庭園に生まれ変わり、1950年、オランダの球根生産者たちが自らの製品を世界にアピールするための見本市として一般公開が始まりました。
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毎年春の約8週間、キューケンホフは世界中から訪れる花好きを魅了し続けています。近年は毎年約150万人の観光客が訪れており、特にヨーロッパ諸国に加え、アジアやアメリカからの旅行者も急増しています。
日本人旅行者にとっても、オランダ観光の目玉として不動の人気を誇る庭園です。
百花繚乱の花畑
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キューケンホフの花畑が他の庭園と一線を画すのは、そのデザイン性とスケールの大きさです。ただ花が無数に咲いているだけでなく、プロのガーデンプランナーによって計算し尽くされた色のコントラストや高低差、そして日ごとに変化する花々の表情によって、訪れるたびに新しい発見と感動があります。
園内はいくつかのエリアに分かれており、一面の花畑、リズミカルな模様花壇、樹々の間に花々が咲き乱れる森、池の縁を彩るチューリップなど、さまざまに趣向を凝らした風景に出会えます。
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- 園内の随所には現代アートの作品が展示されており、自然と芸術の絶妙な調和を楽しむことができます。
- 鮮やかな青色のムスカリが川のように流れる「ムスカリリバー」は、その幻想的な美しさからSNS映えするスポットとして有名です。
- 1892年製の風車はキューケンホフのシンボルで、展望台からは庭園の外に広がるチューリップ畑を一望できます。風車の傍から出発するボートツアーでは、陸からは見られない角度で花畑を眺めることができます。
2026年も見どころが満載
1.千紫万紅 のフラワーショー
オランダ王室の名を冠したパビリオンでは、フラワーショーが開催されます。パビリオン内には甘い香りが漂い、芸術的に展示された花々には、屋外の花畑とはまた違った魅力があります。
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私がいつも楽しみにしているのは、ウィレム=アレクサンダー館で開催される世界最大級の屋内フラワーマーケットです(上写真)。約500種類のチューリップが咲き揃う光景は圧巻で、珍しい品種を間近で眺められるのも魅力です。
2026年のフラワーショーのスケジュールは以下の通りです。
- チューリップとさまざまな植物展(ウィレム=アレクサンダー館):3月19日~5月10日
- ランとアンスリウム展(ユリアーナ館):3月19日~5月10日
- バラ展(オラニエ=ナッサウ館):4月2日~7日
- スイセン、カラー、特別な球根植物展(オラニエ=ナッサウ館):4月9日~14日
- アルストロメリアとカラー展(オラニエ=ナッサウ館):4月16日~21日
2.春の祭典フラワーパレード
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オランダでは毎年4月、春の花の祭典「フラワーパレード(Bloemencorso)」が開催されます。チューリップ、ヒヤシンス、ムスカリなど、色とりどりの花で華やかに飾られた多数のフロートや車両が、ノールトウェイクからハールレムまで約42kmのコースを練り歩きます(上写真)。
2026年は4月18日に行われ、パレードは15:45頃にキューケンホフ付近を通過します。午前中にキューケンホフを満喫した後、昼食を挟んでパレードを眺めるのがおすすめです。華麗な花の彫刻を眺めながら、賑やかなお祭りの雰囲気を楽しんでみてください。
3.新品種チューリップのお披露目
2026年のキューケンホフでは、新品種チューリップが披露され、命名式が開催される予定です。
この新品種は、1873年にオランダのロッテルダムで創業したクルーズ会社「ホーランド・アメリカ・ライン」が、オランダの伝統との揺るぎないつながりを称えるために、キューケンホフと共同で開発したものです。
新しいチューリップがどんな色でほころぶのか、そしてどんな名前がつけられるのか、私を含め多くの人がその開花を心待ちにしています。チューリップの品種開発が記念行事やニュースになるのは、オランダならではのことです。
2026年の見頃はいつ?
