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【大分・長湯温泉】世界屈指の炭酸泉。ラムネ温泉の効能とは?
最近、東京のスーパー銭湯などで「炭酸泉」が人気ですよね。小さな気泡が体にまとわりついてなんだか効いてる気がします。
炭酸泉には血管を収縮させ血行をよくする働きがあるのだとか。お湯もぬるめなので、長く入っていられるし、私のよく行くスーパー銭湯の炭酸泉浴槽は人気で、いつも混雑しています。
東京の銭湯などにある炭酸泉のほとんどは人工的に作られた炭酸泉です。日本では天然の炭酸泉はあまり見られないようですが、日本の炭酸泉として有名なのが、大分県にある長湯温泉です。ドイツで温泉療法を行っているのはこの炭酸泉が多いのだとか。それだけ体に良いということですね。今回、その長湯温泉の中の「ラムネ温泉」に入ってきましたのでご紹介します。
目次
炭酸泉とは?
炭酸泉とは炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことです。温泉法上ではお湯1リットルに対し0.25g(250ppm)以上溶け込んでいるものを炭酸泉と呼んでいます。炭酸泉には血流を促す働きがあり、温泉療法が盛んなドイツでは炭酸泉を「心臓の湯」と呼んだりしているそうです。
皮膚を通じて体に入ってきた炭酸ガスが血管を拡張させることによって心臓の負担を下げるという効果があり、心臓病、高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの予防改善効果が期待されています。
炭酸泉は弱酸性で美容によく、肌荒れ予防にも効くのだとか。熱いお湯には炭酸は溶けないので、ぬるめのお湯に15~30分ゆっくり浸かるのが効果的と言われています。
ラムネ温泉館
ラムネ温泉館は大分県竹田市の田園地帯の中、川沿いにあります。
どことなく北欧的な雰囲気を醸しだしています。スナフキンが出てきそうです。
焼き杉と漆喰の黒と白のコントラストがユニークな三角屋根。屋根の上に松の木が生えているのも面白いです。ぱっと見、温泉とは思えないですね。
ラムネ温泉館ができたのは2005年。「まるでラムネの湯だね」と、かの大佛次郎さんが1934年の紀行文で紹介したのが「ラムネ温泉」と呼ばれるようになったきっかけとか。ラムネ温泉館の設計は東大名誉教授の藤本照信さんが、ロゴやキャラクターデザインは南伸坊さんがされたそうです。
さあ、こちらがラムネ温泉です。
ん?なんか、釣り堀のような・・・(失礼!)
なんと!炭酸ガス濃度が250ppm以上あれば炭酸泉といえるということですが、ラムネ温泉館は1,300ppm。高濃度炭酸泉ですね。
ラムネ温泉館には「外湯」と「内湯」の2種類があります。上記の浴槽は外湯。いわゆるそのまんまの炭酸泉です。温度が32度と温水プールのちょっと温かいくらいのぬるさです。真冬は寒いかも。でも炭酸泉はぬるくても出た後体は内からポカポカです。内湯は42度に温めてありますのですぐ「温かい」と感じます。交互に入るのが良いかもしれません。
外湯(32度)は炭酸泉で、高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、冷え性、疲労回復に効き、内湯(42度)は炭酸水素塩泉で、リュウマチ、きりきず、やけど、関節痛、神経痛などに効くそうです。
長湯温泉の湯は重炭酸イオンカルシウム。マグネシウムを多量に含み、鉄分も豊富です。飲泉もできます。飲むとわかります。鉄分を感じる炭酸水という感じです。緑茶には向かないお湯のようです。
ドイツでは「飲泉は野菜を食べるのと同じだ」と言われているそうです。
館の前で店番?をしている猫ちゃんも気持ちよさそうです。いつも炭酸泉に浸かっているのかな?
館内ではラムネ温泉グッズを売っている売店もあります。
<ラムネ温泉タオル:300円>
<ラムネ温泉サイダー:300円>
温泉水マグナ使用とのこと。甘み少なく、なんか効きそうな味です(個人の感想です)
ラムネ温泉入浴後の感想
じっくり湯船に浸かる時間が取れなかったのが残念なのですが、気泡が体にすぐにまとまりつくということはありませんでした。それも天然温泉ならではのことかもしれません。飲泉で炭酸泉のパワーを感じました。また、風呂から上がってしばらくすると肌がすべすべになっていることがはっきりわかりました。一緒に入った人間も「お~これはすごい、すべすべになってる~」と言っていました。
しかし、東京からここラムネ温泉まで来るのはなかなか大変だと思います。
この炭酸泉を自宅で楽しめる温浴剤について書いた記事がありますので、こちらもぜひ読んで比べてみてください。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。