たびこふれ

日帰り可能!冬に訪れた初めての高野山で行くべきスポット・魅力を徹底解説します。

記事投稿日:2022/02/20最終更新日:2022/02/20

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根本大塔

高野山は弘法大師空海が開いた宗教都市で、世界遺産に登録されています。標高約900mの盆地にある町は宗教都市でもあり、そのものがひとつの大寺院のように構成されています。

そんな高野山に初めて行く人向けに、必ず行っておくべきスポットといえる奥之院、壇上伽藍(だんじょうがらん)、金剛峯寺(こんごうふじ)をはじめ、重要なスポットを詳しく紹介します。

目次

高野山へのアクセスは特急こうやが便利

南海高野線

公共交通で高野山に行く場合、大阪の難波から南海高野線がアクセスしています。その中でも特急こうやは80分で難波から高野山の入り口極楽橋までを結んでおり大変便利。

特急料金が別途かかりますが、快適さにおいては大きく異なります。

南海高野線

インターネットで購入すればチケットレスで、かつ自由に席が選べますが、空いていれば先頭の運転席ではない方がおすすめです。画像のようにパノラマに近い風景が見られます。

南海高野線は、河内長野駅を過ぎると山岳地帯に入り和歌山県に。橋本駅を越えて紀ノ川を渡っていきます。ちなみにここから先にある南海高野線の各駅は、高野山参詣関連遺産として近代化産業遺産に指定されています。

極楽橋駅

真田幸村ゆかりの九度山駅を通過してからがいよいよ登山列車としての本領発揮。最大50パーミル(1km進むと50m上がる)もの急こう配をゆっくり道を上っていきます。また曲がりくねったところを何本もトンネルをくぐりながらゆっくりと通るのでまるで山を登っているような感覚に。

終点は、2020年7月にリニューアルした極楽橋駅。「はじまりの聖地、極楽橋」をコンセプトとした駅構内は、高野山の入り口らしい独特のデザインが凝らされた空間が広がっています。

なお高野山には道路が通じており、駐車場も豊富なので車でも十分行けます。

高野山への交通:ケーブルカーとバス

南海鋼索線

極楽橋駅からはケーブルカーで高野山駅に。正式名称「南海鋼索線」と呼ばれているケーブルカーは、標高539mの極楽橋駅から、標高867mの高野山駅まで一気に登ります。所要時間は5分。基本的に極楽橋駅での鉄道の発着時刻に合わせています。

大正時代に開通したケーブルカーは2019年に4代目車両が投下され、真新しいボディの車内は階段状になっています。なおケーブル料金は、大人片道500円。南海電車で来た場合は、鉄道の切符購入時にケーブルカーの券もセットで購入可能です。

バス

ケーブルで山上の高野山駅に来たら、ここからはバスで高野山の中心部に行けます。ここで初めての方は、大人840円、子ども420円の1日フリー乗車券が大変お得。行くべきスポットのひとつ奥之院までは片道420円なので、この往復だけで料金が同じです。

そのうえ高野山の各施設やお店での優待券がついています。1日フリー乗車券はバス乗り場前の窓口で販売しているので、買い忘れないようにしましょう。

バス

高野山でおすすめなのは冬です。山上の宗教都市は昼間でも氷点下近くまで下がり寒いですが、銀世界が広がっています。

訪問した日は天気も良いのも幸いして回れました。バスが専用レーンを走行している両サイドにも雪が積もっています。やがて、女人堂を過ぎると高野山の町中に入ります。

高野山の5つの魅力

高野山の魅力1:奥之院

奥之院

高野山に行くべきところの筆頭は奥之院です。高野山で最も東にあるこの場所は、最も聖なるところ。

高野山を大きな寺院と見ると、墓場のような場所です。バスを降りたところ入口にトイレ。奥之院の建物前にもトイレがありますが、そこまでも距離があるので済ませておいた方が無難です。

供養塔

墓のように見えるものは基本的に供養塔。豊臣秀吉や織田信長のような天下人や法然、親鸞といった宗教人、戦艦陸奥殉教者など様々な供養塔があります。さらに、大企業の供養塔もいくつかあり、思わず足を止めてみたくなる供養塔も。

