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ブードゥ教の聖地、フェティッシュマーケットへ潜入【西アフリカ・トーゴ共和国】

記事投稿日:2022/07/09最終更新日:2022/07/09

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祈祷師

目次

西アフリカに位置するトーゴの首都ロメ

西アフリカに位置するトーゴ共和国は、ガーナとベナンに東西を挟まれた南北に細長い国です。北の国境はブルキナファソに接し、南はギニア湾の呼ばれる海に面します。

首都のロメはガーナ国境に近く、ギニア湾に面しています。第一次世界大戦まではドイツ領であったため、生ビールやソーセージが美味しく、旧フランス領が多い西アフリカでは珍しい国です。現在トーゴ共和国になっている地域は、その後フランス領になったため、他の多くの西アフリカ諸国同様、公用語はフランス語です。

前述の通り、トーゴの国土は南北に510kmと長く伸び、東西は広い部分でも140kmしかありません。国土はなだらかで、標高が最も高いところでも983mしかなく、平野が広がります。ロメ周辺は降水量が少なく、平均気温は25~30度程度が年間を通して続きます。黄熱病やマラリアの危険性があるため、暑くても長袖長ズボンを着るか、虫除けを使用することをおすすめします。

日本からのアクセスでは直行便がないため、フランス・パリを経由するか、エチオピアのアジスアベバを経由したアクセスがメインになります(一方、筆者はガーナから車を使って陸路で入国しました)。

日本人の入国には、事前のビザの取得や黄熱病予防接種証明(イエローカード)が必要になるため準備が必要です。オンアライバルでもビザの取得が可能とのことですが、滞在期間が7日のビザしか取得できないようなので、注意が必要です。

通貨は西アフリカセーファ(1XOF=0.21JPY 2022年6月3日時点)を用いています。西アフリカセーファは為替がユーロと固定されているため、ユーロを持参し、現地で両替することをおすすめします(また、ホテルなどではユーロでの支払いを受け入れてくれるところも多くあります)。

国境
<ガーナ側国境>

国境
<トーゴ側国境>

ブードゥ教の聖地、フェティッシュマーケットとは

※ここからの写真は動物のミイラを含むので閲覧注意

トーゴの観光地は限られていますが、その中でも観光客の興味を引くのは、ブードゥ教のマーケットであるフェティッシュマーケットかもしれません。ブードゥ教は西アフリカではヴォドゥン(Vodun)と呼ばれ、西アフリカの中でも特にベナンとトーゴを中心に信じられている精霊信仰です。教団等は存在せず、布教活動もない、民間信仰の一つになっています。発祥は隣国のベナンとされ、奴隷貿易でカリブ海等へ連行された奴隷から、世界中へ広がったとも言われています。

ブードゥ教では、目に見えない世界の精霊からご利益や守護を受けるために、祈祷の儀式を行います。音楽やダンスを使ってお祈りしたり、動物の角・骨・皮や、植物や鉱物を使った呪術や儀式が行われたりします。ロメのフェティッシュマーケットではこうした呪術に用いる道具・材料が売られているのです。

フェティッシュマーケットはロメの中心地から4km離れたAkodesewaに位置します。入場料として3,000XOF、写真撮影料として2,000XOFを支払う必要があるので注意。

ここが世界最大のマーケット?と思うほど、実際のマーケットはこじんまりとしているのですが、所狭しと並べられた動物の骨や皮には圧巻です...。また、独特の獣臭がするため、苦手な方は注意が必要です。ここで売られている動物は、狩猟されたものではなく、自然に亡くなったものを買ってくるそう。呪術や儀式に使われる他、粉末にして摂取するという漢方薬的な使い方もされているそうです。

フェティッシュマーケット

また、魔除けや健康・安全を祈る木彫りの仮面や人形、首飾りなども売られています。

フェティッシュマーケット

実際に祈祷を体験!

市場の裏には祈祷師の小屋が並びます。ここで伝統薬(トラディショナルメディスン)の処方も行われています。

筆者は興味本位から、祈祷を体験しました。悩みを聞かれると、それを解決するのに必要な材料を提示してくれます。不眠解消のお祈りをお願いしたところ、何かの植物の種を磨いたような形をした、円形の物体を提示されました。

名前を伝えると、祈祷師がその物体を神棚のようなところにおき、鈴のような楽器を使ってお祈りを始めます。お祈りが終わると、その物体を渡され、枕の下において寝るように指示されます。

祈祷師の小屋

当初、10,000XOFと価格を示されましたが、祈祷と材料を込みで5,000XOFに値切り、終了。

実際効果が出ているかと問われると...?後日、職場のアフリカ出身の同僚に祈祷を受けたことを伝えたところ、「本当ならその物体は怖いから近づけないでくれ!」と言われたので、アフリカの人々は本当にブードゥ教とその祈祷を信じているようです。「病は気から」というように、筆者も真剣に信仰していれば、不眠が解消されたのかも...?

祈祷師

まとめ

今回は西アフリカ、トーゴの首都・ロメにあるブードゥ教最大の市場であるフェティッシュマーケットを紹介しました。トーゴは観光地として有名でないため、なかなか訪れる機会が少ないかもしれませんが、隣国ガーナからは車でアクセスできるため、ぜひ足を伸ばして、この神秘的な市場を訪れてみませんか?日常生活を離れた、驚きの光景を目にできること間違いありません。

フェティッシュマーケット(Akodessewa Fetish Market)

  • 住所: Akodessewa , Lomé, Togo
  • 定休日: なし
  • 入場料: 3,000XOF(別途、写真撮影料が必要)

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Saori K. Courtois
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記事投稿日:2022/07/09最終更新日:2022/07/09

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