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関東の温泉ガイド~温泉地の場所や特徴、どんな旅行におすすめかなど~
疲れた体と心をほぐしてくれる温泉。でも忙しい人ほど、遠方の温泉地へ行って、連泊するのは難しいことに...。
そんなときは、東京から日帰り~1泊程度の旅行が可能な関東の温泉で、プチ湯治はどうですか?
今回は、関東4県(栃木・群馬・千葉・神奈川)の温泉地について、泉質や効能、周辺の観光スポット、アクセス方法などを紹介します。後半では、目的別に「ここがおすすめ!」な温泉地情報もお届けします。お気に入りを見つけて、気軽に行ける関東の温泉でリフレッシュしてみてください。
目次
<5. たくさんあって迷ってしまう!? 関東地方の温泉の選び方>
- 5.1 観光も楽しみたい人におすすめの温泉地
- 5.2 絶景を望みたい人におすすめの温泉地
- 5.3 温泉で日頃の疲れを癒したい人におすすめの温泉地
- 5.4 日帰り旅行におすすめの温泉地
- 5.5 家族旅行におすすめの温泉地
1. 栃木県にある温泉
まずは栃木県にある温泉地を見ていきましょう。
1.1 鬼怒川温泉(栃木)
<出典元:写真AC>
「鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)」は栃木県中央部を流れる鬼怒川の上流にあり、日光国立公園内に位置する、関東の一大温泉リゾート地です。
開湯したのは、江戸時代初期の1691年。もともとは日光詣の僧侶や大名など、高貴な身分の人が入れる温泉として使われていました。それが明治時代になって一般開放されたことで、温泉ファンの心をつかむ人気の温泉地に。古くからの温泉旅館に加え、ホテルや民宿、日帰り入浴施設などが点在しており、清流・鬼怒川を見下ろしながら贅沢な湯浴みが楽しめます。
泉質
泉質は、クレンジング効果の高いアルカリ性単純泉。やけどや神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などの各種「痛み」の緩和、関節のこわばりや運動マヒ、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔、冷え性、疲労回復、病後回復期、健康増進など幅広い効能があるとされています。
また、同じ単純泉でも、pH値や源泉温度が微妙に異なります。お気に入りの湯を探しに、湯めぐりするのも良いでしょう。
近隣の観光スポット
せっかく鬼怒川温泉へ行くのなら、鬼怒川が舞台のレジャーを楽しみましょう。たとえば、ラフティング。水しぶきを浴びながらボートで鬼怒川を下ります。川から四季折々の山の表情を眺めるなんて、めったにできない体験ですよね。例年4月~11下旬まで楽しめるので、紅葉の季節が特におすすめ。
大興奮の川下りの後は、「水辺のカフェテラス」へ。その店名の通り、水辺でゆっくりできるカフェです。メニューはランチもスイーツも充実! 栃木和牛を使ったハンバーグ(2,000円)はボリュームたっぷり&見た目も華やか。650円でお子様プレートもお願いできます。ぜひランチタイムにお立ち寄りくださいね。
アクセス
鬼怒川温泉へのアクセスは、新宿から東武鉄道鬼怒川線(東武直通特急)で約120分。「鬼怒川温泉駅」で下車。
1.2 塩原温泉(栃木)
<出典元:写真AC>
栃木県の北部。「塩原温泉(しおばらおんせん)」は、箒川(ほうきがわ)の渓流沿いに連なる11の温泉地の総称。源泉数は約150もあり、6種類もの温泉をこの塩原温泉だけで体験できます。
泉質
塩原温泉には、塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・硫黄泉・酸性泉・単純泉があり、一つの温泉地でこれだけの種類の泉質を楽しめるのは、関東の温泉でも珍しい! それだけでも、塩原温泉に行く価値はあるでしょう。
