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【山形】出羽三山は12年に一度の丑歳御縁年を迎えています
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
令和3年(2021年)は丑歳(うしどし)。山形県の出羽三山では12年に一度の御縁年を迎えています。出羽三山ではこの丑歳が最も特別な年とされています。僕は平成25年(2013年)から令和3年(2021年)まで9年連続で出羽三山を参拝していますが、ついに御縁年の丑歳に参拝することができました。僕の中でも特別な聖地である出羽三山を過去の体験からも交えてご紹介させていただきます。一緒に出羽三山に参りましょう!
【目次】
出羽三山とは
出羽三山(でわさんざん)とは、山形県の中央に位置する、月山(がっさん)、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)の総称。
雄大な自然を背景に生まれた羽黒修験道(はぐろしゅげんどう)では、羽黒山は人々の現世利益を叶える現在(現世)の山、月山はその高く秀麗な姿から祖霊が鎮まる過去(前世)の山、湯殿山はお湯の湧き出る赤色の巨岩が新しい生命の誕生を表す未来(来世)の山と言われます。
出羽三山生まれかわりの旅とは
自然と信仰が息づく「生まれかわりの旅」。羽黒山、月山、湯殿山の三山を巡ることは、死と再生を辿る「生まれかわりの旅」といわれてきました。羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山を来世を表すとされ、羽黒修験道では、死と再生の意味を持つ「三関三渡の行」と言います。平成28年に「出羽三山生まれかわりの旅」が、日本遺産に認定されました。
出羽三山丑歳御縁年とは
『出羽三山は、古来より日本三霊場のひとつです。西の伊勢詣りに対し、東の奥詣りと称されてきました。そして双方を御詣りすることは重要な「人生儀礼」とされ、出羽三山霊場は全国からの参拝者たちで賑わいました。令和3年は出羽三山丑歳御縁年にあたります。三山はいずれも丑歳に開かれましたが、いにしえより奥の院である湯殿山の開山をもって御縁年とされています。
12年に一度の丑歳に参詣すれば、12回お参りしたのと同じとされ、大変なご利益があると伝えられてきました。江戸時代には普段の年の数倍にも増して、山が開かれる前から、湯殿山に至る参道は白衣姿の道者たちが蟻の行列をなしたと伝えられています。参詣同者は、羽黒山で現世の幸せを祈り、月山で死後の浄化を願い、湯殿山を拝して生まれ変わることを願い三山を巡りました。その信仰は今に至るまで東北一円はもとより関東にまで及んでいます。各地に残される石碑が、往時の出羽三山信仰の篤さと拡がりを物語っています。【出羽三山パンフレットより引用】>>出羽三山神社公式HP
鶴岡市内から見た出羽三山。中央奥の高い山が月山です。出羽三山の別名は「臥牛山(がぎゅうさん)」。庄内平野から眺めると牛が臥せている形に見えることからそう呼ばれています。
羽黒山
羽黒山は、開祖・蜂子皇子(はちこおうじ)が現在の世を生きる人々を救う仏(聖観世音菩薩)を祀ったといわれ、出羽三山の中で最も村里に近い、人々の現世利益を叶える山であったことから「現在の世を表す山」といわれています。
羽黒山・大鳥居
鶴岡市街から羽黒山へ向けて車を走らせると最初に目に入るのが朱塗りの大鳥居です。高さ約24m、幅約32m、東北一の大きさを誇ります。現在の鳥居は2018年に約90年ぶりに建て替えられたものです。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町玉川中国見
- 参拝時間:特に無し
- 参拝料:不要
※手前(鶴岡市街側)に車の駐車スペースがあります。
羽黒山・随神門
羽黒山への入口は手向(とうげ)の門前町(宿坊街)にあります。随神門(ずいしんもん)から"生まれかわりの旅"が始まります。
ここから2,446段の石段が始まります。明治の神仏分離以前は「仁王門」と呼ばれていました。
随神門に安置されていた仁王像は現在、手向の正善院黄金堂(しょうぜんいんこがねどう)内に祀られています。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町手向
- 参拝時間:特に無し
- 参拝料:不要
羽黒山・天地金神社
天地金神社(てんちこんじんじゃ)は随神門の手前右側に鎮座している朱塗りの社で須佐之男命をお祀りしています。
天地金神社の御朱印です。
