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知られざるバリ島の大晦日!プングルップカンの過ごし方とは?

記事投稿日:2022/04/01最終更新日:2022/05/09

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お供え物

皆様こんにちは!

2022年3月3日は、バリ島の新年「ニュピ(Nyepi)」の日でした。日本にだいぶ遅ればせながら、バリ島は今年も無事に新年を迎えることができました

バリ島には、通常私たちが使う太陽暦のカレンダーの他に、バリヒンドゥーの習慣や祭礼に関わるウク暦、サカ暦という3つの暦が存在します。ニュピとはサカ暦の新年で、今年はサカ暦1944年になりました。私たち日本人にとって、年末年始というと12月31日(大晦日)、1月1日(お正月)がお決まりですが、インドネシアでは12月31日は平日、1月1日は単なる祝日です。そして、バリヒンドゥーのバリ人にとって、年末年始はサカ暦のプングルップカン(pengrupukan=大晦日)、ニュピ(Nyepi=お正月)になります。

今回はそんなバリ島の大晦日、プングルップカンの日について、バリヒンドゥーのバリ人宅では何が行われているのか・・・?あくまでも我が家流の内容になってしまいますが、お供え物や儀式など、一般の外国人観光客では知り得ることのできない、バリ島のディープな内容をお届けします♪

目次

バリ島の大晦日プングルップカンの日とは?

オゴオゴ

バリ島が大好きな方なら、ニュピやその前日に行われるオゴオゴなど、すでによくご存じなのではないでしょうか?

オゴオゴは、外国人観光客にも人気が高く、コロナ禍の前はオゴオゴ目当てに海外からの観光客がバリ島へこぞってやってきたものです♪そしてそう、このオゴオゴが開催される日が、バリ島の大晦日プングルップカンの日になります。プンクルップカンの日までに、ムラスティ(海・川・湖などでのお清め)を行ったり、オゴオゴの仕上げや準備をしたり、火や電気、ガスが使えないニュピの日のために、買い出しにでたり保存食やお菓子を作ったりなどなど・・・この日は年末の日本と一緒でバリ人も大忙しです。

しかし本来、プンクルップカンという日は、神聖な静寂の日「ニュピ」の新年を迎えるために、自宅敷地内ひいてはバリ島中に溜まった穢れや邪気、悪霊を追い出すことがメインの日になります。エンタメ化してはおりますが、オゴオゴもその一環であり、ニュピまでにバリ島中の悪霊を追い払う儀式の1つになります。

ニュピやオゴオゴについては、以前詳しい記事にしておりますので、気になる方は「ニュピの日はバリ島へ!バリ島のお正月ニュピの魅力とは?」をご覧下さい!

プングルップカンのお供え物を大公開(我が家流)!

バリ島へ観光旅行に来ても、プンクルップカンのお供え物を目にする機会はあまり無いと思いますので、我が家で捧げたプンクルップカンのお供え物を大公開します!とはいえ、我が家は夫婦二人と猫2匹でシンプルすぎる一軒家に住んでおりますので、最低限のお供え物です(笑)敷地が広かったり、儀式に凝ったご家庭だったり、その土地の習慣、カーストなどでお供え物も様々と思いますので、あくまでも一例としてご覧下さい♪

チャナン

この写真のお供え物は、基本的なお供え物のチャナン(花が載っているお供え物)、ティルタ(聖水)、ビジャ(聖水に漬けたお米)になります。これらはバリヒンドゥーのスタンダートなマストアイテムで、どんな儀式にも用いられます。また、毎日のお供え物として欠かせない、神様・精霊・悪霊にも捧げられるオールマイティーなバリ人必須のアイテムでもあります。チャナンは店先などにも捧げられているので、観光でバリ島に来た方なら、目にしたことがあるのではないでしょうか?

スガアン

こちらも単なるお供え物で、特別な意味はなく、プングルップカンのお供え物を買った時におまけで付いてきたものです(笑)こちらのお供え物もどこに捧げても良いので、インスピレーションで場所を選び捧げました♪硬いココナッツの中のジュースは、悪霊払いの儀式の終わりに撒いてお清めに使います。

スガアン

そしてこちらが悪霊のためのお供え物です。これから追い出す悪霊のために、ご飯を用意しておりますという感覚でして・・・

スガアン

先ほどの写真のお供え物に、この写真のお供え物をセットして2段にします。これで悪霊への供物「スガアン」の完成です♪特徴としては、赤・黒・黄色・白に染めてあるご飯の盛り合わせになり、この色の組み合わせは悪霊にとって大好物なのです。このスガアンのセットは、家の門の外へ捧げます。大好物を見せて、悪霊をおびき出す作戦です(笑)

