全国の食べ歩きスポットガイド! 食べ歩き旅行の注意点も解説

食べ歩き

旅の楽しみといえば、その土地のグルメを味わうこと。とくに食べ歩きは、美味しいグルメに次々と出会える、まさに旅の醍醐味です。

この記事では、「食べ歩き」という言葉の意外な意味から、グルメ情報を見つける方法、そして全国各地の食べ歩きにおすすめのスポットを紹介。食べ歩きの注意点も解説していますので、旅へ出る前に読むのにぴったりです。北海道から九州まで、食べ歩きの旅に出発しましょう!

目次

<1. 「食べ歩き」って何を指す?>

<2. 食べ歩きのためにグルメ情報を見つける方法>

<3. 食べ歩きにおすすめのスポット>

<4. 食べ歩きにおすすめの都道府県>

<5. 食べ歩きの心得や注意点>

1. 「食べ歩き」って何を指す?

そもそも「食べ歩き」って、何を指す言葉なのでしょうか? テイクアウトの食べ物を買って、それを食べながら歩くこと......というイメージがあるかもしれませんが、実はそうとは言えません。

食べ歩きの本来の意味は、その土地の名物料理や珍しい食べ物をあちこち食べて回ることです。たとえば京都を訪れて、湯豆腐のお店へ行ったり、精進料理のお店へ寄ったりと、その土地のグルメを食べて回るのが食べ歩き。つまり、食べながら歩く必要はなく、お店で名物料理を食べて、また新たなお店を求めて歩き回ること......が食べ歩きなのです。詳しくは、こちらに解説があります。

「食べ歩き」の使い方(NHK放送文化研究所)

ただ最近では、テイクアウトの食べ物を食べながら歩くことも、食べ歩きと呼ぶことが増えてきました。本来の意味とは異なりますが、時代とともに言葉は変化していくもの。そこで本記事では、どちらの意味の食べ歩きも取り上げ、食べ歩きの魅力を掘り下げていきます。

2. 食べ歩きのためにグルメ情報を見つける方法

食べ歩き コロッケ
<出典元:写真AC

さて、食べ歩きを楽しむためには、まず美味しいお店を探すことから! その土地のグルメ情報を見つける3つの方法を紹介します。

2.1 Google マップで探す

地図上から直接お店を探したいときに便利なのが、Googleマップで探す方法。たとえば、今いる場所の近くにある美味しいお店を見つけたいときに活用できます。ラーメンや中華、スイーツのように、グルメのジャンルを絞って検索することもできますし、高評価のお店だけを検索することも可能。お店の場所はマップ上にピンポイントで表示され、お店までのルート検索もできるので、道に迷う心配もありません。

2.2 グルメサイトやSNSで探す

実際に訪れた人の口コミや写真からお店を探したいときは、グルメサイトやSNSで探す方法がぴったり。大手のグルメサイトなら、お店の営業時間や予算、店内設備やメニューが詳しく掲載。有名な「食べログ」なら、リアルな口コミや評価を参考にできます。また最近の流行は、SNSを活用した探し方。とくにInstagramなら、ハッシュタグ検索を使うことで、ユーザーの投稿写真から視覚的に美味しいお店を探せます。お店の最新情報をチェックするときも、グルメサイトやSNSが便利です。

2.3 現地の人に聞く

地元の人しか知らないようなお店を見つけたいときは、現地の人に聞くのが最も確実。ホテルのフロントで、あるいはタクシーの運転手さんに、おすすめのお店を聞いてみれば、思いがけないグルメに辿り着けるかもしれません。また、観光案内所に立ち寄ってみるのもいいでしょう。食べ歩きを紹介するパンフレットや地図を貰えることもあります。

3. 食べ歩きにおすすめのスポット

日本各地に美味しいグルメはたくさんありますが、なかでも食べ歩きにおすすめのスポットを5つ厳選して紹介します。お腹はもちろん、幸せもいっぱいになるスポットばかりです!

3.1 小樽堺町通り(北海道)

小樽堺町通り(北海道)
<出典元:写真AC

運河のある町・小樽で食べ歩きなら、ノスタルジー溢れる堺町通りへ。ガラス工芸館やオルゴール館もあり、観光や買い物と合わせてグルメを楽しめます。

まずは「小樽ポセイ丼本店」で、名物のポセイ丼を。エビやイクラ、ウニ、サーモンなど、北海道の新鮮な海鮮が乗った丼をリーズナブルな値段で味わえます。老舗かまぼこ店「かま栄 工場直売店」の人気は、熱々の揚げかまぼこ・ひら天。また、すり身に溶き卵やベーコン、チーズを入れ、パンで包んで揚げたパンドームは、工場直売店限定の味。スイーツなら、「ルタオ本店」へ。味わい深い紅茶を飲みながら、作りたての北海道限定チーズケーキ、生ドゥーブルフロマージュを頂けます。

