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伊豆の海水浴どこにする?~伊豆のきれいな海を見にいこう!
見渡す限りのきらめく海と青空。海風と波音を感じながら過ごすのにぴったりな静岡県の伊豆エリア。なかでも、伊豆半島の下田や伊東エリアは、水質ランクの高い透明なビーチが集まっています。
そこで今回は、伊豆の海水浴場の定番から穴場まで、幅広く紹介します。今年の夏は、都心からも近い、お手軽マリンリゾート伊豆へ。海水浴やシュノーケルを満喫して、夏の思い出を作ってみませんか?
目次
1. 伊豆半島の海は水質ランク「AA」が多数!
海水浴場選びには、様々な指標があります。一つの大きな要素として、「水質」をあげる人は多いのではないでしょうか。
「水の綺麗さ」は漠然としていてよくわからないと思われるかもしれませんが、実は、客観的な指標で評価されたデータ「水浴場(開設前)水質調査結果」があります。これは環境省による、全国の海水浴場、湖沼、河川の水浴場を対象にして行った調査結果。この中で、水質ランクを、最も高いものから「AA」→「A」→「B」→「C」→「不適」の5段階に分けて評価しています。
具体的には、ふん便性大腸菌の群数、油膜の有無、透明度、COD(化学的酸素要求量)などの数値が基準となっており、令和元年の調査では、全691ヶ所のうち84%が「AA」または「A」とランクされました(令和2年と3年は新型コロナウィルスの影響により、調査を行っていません)。自治体や企業の努力、利用者のマナー向上などの効果で、年々、水質は改善されているようです。
静岡県(主に伊豆・熱海エリア)は、特に良好な「AA」ランクに格付けされている海水浴場が多いのが魅力です。伊豆は、圧倒的なスケールの大自然や温泉を楽しめるだけでなく、ミュージアムもたくさん。大パノラマの眺望にワクワクして、温泉に癒され、さらに綺麗な海で泳ぐこともできる、まさにオールラウンドの観光地なのです。
ここからは、伊豆でおすすめの海水浴場について紹介していきましょう。
2. 伊東オレンジビーチ(伊東)
<出典元:写真AC>
伊豆の人気温泉地、伊東温泉の温泉街から歩いて行ける「伊東オレンジビーチ」。海岸沿いには遊歩道が整備されており、潮風に揺らぐヤシの木がリゾートムードを盛り上げてくれます。駅チカなのに、まるで海外のリゾート地に遊びに来たような、非日常感を味わえるのが人気の理由でしょう。
温泉地のすぐ近くとあって、宿から水着姿でビーチへ遊びに来る観光客もたくさん。海で泳いでそのまま温泉に直行! なんて最高に贅沢ですよね。
伊東オレンジビーチの水質は「AA」ランクで最高水準。海水浴のみならず、バナナボートなどのマリンアクティビティも楽しめます。(※ただし、サーフィンは不可)
設備
シャワーは有。トイレは有(2か所)。海の家は5軒あり、8月31日まで営業。
駐車場は103台(市営なぎさ観光駐車場)最初の1時間200円、30分毎に100円増(24時間毎に1,500円)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海駅」で下車。JR伊東線・伊豆急下田行に乗り換え、「伊東駅」から徒歩5分
3. 汐吹公園(伊東)
伊東港から川奈港間の海岸線沿いにある「汐吹公園(しおふきこうえん)」。ここは、断崖絶壁の洞穴から潮が勢いよく吹き上がる「汐吹岩(しふきいわ)」で有名なスポットです。
汐吹岩の手前にある海岸で磯遊びができるため、観光と海遊びを兼ねて家族で訪れる人が多くみられます。この海岸は透明度が高く、浅場には生き物たちがいっぱい。珍しい生き物を観察したり、シュノーケリングを楽しんだりするのも良いでしょう。
また、駐車場から「汐吹き展望台」まではトレッキングコースのようになっていて、軽く汗ばむ程度の運動になります。展望台からは初島や伊豆大島が見え、晴れた日には富士山も望めます。もちろん、潮が吹き上がる光景も迫力満点! 伊豆にきたら、ぜひ写真に収めたい風景ですね。(※潮吹きを見たい人は、満潮の時刻を狙って出かけることをおすすめします)
さらにこの海岸は、磯釣りの人気スポットでもあります。主にメジナをはじめ、春先から初夏にかけては、アオリイカも獲れます。ただし、サザエやアワビ、シッタカなど獲ることが禁止されているものが多数あります。釣りをする際には、気を付けてくださいね。
