ニューヨーカーも大好き！ファーマーズマーケット巡り

曜日ごとに入れ替わりで、様々な場所で開催されるニューヨークのファーマーズマーケット。農家ごとにそれぞれテントを張り、野菜や果物、魚、肉、パンやチーズと様々な新鮮な食材、お花や植物などを販売しています。ピークシーズンは初夏から秋にかけて。この季節は出店しているお店が一番多く、まるでお祭りのような賑やかさが体験できます。

ニューヨークのおすすめのファーマーズマーケットは？

ニューヨーク市内には一年を通してオープンしているファーマーズマーケットが、なんと32箇所もあります。（マンハッタンだけでも14箇所。）

その中でも最大の規模を誇る市場として知られているのが、ユニオンスクエア・グリーンマーケット。こちらは月、水、金、土曜日の週4日開催。開店時間は朝8時から夕方6時頃までですが、客の入りや天候などによって変更することもあるので要注意。

おすすめの時間帯はというと、まだ比較的空いている午前中。ランチ時間は多くの人で混雑し、レジに並ぶのに時間を要することも多々有ります。午後4時を過ぎると店仕舞いの準備に取り掛かる店舗も出てくるので、気をつけましょう。

絶対に食べたい！旬の果物

食に厳しいニューヨーカーは、オーガニックや新鮮さにこだわります。ファーマーズマーケットでは色鮮やかな採れたての果物を買うことができるので現地の人にも大人気。

まず目に留まったのは、真っ赤なイチゴ（1パック$9）。ニューヨーク州は果物が美味しいことで有名で、初夏はイチゴ、本格的な夏になるとブルーベリーやブラックベリーが出始めます。夏の終わりには桃、そして秋はりんごや梨。ちなみに、傷みの少ないりんごは、1年中マーケットで見かけることができますが、旬の秋になると、アップルサイダー、ドーナッツやホットアップルサイダーが人気です。

この時期限定の野菜

初夏から夏にかけてニューヨーカーがワクワクして待ち焦がれている野菜はというと、見た目は蕗のように見えるルバーブ（1束$6）。この季節のみ市場に出回るとても貴重な野菜で、さわやかな酸味が美味しく、りんごやイチゴなどの果物と混ぜてジャムにするのが一般的な食べ方。その他にも酸味を堪能できるサラダの具にしてもいいし、ケーキやパイを作っても美味しい。

7月に入ると、赤、黄、緑色の大きなトマトがお目見えします。そして8月は甘い甘いとうもろこしの季節。意外と知られていないかもしれませんが、ニューヨーク州はとうもろこし農家が多いことで有名なのです。

色も形もバラバラ・・・

どこのお店を見ても、野菜や果物などが無造作にディスプレイされているのがマーケット式。それがかえって趣があり素敵に見えるから不思議です。色や大きさがバラバラでも味で勝負！というのが農家直通の良いところ。

束や箱で売られている場合は値段が決まっていますが、ジャガイモやりんごのように個々で売られている場合は量り売りが基本。備え付けの袋に好きなだけ入れ、レジの人に手渡すと重さを量って値段を教えてくれます。

ランチにも、おやつにも、ベーカリーが人気

パンが主食のアメリカ人にとって、ベーカリーの存在はとても貴重。中でも知名度の高いお店は、「Bread Alone（ブレッド・アローン)」。小麦粉などの原材料も地元ニューヨーク州産を使うなどのこだわりがあり、それが現地の人に人気。他にも小麦アレルギーの人のためのグルテンフリーのパン屋さん「Our Daily Bread（アウアデイリーブレッド）」もあり。

環境に優しいコンポスト

家庭で出た生ゴミをファーマーズマーケットで回収し、そのコンポスト（堆肥）を使用して農家が野菜や果物などを育て、それらがまた家庭の食卓に戻ってくるというプロジェクトを開催。環境や資源に厳しいニューヨーカーはコンポスト回収を実施している人がとても多く、あちこちのファーマーズマーケットにはコンポスト用の回収ボックスが設置されています。各家庭でのコンポストの始め方などについても説明してくれるので安心。