  • 住所:北海道小樽市堺町4-4
  • 公式サイト:小樽堺町通り(小樽堺町通り商店街)

3.2 川越(埼玉県)

川越(埼玉県)

都心から近い城下町・川越も、食べ歩きにおすすめのスポット。蔵造りの町並みが今に残り、着物を着て歩きたくなる江戸情緒漂う町です。

最初に訪れたいのは、駄菓子屋が並ぶ「菓子屋横丁」。子供の頃に好きだった駄菓子を食べながら石畳の小道を歩けば、誰もが童心に返ってしまうはず。その菓子屋横丁にもある「菓匠右門」の人気は、いも恋。山芋ともち米の生地でさつまいもの輪切りと粒あんを包んだおまんじゅうで、作りたてのほくほくを店頭で味わえます。インスタ映えすると人気のスイーツは、「小江戸おさつ庵」のおさつチップ。さつまいもを薄くスライスしたお菓子で、塩バターやチョコレートなど好みの味を付けて味わえます。

  • 住所:埼玉県川越市元町2丁目11
  • 関連サイト:菓子屋横丁(小江戸川越観光協会)

3.3 鎌倉の小町通り(神奈川県)

鎌倉の小町通り(神奈川県)
<出典元:写真AC

古都・鎌倉で食べ歩きなら、JR鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮へと続く小町通りへ。赤い鳥居をくぐると、名物グルメのお店や土産物屋が並ぶ小道が続きます。

お昼ご飯におすすめなのが、「はんなりいなり 鎌倉小町通り本店」の稲荷寿司。最近は、カップの中に酢飯やしらす、いくらが入った、しらすといくらのミルフィーユも人気です。新しいテイクアウトスイーツとして話題なのが、「ともや 鎌倉小町店」の大仏さま焼き。なんとも優しい大仏さまの顔をした今川焼きで、開運につながる6種類の味を楽しめます。焼きたてのクレープなら、老舗の「コクリコクレープ店」へ。外はカリッ、中はモチッとした生地が絶品で、イートインで頂くこともできます。

  • 住所:神奈川県鎌倉市小町1
  • 公式サイト:鎌倉の小町通り(鎌倉観光公式ガイド)

3.4 近江町市場(石川県)

近江町市場(石川県)
<出典元:写真AC

加賀百万石の城下町・金沢の食べ歩きスポットは、300年以上の歴史がある近江町市場。鮮魚や加賀野菜のお店が並び、金沢市民の台所として親しまれています。

海鮮丼を食べたいなら、「井ノ弥」へ。金沢の海鮮丼発祥のお店で、マグロや甘エビをはじめ、旬の魚介がたっぷり乗った丼を味わえます。地元の食材を使った金沢おでんを食べるなら、「金沢おでん いっぷくや」がおすすめ。車麩やばい貝のほか、甘エビやノドグロをカニ面に詰めた、えび面やのど黒面も定番です。近江町市場のもうひとつの名物は、「世界の食品ダイヤモンド」で味わえる近江町コロッケ。甘エビやカニの入ったコロッケなど、揚げたてのコロッケは懐かしい美味しさがたまりません。

  • 住所:石川県金沢市上近江町50
  • 公式サイト:近江町市場

3.5 飛騨高山(岐阜県)

飛騨高山(岐阜県)
<出典元:写真AC

飛騨の小京都・高山もまた、食べ歩きが魅力的な町。江戸時代の情緒が香る町並みを歩きながら、名物グルメを味わいましょう。

町家が並ぶ古い町並みで食べたいのが、「こって牛」の飛騨牛にぎり寿司。最高級であるA5等級の飛騨牛に、飛騨産ひとめぼれを使ったお寿司は、口の中で幸せがとろける美味しさです。ふらっと気軽に飛騨牛を味わうなら、「じゅげむ」もおすすめ。飛騨牛コロッケのほか、ロースや霜降りなど部位ごとに味わえる飛騨牛串焼きも人気となっています。おやつ代わりに食べたいのは、「陣屋だんご店」のみだらしだんご。醤油だれを付けて焼くだんごは、モチモチした食感と香ばしい味わいが絶品です。

  • 住所:岐阜県高山市 さんまち通り
  • 関連サイト:飛騨高山(岐阜の旅ガイド)

4. 食べ歩きにおすすめの都道府県

続いて紹介するのは、全国の中でも、とくに食べ歩きにおすすめの都道府県です。グルメ好きにぴったりな都道府県を3つ厳選しました!

4.1 美味しい食がいっぱいの北海道

すすきの
<出典元:写真AC

海産物からスイーツまで、食の宝庫といえば北海道。道内一の大都市である札幌市には、海鮮丼や味噌ラーメン、ジンギスカン、スープカレーなど、あらゆるジャンルの美味しいお店が揃っています。なかでも食べ歩きにぴったりなのが、繁華街のすすきの。夜遅くまで営業しているお店も多いので、たっぷり食べ歩きを楽しめます。1日の終わりに、札幌の新定番・締めパフェを食べるのもお忘れなく!