ちなみに奥之院には、奥之院バス停前の中の橋からのルートのほか、奥之院口バス停から続く一の橋のルートがあります。訪問時は道の渋滞が悪く通行止めになっていましたが、そのルートにも戦国大名の供養塔が多く並んでいます。

奥之院

いよいよ奥之院の建物が見えると、撮影不可の地域に入ります。帽子も脱いでください。

御廟橋(ごびょうばし)を越えると本当の聖域となり、そのまますすむと燈籠堂があります。この燈籠堂の裏手には御廟があり、その地下に今でも空海が生きているとされます。

なお2022年1月現在は、コロナ禍により入れませんが、かつては御廟の地下にある空海のすぐ近く、石壁を挟んだ地下の石室まで行けました。

高野山の魅力2:壇上伽藍

壇上伽藍

高野山で行くべき2つ目は壇上伽藍。これは高野山でも西側にあり、高野山全体を寺院で見たときに本堂などが並ぶメインの伽藍になります。

そしてここは、奥之院と並んで高野山の二大聖地、様々な宗教行事もここで行われます。

壇上伽藍

朱色の中門をくぐると、壇上伽藍の敷地内になります。ここは高野山に来た空海が最初に造営した場所。空海が中国から持ち帰った密教の世界観(曼荼羅)を具現化しました。

その中でも最も存在感があるのは根本大塔。高さは48.5mあります。本尊の大日如来を中心に金剛界の四仏、16本の柱には十六大菩薩(じゅうろくだいぼさつ)、四隅の壁には密教を伝えた八祖(はっそ)像があります。

ちなみに空海は真言八祖の八世です。

壇上伽藍

壇上伽藍には、根本大塔のほか、高野山の総本堂に当たる金堂など合計19の諸堂が立ち並んでいます。

境内には六角経蔵(ろっかくきょうぞう)、愛染堂(あいぜんどう)、大塔の鐘・高野四郎(こうやしろう)など他の寺院にはないような珍しい建物もありました。驚くことに神社(御社:みやしろ)があります。高野山山麓の天野社から地主神として、この地に勧請(かんじょう:御霊を分けてもらう)し、高野山の鎮守となりました。

そのほか登天の松と杓子の芝(とうてんのまつとしゃくしのしば)、そして訪問時には氷が張っていた蓮池など見どころ豊富です。

高野山の魅力3:金剛峯寺

金剛峯寺

金剛峯寺は、高野山の総本山。本坊にあたります。ここは高野山真言宗座主の住寺。現在の金剛峯寺は、明治時代に青巌寺と興山寺 が合併してできました。

1593年と寺院内ではもっとも古くに建てられた正門から一礼して入っていきます。

金剛峯寺

金剛峯寺の境内の広さは48,295坪。主殿、奥殿、別殿、新別殿、阿字観道などの建物がつながっています。そして、境内は自由に入れますが、拝観料中学生以上(1,000円)を払えば、寺の内部に入ることも可能。早速入ってみました。

金剛峯寺

広い寺内部は、大広間と持仏の間、梅の間、柳の間などの部屋があり、それぞれに美しい襖絵があります。ただしこの部屋や襖絵の撮影は禁止。

代わりに蟠龍庭(ばんりゅうてい)を撮影しました。国内最大級の2,340平方mの石庭。ちょうど砂の上に雪が積もり冬だからこその白い庭園風景が広がっています。

このほか三つの窯で一度に2石(約2,000人分)のご飯を炊いた台所などを見られます。

高野山の魅力4:大門

大門

奥之院、壇上伽藍、金剛峯寺は絶対に抑えておきたい場所ですが、時間に余裕があれば、大門にも行きましょう。

ここは高野山の西の端にあり、まさしく高野山の入口・総門です。

壇上伽藍からも歩いて行けますが、バスのフリーチケットがあればより便利です。

大門

大門は過去4回再建されました。現在のものは1705年に再建され、国の重要文化財に指定されています。そして大門の左右に立っているのは、仁王像こと金剛力士像で、これは国内で二番目に大きいとか。

