公開日:
最終更新日:
ドイツ各地で続々開かれる夏祭り!フランクフルトでは恒例のグリューネ・ゾーセ・フェスが開催!
夏到来!ワインフェスティバルや、街特有の試みが楽しい各地のストリートフェスティバルなど、ドイツでも日本と同様、この季節はイベントやお祭りが目白押しです。フランクフルトでは、春のハーブを使った、同地名物の"Grüne Soße(グリューネ・ゾーセ)"のフェスティバルを毎年開催!今回は、以前から気になっていたこちらのフェスに参戦してきました。
目次
- 文豪ゲーテも愛したGrüne Soße"とは??
- フランクフルトの真ん中で、"緑"に癒される!
- いろんなGrüne Soßeの味わい方が楽しめちゃう!
- Grüne Soße、ソーセージなど、それぞれ7種類をテイスティング
- 中国のお祭りに遭遇!偶然の出会いも期待しよう
- まとめ
文豪ゲーテも愛したGrüne Soße"とは??
Grüne Soßeは、7種のハーブ(パセリ、チャイブ、チャービル、クレソン、サラダバーネット、スイバ、ルリジサ)に、サワークリームなどを合わせたグリーン・ソースで、かの文豪ゲーテも大好物だったという一品。茹でたじゃがいもにかけて、四つ切りしたゆで卵をトッピングしてシンプルにいただきます。
味も香りも爽やかで、サラダやシュニッツェル(ドイツ版のカツレツ)、お魚のグリルなど、どんなメインディッシュにもぴったり合います。ハーブの旬である今の時期、レストランで味わうことはもちろん、マルクトでは7種のハーブが束になって売られているので、お家で気軽に作ることもできるのです。ハーブ感たっぷりで、好き嫌い、意見が分かれるところですが、ドイツの伝統的なスーパーフードとしても親しまれています。
フランクフルトの真ん中で、"緑"に癒される!
さて、そんなGrüne Soßeのフェスティバル、今年は、"Die Grüne Soße Festspiele 2022"と題して、6月24日〜7月16日まで約3週間に渡り、開催されていました。会場は、フランクフルトの中心部であるHauptwacheでアクセス良好。入場無料なので、お買い物ついでに、ちょこっとランチ!...などという利用の仕方も。
ゲートをくぐって、すぐに目を奪われたのが、会場を囲むように設置された4mもの壁。その一面にはハーブの鉢が所狭しと備え付けられており、まさにこのフェスを象徴するかのよう。ハーブの鉢は、フランクフルトで活躍するアーティストの指導のもと、地元の小学生たちによって、国連加盟国すべての国旗がペイントされていて、ハーブの緑色に美しく映える!まだGrüne Soßeを食べてもいないのに、ハーブパワーがみなぎってくる気がします。
いろんなGrüne Soßeの味わい方が楽しめちゃう!
会場内を見渡すと、飲食の屋台が連なり、大小2つのステージが用意されていました。期間中、ステージでは、キャバレー、演劇、ライヴミュージック、マジックショー、ポエトリースラム(詩の朗読)、子供向けシアターなどが行われ、大人から子供まで楽しめるプログラム盛りだくさん。
そんな催しものも気になりますが、やはりメインはGrüne Soße!どれを食べようか屋台をじっくり見て回ります。
Grüne Soßeの専門店をはじめ、人気のアルゼンチン料理店が出店する屋台ではステーキやソーセージにGrüne Soßeを添えたものを出していたり、アイス屋さんではGrüne Soßeのアイスがあったり!そのほか、Grüne Soßeとは関係なく、ウクライナ料理や中東料理のファラフェルといった各国料理を出すお店もありました。
が、やはりここは初志貫徹。Grüne Soße、しかも、"Echte Frankfurter Grüne Soße(本当のフランクフルトのグリューネ・ゾーセ)"という謳い文句を掲げる専門店のをチョイスしてみました。
ゆで卵は4つがお決まりなのに、ひとつ足りないのはご愛嬌。キリッと冷えたソースは、ハーブの爽やかさもあいまって、清涼感たっぷり。ハーブの味が強く、ほんのりした苦味に、ヨーグルトのような酸味が加わり、サッパリとした味わいがグッド。暑い中、歩き回って選んだ甲斐がありました!
Grüne Soße、ソーセージなど、それぞれ7種類をテイスティング
今年はコロナ禍で屋台数が限られていましたが、その代わり"テイスティング"という新たなプログラムが用意されていました!これは、Grüne Soßeか、ソーセージ、またはハンドケーゼ(低脂肪の牛乳から作られるチーズ)などのフランクフルト名物から1つを選び、7種類の味を食べ比べできるという夢のような企画。
Grüne Soßeは、所詮ハーブのソースだし、どこで食べてもあまり変わりないかな?と思いきや、お店によって素材やレシピが違うので、ハーブ感抑え目だったり、酸味がまろやかだったり、シンプルな料理だけに、意外と味に違いが出てきます。日時の都合がつかず、試せなかったのが何とも残念。来年ぜひリベンジしたい!
こぢんまりしたフェスでしたが、Grüne Soßeの魅力がしっかり凝縮。地元アーティストの作品やステージングを鑑賞できたり、環境問題への定義もなされていたり、とても充実した時間を過ごすことができました。
中国のお祭りに遭遇!偶然の出会いも期待しよう
ちなみにこの日、目と鼻の先で、中国のお祭りも開催されていました。ステージでは歌謡ショーらしきものが繰り広げられ、屋台は中華フードがひしめきあい、客層もほぼアジア人。200mほどしか違わない場所で行われているのに、お祭りの種類によって、こうも違うなんて、なかなか興味深い体験でした。お腹に余裕があったら、中華フードも食べたかったなぁ。
まとめ
フランクフルトでは、大きなお祭り(下記参照)のほか、この時期、毎週のように、あちこちでお祭りが開催されています。事前にしっかりリサーチして行くもよし、偶然の出会いに期待するもよし。ドイツのお祭りを実際に体験してみてくださいね。
Mainfest
- 開催期間:2022年8月5日〜8月8日
- 開催場所:Mainkai, Fahrtor, Römerberg
- 公式サイト:Mainfest
Museumsuferfest
- 開催期間:2022年8月26日〜8月28日
- 開催場所:Schaumainkai, Mainkai
- 公式サイト:Museumsuferfest
一緒に読みたいドイツグルメの記事
Rankingドイツ記事ランキング
-
大越理恵
- ドイツ生まれの日本人夫にくっついてドイツへ移住!したものの、何年住んでもドイツ語初級なフリーライター。おさんぽ旅が得意。街の匂いや雰囲気、ちょっと傾いた建物、へんてこな模様、かわいいマンホールのフタなどなど。果てしない寄り道をしながら見つけた、ドイツの風景や日常、あれこれをお届けします。