しかもすごいのは、半径約5km以内という狭い範囲内に源泉が集中していること。古くからある共同浴場や入浴施設、日帰り入浴可能な宿泊施設が多数あり、日帰りで異なる泉質の温泉を入り比べたり、気軽に自分好みの泉質を見つけたりするのに、うってつけです。
近年は、多彩な湯の色に注目した「七色温泉」や、全体の9割以上が天然の保湿美肌成分メタケイ酸100mg以上(50mg以上で美肌の湯)あることから「美肌の湯」としても注目を集めています。
近隣の観光スポット
そして、温泉と合わせて楽しみたいのはやっぱりグルメ。塩原温泉エリアでおすすめしたいのは、千本松牧場のソフトクリーム(380円~)です。東京ドーム178個分にもなる広大な敷地で、伸び伸びと育った乳牛のしぼりたてミルクで作るソフトクリームは、とちおとめ、チョコレート、チョコレートミックス、さくらなど、フレーバーのバリエ―ションが豊富。今日は何を食べようかな? と選ぶ楽しみもあります。
千本松牧場では、動物のえさやりや抱っこ体験ができるふれあい広場、アーチェリー、バンジートランポリンなど、アウトドア系アクティビティが充実! 温泉の前後に立ち寄り、大自然の中で思い切り体を動かして日頃のストレスを発散しましょう。
アクセス
塩原温泉へのアクセスは、東北新幹線「なすの」で約75分「那須塩原駅」で下車。JRバスに乗り換えて約65分「塩原温泉郷」。
1.3 中禅寺温泉(栃木)
<出典元:写真AC>
「中禅寺温泉(ちゅうぜんじおんせん)」は、栃木県日光市の中禅寺湖北岸にある温泉地です。源泉は日光湯元温泉で、温度は約78℃とパワフルな高温の湯。しかし、そこから木管を通って12kmあまりの距離を引いてく形になっているため、その間に適した温度になります。
泉質
泉質は、温泉らしい「ゆで卵のような匂い」がする硫化水素型・硫黄泉。乳白色の湯には硫黄成分が豊富に含まれ、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など、お肌の不調を抱える人におすすめの「美肌の湯」として愛されています。
他にも、関節の痛みやこわばり、筋肉のこわばり、冷え性、胃や腸の不調、軽度の高血圧や高コレステロール血症、軽い喘息、痔の痛み、各種ストレス症状(睡眠障害、うつ状態)、疲労回復、健康増進など幅広い効能が期待できます。
近隣の観光スポット
温泉に限らず、中禅寺温泉は観光地としても人気のスポット。せっかくなら自然豊かな周辺の自然散策を楽しみましょう。中禅寺湖は、およそ2万年前に起きた男体山の噴火によってできた湖。11.62平方kmもある広い湖沼です。なんといっても、その景色が素晴らしい! 湖に映る青空と男体山の姿は、SNS映え間違いなし。日光国立公園にも指定されており、関東を代表する観光地になっています。
毎年8月4日には、「船禅頂(ふなぜんじょう)」というイベントが行われています。これは、日光開山された勝道上人(しょうどうしょうにん)のゆかりの地を船で巡るというもの。もともとは、勝道上人が弟子と共に湖畔の霊場を修行祈念したことが始まりだと言われています。1250年も続いている、とても貴重な行事ですので、時期を合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
おすすめのグルメは、中禅寺湖の湖畔にあるフレンチレストラン「レストラン メープル」。大自然の美しい景色を楽しみながら食事ができます。地元のとちぎ和牛や中禅寺湖で獲れる日光ヒメマスなど、この土地ならではの食材を使った本格フレンチが人気。ふわふわの自家製パンや手作りチーズケーキも好評です。ぜひご賞味あれ!
