フィリピン航空と空港ラウンジ体験記|マニラから羽田編

皆さま、こんにちは。バリ島は雨季から乾季への移り変わりの時期に入り、夜にはまだ大雨が降ることもありますが、日中は晴れ間が続くようになってきました。

さて前回は、2026年2月にバリ島から日本へ一時帰国した際に利用した「フィリピン航空と空港ラウンジ体験記|バリ島からマニラ編」をお届けしました。今回はその続編として、マニラの空港の様子や立ち寄ったラウンジ、マニラから羽田までの機内についてお伝えします。

目次

ニノイ・アキノ国際空港(マニラ空港)での乗り継ぎ

バリ島からマニラに到着した後は、羽田行きの便に乗り継ぎます。今回利用したのは、フィリピンの首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport/NAIA)です。

マニラ空港は、マニラ首都圏の空の玄関口となる国際空港で、空港コードは「MNL」。フィリピン航空をはじめ、国際線・国内線ともに多くの便が発着しており、日本からフィリピンへ向かう際にも、フィリピンを経由して日本へ帰国する際にも利用される空港です。

マニラ空港には、ターミナル1からターミナル4まで4つのターミナルがあり、航空会社や路線によって利用するターミナルが異なります。初めて利用する場合は、少し分かりにくく感じるかもしれません。

今回のバリ島発・マニラ経由・羽田行きの便では、バリ島からの便がターミナル1に到着し、羽田行きの便も同じターミナル1から出発する旅程でした。ターミナル1は国際線専用のターミナルで、フィリピン航空の国際線もこちらを利用しています。

国際線の乗り継ぎというと、到着後に乗り継ぎ用の通路を進み、あらためて出発ロビーへ向かう流れを想像していましたが、今回利用した際は、飛行機を降りた時点ですでに出発ロビーの制限エリア内にいる動線でした。

荷物は機内持ち込み手荷物のみだったため、預け荷物を引き取る必要もなく、乗り継ぎ自体はとてもスムーズに感じました。

ニノイ・アキノ国際空港トランジットエリア

ゲート移動はスムーズ:PAGSSラウンジへの行き方

到着したのはゲート10で、このあと向かうPAGSSラウンジ(PAGSS Premium Lounge)は、同じ出発ロビーのゲート7付近にあります。到着したゲート10からラウンジまでは、ほぼ一本道を進む動線だったため、案内表示を確認しながら進めば、迷うことなく移動できました。

羽田行きの搭乗ゲートはゲート9で、到着したゲート10のすぐ隣でした。ラウンジに向かう途中で、羽田への搭乗ゲートも確認できたのはラッキーでした。

ただし、搭乗ゲートは当日の運用によって変わる場合があります。実際に利用する際は、搭乗券や空港内の案内表示で都度確認しておくと安心です。

旅程としては、フィリピン航空でバリ島のングラライ国際空港(DPS)を午前1時10分に出発し、マニラには早朝5時10分に到着。その後、9時10分発の羽田行きに乗り継ぎ、14時10分に羽田空港(HND)へ到着するという流れです。

マニラ発羽田行きの便は、ボーディングタイムが8時25分からだったので、ラウンジでゆっくり過ごす時間も十分確保できました。

マニラ空港のターミナル1は、シンガポールやバンコクの空港のように、空港内を散策して楽しむ大型ハブ空港というより、国際線の到着・出発・乗り継ぎに必要な設備がコンパクトにまとまっている、実用的な空港という印象です。ラウンジや飲食店もあるので、乗り継ぎの待ち時間を過ごす分には不便を感じませんでした。

マニラ空港での乗り継ぎ4時間は十分?

今回の旅程で、もうひとつ気になっていたのがトランジット時間の長さです。マニラでの乗り継ぎ時間は4時間でした。

初めて利用する空港では、乗り継ぎ時間が短すぎると少し不安が残ります。到着便の遅延やターミナル・搭乗口の変更、なくしものや体調不良といった思いがけないトラブルがあると、予定より移動や確認に時間がかかることもあります。

お土産を買い忘れていた場合や空港内で飲み物や軽食を購入したい場合も、ある程度の時間があると安心です。一方で、乗り継ぎ時間が長すぎると空港内で時間を持て余してしまったり、日本への到着もそのぶん遅くなったりしてしまいます。