スガアン

こちらは台所に潜んでいる悪霊のためのお供え物です。葉っぱの上には、切ったバワンメラ(エシャロット)・ショウガ・ニンニクが置いてあり、これも悪霊の大好物とされています。バリヒンドゥーは基本的に、悪霊を大好物でおびき出して追い出すシステムを採用しています!以上が我が家でのプンクルップカンのお供え物になります。ということで、次項では実際に悪霊を追い出す儀式について、簡単にご紹介いたします♪

プングルップカンの日、バリ人宅では何が行われているの?

それではここからは、実際の悪霊退散儀式について簡単に書きたいと思います!プンクルップカンの日に、バリ人宅ではどのような儀式が行われているのでしょうか?

プランキラン

まずは神様に、神様用のお供え物とお線香を供え、ティルタ(聖水)をかけて祈りを捧げます。うちにはサンガ(家寺)が無いので、代わりにプランキラン(神棚)でこの祈りを行っていますが、基本的にバリ人宅にはサンガ(家寺)があるので、本来はサンガで行います。

プランキラン

台所にあるプランキラン(神棚)、玄関の外にあるプランキラン(神棚)にも同様に、神様用のお供え物をして、祈りを捧げます。そしてここからが本番です!

お祓い

オボールと言われる松明のようなものに火をつけて、家中のあちらこちらを叩いて行きます!特に悪霊が潜んでいると言われる陰になっている場所や、隅っこを重点的に叩きます!同時に鍋底などを棒で叩いて(大きな音が出るものならば何でも良い)、大きな音を出して悪霊を驚かせます。我が家の場合は2階から始まり、各部屋→台所→居間→窓→玄関→門の外という経路で叩いて行き、穢れや邪気を祓い悪霊を家の外へ追い出します。

スガアン

悪霊が追い出された門の外には、悪霊の大好物(お供え物)が置いてあり、家の外へ悪霊退散!!!という流れになります。これで我が家も清らかに、ニュピの新年を迎えることができます♪

ちなみにこのスタイルは、夫の実家があるクルンクンのお供え物スタイルです。

サンガ・チュチュク

ご近所さんの門の前には、サンガ・チュチュクと呼ばれる悪霊捕獲機があり、家中の悪霊をこの家に集めて、後で叩き壊します。私が住んでいるジンバランの地域では、このスタイルが一般的なようです。以上がプンクルップカンの日にバリ人宅で行われている儀式になります!

ところが、家の外に逃げだした悪霊や街中に潜んでいる悪霊たちがまだまだいるのです!それらの悪霊をまとめてオゴオゴたちが引き連れて行き、最後に燃やされて悪霊たちはバリ島中からいなくなります(思想としては、バリ島中というよりも地球上の悪霊ということになっています)!

今はコロナ禍でほとんどのオゴオゴは中止になっていますが、来年はできるといいな~と思います!そして翌日、バリ島は神聖なる静寂の日「ニュピ」の新年を迎えるのです。

最後に

今回は、ディープなバリヒンドゥーの年末年始について書かせていただきました!

バリ島の年末年始は、日本の年末年始に似ていますが、プラス節分も混ざった感じになっていますよね♪今年のニュピの日は大雨で、星が見られず残念だったのですが、電気や火が使えないニュピの晴れた夜は満点の星を堪能できます♪本当に世界中の方に見てもらいたいと思うほど、美しい星空を見ることができます!いつか星を撮影できるカメラで、ニュピの星空の写真を記事にしたいと思っています。

ニュピの朝

また、1日中外出もできず、仕事もインターネットもテレビも禁止のニュピの日は、一見暇なうえに退屈で、何もできない日ということで、日本人観光客には敬遠されがちなのですが・・・私のような主婦にとっては本当にありがたい日なのです!だって、堂々と洗濯も掃除も炊事もしなくて良いし(というかできない)、1日中ゴロゴロしていなくてはならない日ですもの(本当は瞑想をして過ごす日です笑)!もうニュピの日なしでは生きられません♪

そして、ニュピが明けた日の朝ですが、外出禁止で前日にバイクや車が一切走らないので、空気が澄んでいてとても清々しい朝を迎えられます。皆様にもぜひ、静寂で美しいバリ島のニュピを体験していただきたいです♪

最後までご覧いただきありがとうございました!

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