アクティビティとは~旅行での意味やアクティビティの種類など~

アクティビティ

あなたは旅先でアクティビティにチャレンジしたことはありますか? 山、川、海、屋内...1日がかりでなくても、観光の合間に気軽に楽しめるアクティビティは日本全国、世界各地に存在します。

ここでは、旅先で楽しめる「アクティビティ」の種類や特徴、参加申し込み方法などについて詳しく解説。次の旅行では、非日常体験ができるアクティビティを旅程に組み込んでみてはいかがでしょうか。

目次

<1. アクティビティとは>

<2. 旅行先でのアクティビティの楽しみ方>

<3. アクティビティへの参加申し込み方法>

<4. スポット別のアクティビティ>

<5. アクティビティの種類例>

<6. アクティビティを楽しむ際の注意点>

1. アクティビティとは

「アクティビティ(activity)」は、本来「活動」や「行動」を意味する英語。日本では特に、リゾート地をはじめとする旅先での身体を使った遊びや体験を指すことが多いです。

海や山、川といった自然の中で楽しめるもののほか、屋内で気軽にチャレンジできるアクティビティもあります。

2. 旅行先でのアクティビティの楽しみ方

日本国内外を旅行する際、観光地などをめぐって色々なものを見るだけでなく、実際に自分自身が「体験」できるというのがアクティビティの一番の醍醐味。観光の合間に1つ2つでもアクティビティを取り入れることで、現地での楽しみの幅が広がり、旅行の思い出が深まります。

もちろん、アクティビティがメインの場合は、希望のアクティビティが体験できる場所から旅先を選んでも良いでしょう。観光やリゾートステイと組み合わせるのも良いですし、自然にどっぷりと浸かりたいなら、キャンプやグランピングと組み合わせてアクティビティを楽しむのも良いですね。

3. アクティビティへの参加申し込み方法

アクティビティに参加するには、旅行会社を通じて申し込む方法、ホテルやゲストハウスなどの宿泊施設から申し込む方法、主催会社に直接申し込む方法などがあります。

同じ地域で複数の会社が同じようなアクティビティを主催していることも多く、主催会社ごとに個別にアクティビティの内容や料金を確認するのは大変です。

日本国内の場合、日本全国の多種多様なアクティビティを集めた旅行会社の予約サイトが便利。同じ地域のさまざまなアクティビティの内容や料金を一覧で見比べて、オンラインで簡単に予約ができるので、賢く活用すると良いでしょう。

海外の場合は、現地の旅行会社や現地の宿泊施設を通じて申し込む方法のほか、地域や内容によっては日本の旅行会社経由で申し込めることもあります。日本語で説明を受けたい場合は、日本の旅行会社を通じて日本語対応のアクティビティを申し込むのがおすすめです。

「英語で大丈夫」という人は、ほとんどの場合、現地の旅行会社や現地の宿泊施設を通じて申し込んだほうが安上がりに。国や地域にもよりますが、現地の旅行会社のサイトからさまざまなアクティビティを比較して、オンラインで申込みや決済が完結できることもあります。

いずれの場合でも、空きがあれば現地に行ってからでも申し込めることが多いですが、観光シーズン中の人気のあるアクティビティは枠が埋まってしまっていることも。旅行日程が決まったら、早めに申し込んでおくのが確実です。

4. スポット別のアクティビティ

旅先でのアクティビティには、大きく分けて自然の中で楽しむアクティビティと屋内でできるアクティビティがあります。まずはスポットごとのアクティビティの特色を紹介しましょう。

4.1 山で楽しめるアクティビティ

山のアクティビティは、トレッキングやキャンプ、ジップライン、バンジージャンプ、パラグライダーなど。トレッキングやキャンプのように時間をかけてじっくり自然と向き合うものと、ジップラインやバンジージャンプのように短時間で開放的な気分やスリルを味わうものがあります。

トレッキングやハイキングは、専門のガイドと一緒に周ることで、その土地の自然環境や歴史を学び、山の魅力をより深く知れることから、最近では「エコツーリズム」の文脈でも注目されています。

4.2 川で楽しめるアクティビティ

清涼感たっぷりの川のアクティビティは、ラフティングやカヌー、SUP(スタンドアップ・パドルボード)など。ゆったりと川の流れに身を任せるだけでなく、ラフティングでは急流のスリルも体験できます。

4.3 海で楽しめるアクティビティ

海はまさに屋外アクティビティの宝庫。シュノーケリングやダイビング、ボティボート、シーウォーク、フライボード、パラセーリング、シーカヤック、水上オートバイ、バナナボート、SUP(スタンドアップ・パドルボード)など、リゾート気分を満喫できるアクティビティがたくさんあります。