その点、4時間という乗り継ぎ時間は多少の遅れにも対応しやすく、順調ならカフェやラウンジで一休みする余裕もある、ちょうどよい長さに感じました。

次項では、マニラ空港で利用したラウンジの様子について、食事や座席、設備などを中心にレポートします。

ニノイ・アキノ国際空港(マニラ空港)のラウンジ「PAGSSラウンジ」

マニラ空港のターミナル1には、現在3つのラウンジがあります。それぞれ場所や営業時間、ウォークイン料金が異なるため、出発前に簡単に整理しておきます。

  • PAGSSラウンジ(PAGSS Premium Lounge):ゲート7付近/24時間営業/ウォークイン料金 約25〜30USドル
  • Aラウンジ(A Lounge):ゲート2付近/5:00〜23:00/ウォークイン料金 約1,800ペソ(約4,800円)~
  • マルハバラウンジ(Marhaba Lounge):ゲート9付近/7:00〜24:00/ウォークイン料金 約45USドル(3時間)~

マルハバラウンジは、UAEのエミレーツ・グループ傘下のラウンジで、シャワー設備のほか、イスラム教徒のためのお祈り部屋(プレイヤールーム)も備わっています。

ターミナル1の中では設備が充実したラウンジですが、利用条件や対応カードがたびたび変わるため、利用直前にあらためて確認しておくと安心です。

このうち、今回はプライオリティ・パスを使えば追加料金なしで利用でき、口コミの評判も比較的よかったPAGSSラウンジを利用しました。

PAGSSラウンジ受付

こちらがPAGSSラウンジの入口です。主な利用対象は各航空会社のビジネスクラス利用者やプライオリティ・パスなどのラウンジ会員サービス、アメリカン・エキスプレスなどの提携クレジットカードの会員です。

そのほか、メトロバンクやRCBC、セキュリティバンク、ユニオンバンクなど、フィリピン国内の各種クレジットカード会員も利用できるようになっています。

受付でプライオリティ・パスを提示して手続きをしたところ、紙のチケットを渡され、別の入口を案内されました。

受付の奥に見えていた席のエリアは、提携カードの上級会員やビジネスクラス以上の利用者向けのようで、プライオリティ・パスやウォークインの利用者は別エリアの席を案内される仕組みのようでした。

Aラウンジ受付 フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

案内されたのは、こちらのAラウンジの向かい側にある別の入口です。画像の奥のほうに、もう1つのPAGSSラウンジの案内板が小さく見えています。

Aラウンジとは別の入口に、PAGSSラウンジ専用の小さな受付がありました。最初は「別のラウンジに案内されてしまったのかな」と少し戸惑いましたが、最初の受付で渡された紙のチケットをここで提示すると、無事に中へ案内されました。こちらもPAGSSラウンジの一部のようです。

ラウンジ内で過ごしている途中、トイレに行きたくなりスタッフの方に場所を尋ねたところ、奥のほうへ進むよう案内されました。

そのまま進んでいくと、なんとAラウンジの受付カウンターにたどり着き、そこで「ラウンジ内にトイレはないので、いったん外に出て空港のトイレを使ってください」と案内されたのです。

PAGSSラウンジ(プライオリティ・パスやウォークインの利用者が案内されるエリア)とAラウンジは、中で行き来できる構造になっているようでした。これには少し驚きました。

2026年1月時点の話ですが、もし今もこの状態であれば、どちらに入っても大きな違いはなさそうです(上級会員やビジネスクラスでの利用なら、PAGSSラウンジ本体のほうが快適に過ごせると思います)。

なお、これらのラウンジには、シャワー設備はもちろん、ラウンジ内にトイレもありません。利用される場合は、入る前に空港のトイレを済ませておくと安心です。

ラウンジ内の様子と座席

PAGSSラウンジ ニノイ・アキノ国際空港トランジットエリア フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

中に入ってみると、フロアはそれほど広くなく、利用者も多めでした。席の確保はやや難しい印象で、特に団体客が入っていたタイミングではほぼ満席に近い状態でした。画像は、ちょうど団体の方々が出発のために席を立ったタイミングで撮影したものです。