設備
シャワーは無。トイレは有。海の家は無。駐車場は25台分(無料)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海」で下車。JR伊東線・伊豆急下田行に乗り換え、「伊東駅」で下車し、タクシーで約10分
4. 白浜中央海水浴場(下田)
水質ランク「AA」の澄んだ海と、サラサラの白い砂浜が約800m続く「白浜中央海水浴場(しらはまちゅうおうかいすいよくじょう)」。驚くほど美しいエメラルドグリーンに真っ白な砂浜が映える、伊豆の中でも人気が高い海水浴場です。この周辺は、日本とは思えないような南国ムード満点。しばしの間、日常を忘れさせてくれる癒しスポットです。
意外かもしれませんが、白浜中央海水浴場には海の家がありません。しかしそれがまた、リゾート感を高めてくれる要素の一つかもしれません。周辺の国道沿いには、コンビニもレストランもたくさんありますので、家族みんなで安心してお出かけできますよ。
毎年7月には、約800mの砂浜海岸を贅沢に使って行われる「納涼花火大会」もあります。海に打ち上げられる花火は、とても幻想的! 誰もが見入ってしまうことでしょう。
海水浴以外にも、釣りやボディーボード、BBQを楽しめます。家族で夏の思い出を作るにはぴったりのスポットです。(有料でガステーブルのレンタルあり)
そして、下田といえば、なんといっても金目鯛の存在は外せません。海水浴と一緒にお食事を楽しむなら、ぜひ「えび満」へ。店内はどこに座ってもオーシャンビュー。金目鯛はもちろんのこと、地元で獲れる食材を漁師メシ風にアレンジしたメニューの数々は、まさに感動ものです。
設備
シャワーは有。トイレは有。海の家は無。駐車場は100台前後(1500円~/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海」で下車。伊豆急線に乗り換え、「伊豆急下田駅」で下車。東海バス「板戸行」に乗り換え、「長田」で下車すぐ
5. 白浜大浜海水浴場(下田)
<出典元:写真AC>
伊豆・下田にある「白浜大浜海水浴場(しらはまおおはまかいすいよくじょう)」は、白浜中央海水浴場のすぐ隣。「白浜神社」を境とし、北は中央、南は大浜という位置関係です。
砂浜の長さは700m、伊豆の海水浴場としては最大級の大きさ。白浜中央海水浴場と並び、「伊豆の海といえば、ここ!」と言われるほど有名です。そして水質は最高ランク「AA」。南国リゾート感たっぷりのエメラルドグリーンの海に癒されますよ。
さらに、海水浴客のみならずサーファーにも大人気。そのため、夏場はサーフィンを楽しむ人たちで大変込み合います(※海水浴とサーフィンは、エリアが分かれています)。ある程度時間に余裕を持って、お出かけするようにしましょう。
白浜大浜海水浴場には、パラソルのレンタル(有料)もあります。パラソルの下、ゴロンと寝転んで、のんびりとリゾート気分を満喫するのも良いでしょう。
また、白浜エリアはアロエの産地としても知られています。毎年11月末~1月にかけては、白浜アロエの里で「アロエの花まつり」を開催。アロエの苗や地場産をオトクにゲットできるばかりではなく、アロエと多肉植物の寄せ植えやアロエと貝を使ったフォトフレーム作り体験など、各種ワークショップも楽しめます。
設備
シャワーは有(300円)。トイレは有。海の家は無。駐車場は有 300台(1,000円~2,000円/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海駅」で下車。伊豆急線に乗り換え、「伊豆急下田駅」で下車。9番乗り場「白浜行」のバスに乗り換え、「レスポ白浜」下車すぐ
6. 九十浜(下田)
<出典元:写真AC>
下田市内には海水浴場が9つもありますが、その中でも穴場的存在が、ここ「九十浜(くじゅっぱま)」です。
もちろん、水質は最高ランクの「AA」。九十浜は、浜の長さがおよそ50mと短く、プライベートも感たっぷり。小さなお子様連れでも、迷子の心配もなく安心して遊べるでしょう。また大切な人と、のんびり海の時間を楽しみたいカップルにもおすすめです。
実は九十浜は、シュノーケリングを楽しむのにもうってつけ。水の透明度が高く、波が穏やか。夏場はシマアジやクサフグなどに出会えることも。