4.4 屋内で楽しめるアクティビティ

屋内で楽しめるアクティビティは多岐にわたり、ボルダリングや室内アスレチックといった身体を使って汗を流すものから、脱出ゲームのようなスリルを味わえるもの、茶道体験や陶芸体験といった文化体験まで、気分や目的に合わせて選べます。

5. アクティビティの種類例

続いて、具体的なアクティビティの種類と内容を紹介します。ぜひ「チャレンジしたい!」と思うアクティビティを見つけてください。

5.1 ジップライン

ジップライン
<出典元:写真AC

最近人気沸騰中のジップラインは、森の中に張られたワイヤーロープを滑車で滑り降りるアクティビティ。景色の良い場所に設けられていることが多く、眼下に山や湖を見ながらの滑空は爽快感満点!

テーマパークや複合施設などで1本だけコースが設けられている場合もあれば、本格的なジップライン施設では10ほどのコースが設けられていることもあります。

滑り降りる瞬間はドキドキハラハラしますが、特有の疾走感に病みつきになってしまうかも。高いところを滑り降りるという恐怖はありますが、特段体力のいるアクティビティではないので、身長や体重の制限をクリアしていれば年代を問わずチャレンジできます。

日本国内では、群馬県の水上高原や埼玉県秩父市、栃木県那須町などのジップラインスポットが人気。中でも本州最大級の「水上高原フォレストジップライン」は全長1,300mにも達する、バラエティ豊かな9本のコースが楽しめます。

ジップラインについて詳しくは「ジップラインの基礎知識まとめ! 体験方法や服装、スポット紹介など」をご覧ください。

5.2 パラグライダー

パラグライダー
<出典元:写真AC

高原などで楽しめるパラグライダーは、鳥になったかのような気分を味わえるアクティビティ。ヨーロッパのアルプス登山者が、下山のためにパラグライダーで崖から飛んだのがはじまりといわれています。

難易度が高いイメージがあるかもしれませんが、スカイスポーツの中では最もシンプル。子どもから大人まで幅広くチャレンジでき、特別な運動能力も必要ありません。

上昇気流に乗って、自分の身体がふわりと浮く瞬間は感動モノ。雄大な山の景色を見下ろしながら飛行していると、大空に包まれ、自然と一体になったかのような感覚が味わえます。

「パラグライダー初心者だけど、遊覧飛行を楽しみたい」という人は、インストラクターと2人1組でのフライトを体験できる「タンデムフライト」がおすすめ。操縦は経験豊富なインストラクターにおまかせなので、ライセンスのない人でも安心して大空を飛べるのが魅力です。

パラグライダーにはライセンス制度があり、高高度からの単独フライトを楽しむためには、最も初歩的なライセンスである「パラメイト証」が必要になります。そのため、初心者が単独飛行をするなら、まずはゆるやかな丘での低空飛行にチャレンジする「半日体験コース」などに参加しましょう。体験してみて「もっと本格的にバラグライダーをやってみたい」と思ったら、次はライセンス取得コースに挑戦するのも良いですね。

日本国内では熊本県の阿蘇、北海道のニセコ、栃木県の那須、静岡県の朝霧高原、長野県の白馬村などがパラグライダースポットとして人気を集めています。

パラグライダーについて詳しくは「パラグライダーの基礎知識まとめ! 体験方法や服装、スポット紹介など」をご覧ください。

5.3 スカイダイビング

スカイダイビング
<出典元:写真AC

体験するにはかなり勇気がいるものの、「(一度体験すると)人生観が変わる」とも言われるアクティビティといえばスカイダイビング。飛行機やヘリコプターで高度3,800mあたりまで上昇、約40秒~60秒のフリーフォールのあと、パラシュートで地上まで落下します。

一人で飛ぶには資格が必要ですが、体験はタンデムジャンプ(タンデムスカイダイビング)と呼ばれる、インストラクターとの2人乗りで行われます。フリーフォール時は空に浮いているような感覚を、パラシュート時は空からの景色を堪能できます。

気になる料金は30,000円~60,000円といったところ。せっかくなのでカメラ撮影もしたいものですが、自分で撮影することはできません。別料金を払い、同乗のインストラクターに撮ってもらうか、別途降下するカメラマンを用意してもらうケースが多いでしょう。

関東方面では栃木県や埼玉県、関西方面では兵庫県や三重県、それに北海道でもスカイダイビングが楽しめます。体験ダイビングを実施しているスカイダイビングクラブを探しましょう。