座席は、中央に大人数や少人数のグループに対応したソファ席、その周りに1人用の席に小さなテーブルが付いた席、小さな丸テーブルをはさんで2人で座れる席などが配置されていました。座席同士の間隔はあまり広くなく、やや窮屈に感じる場面もありました。

PAGSSラウンジ ニノイ・アキノ国際空港トランジットエリア フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

1〜2人用の席にはユニバーサル電源プラグが備え付けられていて、日本のプラグもそのまま使えました。搭乗前にスマートフォンやパソコンを充電できるのは助かります。

PAGSSラウンジの食事をレポート

PAGSSラウンジを利用したのは早朝5時30分頃で、羽田行きの搭乗時間まで3時間ほどあります。機内食の昼食までにはまだかなり時間があるので、ここで朝食を済ませておくのがちょうどよさそうです。

すごくおいしいというほどではありませんでしたが、温かい料理や中華、パスタ、サンドイッチ、パン、スープまで一通り揃っていて、いろいろな方の好みに合いやすい構成だと感じました。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジットエリア フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

メインのホットミールは、画像左から、スキンレスチキンロンガニサ(フィリピン風ソーセージ)、ツナ・ペスカトーレ(ツナとトマト、オリーブ、ハーブのパスタ)が並んでいました。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジットエリア フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

そのほか、温かい料理が数種類用意されていました。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港 フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

こちらはスープです。とろみのあるスープで、見た目から優しい味わいが想像できます。朝にスープがあるのはうれしいですね。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

フィリピンの定番朝食メニュー、アロス・カルド(鶏肉のお粥)もありました。お粥が入った鍋の隣には、ネギ、ガーリック、フィッシュソース、カラマンシー(フィリピンのライムのような柑橘)の果汁など、好みでトッピングできる薬味が用意されていました。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

蒸し器の中には、肉まんのような小さな中華まんと、ポーク・シューマイ(焼売)が入っていました。中華系のメニューもしっかり揃っていて、朝でも食べやすそうです。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

こちらのエリアには、サンドイッチやパン、ペストリー類が並んでいました。種類はそれほど多くありませんが、軽くつまみたい時に便利な品揃えです。

PAGSSラウンジ・フードとドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

別のエリアには、クッキーやカップケーキなどの焼き菓子も用意されていました。種類は多くありませんが、食後にちょっと甘いものが欲しい時にちょうどよさそうです。

ドリンクの種類が豊富

ドリンク類は、バリ島のングラライ空港のラウンジより断然種類が豊富で、ここはPAGSSラウンジの嬉しいポイントでした。

PAGSSラウンジ ドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

冷蔵庫にはコーラやスプライト、ロイヤル(フィリピンのオレンジソーダ)、ソーダウォーター、トニックウォーターなどのソフトドリンクや、ペットボトルの水、ヨーグルト、冷たいデザート、スティックサラダ、サンミゲルライト(缶ビール)、ワインが並んでいました。

ワインは栓が抜かれた状態でボトルのまま赤と白が冷やされており、自分で注ぐスタイルです。

冷蔵庫にはアイスクリームのシールが貼ってあるのですが、結局どこにあるのか分かりませんでした。PAGSSラウンジはアイスクリームがあるという口コミでも知られているので、時間帯によって出てくるのかもしれません。

冷蔵庫の隣には、フィリピンを代表するビール、サンミゲルのドラフトビールサーバーがあり、自由に注げるようになっていました。

これまでサンミゲルの缶ビールしか飲んだことがなく、正直そこまで好みではなかったのですが、ここのドラフトはとてもおいしくて思わずおかわりをしてしまいました。鮮度の問題なのか、サーバーから注ぐと味の印象がだいぶ違って、いい意味で驚きました。

PAGSSラウンジ ドリンク ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

そのほか、ジュースのディスペンサー(何のジュースかは確認できませんでした)、氷、リカー類も一通り揃っていました。

PAGSSラウンジ コーヒー ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

コーヒーは、エスプレッソマシンでカプチーノやラテ、アメリカーノなど6種類から選べるようになっていましたこのエスプレッソマシンは朝だったこともあるのか、とても人気があり、人が途切れません。