アクセス
中禅寺温泉へのアクセスは、東京駅からJR東北・北海道新幹線で「宇都宮駅」、日光線で「日光駅」まで約1時間45分。日光駅から東武バス「中禅寺温泉」行きまたは「湯元温泉」行きのバスで約45分。「中禅寺温泉」で下車。
2. 群馬県にある温泉
群馬県からは人気の温泉地4つを紹介します。
2.1 伊香保温泉(群馬)
<出典元:写真AC>
石段を中心に古き良き温泉街の情緒が漂う、関東で人気の「伊香保温泉(いかほおんせん)」。万葉集の東歌にもその名が登場するほどの古湯で、町内にはこの歌を刻んだ石碑が9ヶ所設置されています。
泉質
伊香保温泉の源泉は、「黄金の湯」と「白銀の湯」の2つ。茶褐色の硫酸塩泉である「黄金の湯」は、体を芯から温めて血行を促すことから「子宝の湯」として古くから知られています。
黄金の湯の適応症は、切り傷、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾癬症、筋肉や関節の慢性的な痛みやこわばり、運動マヒにおける筋肉のこわばり、胃腸機能低下、軽症高血圧、糖尿病、軽い高コレステロール血症、軽い喘息や肺気腫、痔の痛み、自律神経不安症、各種ストレス症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復、疲労回復、健康増進など。身体の不調のみならずメンタル面の改善効果も期待できるので、気持ちが塞いでしまった時にリフレッシュに行くのもおすすめです。
一方、無色透明の白銀の湯には、天然の美肌サポート成分メタケイ酸が豊富に含まれます。主に病後回復、疲労回復、健康増進などの効果が期待でき、高齢者や病後で体力が低下している人に向いています。
近隣の観光スポット
伊香保温泉といえば、両脇に土産物屋さんがずらっと並ぶ、365段の石段散策は外せません。これは、1575年に長篠の戦いに敗れた武田勝頼が戦で傷ついた兵士を療養させるためにつくらせたと言われています。せっかくですから、伊香保神社まで登り切ってみましょう。美味しい名物を食べ歩いていたら、あっという間です。
石段沿いには複数のお店がありますが、ぜひ食べて欲しいのが全国の温泉饅頭の「発祥」とも言われている温泉まんじゅうです。「湯乃花まんじゅう」とも呼ばれていて、お土産として購入する人も多くみられます。温泉まんじゅうを買うなら、おすすめは勝月堂。一つ120円というリーズナブルな価格も人気の秘密。食べ歩きしながら温泉街をぶらぶらするのもツウな楽しみ方です。
合わせて、群馬名物である玉こんにゃく(だしで煮込んだもの)も、食べ歩きの定番。1本100円程度で手軽に購入できますので、ぜひご賞味くださいね。
アクセス
伊香保温泉へのアクセスは、上野駅から特急草津号で「渋川駅」まで(約1時間35分)。渋川駅から関越交通バスに乗り換え、「伊香保温泉」下車(約25分)。
2.2 草津温泉(群馬)
<出典元:写真AC>
関東の人気温泉地と聞けば、真っ先に名前が上がる「草津温泉(くさつおんせん)」。天下の名湯として名を馳せ、下呂温泉・有馬温泉と並ぶ、日本三名泉のひとつです。
泉質
人気の秘密は、なんといっても湯のチカラ。pH値2前後の強い酸性泉は、「恋の病以外はなんでも治せる」と言われるほど、様々な不調改善に効果が期待できることで知られています。白根山地下のマグマで温められた温泉は、毎分32,300リットル! 圧倒的な湧出量を誇り、自然湧出量は日本一です。
主な源泉は、湯畑・万代・西の河原・煮川・白幡・地蔵の6つ。効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動マヒ、関節のこわばり、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化、切り傷、ヤケドなどがあげられます。
