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【群馬・伊香保温泉】石段街に建つ創業445年の老舗「岸権(きしごん)旅館」に泊まってきました!

記事投稿日:2021/07/15最終更新日:2021/07/21

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こんにちは! たびこふれ編集部のシンジーノです。

あなたは温泉好きですか?日本人なら温泉が嫌いな人は少ないのではないでしょうか。日本人に限らず今や外国人にも温泉は大人気ですね。

群馬県の伊香保(いかほ)温泉ってご存じですか?温泉の発見は1900年前とも1300年前ともいわれる古い歴史ある温泉で、首都圏からの交通の便もよく、群馬県では草津と並んで県を代表する温泉と言われるほど人気の温泉です。

今回は、伊香保温泉の象徴ともいえる石段街沿いに立つ老舗旅館「岸権」に泊まってきましたので、その魅力を探って参りましょう。

魅力をひとことでいうと、岸権旅館の人たちとのちょうど良い距離感がとても心地よかったですよ。

目次

伊香保温泉とは

群馬県渋川市伊香保町にある温泉。泉質は硫酸塩泉。急傾斜地に作られた石段の両側に旅館、遊技場、お土産物屋、飲食店などが軒を連ねる温泉街で、東京都心から新幹線や高速バスを利用すると2時間程度で到着できる交通の便の良さも特徴。周辺には榛名山や水沢うどんで有名な水沢観音などの観光地がある。

伊香保温泉のシンボル石段街が形成されたのは天正四年(1576年)頃と言われる。長篠の戦いで負傷した兵の療養場所として武田勝頼が真田昌幸に命じ、整備された。石段の段数は365段。高低差68メートル。

明治以降は竹久夢二、徳富蘆花、夏目漱石、萩原朔太郎、野口雨情など文人が多く訪れた温泉として知られている(ウイキペディアより抜粋引用)。

最近ではアニメ「頭文字[イニシャル]D」「美男高校地球防衛部LOVE!」「ヤマノススメ」等の聖地として、若者や外国人にも大人気の場所になっています。

石段街
<伊香保温泉のシンボル 石段街>

岸権旅館とは

創業は天正四年(1576年)でなんと今年で445年の歴史を誇る老舗旅館です。伊香保温泉にある44軒の宿の内、室町時代から400年以上に亘り受け継がれているのは3軒のみで、岸権旅館はその内の1軒です。岸権の屋号は先祖岸筑前守藤原安兼の次男が分家として岸 権左衛門(きしごんざえもん)と名乗り、岸権はその名を縮めた愛称であり、現在20代目の当主となります。

石段下から見える岸権
<石段街下から見える岸権旅館>

365段、高低差68メートルある石段を一歩一歩登っていきます。台湾の人気観光地「九份(きゅうふん)」の街にも似た印象です。

石段

与謝野晶子による「伊香保の街」が石段の側面に彫られています。

石段

石段には「今、何段めです」という表記がされています。212段のところを右に折れると・・・

岸権玄関ゲート

岸権旅館の玄関ゲートに着きます。岸権は、伊香保温泉の銀座通りである石段街沿いにある宿なのです。

岸権 足湯
<岸権旅館の入り口にある足湯(宿泊者でなくても利用できます)>

しゃぼん玉

毎日夕方5時には玄関でしゃぼん玉が飛ぶそうです。ファンタジーで粋なお出迎えですね。

玄関
<岸権旅館の玄関>

外観
<石段上の伊香保神社から見た岸権旅館>

フロント

ロビー階のフロントでチェックインし、鍵を受け取ったら、まずは奥にあるラウンジに案内されます。

ラウンジ

見晴らしの良いラウンジの椅子に座って館内の説明を聴きます。フロントで立ったまませわしなくチェックインする宿が多い中、これは嬉しい配慮ですね。

ウェルカムサービス

館内の案内を聴いている時、お茶とおしぼり、温泉まんじゅうのサービスがありました。伊香保は温泉まんじゅう発祥の地なのだそうです。ここで出された清芳亭の温泉まんじゅうはふかふかで柔らかく適度な甘みでとっても美味しかったです。おしぼりも厚めのしっかりしたものでした。宿との最初の接点であるこういうところに手を抜かない点は、好印象でした。