左右の仁王像は、4人の仏師(康意、運長、康敬、康伝)によって作られました。じっくりと眺めているだけで生きているかのような荒々しさがあります。

大門

大門のもうひとつの見どころは絶景。門の外の道路からは下界の眺望が見渡せます。また徒歩で高野山を目指すときに通る道、高野山町石道が大門から下に続いています。

西側にあるため夕陽のスポットともいわれており、「和歌山県朝日夕陽百選」や「日本夕陽100選」にも指定されました。

高野山の魅力5:高野山霊宝館

高野山霊宝館

高野山霊宝館は、壇上伽藍の前にある高野山が所有する宝物を収蔵展示している建物です。

国宝21件(4,686点)を始め、重要文化財(13,884点)142件、和歌山県指定文化財(2850点)13件など全部で約5万点もの文化財を収蔵。料金は一般1,300円、高校・大学生800円です。

高野山霊宝館

1910年に高野山の宿老会で建設が決まり、1921年に旧館が開館しました。

その後、1961年高野山大宝蔵が、1984年に新収蔵庫、2003年に平成大宝蔵が完成します。

内部には貴重な高野山の文化財の数々が展示されておりますが、建物自体にも価値が見いだされ登録有形文化財に登録されています。

高野山で気軽に食べられるベジタリアンカレー

丸高

高野山の食事と言えば、宿坊などで出す精進料理を思い浮かべるかもしれません。しかし、精進料理は意外に高いもの。

もっと気軽に食べられるお店がないかと探していたら、壇上伽藍のすぐ近くにベジタリアンカレーを出すレストラン丸高がありました。

丸高

厳密には精進料理ではありませんが、野菜だけのベジタブルカレーは、サラダ、野菜コロッケ、スープがついて1,200円です。そのほかにも大きな海老が2匹のったエビフライ定食1,500円や唐揚げ定食1,200円がありました。

また丸高の奥様はチェコ出身とのこと。そのためチェコの手作りケーキがあります。夜は高野山で貴重な居酒屋営業も行っていました。国際的な観光都市高野山に来る訪日観光客も行きやすいお店、高野山に滞在する人にも最適です。

丸高(マルタカ)

  • 住所:和歌山県伊都郡高野町高野山795
  • TEL:0736-26-7705
  • 営業時間:12:00~14:30、18:00~22:00

高野山の情報収集・お土産

高野山観光情報センター

高野山に来て情報収集をするときには、高野山観光情報センターが便利。金剛峯寺から少し壇上伽藍方向に行ったところにあります。

ここには高野山に関する情報が集まっているので最初に行くとよいでしょう。マップなども豊富に揃っています。

角濱ごまとうふ総本舗

高野山には通りに何カ所かお土産どころがあります。その中でも人気なのは、壇上伽藍から少し西にある角濱ごまとうふ総本舗。

高野山で作られたごま豆腐は、総本山金剛峯寺をはじめ各寺院に納入している本格派。添加物を一切使用していません。また近くの飲食部門では出来立てのゴマ豆腐が味わえます。

このほか高野山駅にもおみやげ物を扱う売店があります。ただし極楽橋駅にはないので注意しましょう。

2回目以降で、高野山で行くべきところ

女人堂

これまで初めての高野山ということで、日帰りで回れるスポットを紹介しましたが、宿泊や2回目以降高野山を訪れる際のスポットを紹介しましょう。

世界遺産のエリアとして認定されているのが、徳川家霊台(とくがわけれいだい)と鎌倉幕府由来の金剛三昧院(こんごうさんまいいん)です。また奥之院に向かう途中にある苅萱堂(かるかやどう)、高野山駅側にある女人堂あたりもみどころです。

極楽橋駅

また南海電車とケーブルとの乗換駅だった極楽橋駅ですが、2020年7月にリニューアルしてから、この駅を通過する当日乗車券であれば途中下車ができるようになりました。

もし時間にゆとりがあれば、途中下車して、駅の由来になった赤い極楽橋を間近で見学したり、そこからつづく不動坂のあたりを散策できます。

山奥だけど日帰り可能、一度は行きたい高野山

高野山

高野山は標高900m程のところにある宗教都市。少し敷居が高くて遠い気がしますが、その気になれば日帰りで十分行けます。生涯のうちにぜひ一度は高野山に行ってみてください。

そして一度行ってみて、もしまた行きたいと思えば、宿泊しても良いところ。高野山大学があり、現役の僧侶が日々修業を積んでいる姿を見られます。塔頭と呼ばれる寺院の宿坊に宿泊することで、日帰りと違った高野山を体験できるでしょう。

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