また特徴的なのが、草津温泉ならではの入浴法。湯温が高く、酸性度の高い温泉成分をマイルドにするための入浴法「時間湯」は、江戸時代から今もなお続き、共同浴場「千代の湯」にて無料で体験できます(※入浴指導はありません)。
近隣の観光スポット
入浴法もさることながら、草津温泉は「目で見て楽しめる」温泉地。なんといっても有名なのは、主要6源泉の一つ「湯畑」でしょう。湯畑とは、木の樋に源泉を流して湯の花を採取したり、温度調整を行ったりする草津温泉のシンボルです。もうもうと立ち上がる湯けむりは、温泉地らしい風情がたっぷり。夜になるとライトアップも行われ、幻想的な雰囲気に。湯畑の回りには遊歩道もあるので、夜のお散歩やカップルのデートスポットとしてもおすすめですよ。
小さなお子様連れなら、「草津熱帯園」も楽しめるでしょう。こちらは、温泉熱を利用して「亜熱帯」の環境を作り出したドーム型のレジャー施設。珍しくてかわいらしいカピバラやエリマキキツネザル、ミニブタなど子供たちに人気の動物がお出迎えしてくれます。
アクセス
草津温泉へのアクセスは、東京から北陸新幹線で「軽井沢駅」まで(約1時間10分)。軽井沢駅から草津交通/西武観光バスに乗車「草津温泉」まで。(約1時間20分~55分)。
2.3 水上温泉(群馬)
<出典元:写真AC>
「水上温泉(みなかみおんせん)」は、利根川上流の渓流沿いに位置する関東の温泉郷。谷川岳の麓にあり、四季の移り変わりを五感で楽しめるのが人気のポイントです。
泉質
泉質は、アルカリ性単純温泉。効能は、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など。いずれもストレス性の症状ですね。他にも、筋肉や関節のいたみやこわばり(関節リウマチ、五十肩など)、運動マヒによる筋肉のこわばり、冷え性、胃腸機能の低下、軽症高血圧、糖尿病、軽い高いコレステロール血症、軽い喘息または肺気腫、痔の痛み、病後回復期や疲労回復・健康増進にも効果が期待できます。
さらに水上温泉は、pH値が高いのが特徴。水上温泉は全体的にその数値が高い(pH値8.5以上)、アルカリ性の美肌の湯です。とろりとした湯に浸かると、湯上りにはすべすべの卵肌に! ただし、お肌が敏感な人は乾燥しやすいため、湯上がり後の保湿ケアは忘れないようにしましょう。
近隣の観光スポット
思い出作りなら、みなかみ町にある「たくみの里」へ。ここは、様々な自然体験や手作り体験ができるテーマパーク。広大な敷地が4つのエリアに分けられ、それぞれ違った種類の自然体験ができます。例えば、草木染めやドライフラワー作り、陶芸、紙すき体験、そば打ち、こんにゃく作りなど。四季折々の果物狩りも体験できるので、家族で楽しむにはぴったりですね。
春はお花見、秋は紅葉と、季節によって表情を変える山並みを楽しめるのも水上温泉の魅力。山が美しく色づく季節にも足を運んでみてくださいね。
アクセス
水上温泉へのアクセスは、東京駅からJR上越新幹線にて「高崎駅」まで。JR上越線に乗り換えて「水上駅」下車。または、上野駅からJR上越新幹線またはJR高崎線にて「高崎駅」まで。JR上越線に乗り換えて「水上駅」下車。
2.4 万座温泉(群馬)
<出典元:写真AC>
群馬県・上信越高原国立公園内にある「万座温泉(まんざおんせん)」。温泉マニアが好む関東の温泉地で、海抜は1800mにあるため「星に一番近い温泉」としても知られています。
泉質
万座温泉のお湯の魅力は、硫黄成分の濃さ! 硫黄成分の含有量は非常に高く、日本一。これが代謝促進に効果的だとされています。代謝が促進されると、お肌のメラニンの代謝も良くなり、シミやくすみ対策にもつながるため、万座温泉は「美白の湯」とも呼ばれています。多くの女性があこがれる、白く輝くお肌を叶えてくれるお湯ですね。
さらに硫黄泉は、腸の働きを活性化させてくれる効果も期待できます。便秘は美容の大敵!お通じの不調でお悩みの人は、万座温泉で腸活しましょう。
近隣の観光スポット
