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西アフリカのマンハッタン、コートジボワール共和国

記事投稿日:2020/08/31最終更新日:2020/08/31

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アフリカのマンハッタン!?首都アビジャンってどんなところ?

コートジボワールは西アフリカのギニア湾に面する共和国。カカオの生産地として有名なほか、2014年のワールドカップで日本と対戦し一躍有名になったドログバ選手をご存知の方もいるかもしれません。フランスからは日に数本直行便が飛んでおり、欧州からバカンスに訪れる観光客が多くいます。

1980年代までは、年間の平均経済成長率8%を達成し「アフリカの優等生」と呼ばれるほどの経済発展を経験したため、中心街には高層ビルが立ち並び、道路の舗装や路線バスなどの公共交通機関、比較的安定した電力供給等のインフラが整っています。1960年の独立までは旧フランス領であったため、郊外や辺境地に行ってもフランス語が通じます。首都のアビジャンでは街角でバゲットを売っていたり、フランス系のショッピングセンターやブランド店も立ち並び、フランスの文化を色濃く残しています。

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アビジャンの金融街、プラトー

ほぼ赤道直下に位置するため熱帯雨林気候で、年間を通して高温多湿ですが、7月後半から10月までは比較的過ごしやすい陽気です。一方、5月末から7月頭は大雨季となり雨が続くため、避けた方が良いでしょう。通貨は、周辺8カ国で共通使用されている西アフリカフランセーファ(XOF)が使用されています。1XOF=5.24円(2020年8月10日時点)ですが、このXOFは1999年以降1ユーロ=655.957XOFで固定されており、市中どこでもほぼ同じレートで両替が可能であるため、ユーロを持参すると便利でしょう。

今回は、コートジボワールの中でも、特に自然豊かで、ビーチも動物も盛り沢山に楽しめる、グラン・ラウ(Grand-Lahou) とサンペドロ(San Pedro)を紹介します。

首都から車でもアクセス可能!沈没の危機にある避暑地グラン・ラウ

グラン・ラウは首都アビジャンから西へ130km、車で2時間半の距離に位置します。コートジボワールでも、日本で取得できる国際免許が有効であるため、筆者はレンタカーを借りて出発!車の運転が心配な場合は、公共交通機関のESPOIRバスでアクセスできるそう。アビジャンからグラン・ラウに向かって1時間ほど運転すると、ジャックビユと呼ばれるビーチがあり、大規模なホテル等はないものの、海を眺めながら昼食をとることが可能です。

コートジボワールで一般的な伝統料理は「プレ・ブレゼ」と呼ばれる炭火焼チキンや「ケジェヌ」と呼ばれる煮込み料理、少し脂っこい炊き込みご飯「チェップ」。主食には、キャッサバを蒸して発酵させた「アチェケ」や、プランテンバナナを揚げた「アロコ」、ヤム芋やバナナをお餅のように搗いた「フトゥ」等を食します。コートジボワールでは、イボワールやボックといった現地で生産されている地ビールを楽しむことも可能です。筆者のオススメの組み合わせは、プレ・ブレゼとアチェケの組み合わせをイボワールビールで乾杯!

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<手前に魚のケジェヌ、奥にアチェケ>

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<丸くねったフトゥとソース>

さらに西へ車を走らせグラン・ラウまで25kmの位置に差し掛かると、アザグニー国立公園があります。この国立公園には様々な小動物や鳥、昆虫が生息するほか、運が良いと象やバッファロー、チンパンジーも間近に見れるとか。政府公認ガイドによる説明を受けながら散策や川下りができます。公園内には、フランスの援助でエコロッジの建設が進んでおり、公園内に宿泊できる日も近いそう。

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<丸太を掘り出したボートで川を下っていきます>

グラン・ラウのビーチは漁村として機能している部分が多く、地平線を眺められるビーチを楽しみたい場合は小型ボートに乗り、マングローブのラグーンを進んで陸繋島(Lahou-Plage)へ。キャップ・ラウと呼ばれるレストランホテルで海を楽しむことができるほか、テントやBBQに必要な道具を貸し出して材料と一緒に運んでくれるサービスもあるため、半島のビーチでキャンプすることも可能です。この陸繋島に古くからある漁村Lahou-Kpandaでは、ギニア湾特有の技術を使った漁が行われていますが、近年の海面上昇により年間2−3mの侵食が進み、沈没の危機にあります。一方で、ビーチからは、地元の漁師が手漕ぎボートで漁をしている姿が見える以外は、果てしなく続く地平線が見えるのみ。ここから見えるサンセットには心を洗われること間違いなし。

