私のマイクロツーリズム宿泊編〜奥三河の秘湯・湯谷温泉「はづ木」漢方薬膳料理と温泉を楽しむ"お籠り旅"〜

湯谷温泉

三河の奥座敷と呼ばれる、新城市の「湯谷温泉(ゆやおんせん)」。

宇連川(うれがわ)に抱かれるようなロケーションを誇っている、愛知県屈指の秘湯です。トロトロとした褐色が特徴で、長寿伝説もあるお湯は、日本百名湯の1つにも選出されており、マニアなファンも多くいらっしゃいます。

今回は、そんな風光明媚な温泉地で、夫婦やカップル旅行におすすめな旅館「はづ木」をご紹介!漢方薬膳料理と源泉掛け流しの貸切露天風呂、四季を愛でるお部屋で、たっぷりと癒されることができますよ。

目次

緑が映える。湯谷温泉を代表する老舗旅館「はづ木」へ

はづ木

今回ご紹介するお宿「はづ木」があるのは、湯谷温泉街の中心あたり。JR湯谷温泉駅から徒歩2〜3分の場所に位置しています。

昔ながらの数寄屋造りの建物が目印です。まさに秘湯の趣を感じさせてくれる外観に、思わず期待が高まります。古民家ならではの意匠がそのままに残されていますよ。

ロビー

チェックインすると、通していただけるのが、こちらの開放的なロビーです。蓮の葉と緑豆をブレンドしたお茶とお菓子で、ウェルカムドリンクを楽しみます。

席から見えるのは、美しく清らかな宇連川です。鮮やかな木々の緑も、窓枠に縁取られ、最初から優雅な時間を過ごさせていただきました。

花

また建物内の随所には、お花が活けられているのもポイント!こうしたささやかなおもてなしに、なんだか元気がもらえますね。

贅沢すぎる!紅葉を愛でるお部屋で広々ゆったりと

部屋

あらかじめ記念日とお伝えしていたからか、お部屋をアップグレードしてくださるという嬉しいサービスも。三間続きの和室である「禅」に宿泊させていただきました。

そして縁側からは、お宿を彩る紅葉を鑑賞できました。お部屋から四季を愛でられるなんて素晴らしいですね!

秋が深まる季節に、最高の日向ぼっこを楽しみました。

はづ木

お部屋は3室合わせて、20畳という広さ。全て使いきれないほどのゆったりとした空間で、思いっきりくつろぐことができました。「禅」のお部屋は最高です!

もともと、泊まれれば部屋のスペックは気にしない筆者でしたが、近年ふたり旅の機会が増え、少しずつお部屋で過ごす時間の楽しさにも目覚めてきました。

禅

人生の段階が変われば、旅のスタイルも変わります。いつでもその時の楽しさに出会えるので、旅はやめられないですね!

渓谷に抱かれる源泉掛け流しの温泉。何度でも貸切可能

温泉

それでは、お待ちかねの温泉へ向かいます。「はづ木」では、内湯と露天風呂があり、後者は宿泊中に何度でも無料で貸切できます。

お部屋が5部屋と、こじんまりとしたお宿だからこそ、実現できるシステムと言えるでしょう。

露天風呂は、宇連川に面した秘湯感がたまらないロケーション。ヒノキの浴槽には、こんこんと源泉掛け流しのお湯が注がれています。

温泉

とろとろとして肌に染み渡るお湯は、とても気持ちが良かったです。秋の少し寒い気温の中入るからこそ、適度に身体を冷やしながらすっきりと温泉に入れました。

流れ行く川音に耳をすませるのも、大変趣深いです。

日中も良いのですが、日が暮れると明かりが灯されて一段と風情があります。時間が許せば、食事の前後で2度入浴するのがおすすめです。

温泉

なお「はづ木」の宿泊者は、姉妹館である「はづ別館」や「湯の風HAZU」のお風呂にも無料で入浴することが可能です。

前者は隣接している旅館なので、ぜひお湯めぐりを楽しんでみてください!

身体に良い漢方薬膳料理フルコース。たっぷりと英気を養う

紹興酒

食事は漢方薬膳料理を提供している「はづ木」。一品一品、こだわりの漢方薬膳が添えられた料理が並びます。その数は総勢13品。食前酒が、紹興酒だったことにも少し驚きました!

献立にはどの品にも、使われている漢方薬膳の効能が書かれており、とても健康を大事にしたフルコースになっています。身体のうちから整える食事は、仕事で疲れた休日にぴったり。

夜ご飯

最初、漢方は癖があると思っていましたが、意外とマイルドで食べやすいという発見もありました!

どれも美味しかったのですが、「烏骨鶏(うこっけい)のスープ(上)」は、鳥の旨味が染み出して、思わずため息が出る味わい。ほのかに香る漢方が良い立役者です。

また「漢方トシシ入り炊き込みご飯(左下)」は、独特な香りとともに身体を温め、甘みを感じさせます。ふつふつとパワーが湧き上がるような一杯は癖になる味わいで、何度もお代わりしてしまいました。

締めは「白きくらげのデザート」。ちゅるちゅるとした食感が面白く、薬膳らしい滋味深い味わいを堪能しました。

朝ごはん

朝食はかゆの漢方膳。三種類の米の混合がゆに八宝菜、梅干し、野沢菜、ザーサイや金山寺の薬味が添えられています。

かゆ自体も優しい味わいで美味しいですが、薬味を変えながらいただけば、趣が変わるのも面白いところ。朝から心も身体の中も洗われるような感覚に浸りました。

お宿の雰囲気と合わせて、源泉掛け流しの温泉と、薬膳漢方料理が魅力の「漢方薬膳料理の宿 はづ木」。ぜひ愛知で一度は泊まりたい、独創的な癒しが待つハイクラスな旅館です。

漢方薬膳料理の宿 はづ木

  • 住所:愛知県新城市豊岡字滝上45-1
  • TEL : 0536-32-1211(受付時間は9:00〜20:00)
  • 予算:1泊2食付き22,000円前後/1人〜
  • HP:はづ木

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土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。

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