ちなみに、駐車場から海岸に降りていく階段が意外と傾斜がキツく、地元の人からは「行きは天国、帰りは地獄」といわれています。あらかじめ心の準備をしておくと良いでしょう。ただ、帰り道も振り返れば美しい海が見えます。疲れたら、海の青さに癒されながら、のんびり階段を登ってくださいね。
設備
シャワーは有(300円)。トイレは有。海の家は無(売店は有。食事処や荷物預かりは無)。駐車場:120台(1,000円~/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海駅」で下車。伊豆急線に乗り換え、「伊豆急下田駅」で下車。バス乗り場10番「爪木崎行行」に乗り換え、「グリーンエリア前」で下車し、そこから徒歩3分
7. 田牛海岸(下田)
<出典元:写真AC>
伊豆・下田市の最南端にある「田牛海岸(とうじかいがん)」は、海水浴だけじゃものたりない人におすすめ。磯遊びや海水浴の他に、海から吹き上げられた砂のゲレンデで「サントスキー」も楽しめます。
また田牛海岸は、どこか懐かしさを感じる素朴な雰囲気が漂います。人込みを避けて、伊豆の海を楽しみたいは、最高の穴場になるでしょう。
水質は「AA」で透明度抜群。人が少なく、美しいエメラルドグリーンの海を独り占めできる、贅沢なひとときを過ごせます。
田牛海岸にある「田牛サンドスキー場」は、天然の砂でサンドスキーが楽しめるスポット。傾斜約30度、滑走距離約45mのゲレンデを、海に向かってソリで滑るスリルはきっと病みつきになるはず。
さらに徒歩圏内には、伊豆の人気スポット「龍宮窟(りゅうぐうくつ)」もあります。洞窟内に入って見上げると、天井窓からハート型に切り抜かれた空が見えるフォトジェニックスポット! さらに、ここで写真を撮ってスマホの待受けに設定すると恋が叶うという、ロマンティックなジンクスも。パワースポットに興味がある人や恋の願いを叶えたい人は、ぜひ訪ねてみてくださいね。
設備
シャワー無。トイレは有。海の家は無。駐車場は100台(1,500円~/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海駅」で下車。伊豆急線に乗り換え、「伊豆急下田駅」で下車。乗り場2番「田牛行」に乗り換え、「前の浜」下車すぐ
8. 入田浜(下田)
<出典元:写真AC>
伊豆・下田市吉佐美にある「入田浜(いりたはま)」。エメラルドグリーンの海に白い浜......このセットは、下田市内ならどこのビーチにも共通していますが、入田浜はそれに加えて、ソテツの並木があり、風景に良い味を加えています。
国道から浜に入る入口が分かりにくいので、伊豆の中でも知る人ぞ知る、穴場的なビーチ。メジャーではないといっても、水質ランクは「AA」で最高レベル。下田市内の他のビーチに引けを取りません。密を避けて、プライベートビーチ感を味わえるのが、大きな魅力でしょう。
入田浜は、海水浴の他にも、サーフィンやシュノーケリング、磯遊び、ビーチバレーなど様々な楽しみ方があります。その日の気分でプランが立てられるため、家族連れでも誰かが飽きてしまうことはないでしょう。
設備
シャワーは有(300円)。トイレは有。海の家は無(売店、レンタル有、食事処なし)。駐車場:89台(2,000円/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海」で下車。伊豆急線に乗り換え、「伊豆急下田駅」で下車。乗り場3番「子浦・伊浜・仲木行」に乗り換え、「入田」バス停で下車。そこから徒歩3分
9. ヒリゾ浜(南伊豆)
<出典元:写真AC>
南伊豆にある「ヒリゾ浜」は、船でないと行けない特別なビーチ。というのも、あたり一帯は国立公園になっていて、開発が進んでいないのです。それだけ手つかずの守られた場所にあるので、水質は伊豆の中でも群を抜く美しさです。
また、ヒリゾ浜は、シュノーケリングスポットとしても有名。海底まで見えるほど水が澄んでいて、カラフルな熱帯魚や回遊魚にも出会えます。沖縄へ行かずとも、サンゴ礁やイソギンチャクにもお目にかかれるというから驚きです。
ここでのシュノーケリングは、水族館の中で魚たちと一緒に泳いでいる気分! ワイルドでエネルギッシュな魚たちに囲まれ、非日常の高揚感を味わうことができるでしょう。
むき出しの自然を楽しめる反面、それだけ危険も伴います。水中マスク、シュノーケル、フィン(マリンシューズ)、ラッシュガード(長袖)など、必要最低限の持ち物は事前に確認しておきましょう。