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悲しい歴史をもつチンパンジー、ポンソ

グラン・ラウに来たらぜひ見つけて欲しいのが、イル・ド・チンパンジー(チンパンジー島)。岸から手漕ぎボートを使って2分で到着する小さな島に、チンパンジーのポンソが一匹ひっそりと生息しているのです。飼育員のムッシュー・ジャルマン(M. Germain Djénémaya Koidja)が一日2回餌をやりに行くのに一緒についていき、ポンソを数メートルの距離で見ることができます。コートジボワールでは、北西部にあるタイ国立公園を除くと、チンパンジーの生息はとても限られています。では、このチンパンジーはどこから来たのかと言うと、リベリアで肝炎ウイルス研究の実験に利用されたのち、1983年に自然に帰す目的で アザグニー国立公園付近に20頭の仲間とともに放たれました。しかし、数ヶ月もしないうちに密猟などで11頭が命を失ってしまします。生き残った9頭は保護の目的で島に放たれ、やがて生き残りはポンソ一匹に。数年前には、隣国リベリアからメスのチンパンジーがつがい候補として連れてこられたものの、ポンソの縄張り意識が強すぎたせいで、共生することはできませんでした。一匹オオカミとなってしまったチンパンジーですが、ジャルマンとは深い絆で結ばれているようで、二人で仲睦まじく遊ぶ様子が見られます。

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<ムッシュー・ジャルマンとポンソ>

フランス人の避暑地、サンペドロのおしゃれな漁船と猿の旅

グラン・ラオウから更に西へ、首都アビジャンから車で8時間の位置には、最も美しいと言われるビーチ、ササンドラ(Sassandra)とサンペドロ(San-Pedro)があります。ここへ向かう道路は舗装されていない部分が多いため、アビジャンからはナショナルフラッグであるエアコートジボワールに乗るのがオススメ。サンベドロはアビジャンに次ぐ第二の都市で、国際貨物船の発着地であるとともに、漁業が盛んです。サンペドロではリゾート地となっているグランべレビ(Grand-Béréby)に泊まるのがオススメ。ビーチを楽しめるほか、釣りやリバークルーズ、野生の猿を探索したり、ユニークなランドスケープを楽しむことができます(筆者はLe Katoumホテルでアクティビティを手配しました)。また、9月中旬から12月まではカメの産卵も見ることができます。サンペドロの漁村の見所はカラフルな漁船。船体にはサッカーチームのロゴや国旗が描かれています。また、漁業が盛んなサンペドロでは新鮮な魚介が安価に楽しめます。海を見ながら、山盛りのロブスターグリルを楽しむなんて言う贅沢も。

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<ギニア湾でよく見られる鮮やかに色塗られた漁船>

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リバークルーズでは、漁村のほかに、野生のオナガザルの生息地も訪れることができます。丸太を彫り出したような手漕ぎボートに乗り進んでいくとマングローブが出現。バナナなどの果物をマングローブの枝に貼り付けると、数分で野生の猿が出現します。漁村に近いせいもあってか、人に慣れている様子で、器用に枝から枝へと渡っては貼り付けられた果物をゲットしていく姿はとても癒されます。

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また、グランべレビでは岩場が波によって丸く侵食された地形が特徴的です。市街からタクシーで45分、Tabaouléビーチには、干潮時に岩場の中に現れるピッシン・ナチュレル(天然プール)という名所があります。水着を着て中に入ることができますが、意外と小さいため、冷たい天然温泉のような感覚かも!?満潮時には潮が満ちてしまい、岩場に渡ることが困難なため、潮の満ち引きを調べて訪問することが肝心!

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<あいにくの天気と満潮のタイミングで泳ぐことは叶わず>

まとめ

今回は、西アフリカ・コートジボワールのビーチリゾートをご紹介しました。手付かずのビーチと大自然を楽しめると共に、 ローカルの生活が垣間見えます。西アフリカは日本からは心理的・物理的距離も少し遠いですが、他にはない旧植民地の名残と伝統的文化の融合が楽しめます。観光のイメージが少ないですが、他では見られないユニークな自然、動物、歴史文化が全て楽しめるコートジボワールにぜひいらしてください。

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Saori K. Courtois
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