周辺観光では、「嬬恋牧場」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。万座ハイウェーの中間地点にある「愛妻の鐘」を鳴らして愛を誓えば、パートナーへの愛情も深まるはず。
また牧場併設のレストランでは、打ちたての二八蕎麦も楽しめます。特に「舞茸天ぷらそば」がおすすめ。5月~6月の初夏の頃はフキノトウ、ウド、コシアブラ、タラノメなど山菜も入ります。新鮮な山の幸を味わってみてくださいね。
アクセス
万座温泉へのアクセスは、東京から北陸新幹線で「軽井沢駅」へ(約1時間)。西武観光バスで「万座温泉」(約1時間45分)。
3. 千葉県にある温泉
ここでは、千葉にある温泉の中から2つを厳選して紹介します。
3.1 たてやま温泉郷(千葉)
<出典元:写真AC>
館山(たてやま)といえば、穏やかな海である館山湾をイメージする人も多いでしょう。「たてやま温泉郷」は、そんな館山湾に面する千葉の温泉地です。
温泉街というと「ちょっと古びていて、和のテイスト」な街を想像するかもしれませんが、たてやま温泉郷はひと味違います。町並みはオレンジ色の屋根に白壁がベース。まさに南欧風の温泉リゾートです。関東にいながら海外気分を味わいたい人は、たてやま温泉郷に足を運んでみましょう。
泉質
泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉。無色無臭のお湯で、炭酸水素塩泉をたくさん含むことから、入浴後はツルツル&すべすべ肌に! 主な効能として、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動マヒ、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、産後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、皮膚乾癬症、高血圧、糖尿病、自律神経不安症などがあげられます。美容から健康まで効能が豊富なので、温泉マニアからの評判も良く、リピーターも多数います。
近隣の観光スポット
館山エリアは気候が温暖で、1年中楽しめる観光スポットが充実しています。特におすすめなのは、「アロハガーデンたてやま」。その名の通り、ハワイアンな南国リゾート気分を味わえるテーマパークです。南国の植物が生い茂り、館内にはウクレレの音色が。カピバラ、モルモット、インコなどかわいい動物たちとの触れ合いコーナーもあります。
館内にある「モアナガーデンカフェ」では、ロコモコ(1,050円)、アロハ醤油ラーメン(700円)、マンゴーレモネード(550円)など、ハワイアンなメニューもたくさん。ハワイのモアナビーチで食事しているような雰囲気を味わえますよ。
また、館山ならではの海の幸を楽しみたい! という人には「漁港食堂だいぼ」をおすすめします。海を見ながら、最高のロケーションで地元のダイナミックな磯料理を楽しめるのが人気のポイント。自前の定置網漁船「こがね丸」から朝獲れ直送。「お刺身定食」で、旬のネタを贅沢に味わいましょう。
アクセス
たてやま温泉郷へのアクセスは、東京駅から総武線快速君津行で「君津駅」まで(約100分)。内房線館山行に乗り換えて「館山駅」で下車(約60分)。
3.2 木更津温泉(千葉)
<出典元:写真AC>
木更津は、千葉県南房総の玄関口にある港町。豊かな自然、温暖な気候、そして東京からのアクセスのしやすさも魅力の関東の温泉地です。
泉質
「木更津温泉(きさらづおんせん)」は、源泉が2つに分けらます。一つは、市街地に近い富士見エリアから湧出する源泉。泉質はお肌がすべすべになる炭酸水素塩泉です。主な効能は、関節痛、五十肩、慢性消化器病、神経痛、リウマチ、婦人病など。
