公開日:
最終更新日:
群馬日帰り旅行!東京からお得に富岡製糸場へ♪
今回はタイトルの通り、富岡製糸場へ行ってきました。
富岡製糸場は歴史の授業で聞いたことのある方も多いと思いますが、明治時代に建設され日本の近代化に大きく貢献した、日本史を語る上でとても重要な施設です。2014年に世界遺産に登録されましたが、筆者は1回も訪れたことがなく、というか群馬県自体まともに観光をしたことがありませんでした。
筆者は大阪在住ですが、今回東京に用事があり、滞在中時間もあり、安く行く方法を見つけたため、富岡製糸場と合わせて高崎市内を訪れました。
目次
休日お出かけパスとは
今回安く行く方法は、JR東日本が発売している「休日お出かけパス」と呼ばれる切符です。
内容としては、JR東日本の指定範囲であれば在来線が乗り放題になるというものです。切符の値段は2,720円で、この休日お出かけパスは特急・新幹線特急料金の追加支払いで、範囲内であれば特急・新幹線にも乗車可能です。
<出典:JR東日本HP>
しかし、範囲エリアをよく見ていただければわかりますが、富岡製糸場へ行くために通る高崎駅は範囲に含まれていません。それならこの切符使えないのでは?と思われるかもしれませんが、この切符には裏技があります。
もう一度指定範囲を見ていただきたいのですが、一番北にうっすら赤くなっている神保原という駅があります。この駅から3駅進んだ駅が高崎駅です。休日お出かけパスに神保原・高崎間の運賃を支払うことで、高崎駅まで利用できるようになります。
料金は、神保原~高崎間が往復480円+休日お出かけパス2,720円で3,200円になり、普通に切符を買った場合は東京~高崎間が往復3,960円なので、760円お得になります。(便宜上、今回は東京駅で計算しました。)ちなみに追加代金は、行きは高崎駅駅員窓口で支払い、帰りは神保原までの切符を券売機で購入すれば大丈夫です。またJRの企画切符は当日購入不可の場合もありますが、休日お出かけパスについては当日購入OKです。
いざ、富岡製糸場へ
今回の旅程は、まずJR高崎線で高崎駅まで向かい、高崎駅から上信電鉄に乗り換え上州富岡駅で下車し、徒歩で富岡製糸場へ向かいます。そして同じルートで高崎駅まで戻り、高崎市内を散策し帰るという行程です。
まず、都内からJR高崎線で高崎駅に向かいます。JR高崎線の終点は高崎駅なので、何も考えず高崎行きの電車に乗っていれば高崎駅に着きます。東京駅からだと約2時間かかります。少しでも快適な車内を過ごしたい場合は、グリーン席に課金する方法もあります。
高崎駅到着後、上信電鉄に乗り換えます。この上信電鉄の窓口で、上の切符の購入をおすすめします。高崎~上州富岡間往復切符(1,620円)+富岡製糸場入場券(1,000円)のセットを、2,200円で購入できます。通常料金は合計2,620円なので、420円お得になります。また富岡製糸場入場券も付いているので、富岡製糸場到着後に入場券を買う手間も省けますし、入場券売り場が混んでいる可能性も0ではないので、この切符はとてもお得だと思います。この切符は持って帰れますので、自分へのお土産にもできます。
そして上信電鉄に乗車し、40分ほどで上州富岡駅に到着します。
上州富岡駅からは徒歩で向かいます。坂道もないですし、特に苦労することはないと思います。10分ほど歩くと、レンガ造りの建物が見えてきます。それが富岡製糸場です。
富岡製糸場散策
富岡製糸場内は特に順路もないので、自分の好きなように敷地内を散策できます。
>>富岡製糸場のマップはこちら
そして、建物の端には富岡市のゆるキャラ『お富ちゃん』も出迎えてくれています。
>>お富ちゃんのプロフィールはこちら
まず、入口からもよく見える建物が東置繭所といい、繭置き場の倉庫として使われていました。
ここに富岡製糸場の歴史が詳しく展示されています。映像での説明もあり、とてもわかりやすいかと思います。歴史資料館では、新1万円札の渋沢栄一が深く関与していることも展示されていました。
>>富岡製糸場と渋沢栄一についてはこちら
隅には世界遺産登録書もあります。
また、近くで見た東置繭所の写真はこんな感じです。