スカイダイビングについて詳しくは「スカイダイビングの基礎知識まとめ! 料金や注意点、日本のスポットなど」をご覧ください。

5.4 バンジージャンプ

バンジージャンプ
<出典元:写真AC

スリリングな屋外アクティビティの代表格が、バンジージャンプ。橋の上や高層ビルの上など、高いところから飛び降りるスポーツで、山の中に架かる吊り橋など自然に囲まれたスポットはもちろんのこと、海外では都会の真ん中でバンジージャンプができる場所もあります。

「いったい誰が始めたのか」と思うようなアクティビティですが、その起源は、南太平洋に浮かぶバヌアツ共和国における男性の通過儀礼「ナゴール」だといわれています。

高所恐怖症ならずとも、飛び降りる瞬間は足がすくむほどの恐怖ですが、それを乗り越えた後の達成感はなんともいえないもの。「怖い怖い」と直前まで嫌がっていたのに、いざ終わってみると「またやりたい」と、極限のスリルにハマってしまう人が後を絶ちません。

「日本で最も高いバンジージャンプ」として知られているのが、岐阜県八百津町の「新旅足橋(しんたびそこばし)」から飛び降りる「岐阜バンジー」。高さはなんと215m!ムササビスーツをまとって渓谷に向かってジャンプすれば、かつてないほどの爽快感に包まれます。

バンジージャンプについて詳しくは「バンジージャンプの基礎知識! 日本のスポット集や制限事項など」をご覧ください。

5.5 カヌー・カヤック

カヌー・カヤック
<出典元:写真AC

海や川、湖など、水の上で楽しめるアクティビティが「カヌー」や「カヤック」。カヌーとカヤックは同じものと思われがちですが、使用するパドルの種類によって呼び方が変わります。カヌーは「カナディアンカヌー」と「カヤック」に分けることができ、「カナディアンカヌー」は水をこぐブレードが片方だけに付いているものを、「カヤック」はブレードが左右に付いているものをいいます。

ブレードが片方にしかないカナディアンカヌーは、川や湖で静かにゆったりと景色や雰囲気を満喫するのにぴったり。一方カヤックは目的別に色々な種類があり、海で遊ぶための「シーカヤック」や川の急流を下るための「リバーカヤック」もあります。

沖縄や奄美大島などで、南国の雰囲気満点のマングローブカヌー・カヤックを楽しむのも良いでしょう。

5.6 ラフティング

ラフティング
<出典元:写真AC

ゴム製のボートに乗って川を下るウォータースポーツが「ラフティング」。特に、急流を下るスリルを楽しむ「ホワイトウォーターラフティング」は、全国各地で人気が高まっているアクティビティです。

ラフティングの醍醐味は、川の流れに乗りながら雄大な自然風景を楽しめること、そして流れの早いところではボートがジェットコースターのように揺れたり、豪快に水しぶきがかかったりするスリルを味わえること。穏やかなところと激しいところ、自然の川がもつさまざまな表情を肌で感じることができます。

山が多い日本には急流が多いため、ラフティングに最適なスポットもたくさん。群馬県みなかみ町の利根川上流や埼玉県長瀞町の荒川上流、高知県大豊町の吉野川などは、風光明媚な景色とスリルの両方を楽しめるおすすめのラフティングスポットです。

ラフティングについて詳しくは「ラフティングの基礎知識まとめ! 関東のラフティングスポットも紹介」をご覧ください。

5.7 シュノーケリング

シュノーケリング
<出典元:写真AC

「シュノーケル」と呼ばれる空気を吸うための筒や専用のゴーグルを付けて海の中をのぞくアクティビティが、シュノーケリング。水深の浅い場所で楽しめるため、特別な技術や訓練は不要で、ダイビングよりもはるかに手軽に楽しめる点が魅力です。

シュノーケルを使って上手に息を吸うのは少々コツがいりますが、慣れてしまえば初心者でも簡単。プライベートビーチのあるリゾートホテルなどではシュノーケリング器具の貸し出しを行っているところも多いので、そういった機会があればぜひ活用したいものです。

シンプルなマリンアクティビティだけに、シュノーケリングはロケーションが重要。沖縄県本部町の瀬底ビーチや熊本県天草市の茂串海水浴場、静岡県西伊豆町の浮島海岸など、日本各地に人気のシュノーケリングスポットがあります。美しいビーチでシュノーケリングにトライすれば、きっと海の世界に見せられて夢中になってしまうはず。

5.8 ダイビング

ダイビング
<出典元:写真AC

シュノーケリングとセットで語られることも多いダイビングですが、水中深く潜るダイビングはシュノーケリングとは異なり、安全に楽しむためには知識やスキルが必要です。

「ダイビングがどんなものかまずは試してみたい」という人は、半日程度の「体験ダイビング」がおすすめ。簡単なレクチャーを受けるだけで、初心者でも手軽に水中世界を楽しむことができますよ。より本格的なダイビングをするためには、ライセンス(Cカード)が必要。沖縄や静岡の伊豆などは、ダイビングショップの数も多く、体験ダイビングからライセンス取得までをカバーしている絶好のダイビングスポットです。