設備
シャワーは無。トイレは無。海の家は無。駐車場は有(1,000円/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「熱海」で下車。伊豆急線に乗り換え、「伊豆急下田駅」で下車。さらに「オーシャンパーク行」のバスに乗車し、「中木」で下車。中木港からは船で約5分。※船の運行は、7月1日~9月末日のみ。夏のハイシーズンは、入場規制あり
10. 弓ヶ浜(南伊豆)
<出典元:写真AC>
「弓ヶ浜(ゆみがはま)」は、その名の通り、弓なりの海岸線が特徴的な南伊豆のビーチ。「日本の渚100選」「日本の白砂青松100選」など、様々な指標での「100選」にも選ばれていることから、その美しさは特別なものだといえるでしょう。
そして、体験できるアクティビティの種類が豊富なのも弓ヶ浜の魅力! 磯観察、シュノーケリング、シーカヤック、船釣り、ダイビングなど、海でのお楽しみは一通り網羅しています。特に磯観察は親子連れに大人気で、夏休みの思い出作りはもちろん、自由研究の題材として海の生き物を観察するのもおすすめです。
さらに、弓ヶ浜は星空が美しいのもアピールポイント。ぜひ泊りがけで出かけて、海と星空、両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。8月には、大迫力の「弓ヶ浜花火大会」もあります。弓ヶ浜なら、子どもの大好きな要素が詰め込まれた、宝箱のような旅行ができるでしょう。
周辺には、おいしいお店がたくさん! 様々なグルメを楽しめるのも、弓ヶ浜の醍醐味です。とりわけ、「かくれうなぎ発祥の店 川八」は南伊豆に来たら、一度は訪れたい名店。かくれうなぎとは、「モンローちゃん」で知られる漫画家・はらたいらさんが命名したもの。
二段重ねのうな重をとても気に入ったそうで、ご自身の著書の中で、このうな重を「かくれうなぎ」と表現したのが始まりです。今では、同店の看板メニューとなっています。かくれうなぎの他に、定食や白焼きも楽しめます。伊豆観光のランチや海水浴帰りに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
設備
シャワーは有。トイレは有。海の家は有。駐車場:有275台(2,000円/日)
アクセス
東京から直通・特急踊り子号で伊豆急「下田駅」(約2時間40分)まで。東海バス4番線「石廊崎オーシャンパーク」行きバスに乗り換え、「休暇村」で下車
11. 土肥海水浴場(土肥)
<出典元:写真AC>
「土肥(とい)海水浴場」は、西伊豆最大級の海水浴場です。幅は約700m、遠浅で波は穏やか。夏場のハイシーズンにはライフセーバーもいて、小さなお子さんを連れた海遊びにぴったりです。
すぐ近くに「土肥温泉」があり、なんとビーチには船に温泉を注いだ「温泉丸」が6隻設置され、誰でも無料で入れます。海水浴と温泉をダブルで楽しめるなんて贅沢ですよね。
ただし、土肥温泉は人気の温泉地。そのため、宿泊客も多く、混雑は避けられません。「人が多いほうが、活気があって良い」という人におすすめの海です。
またこの周辺は、ユニークなイベントが多いのも魅力。毎年8月中旬に行われる「海底熟成ワインまつり」は、中伊豆ワイナリー産のワインを海底に沈め、ワインの熟成度を早めた「らぶ・ま~れ」を味わう、伊豆の人気イベントです。ビアガーデン感覚で楽しめるので、ワイン好きの人は要チェック!
他にも、春は「桜まつり」、秋は「土肥神社例大祭」や「伊勢海老まつり」など、年間を通じて様々なイベントが開催されています。どの季節に訪れても、素敵な思い出を作れるでしょう。
設備
シャワーは有(無料 冷水)。トイレは有。海の家は有。駐車場は有(1,200円/日)
アクセス
「東京駅」から東海道新幹線「こだま」に乗車し、「三島駅」で下車。伊豆箱根鉄道・駿豆線に乗り換え、「修善寺」まで。「修善寺駅」から土肥・松崎行の東海バスに乗り換え、「土肥温泉」で下車
海水浴場のメッカとして人気を集める伊豆。たくさんありすぎて、どこに行こうか迷ったら、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
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