東置繭所の中はどうなっているかと言いますと、現在は本当に何もない状態になっています。これは2階で、1階は先程説明した歴史資料館になっています。
この製糸場で実際作業していた場所は、東置繭所の横にある繰糸所というところです。
今はもう動いていませんが、意外にも1980年代まで稼働していたそうです。また繰糸所の奥には当時の宿舎があり、今では廃屋と化しています。
東置繭所から少し離れた箇所には、西置繭所があります。
西置繭所の前には当時を復元したエンジンや、製糸場稼働当時使用されていたブルドーザーがあります。
横には鉄水溜と呼ばれる鉄製の池もあります。西置繭所の外観は東置繭所より近くでじっくり観ることができますが、中は当時使用していた日用品など、当時の人々の生活の様子の説明中心になっています。
ちなみに、東置繭所を横から見ると、このようになります。
敷地内の随所には重要施設である旨の石碑もあります。子どもが楽しむのには難しい施設ですが、明治の日本の歴史を学ぶうえではとても重要な興味深い施設だと思いました。
富岡製糸場の基本情報
- 住所:群馬県富岡市富岡1-1
- 開場時間:9:00~17:00
- 休場日:年末(12/29~31)
- 料金:大人 1,000円/高校生・大学生 250円/小・中学生 150円
- HP:富岡製糸場
そして行きと同じルートで高崎駅まで戻ります。上信電鉄の高崎駅では、このようなキャラクターがPRを行っています。
>>鉄道むすめ『富岡しるく』についてはこちら
高崎市内散策
高崎駅到着後、向かったのが高崎観音です。
高崎観音(正式名称:高崎白衣大観音像)は天候とタイミングが良ければ、新幹線高崎駅到着時に確認ができる高崎のシンボル的存在です。高崎駅から高崎観音まで徒歩では厳しく、高崎観音の最寄りまではバスで向かいます。写真を撮り忘れてしまったのですが、この高崎市内循環バスは可愛いサイズになっています。そして、最寄りの停留所から少し歩くと、観音様が見えてきます。
高崎観音は全長41.8mで、真下から見ると迫力があります。この観音様は1936年に建立され、長い歴史があります。そして、建立当時は世界最大の観音像だったそうです(ちなみに現在の日本最大仏像は、120mの牛久大仏です)。
300円払えば中をのぼることができます。階段を上っている途中には、このようにさまざまな神様の説明と置物があります。
階段をのぼると隙間から景色が一望できます。ちなみに、登れるのは肩の高さまでとなります。
画像の解説をしますと、見えているのは高崎市内で、影との境に流れるのが下流になります。そして、利根川と合流する烏川、左前の方に見える光が反射している大きな建物が高崎市役所になります。そして反対側には群馬の山々が広がっている事を確認できます。この観音様は標高190m地点にあり、周囲では一番高いため、群馬の景色がよく見えます。高崎観音と訪れた際には、ぜひのぼって欲しいと思いました。
帰りは、行きと同じバスに乗り高崎駅まで戻りました。そして、行きと同じJR高崎線の普通電車に乗り、東京まで戻りました。
慈眼院・高崎観音の基本情報
- 住所:群馬県高崎市石原町2710-1
- TEL:027-322-2269
- 胎内拝観時間:3月~10月 9:00~17:00/11月~2月 9:00~16:30
- 胎内拝観料金:高校生以上:300円/中学生以下:100円
- HP:慈眼院
あとがき
今回は富岡製糸場を始め、群馬県高崎市を訪問しました。
群馬は世間的には地味なイメージがあると思いますが、とても面白かったです。明治時代の日本が大きく成長できた理由・遺構を学べましたし、世界遺産は日本にも多くありますが、近代化遺産で世界遺産に登録されているのは富岡製糸場だけです。今回安く行ける日帰り旅行で訪れたので行けませんでしたが、群馬には伊香保温泉や草津温泉など有名な温泉地もあります。
もし群馬へ行かれる際は、観光と合わせて温泉地に宿泊されるのはいかがでしょうか。
関連記事
Ranking群馬記事ランキング
-
もつ
- 2017年に世界一周済み。現在は大阪在住、旅行会社勤務のアラサー。日本47都道府県も全て1回は来訪済み。少しでもお得に旅が出来る情報を始め、役に立つ記事を中心にお届けしていきます。