紅茶のティーバッグ(アールグレイ、イングリッシュブレックファースト、ブラックティー)も用意されていて、食後の一杯にぴったりです。

PAGSS ビュッフェ ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

実際にいただいた食事はこちらです。気になったものを少しずつ盛り合わせてみました。

内容は肉まんのような中華まん、ポーク・シューマイ、ハムとチーズのサンドイッチ、ケサディーヤ、ツナ・ペスカトーレのパスタ、スティックサラダです。中でもケサディーヤが個人的に気に入りました。

スティックサラダはグラスの底にソースが入っていて気が利いている一方、ラップなどがされないまま冷蔵庫に入っていたためか乾燥しており、みずみずしさはあまり感じられませんでした。

左奥にあるドリンクは、先ほどのサンミゲルのドラフトビールです。

PAGSSラウンジ 肉まん ニノイ・アキノ国際空港トランジット フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

肉まんのような小さな中華まんの中には、チャーシューまんに似た具が入っていて、甘めの味付けでした。

搭乗時間まで

食事とサンミゲルのドラフトビールを楽しんだ後は、ワインをゆっくり飲みながら搭乗時間までまったり過ごしました。羽田行きの搭乗ゲートはラウンジへ向かう途中でチェック済みで、距離も遠くなかったため、安心して時間を過ごせました。

ラウンジの中は人の出入りが多く、早朝とは思えないにぎやかさでした。マニラ空港のターミナル1はコンパクトな空港で、利用者数の割にベンチなどの座れる場所が少なく、ショップやカフェも多くありません。

治安が悪いと感じることはありませんでしたが、それでもラウンジの中のほうが落ち着いて過ごせて、安心感がありました。

無料で利用できるラウンジが使えるなら、空港内で席を探すよりも、ラウンジでゆっくり過ごしたほうが快適に感じました。

それでは次項では、いよいよマニラから羽田までのフィリピン航空の機内についてレポートします。

フィリピン航空でマニラから羽田へ

マニラから羽田までは、フィリピン航空PR422便で向かいます。マニラ発9時10分、羽田着14時10分の旅程です。

バリ島からマニラまでの便はエアバスA321-200型機でしたが、マニラから羽田までの便は、より大型のエアバスA330-300型機での運航でした。

Philippine Airlines機内 ニノイ・アキノ国際空港 フィリピン ラウンジ マニラ 羽田

エコノミークラスの座席は、通路を挟んで2-4-2の配列になっています。バリ島からマニラへの便(3-3配列)と比べると一回り大きな機体で、機内全体も余裕があるように感じました。

Philippine Airlines機内 フィリピン マニラ 羽田 飛行機

私の身長は162cmですが、ひざと前の座席の間にはこのくらいの余裕がありました。バリ島からマニラまでの便ではかなりぎりぎりだったので、それと比べると座席のピッチにゆとりがあり、長めのフライトでも過ごしやすそうです。

朝の便ということもあり、座席に枕やブランケットの用意はありませんでした。深夜便だったバリ島からマニラまでの便と違い、こちらは日中のフライトなので、そのあたりの設備にも違いがあるようです。

Philippine Airlines機内サービス フィリピン マニラ 羽田 飛行機

その代わり、各座席には機内エンターテインメント用のモニターが設置されていて、ヘッドフォンもあらかじめ座席に置かれていました。配布ではなく、最初からセットされている形です。

モニターは日本語表示にも対応していて、ホーム画面にはホーム、映画、テレビ、ミュージック、Little PALS(お子様向けコンテンツ)、Philippine Airlines、Travel PAL、アンケート、空港マップなどのメニューが並んでいました。

Philippine Airlines機内サービス 映画 フィリピン マニラ 羽田 飛行機

映画のラインナップには日本映画もいくつか入っていましたが、日本を離れていることもあり、それがメジャーな作品なのかどうかはあまりピンときませんでした。一方で、海外の映画には日本語字幕付きのものが見当たらなかったので、日本語で映画を楽しみたい場合は、実質的に日本映画から選ぶことになりそうです。

機内での時間つぶしに見たい映画やゲームが決まっている場合は、事前にスマートフォンやタブレットにダウンロードしておくと安心です。

マニラから羽田へのフィリピン航空の機内食

機内食はチキンとマッシュルームパスタの2種類から選べる予定だったようですが、私の席に来た時点ではすでにマッシュルームパスタが品切れで、自動的にチキンが出されました。