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2026年のキューケンホフの開園期間は3月19日~5月10日まで、開園時間は8:00~19:00です。
例年、チューリップが満開になるのは4月中旬以降です。私が昨年の4月最終週に訪れた際は、色とりどりのチューリップが一斉に咲き誇り、まさに圧巻でした。
ただし、キューケンホフの素晴らしいところは、球根が計画的に植えられているため、どの時期を選んでも必ず何かしらの花が満開の状態で楽しめる点です。
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3月から4月上旬は、クロッカスやスイセン、そして甘い香りを放つヒヤシンスが園内を包み込みます。4月中旬から下旬はチューリップの絶頂期で、遅咲きの八重咲き品種やユリ咲き品種が見頃を迎えます。5月上旬になると、遅咲きの大輪チューリップに加え、フリージアやカラーなどの初夏の花々も咲き始めます。
キューケンホフの公式サイトによると、比較的空いているのは月曜日、火曜日、水曜日で、特に早朝や16:00以降の訪問がおすすめとのことです。朝日や夕日を背景に、美しいチューリップの写真が撮影できるそうです。
2026年のアクセス方法とチケット料金
1.アクセス
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キューケンホフへのアクセスは、専用シャトルバス「Keukenhof Buzz」を利用するのが便利です(上写真)。シャトルバスは、アムステルダムRAI、ホーフトドルプ、ライデン、ハールレムから、7:30から17:00まで30分おきに運行しています。
なお、2026年は工事の影響で、スキポール空港発のシャトルバスは運行されませんのでご注意ください。スキポール空港に最も近い出発地はホーフトドルプです。
アムステルダム中央駅からは、メトロ52番で7分のEuropaplein駅で下車し、RAI前の852系統バス停まで徒歩2分です。RAIからキューケンホフまでは約35分です。
2.チケット料金
キューケンホフの入園チケットと専用シャトルバスのチケットは、キューケンホフの公式サイトで事前に購入できます。シャトルバスのチケットは往復料金で、往路の出発時間を指定する必要があります。入園チケットとバスのチケットをセットにしたコンビチケットがお得です。
キューケンホフだけじゃない!チューリップスポット
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チューリップ畑をサイクリング
キューケンホフ周辺の、ノールトウェイクからハールレムにかけて広がるチューリップ畑では、レンタサイクルで花畑をめぐるルートが人気です。青空の下、鮮やかなチューリップのカーペットが広がる絶景を満喫できます。自転車はキューケンホフでもレンタルできます。
自分だけのチューリップブーケ
キューケンホフの近くにある「チューリップ・エクスペリエンス・アムステルダム(Tulip Experience Amsterdam)」は、約700種類、400万本ものチューリップが咲き誇る広大なガーデンです。チューリップを摘んでブーケを作ったり、博物館を見学したりと、オランダのチューリップ文化を体験できます。
SNS映えするチューリップ畑
「チューリップ・バーン(Tulip Barn)」は、SNS映えを徹底的に追求したチューリップ畑です。広大な畑というよりはアートインスタレーションとしてデザインされており、色とりどりのチューリップを使ったフォトスポットが用意されています。こちらもキューケンホフの近くにあります。
アットホームなチューリップ農場
「デ・トゥルペライ(De Tulperij)」は、フォールハウトにある家族経営のチューリップ農場で、チューリップの摘み取り体験が人気です。大規模な観光地とは異なりアットホームな雰囲気で、花の種や球根を購入したり、チューリップツアーに参加したりすることもできます。
まとめ|施設情報
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オランダでは、チューリップは長年にわたり人々から親しまれてきたかけがえのない花です。日本人が桜の下でお花見を楽しむように、オランダの人々はキューケンホフで咲き誇るチューリップを心ゆくまで愛でます。
キューケンホフの庭園では鮮やかなチューリップが芸術作品のように咲き乱れ、フラワーパレードでは色とりどりの花で飾られたフロートが賑やかに練り歩きます。青空の下に広がるチューリップ畑の眺めは、清々しく朗らかで、訪れる人の心を一瞬で奪います。
そうした素晴らしい風景の中で心は明るくなり、カラフルな写真や動画でSNSのタイムラインも一気に華やぐでしょう。春の絶景に出会えるオランダの旅は、きっと一生忘れられない思い出となるはずです。
キューケンホフ(Keukenhof)
- 所在地:Stationsweg 166A, 2161 AM Lisse
- 開園期間:3月19日~5月10日(2026年)
- 開園時間:8:00~19:00
- 定休日:無し
- 入園料:大人 21ユーロ, 4~17歳 10ユーロ(いずれもオンライン価格)
- アクセス:アムステルダムRAI, ホーフトドルプ, ライデン, ハールレムよりシャトルバス
- 公式サイト:キューケンホフ
※施設の詳細やアクセス方法などは2026年4月時点のものですので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
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Kayo Temel
- 山形県出身。オランダのアムステルダムにある美術アカデミーで絵画を学び、イラストレーターやライターの仕事をしています。渡欧以来、訪れた国は23カ国。旅をするたびに、文化の多様さに感銘を受けます。また、住み慣れたオランダでも、まだまだ新しい発見がつきません。25年の滞在経験とアートの視点を活かし、オランダの魅力を深く味わうための情報をお届けします。




