もう一つは、木更津三日月温泉。こちらは大型リゾートホテルとして知られる「龍宮城スパホテル三日月」の敷地内に、2000年に湧出した比較的新しい温泉です。泉質はナトリウム・塩化物強塩泉。「強」と名がつくように、塩の温泉パワーが大変強く、体を芯からポカポカにしてくれます。
スパ棟は、「富士の湯」「龍宮の湯」「開運の湯」「天の川」「天空の湯」と様々なお風呂を楽しめる、まさに温泉テーマパーク。1億5000万円の純金風呂は、入るだけで金運アップできそう! 全身で良い運気をいただきましょう。
近隣の観光スポット
このエリアはいちご狩りができる観光農園が多いので、春先はいちご狩りの帰りに温泉に立ち寄る人も多くみられます。観光農園「Bee my Berry」では、美しい白いちご「天使のいちご」もいただけますよ。
そして、海の幸が美味しいことも木更津温泉エリアの強み。とくに漁業協同組合直営のお食事処「ばんや」は、朝獲れの新鮮な魚介をぜいたくに盛り込んだ漁師料理が人気です。さすが漁協直営だけあって、地魚をふんだんに使った「大名造り刺」は、思わずうなってしまうくらいのおいしさです。
併設の海に面したお風呂「ばんやの湯」も「炭酸泉でシュワシュワして気持ち良い」「お肌がしっとりする」と好評です。お食事と合わせてぜひご利用ください。
アクセス
木更津温泉へのアクセスは、東京駅からJR京葉線 特急さざなみ 君津行で「木更津駅」(約1時間)まで。JR木更津駅からバス・タクシーで約15分。
4. 神奈川県にある温泉
神奈川県からは人気の高い温泉地2つを紹介します。
4.1 強羅温泉(神奈川)
<出典元:写真AC>
箱根連山の悠々とした眺めを楽しみながら、ゆっくり湯浴みができる「強羅温泉(ごうらおんせん)」。
泉質
強羅温泉には、効能が異なる5色の源泉があり、その色合いから「5色のパステルカラー温泉」という別名もついています。これだけの種類の泉質を一つの温泉地で楽しめるのは、関東でも珍しいこと! せっかくなら、色が違う温泉をまわって湯めぐりを楽しみましょう。
透明の湯は、肌に優しい単純温泉。淡い黄色の湯は、保温&保湿力が高いナトリウム塩化物泉。乳白色の湯は、しっとり美肌へと導く硫酸塩泉。淡い茶褐色の湯は、鎮静効果が期待できる通称「傷の湯」として知られるカルシウム硫酸塩泉。淡い緑色は、血圧低下を促す作用が期待できるナトリウム硫酸塩泉。
透明な温泉よりも、色や香りにちょっとクセがある温泉が好きな人におすすめです。
近隣の観光スポット
温泉だけでも丸一日楽しめる強羅温泉ですが、思い出づくりなら「箱根クラフトハウス」にも足を運んでみましょう。吹きガラスや陶芸など、様々な手作り体験ができます。仕上がりがちょっぴりいびつでも、世界にたった一つだけのオリジナル作品を作り上げる喜びはなかなか体験できないもの。近年はデートスポットとしても人気です。
また、強羅温泉周辺はグルメスポットが多いことも人気の秘密。特にチェックしておきたいのが、「ぱんのみみ」の食パングラタン。食パン約一斤を使ったあつあつのグラタン(1,100円)が絶品! かわいい店構えにもほっこりします。
アクセス
強羅温泉へのアクセスは、東京駅から東海道新幹線「こだま」で「小田原駅」まで(約35分) 。小田急線に乗り換え、「箱根湯本駅」へ。登山電車で約35分、「強羅温泉駅」下車。
新宿駅からロマンスカーで「箱根湯本駅」まで(約85分)。登山電車で約35分、「強羅温泉駅」下車。
4.2 箱根湯本温泉(神奈川)
<出典元:写真AC>
多彩な泉質が湧く関東屈指の温泉リゾートといえば、「箱根湯本温泉(はこねゆもとおんせん)」。箱根には20もの温泉場「箱根二十湯」がありますが、箱根湯本温泉はその「玄関口」。箱根火山のふもとにあり、箱根温泉郷の中で最も規模の大きい温泉街です。
泉質
泉質は、アルカリ性単純温泉。無色透明、無臭でクセがないのも人気のポイントです。それでいて、とろりとした湯はお肌の古い角質を取り除いてくれる効果も期待できます。「美肌を叶えてくれるお湯」として、口コミ評価が高い名湯です。
近隣の観光スポット