Philippine Airlines機内食  フィリピン マニラ 羽田 飛行機

チキンはお弁当タイプの容器に入っていて、お箸も添えられていました。羽田行きの便ということもあり、日本人の利用が多いと想定されているのかもしれません。

メニューは、生野菜のサラダ、唐揚げ(お肉が薄めで、何の唐揚げか分かりませんでした)、温野菜、チキンの唐揚げのあんかけ、ご飯、パイナップル、ストロベリープリンのようなデザートでした。

味付けはバリ島からマニラへの便と同じく、全体的に優しめで、無理なくいただける味でした。エコノミークラスの機内食としては野菜が多く、特に生野菜のサラダが添えられているのは少し珍しく感じました。

一方で、気になった点もありました。ご飯が入っている主菜の容器だけが温かく、それ以外の容器はかなり冷えていました。サラダ、パイナップル、プリンはそれでも問題ないのですが、副菜の唐揚げも同じように冷たく、衣も硬くなってしまっていて、結局のところ何の唐揚げを食べているのかも分からないまま、味もよく分かりませんでした。

また、主菜のチキンの唐揚げのあんかけと、副菜の唐揚げが、どちらも揚げ物で内容が重なっていたのも少し気になるところです。卵焼きなど、副菜にしやすいメニューはほかにもいろいろあるので、日本人にはとにかく唐揚げが好まれる、と思われているのかもしれません。

ラウンジでしっかり食事を取った後だったので、ボリュームのある揚げ物のお弁当よりも、本当はマッシュルームパスタのほうがよかったな、というのが正直なところです。

ただ、エコノミークラスの機内食としては全体的に豪華で、特にパイナップルがとてもおいしく、プリンも甘すぎず、ちょうどよい甘さでした。フィリピン航空のエコノミークラスの機内食は、バリ島からの便も含めて、私の好みに合う味付けだと感じました。

飲み物もさまざまな種類から選べたので、まずは白ワインをいただきました。食後にトレーを下げる際、客室乗務員の方が「お飲み物はいかがですか」と声をかけてくださり、今度は赤ワインをお願いしました。

バリ島からマニラの便でも同じように声をかけてくださっていたので、こうした細やかなサービスはレガシーキャリアならではの良さだと感じます。

Philippine Airlines機内①.jpg

食事中も含めて、機内では久しぶりに日本映画を楽しみました。とはいえ、バリ島を深夜に出発したフライトからの乗り継ぎだったこともあり、結局は途中で眠ってしまいました。気がつけば着陸が近づき、機内は消灯されていました。

そして、定刻通り14時10分に羽田空港へ到着しました。久しぶりの羽田空港です。マニラでの乗り継ぎから機内での過ごし方まで、特に大きなトラブルもなく、無事に日本へ帰ってくることができました。

最後に

マニラ空港の治安は?実際に利用して感じたこと

以前友人から聞いた話の影響もあり、マニラには「治安が心配」というイメージがあって、フィリピン航空は今までずっと候補から外していました。ネットで調べてみても、マニラ空港について「治安が悪い」「汚い」といった印象を強調する情報が目に入ることが多かったように思います。

ただ、実際に乗り継ぎで利用してみると、空港の制限エリア内は他の国の空港と同じく、特に治安が悪いとも汚いとも感じませんでした。

少なくともフィリピンに入国せず、乗り継ぎだけで利用する分には、特別に身構える必要はないように感じました。もちろん、どの空港でも油断は禁物ですが、それはマニラに限った話ではないと思います。

フィリピン航空の遅延は本当?最新の定時運航率をチェック 

もうひとつ気になっていたのが、フィリピン航空の遅延についてです。友人からも「フィリピン航空はとにかく遅延する」と聞いていて、ネットの口コミでも遅延に関する話を多く見かけていました。

けれども、今回利用したバリ島〜マニラ便も、マニラ〜羽田便も、どちらも定刻通りに運航されました。

たまたま運がよかっただけなのか、それとも近年改善されてきているのか気になって調べてみたところ、フィリピン航空は2025年にアジア太平洋地域の航空会社のなかで定時運航率1位を獲得しており、近年は遅延状況が大きく改善されていることが分かりました。今回はその恩恵を受けられたのかもしれません。