岸権旅館のお部屋

今回私が泊まったのは5階のお部屋でした。エレベーターを降りたところでいきなり目に飛び込んできたのがこの風景です。

部屋からの眺め

いいですね~。岸権旅館のキャッチフレーズは「お湯よし・味よし・眺めよし」なのだそうです。うん、納得。

廊下

歴史の古い宿ですが、2020年3月に内装リニューアルされていますので、館内は明るくてとてもきれいでした。

部屋

今回泊まったお部屋がこちらです。10畳が基本的な広さです。

部屋

畳の周りをぐるりと板の間が囲んでいて、10畳よりも広く空間を感じました。

部屋からの眺め

お部屋から見える風景がこちらです。生憎この日は曇りでしたが、向い側の子持ち山、小野子山、三国山脈がよく見えました。

朝の風景

こちらは朝5時くらいの夜明けの風景です。幻想的な朝を楽しむことが出来ました。

岸権リピーターの人が好むお部屋とは

普通、お客さんは眺望の良いパノラマビューのお部屋を好みますよね。私が泊まった部屋もパノラマビューでとても良かったです。ところが岸権旅館のリピーターのお客さまの中には、パノラマビューではなく、山側のお部屋を好む人もいらっしゃるそうなのです。「ふ~ん?」と思ったのですが、気になって翌日山側のお部屋を見せていただきました。

山側の部屋からの眺め
<榛名山側のお部屋からの眺望>

どうですか? これはこれでとてもいいのではないでしょうか。山深い秘湯の宿のような雰囲気でとても静かで落ち着けます。中には毎月お泊りになる岸権ファンのお客さんもいらっしゃるようで、そのお客さまは滞在中、なにもしないでお部屋でゆっくり過ごされるそうです。宿でそんな贅沢な過ごし方、いいですね~。

角部屋からの眺め

榛名山側の一番角のお部屋にはこういう展望スペースもあります。この椅子に座ってお茶やコーヒーを飲んでいたら一日飽きないでしょうね。

岸権旅館のお風呂

岸権旅館には趣の異なる3つのお風呂があります。

左衛門の湯
<大浴場・又左衛門の湯>※写真提供:岸権旅館

こちらには露天風呂はありませんが、浴槽は岸権内で一番大きいです。サウナが完備されています。

六左衛門の湯
<展望風呂:六左衛門の湯>※写真提供 岸権旅館

こちらには内風呂と展望風呂があります。外気を感じながら浴びるお風呂は格別です。

左衛門の湯
<離れの湯 権左衛門の湯>※写真提供:岸権旅館

この秘湯感、どうですか。私はこの権左衛門の湯が一番気に入りました。洗い場やカランはなく、ひのき造りの浴槽があるだけです。お風呂から見える風景は榛名山側の深い緑の森です。賑やかな石段街がシンボルの伊香保とは思えない静けさ、山深さを味わうことができます。

源泉名は黄金(こがね)の湯で、泉質は硫酸塩泉です。効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、痔疾、冷え性、慢性皮膚炎など。