夜景が美しい函館市も、食べ歩きが楽しい町。函館朝市で食べる海鮮丼、あっさり優しい塩ラーメンのほか、ご当地ファーストフード「ラッキーピエロ」のハンバーガーやご当地コンビニ「ハセガワストア」のやきとり弁当など、B級グルメが多いのも函館ならではです。

4.2 屋台グルメが美味しい福岡県

福岡
<出典元:写真AC

屋台グルメを食べ歩くなら、おすすめは福岡県。とくに多くの屋台が集まっているのは、福岡市の天神、中州、長浜の3地区です。豚骨スープが濃厚な博多ラーメンはもちろん、おでんや焼き鳥、餃子など、様々な屋台グルメを味わえます。福岡市では他にも、名物の辛子明太子や博多うどん、寒い季節なら水炊きやもつ鍋を食べるのも幸せ。福岡らしい、忘れられない旅の夜を過ごせることでしょう。

また、太宰府市の太宰府天満宮参道も、人気の食べ歩きスポット。古くからの名物・梅ヶ枝餅は、小豆餡を薄皮で包んだ、梅の焼き印が可愛らしいお餅。このほか最近は、あまおうイチゴを使ったスイーツも人気なので、太宰府天満宮の参拝と合わせて食べ歩きましょう。

中洲屋台街について詳しくは「【初心者必見】福岡・中洲屋台街で人気のお店を3軒はしごしてみた」をご覧ください。

4.3 粉もんグルメが集まる大阪府

大阪
<出典元:写真AC

粉もんグルメをたらふく食べるなら、やっぱり大阪府。食い倒れの街・大阪市には、たこ焼きやお好み焼きの美味しいお店がいっぱいあります。食べ歩きエリアとしておすすめなのが、ミナミの繁華街である道頓堀や心斎橋、難波、そして通天閣のお膝元である新世界。二度付け禁止でおなじみの串カツのほか、ふぐ鍋のてっちり、うどんや豚まんといった名物を味わえるお店が多いのもこのエリアです。

ディープな食べ歩きを楽しみたいなら、鶴橋へ行くのがおすすめ。関西屈指のコリアタウンで、焼肉や韓国料理のお店が軒を連ねます。さらに生野コリアタウンまで足を延ばせば、まるで韓国旅行をしている気分で食べ歩きを楽しめますよ。

5. 食べ歩きの心得や注意点

後に紹介するのは、食べ歩きで気をつけるべきこと。現地で困ることがないように、この5つを守るようにしましょう。

5.1 食べ歩きの計画はゆとりを持って

つい詰め込んだ計画を立てがちですが、ゆとりを持った食べ歩きプランを立てるのが大切。途中で満腹になってしまわないように、お店の優先順位を決めるのも一考です。ゆとりのある計画なら、たまたま発見したグルメも気軽に味わえますよ。

5.2 ウェットティッシュやごみ袋を用意しよう

食べ歩きの必需品は、ウェットティッシュとごみ袋。とくに歩きながら食べる場合、手が汚れやすいので、ウェットティッシュがあると便利。また、簡易なビニール袋でいいので、ごみを入れる袋を持っていくと安心です。

5.3 歩きやすい靴と身軽な格好で

1日に何軒もお店を巡るなら、スニーカーなど歩きやすい靴で出発しましょう。そして、ショルダーバッグやリュックサックなど、両手を自由に使える格好がおすすめ。食べ歩きグルメを片手に、スマホで写真を撮りたいときも楽ちんです。

5.4 人混みの中での食べ歩きはNG

町を歩きながらグルメを味わうのは楽しいひとときですが、周囲の人に迷惑をかけないのは基本的なマナー。とくに、人混みの中や狭い路地での食べ歩きはマナー違反です。公園のベンチで座って食べるなど、周りに配慮して楽しみましょう。

5.5 ごみは持ち帰るか購入したお店へ

食べ歩きで困るのは、食べ終わった後のごみの捨て方。その辺のごみ箱にポイッと捨てるのは、できるかぎり避けたい行為です。ごみは袋に入れて持ち帰るか、購入したお店の人に渡して捨ててもらうのがマナー。路上へのポイ捨てだけは絶対にやめましょう。

日本の旅の魅力は、全国各地に美味しいグルメが溢れていること。その幸せをめいっぱい味わえるのが、まさに食べ歩きの旅です。観光や買い物だけでなく、その土地の名物グルメを食べ歩くことで、旅はぐっと忘れられないものになっていくはず。知らなかった美味しいグルメとの出会いを求めて、食べ歩きの旅に出てみましょう。

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手塚 大貴

沢木耕太郎氏の『深夜特急』がきっかけで、アジアやヨーロッパ、南米など世界各地をひとり旅。オリンピックやサッカーワールドカップなど、スポーツ観戦の旅も好き。実は世界遺産検定マイスター。旅エッセイやコラムも得意としています。

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