混雑するターミナル1ではラウンジ利用が安心

PAGSSラウンジは、フロアもあまり広くなくラウンジ専用のトイレもありませんでしたが、食事や飲み物は一通り揃っていて、過ごす分には不便を感じませんでした。むしろ、制限エリア内のベンチやカフェで過ごすよりも落ち着いて過ごせる安心感があってよかったです。

ニノイ・アキノ国際空港のカフェ

というのも、空港内のベンチもお店もかなり混雑していて、ゆっくり座れる場所を見つけるのが難しそうに感じたからです。画像は、飛行機を降りてすぐの場所にあった売店です。こんな小さな売店にも人が並ぶほど、ターミナル1は早朝から賑わっていました。ラウンジが使えるならぜひ活用したいところです。

今回はバリ島からマニラ、マニラから羽田までの2区間でフィリピン航空を利用しましたが、機内食もおいしく、サービス面もほかのレガシーキャリアと変わらない印象で、全体的にとても満足できる移動でした。

特に大きかったのは、羽田に14時台に到着できたことです。終電の心配もなく、日本到着後の時間も余裕を持って過ごせたのは本当にありがたかったです。これが実現できたのも、フィリピン航空が日本国内で発着できる空港の選択肢が多いおかげです。

マニラでのトランジット時間も4時間と、長すぎず短すぎずちょうどよく、乗り継ぎがあっても、バリ島から羽田まで24時間以内に到着できました。移動全体で疲れすぎることなく過ごせたのも、ありがたく感じたポイントです。

ここ最近はLCCを利用する機会が多かったのですが、今回久しぶりにレガシーキャリアを使ってみて、改めてその良さを思い出しました。

手荷物や機内食、ブランケットなどがあらかじめ含まれていて、通常の旅行であれば追加の手配を気にする必要がありません。

LCCとレガシーキャリア、旅程に合わせた使い分けが大切

LCCの場合、こうしたサービスをすべてオンラインで個別に手配することになり、間違えるとキャンセルもできない、ということもあるので、出発前の準備がそれなりに大変だったことを思い出しました。

フィリピン航空のように、料金的にもそこまで大きな差がないのであれば、LCCよりもレガシーキャリアを選びたいと感じます(もちろん、時期によって料金の差は変わるので、その時々で使い分けるのがよさそうです)。

ラウンジについては、ステータスやファーストクラス利用などで案内される特別なラウンジは別として、誰でも料金や提携カードで利用できる一般的なラウンジであれば、正直なところ使っても使わなくても大きくは変わらないと感じました。

バリ島でもマニラでも、海外のラウンジは食事に過度な期待はしないほうがよさそうです。

一方で、ドリンクが無料で楽しめる、座り心地のよい席でくつろげる、スマートフォンの充電やパソコン作業ができる、安心して静かに過ごせる、といった点を重視するなら、利用する価値は十分にあります。

食事を目的にするなら、空港内のカフェやレストランのほうが満足しやすいと思います。

個人的には、ングラライ空港のラウンジは次回からは使わないかなと思いましたが、マニラ空港のターミナル1のように混雑する空港では、次に利用する機会があればまたラウンジを使いたいと思います。

LCCもレガシーキャリアも、それぞれに良さがあります。料金や所要時間、サービス内容など、その時々の旅程に合わせて、うまく使い分けていけたらいいなと思いました。

フィリピン航空

PAGSSラウンジ(PAGSS Premium Lounge)利用情報

  • 場所:マニラ空港 ターミナル1 ゲート7付近
  • 営業時間:24時間
  • プライオリティ・パスやLoungeKey、DragonPassの保持者は無料で利用可能
  • 当日ウォークイン利用も可能:約25〜30USドル
  • ビュッフェ形式の食事、ソフトドリンクあり
  • アルコール(サンミゲルのドラフトビール、ワイン、リカー類)の提供あり
  • エスプレッソマシンあり
  • Wi-Fi無料
  • ユニバーサル電源プラグあり
  • 1回の利用は最大3時間
  • シャワー、ラウンジ専用トイレの提供はなし

※2026年1月時点の情報です。料金やレートは時期や利用条件によって変わる場合があります。

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2014年に日本からバリ島へ移住。現在は夫・猫の姉妹と暮らしている主婦です。バリ島のおすすめ情報からディープなバリ島の姿まで、幅広い内容を在住者目線でお届けします!どうぞよろしくお願いします♪

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