箱根は、温泉街をそぞろ歩くのも楽しみのひとつ。せっかくなら、ここでしか食べられないものをいただきましょう。イチオシは「BOOTEA」の豚丼(1,400円)。箱根山麓豚を使用した豚丼で、相模原育ちの温玉が乗っています。デザートには、紅茶を使ったソフトクリームやシフォンケーキもおすすめ。
おなかが満たされたら、自然散策でリフレッシュ。箱根温泉郷は、四季折々の表情を見せてくれる大自然や資料館、歴史ある神社、史跡など見どころが満載。湯本駅から30分ほど歩いた天成園の敷地内には、たますだれのように美しい「玉簾の滝」もあります。マイナスイオンを全身に浴びれば、心も体も良いパワーをチャージできますよ。
アクセス
箱根湯本へのアクセスは、新宿駅から小田急ロマンスカーで「箱根湯本駅」まで約85分。
5. たくさんあって迷ってしまう!? 関東地方の温泉の選び方
魅力的な温泉が多くて、どこに行こうか迷ってしまうという人のために、目的に合わせておすすめの温泉を紹介します。
5.1 観光も楽しみたい人におすすめの温泉地
関東の温泉で観光メインなら、「箱根湯本温泉」「伊香保温泉」がおすすめ。温泉街から歩いてまわれる範囲内に様々な名所があるので、お宿に泊まって丸一日かけて散策するにはちょうど良いでしょう。
箱根湯本温泉
箱根湯本温泉には、古い旧跡、寺院もたくさんあり、歴史好きの人は特に楽しめます。例えば、湯本駅から徒歩15のところにある「早雲寺」は、戦国時代~江戸時代の風を感じられるお寺。11月上旬には本堂の襖絵や寺宝が特別公開されるので、その時期に合わせて出かけてみるのもおすすめです。北条家五代の画像など、戦国時代の貴重な品々を拝めるチャンス。また、1月~2月は境内の梅の花が見頃ですよ。
伊香保温泉
<出典元:写真AC>
伊香保温泉も、浴衣を着てそぞろ歩きをするのが楽しい温泉街。365段ある石段を少しずつ上がっていく感覚は、なんともいえない高揚感があります。温泉まんじゅうなど美味しいグルメがたくさんあるので、友達や恋人と食べ歩きしながら回ってみると良いでしょう。
秋に訪れるなら、関東で有名な紅葉スポット「河鹿橋(かしかばし)」にも、足を運んでみてください。朱塗りの橋と真っ赤に色づく紅葉のコントラストは、SNS映え間違いなし。見ごろのシーズンはライトアップされるので、宿泊してロマンティックな夜の風景もお楽しみくださいね。
5.2 絶景を望みたい人におすすめの温泉地
温泉は大自然の産物。ゆえに景観の良い温泉地も多くなります。関東エリアで特におすすめの温泉地は、「中禅寺温泉」と「水上温泉」。
中禅寺温泉
<出典元:写真AC>
中禅寺温泉では、中禅寺湖の水の美しさに心を奪われるでしょう。水面に映る景色の「リフレクション」を撮影したい人は足を運んでみてくださいね。男体山と湖のコントラストは、まるで山が鏡を見ているよう! 神秘的な美しさにうっとりです。
また、中禅寺湖周辺には、「華厳の滝」「戦場ヶ原」「白根山」など大自然の息遣いを間近で感じられる観光地が多いのも魅力。
戦場ヶ原には、赤城山と男体山の神様がそれぞれ大ムカデと大蛇に化けて戦った伝説もあり、今も荘厳な空気を感じられます。また戦場ヶ原には、3つの湿原があり、高山植物や野鳥の観察を楽しめます。特に6月~8月の夏のシーズンには、レンゲツツジをはじめ都市部では見られない植物に出会えますよ。
水上温泉
水上温泉周辺も自然が豊か。特にダムが多いのが特徴的です。さらに、このエリアで注目したいのは「天空のナイトクルージング」。これは、冬はスキー場として人気の谷川岳のロープウェイにしかけられた、光のアートを楽しむ期間限定イベント。プロジェクターやミラーボールを使って作る幻想的な世界は、満天の星空と共に見る人々の心を強く揺さぶります。
谷川岳の残雪に投影されたデジタル掛け軸は、息を飲むほどの美しさ。大自然と現代科学がコラボして作り出す世界は、ありのままの自然とはまた一味違った魅力があります。