5.9 乗馬

乗馬
<出典元:写真AC

山や高原、ビーチなどさまざまなロケーションで体験できるアクティビティが乗馬。ハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、乗馬体験用の馬はきちんと訓練されているので、インストラクターの指示に従って簡単な合図を覚えれば初心者でも意外とすぐに乗りこなせます。

普段より高い目線で世界を見下ろす爽快感や、背中から伝わってくる馬の息づかい、自分の指示に従って馬が動いてくれる感動は、体験すればきっとわかるはず。

全国に乗馬スポットは数あれど、北海道の富良野や熊本県の阿蘇、鹿児島県の霧島などは周囲のロケーションもあいまって感動級の乗馬スポット。馬にまたがって写真を撮れば、一生の思い出になりそうです。

5.10 セグウェイ

セグウェイ
<出典元:写真AC

ヨーロッパなどで人気に火が付き、最近は日本国内でも体験できる場所が増えているのが、セグウェイ。「セグウェイ」とは電動の立ち乗り2輪車で、アクセルやブレーキの操作をすることなく重心の移動のみで運転できるところに特徴があります。

坂道でも砂利道でもスイスイ。立ったまま走るので、周囲の景色も満喫できるのが魅力。1時間程度の短時間で参加できる体験ツアーもあるので、非日常を感じるスポットでセグウェイツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

5.11 ヨガ(ビーチヨガなど)

ビーチヨガ
<出典元:写真AC

いまや世界中で親しまれているヨガですが、ビーチや高原など、普段と違う場所で楽しむヨガは格別。

自然に囲まれたロケーションで、数日間かけてじっくりヨガを体験できるプログラムもあれば、宿泊者向けに1~2時間程度の気軽なヨガレッスンを提供しているリゾートホテルもあります。自然の中で自分の心身と向き合うことで、自然との一体感や精神の浄化をより深く実感することができるでしょう。

5.12 陶芸・工芸

陶芸

身体を動かすのが得意でない人におすすめなのが、陶芸や工芸。京都や金沢など伝統工芸がさかんな都市はもちろんのこと、全国の陶芸の里や温泉地など、陶芸・工芸を気軽に体験できる場所は枚挙にいとまがありません。

陶芸・工芸体験の特徴は、作った作品を持ち帰れること。陶芸体験の場合は、焼成後に自宅に送ってもらえるのが一般的です。自分で作った陶器や工芸品には愛着がわきますし、目にしたり使ったりするたびに旅行の思い出がよみがえるのが良いですね。

6. アクティビティを楽しむ際の注意点

アクティビティの種類によっては危険が伴ったり、天候などの影響を受けて開催が中止になったりすることも。事前に知っておきたい、アクティビティに参加するにあたっての注意点をまとめました。

6.1 危険性のあるアクティビティは自己責任が基本

身体を使ったアクティビティの場合、常に事故の可能性がつきまといます。アクティビティには、「万が一」のリスクを理解したうえで、自己責任で参加するのが基本。

危険性のあるアクティビティの参加費用には保険料も含まれていることがほとんどですが、特に海外でアクティビティに参加する場合は、費用に保険料が含まれているかどうか事前に確認したうえで申し込むようにしましょう。

6.2 天候によって開催中止となることも

屋外のアクティビティの場合、悪天候や強風などで開催が中止になることもあります。当日に開催中止の連絡がくることもあるので、いざ中止になってから焦らないよう、中止の可能性がありそうなときは、アクティビティが開催中止になったら何をするか事前に考えておくと良いでしょう。

6.3 ルールをよく確認して参加する

すでに述べた通り、アクティビティには危険を伴うものも存在します。事故のリスクを極力排除するためには、ガイドやインストラクターの説明を良く聞いて、ルールや指示を守って参加することが重要。うやむやのまま参加すると自分自身や周囲の人を危険にさらしてしまいかねないので、わからないことがあったら質問するなどして、疑問点をしっかりとクリアにしたうえで参加するようにしましょう。

また、アクティビティの参加にあたっては、服装や持ち物に指定があることも少なくありません。アクティビティの参加申し込み時に必要なものを確認し、事前に準備しておくと良いでしょう。

日常ではなかなか味わえないワクワクやスリル、感動が得られるアクティビティ。旅先では、観光だけでなくアクティビティも組み込んで、いつもと一味違った体験をしてみてはいかがでしょう。

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