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【加賀・粟津温泉】のとや「昔ながらの温泉旅館のわくわくがある」宿
<トップ画像:のとやの夕食>
のとやは加賀温泉郷(※)のひとつ、粟津温泉にあります。(※加賀温泉郷:片山津、山代、山中、粟津温泉)
粟津温泉は創業700年、鎌倉時代から続く歴史ある温泉です。派手ではありませんが、静かで落ち着いていて、ゆっくりお湯に浸かるにはぴったりの温泉地です。金沢市から訪れるお客さんが多く、リピーターが多いことからも、温泉地としての実力がわかります。
のとやをひとことで言い表すと「昔ながらの温泉旅館のわくわくがある」宿です。
今回、実際にのとやに宿泊しましたので、その魅力をご紹介したいと思います。
目次
のとやの館内
木のぬくもりある看板に長い歴史を感じます。
のとやはそれほど大型旅館ではありませんが、奥行きを感じさせる解放感のあるロビーです。
エントランスを入ったところには石川の銘酒「手取川」の菰樽がでーんと鎮座していました。
ロビーラウンジも明るく、天井がひろびろしてゆったりくつろげそうです。
館内には静かにジャズが流れています。
ロビー以外の通路も広くゆったりしています。お風呂に続く道にも休憩処、なごみの異空間があり、家族連れで泊まった時などくつろげそうです。
全体的に暖色系の柔らかい色あいで統一され、生花が飾られていて、癒しとやすらぎを感じました。
ラウンジの奥には卓球台が。温泉旅館といえば、浴衣で卓球ですよね。
のとやのお部屋
こちらが今回泊まったお部屋です。
明るすぎず、優しい灯り。へりのないセンスある畳。ふっくらした座布団。居心地のよい空間でした。
のとやの食事
温泉旅館に泊まる時、何が楽しみか?っていえば、やっぱりお風呂と食事ですよね。
こちらがのとやの夕食膳です。
お造り:鮪、鯛、かんぱち、甘えび。
煮鮑。出汁が効いています。鮑の苦みが日本酒に合います、たまらん。
前菜:左から笹小鯛なます、白子真蒸、蛤黄身焼、鯖へしこ、黒豆、烏賊雲丹和え。お酒の肴オンパレードでこれだけで熱燗3本いけます(笑)。
蟹グラタンのせいろ蒸し。クリーミーでありながら蟹の繊細な美味しさが引き立つ上品な味です。
鴨みぞれ鍋。鴨の歯ごたえがしっかりしています。大根おろしがさっぱりしてヘルシー。味はしっかりついていますが、くどさはありません。
ぶり柚子庵焼き。北陸の冬といえばぶりですね。脂がのっています。
パウンドケーキ、りんごワイン煮。
~翌朝の朝ごはん~
朝食とは思えないほど品数が多く、おもわずご飯をおかわりしたくなります。
のとやの朝ごはんは「金沢で一番美味しい朝食」と言われているそうです。
カレイの鉄板焼き
鉄板の火力が強いのです。よく見てみると固形燃料を立てて置いてありました。「この方が火の具合が良いから」とのこと。この細やかな気配りが嬉しいですね。
渡り蟹の味噌汁。味つけ薄めで朝食にぴったりの優しい味です。
朝食もお酒のつまみになりそうな小鉢がもりだくさんです。
料理長さんに伝えたところ、「いや~私が酒好きなもので」だって笑。いいですね~。
のとやのお風呂
のとやのお風呂は洋風です。
ぱっと見プールのように広い。窓も大きくて解放感たっぷりです。
脱衣所も天井が高く、こちらの窓も大きく開放感があります。
「昔ながらの温泉旅館のわくわくがある」宿の魅力とは?
のとやのキャッチフレーズであり、その魅力が凝縮されているのがこの言葉です。
「接待さん」
一組のお客さんに一人の専属の接待さんがつきます。
宿入りから出立までその接待さんがすべて切り盛りしてくれるのです。
毎年泊まりに来るお客さんは接待さんとも顔なじみになって「やぁ、今年もよろしく!」なんて関係になることも多いのだとか。
お客さんと宿の距離感が近い、温かさ、心地よさ。以前はあちこちの旅館に見られたこの親しみやすい距離感も、効率化、人件費削減の波で、続けられる旅館はほとんどなくなってしまったそうです。
温かく、落ちつける心地よい宿。旧知の知り合いの家に遊びに来た感覚。毎年訪れるリピーター客が多いのもうなづけます。こういう宿、これからもずっと続いてほしいですね。
いかがだったでしょうか?
時代は変わっても変わらないでいてほしい温泉旅館の姿勢。あなたも居心地のいい、昔ながらの温泉旅館のワクワク感を感じに、のとやに泊まってみませんか?優しい笑顔で迎えてもらえますよ。
【粟津温泉 のとや】
- 住所:石川県小松市粟津町ワ85
- 電話: 0761-65-1711 (代)
- 公式サイト:粟津温泉 のとや
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。