岸権旅館のお食事

夕食

旅館に泊まる時の楽しみのひとつといったらお食事ですね。岸権ではどんな夕食を味わえるのでしょうか。

夕食会場
<夕食会場>

岸権旅館は「大正浪漫」溢れる雰囲気も人気です。

夕食

箸付け3点盛
<箸付け3点盛:もろこし豆腐と叩オクラ、茄子の浸しと穴子八幡巻、じゅん菜ともずくの摺流し>

夏の雰囲気が出て涼やかです。

鱧と赤城地鶏の清汁
<椀替わり(小鍋仕立て):鱧と赤城地鶏の清汁。椎茸・三つ葉>

つくねと椎茸から、品のあるいいダシが出ていました。三つ葉の香りが味を引き締め、際立たせます。

お造り
<お造り:旬の鮮魚、妻いろいろ>

群馬県には海はありませんが、近年物流の進化で、海沿いの街と遜色ない新鮮なお刺身を食べることができます。

鮎の塩焼き
<焼き肴:鮎の塩焼き、蓼酢>

素材の味ももちろんですが、食べ方、見せ方も旅館の食事の大事なところですよね。

和牛ロースしゃぶしゃぶ
<台のもの:和牛ロースしゃぶしゃぶ 彩取野菜>

和牛ロースしゃぶしゃぶ

脂の乗った柔らかいお肉。濃すぎないあっさりした味。温かい鍋料理は夕食の華ですね。

茄子と小芋の鶏みそ掛
<温鉢:丸茄子と小芋の鶏みそ掛>

こういう地味な(失礼!)料理にこそ、宿のこだわりが表れます。

浴衣の袂を止めるゴム

浴衣の袂を止めるゴムが置いてありました。女性には嬉しいでしょう。こういうきめ細かい心使いができる宿は素敵ですね。リピーターが増えるのもうなづけます。

朝食

岸権旅館の朝食も豪華でした。見てください、朝からこの品数&ボリュームですよ。

朝食

上記の御膳にプラス卵料理が付きます。

オムレツ

朝食会場は、大広間にソーシャルディスタンスを取って広々と設定されていました。コロナ対策のために、現在は御膳ですが、普段は和洋のバイキングだそうです。

朝食会場

岸権旅館の周辺には?

伊香保温泉の中心にある岸権旅館からは、歩いていける観光ポイントがたくさんあります。浴衣姿で下駄なんかカラコロさせながら歩くと風情がありますね。(湯元までは結構な登りになります笑)

河鹿橋
<河鹿橋(かじかばし)>

伊香保温泉のシンボルは石段街ですが、もうひとつが河鹿橋です。岸権旅館から徒歩5分で行くことができます。

伊香保温泉湯元のすぐそばにあり、紅葉の名所として有名です。今年(2021年)は初めて新緑のライトアップも始めたそうです。(6月29日~7月25日)

>>河鹿橋 新緑ライトアップ2021の情報はこちら

露天風呂
<伊香保温泉 露天風呂>

伊香保温泉の黄金の湯の源泉かけ流しを楽しむことができます(洗い場はありません)。

>>伊香保露天風呂の情報はこちら

伊香保神社
<伊香保神社>

伊香保神社は伊香保の石段街を上りつめた場所に鎮座しています。温泉の守護神で、伊香保温泉全体を見渡しているかのようです。

岸権旅館 泊まった印象まとめ

岸権旅館は、伊香保のもっとも老舗の旅館の中のひとつです。石段街沿いという最高の立地です。キャッチフレーズ「お湯よし・味よし・眺めよし」はその通りでした。

老舗旅館にありがちなプライドの高さは感じられず、宿のスタッフさんは物腰柔らかで親しみやすく、好感が持てました。毎月泊まりに来るリピーターのお客さんがいらっしゃるというところからも居心地の良さが感じられます。

岸権旅館の接客サービスのコンセプトは「付かず離れず」だそうです。なるほど自然体のサービスを感じました。マニュアルで固めた均一のサービスではなく、お客さん目線に立ったさりげない気配りが随所に行き届いています。「おもてなし」という心のサービス精神がスタッフさんに溢れているからだと思います。私もまた岸権に泊まりに来たいと思いました。今度は山側のお部屋で。。。

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岸権旅館の基本情報

伊香保温泉へのアクセス

  • 車で:練馬(関越自動車道約60分)→渋川・伊香保 インターチェンジ(一般道路約15分)→ 伊香保温泉
  • 電車で:上野(特急105分)→渋川(バス30分)→伊香保温泉
    ※渋川駅からのバスは、電車の到着に合わせて1時間に3~4本程度運行しています。
     東京(上越新幹線50分)→高崎(バス75分)→伊香保温泉
    ※高崎駅からのバスは、1日5~6本程度運行しています。
  • 高速バスで:上州ゆめぐり号 伊香保・草津温泉(高速バス)、東京・新宿⇔伊香保・草津温泉、最寄のバス停「伊香保石段街」
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