9月に入ると、季節はすっかり秋模様。ドイツの秋は涼しくて過ごしやすく、紅葉も美しい！そしてなんといってもミュンヘンの一大イベント、オクトーバーフェストも開催されます。そんな見どころ満載のこの時期にぜひドイツで食べてほしいドイツグルメを4つご紹介します。

目次

• 1. オクトバーフェストには欠かせない！カイザーシュマーレン
• 2. これぞおふくろの味、ツヴィーベルクーヘン
• 3. 秋のお楽しみ！期間限定ワイン、フェダーヴァイサー
• 4. 後味はまさに綿あめ！？コットンキャンディーグレープ
• 最後に

1. オクトバーフェストには欠かせない！カイザーシュマーレン

まずご紹介したいのは、南ドイツやオーストリアで食べられているパンケーキ風デザート、カイザーシュマーレン（Kaiserschmarren）。オクトーバーフェストに行けば必ず食べることができる、地元の人から愛されている食べ物です。

パンケーキ風デザートと書きましたが、正確にはパンケーキの原型はなく、パンケーキを崩しその上にリンゴやクランベリーのソース、粉砂糖などがかかったもの。一口サイズで食べやすいのでオクトーバーフェストでの食べ歩きに持ってこいの一品です。もちろんお店によって味や食感も様々。カイザーシュマーレンの食べ比べをしてみるのも良いかもしれません。

ドイツのスーパーには自宅でも簡単にカイザーシュマーレンが作れるミックス粉も売っており、お土産にも最適です。ちなみにカイザーシュマーレンは日本でも徐々に人気が出てきており、食べられる所も増えているそう。

2. これぞおふくろの味、ツヴィーベルクーヘン

次におすすめする秋のドイツグルメはツヴィーベルクーヘン、タマネギケーキです。「タマネギケーキ」と名前だけ聞くと敬遠したくなるようなネーミングですが、ツヴィーベルクーヘンは甘いデザートのケーキではなく、キッシュのような見た目のれっきとしたおかず。パン生地に今が旬のタマネギ、ベーコンやサワークリーム、スパイス等を混ぜ合わせて焼いたものなのです。なんといっても驚きなのが中に入っているタマネギの量！1つのツヴィーベルクーヘンにタマネギがおおよそ5～6個も入っているのだとか。

ツヴィーベルクーヘンはおふくろの味としてドイツ人に親しまれており、各家庭によってもその味は違います。秋になるとレストランはもちろん、パン屋さんやスーパーでも販売されているので絶対に食べて欲しい一品です。

3. 秋のお楽しみ！期間限定ワイン、フェダーヴァイサー

続いてご紹介するのはこの時期にしか飲めない秋限定のワイン、フェダーヴァイサーです。フェダーヴァイサーはなんと、ワインになる前、つまり発酵途中の状態から販売されており、好きな発酵段階での味を楽しむワインなのです。ドイツ語で「フェダー」は「羽」、「ヴァイサー」は「白」という意味。本来ワインとは酵母を取り除いて販売されますが、フェダーヴァイサーは酵母を残したまま販売する為、この酵母を「白い羽」と見立ててフェダーヴァイサーと呼ばれているそう。

発酵中のワインはとても甘く、炭酸もしっかりと効いていてお酒が弱い人でもジュース感覚で飲めるのが嬉しいところ。ドイツではこのフェダーヴァイサーと一緒に先程紹介したツビーベルクーヘンを食べ、秋の始まりを感じます。秋だけのお楽しみ、と聞くと何だかとても飲みたくなってしまいますね。9月～10月の2ヶ月間しか飲めないのでその期間にスーパー等で探してみてください。発酵途中のワインである為、蓋は開いたまま販売しています。購入の際にはこぼさないよう、注意が必要です。

4. 後味はまさに綿あめ！？コットンキャンディーグレープ

最後にご紹介するのは近年ドイツで人気急上昇中のぶどう、その名も「コットンキャンディー」です。ドイツでは「Zuckerwatte Trauben」という名称で販売されています。元々はアメリカで品種改良されたぶどうですが、近年はドイツでも多く販売されています。こちらのコットンキャンディーグレープの特徴はなんといってもその甘さ！噛んだ瞬間にぶどうの甘味がふわーっと広がり、その名の通り綿あめのような味がするのです。

信じられないくらい甘いぶどうがあると友人に勧められ半信半疑で購入してみたのですが、友人の言う通りでした。コットンキャンディーが店頭に並び始めると皆こぞって購入していきます。旬は8～10月初め頃。この時期ドイツ各地の店頭に並び始めますので、このぶどうを見かけた際はお試しください。

最後に

いかがでしたか？ドイツの観光シーズンはクリスマスマーケットが開かれる冬がメインだというイメージが強いですが、実は秋も楽しみがいっぱい！ぜひこの機会にドイツの秋を満喫しに来てください。