天空のナイトクルージングは4月~5月にかけて開催され、手作り望遠鏡などのワークショップも開催。5月5日の子供の日は小学生の乗車料金が無料になるというスペシャルなサービスもあります。GWのお出かけ先としても要チェックですね。
5.3 温泉で日頃の疲れを癒したい人におすすめの温泉地
温泉地選びには様々な基準がありますが、なんといっても外せないのは泉質です。泉質重視で選ぶなら、関東の中でも「強羅温泉(ごうらおんせん)」と「箱根湯本温泉」がおすすめ。
強羅温泉
強羅温泉は、他を圧倒するお湯の美しさが魅力。「5色のパステルカラー温泉」とも呼ばれ、それぞれ違った効能を楽しめる点がユニークです。その日の体調や気分に合わせて、色から温泉を選んでみてはいかがでしょう。
箱根湯本温泉
<出典元:写真AC>
お湯のバリエ―ションでは、箱根温泉も負けてはいません! 箱根は「温泉のデパート」という呼び名があるほどお湯の種類が豊富。実に20もの種類があり、「箱根二十湯」と呼ばれています。中でも箱根湯本温泉は、最も起源の古い温泉。その歴史は奈良時代にまでさかのぼり、多くの著名人に愛された温泉としても知られています。
気軽に利用できる足湯や、エステマッサージ、食事を同時に利用できる施設も点在。まったりゆったりと時を過ごすには、ぴったりの温泉地と言えるでしょう。
5.4 日帰り旅行におすすめの温泉地
都心から車で約90分とアクセスしやすい「たてやま温泉」は、日帰りでも十分楽しめます。
たてやま温泉は、海の絶景を眺めながら温泉を楽しめるのが魅力。日帰り入浴施設も多いので、好きな雰囲気のお風呂を選べるのもうれしいポイントです。何度かリピートして、毎回違う温泉施設を利用して比較してみるのもおすすめですよ。
なかでも評判が良いのは「千里の風」。こちらは、自家源泉! 敷地内で温泉を採掘し、見事に成功。結果、房総エリアではレアな「炭酸水素塩泉」を提供する施設として人気を呼んでいます。
さらに、2017年からは、弱アルカリ性の「美人の湯」を引き入れることにも成功。眺望&泉質、ダブルの魅力で多くの観光客を魅了しています。また貸切り風呂もあるので、親しい人と一緒に行って、プライベートな時間を楽しむの素敵な過ごし方です。
5.5 家族旅行におすすめの温泉地
温泉旅行は、大人にとっては楽しくても、子供にとっては退屈だったりしますよね。その点、千葉の木更津温泉は、大人のみならず子供も楽しめる温泉地です。メインはなんといっても「龍宮城スパホテル三日月」。敷地内に温泉が湧いていることで有名なホテルです。
「スパ棟」は温泉テーマパークになっていて、スライダーつきのプールもあります。「温泉=療養に行く場所」という既成概念を見事にくつがえしてくれるでしょう。
外にある「オーシャンスパ」は、まるで南国リゾート! 潮風を感じながらヤシの木を眺めていると、自分がどこにいるのかわからなくなりそう。関東にいながら、リアルに「リゾート感」を味わえるのが大きな魅力です。
また、宿泊プランが充実しているのも、家族旅行では嬉しいポイント。千葉の動物園「アニマルリゾート」の入場券がついたプランや、いちご食べ放題、潮干狩り、ヘリコプター遊覧飛行など 様々なアクティビティがセットになったプランが用意されています。「何をメインで楽しみたいか?」で選んでくださいね。
木更津温泉エリアでは、家族づれにおすすめの果物狩りができる農園がたくさん! いちご狩りはもちろんのこと、ブルーベリー狩りも人気です。ぜひ、温泉旅行と合わせて楽しんでください。
関東には、個性豊かな温泉地がたくさん。日常から離れ、ゆったりと温泉につかってパワーチャージ。関東の温泉で心と体のプチ湯治を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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