※御朱印は随神門前の授与所にて直書きしていただけます。時間は8:00頃~17:00頃までです。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町手向手向3
- 参拝時間:特に無し
- 参拝料:不要
羽黒山・石段を下る(継子坂)
随神門を過ぎると上りではなく、継子坂(ままこざか)と呼ばれる石段を下ります。地元の人たちは「死後の世界への階段を下る」と言っていました。
羽黒山・祓川神橋
石段を下ると祓川(はらいがわ)が見えてきます。出羽三山では三途の川とみなしているそうです。
祓川にかかる朱塗りの祓川神橋(はらいがわしんきょう)。三途の川を渡りました。
苔むした雰囲気はまさに神域そのものです。
正面には須賀の滝(すがのたき)が見えます。右の大きな祠が祓川神社(はらいがわじんじゃ)、左の小さな祠が岩戸分神社(いわとわけじんじゃ)です。このように参道にはたくさんの神社が点在しています。
羽黒山・爺杉
爺杉(じじすぎ)は樹齢1,000年以上ともいわれる杉の老木。根周り10.5m、幹囲8.25mあり、羽黒山中において最大にして最古の杉です。
羽黒山・五重塔
国宝の五重塔は平安期平将門の創建とされ、現在の塔は1372年に再建されたと言われています。屋根は日本古来の杮葺(こけらぶき)で、三間五層の素木(しらき)造りという伝統的な手法によるとても美しい塔です。【随神門から約10~15分】
古くは瀧水寺(りゅうすいじ)の五重塔と言われ、付近には多くの寺院があったが、今はなく五重塔だけが現存しています。
羽黒山五重塔の御朱印です。毎月5の付く日は湯殿山の「おあか」を使って書いていただけます。
※御朱印は随神門前の授与所にて直書きしていただけます。時間は8:30頃~17:00頃までです。
こちらは通常の御朱印です。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町手向院主南83-7
- 参拝時間:特に無し ※ライトアップ期間以外の夜間参拝は真っ暗なので行くのはやめましょう
- 参拝料:不要
羽黒山・石段を上る(一の坂・二の坂)
五重塔を過ぎると一の坂(いちのさか)が始まりひたすら石段を上ります。
石段は不規則なので上りも下りも注意が必要です。特に雨の日は滑らないように気を付けましょう。
続いて二の坂(にのさか)が始まります。雰囲気はとても良いのですが、下から見上げると思わず絶句してしまいます。
二の坂は別名「油こぼし」と呼ばれています。武蔵坊弁慶が、あまりの勾配に奉納する油をこぼしてしまったと伝えられているからです。
羽黒山・二の坂茶屋
2,446段の石段を上る途中、ちょうど二の坂を息を切らしながら上ったところに二の坂茶屋(にのさかちゃや)があります。【五重塔から約15~20分】
「もうダメ!」と弱音を吐いていると二の坂茶屋に到着です。二の坂茶屋の名物は力餅です。
左端に座っている方は二の坂茶屋の名物女将の髙城さん。今年で86歳(令和3年現在)だそうです。石段を上がり続けて64年...。いつも笑顔で迎えてくれますよ!
名物の力餅ですが、通常は左上の2個(きなこ餅・あんこ餅)が基本。僕は納豆餅を加えて3個いただきました。毎朝、杵でついて作る手作りのお餅です。
二の坂茶屋から庄内平野を見渡すことができます。心地よい風が気持ちよかったです。昔は参道や石段脇に茶屋が並んでいたそうですが、今、石段脇には二の坂茶屋が残っているだけです。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山33
- 営業時間:8:00~16:30
- 定休日:不定休(名物女将の髙城さんも不定休)※冬期(11月上旬~4月下旬)は休業
羽黒山・石段を上る(三の坂)
二の坂茶屋を過ぎると急な坂ではなくなりますが、アップダウンの石段になります。
上ったと思ったら下り坂になったりします。
そしてラストスパート。意外と長い坂です。
そして山頂の鳥居が見えてきました。【二の坂茶屋から約15~20分・随神門からだと休憩なしで約40~60分です】
羽黒山山頂・蜂子神社
石段を上り切り、鳥居をくぐってすぐ左側に蜂子神社(はちこじんじゃ)が見えてきます。蜂子神社はかつて人々のあらゆる苦悩を救ったといわれる出羽三山開祖・蜂子皇子を祀る神社です。
もとは開山堂でしたが、神仏分離により羽黒山は神の山になり、明治7年(1874年)に蜂子神社と改められました。
令和2年(2020年)から授与が始まった蜂子神社の特別御朱印です。
※御朱印は三神合祭殿の授与所にて授与していただけます。こちらは専用紙による書き置きです。時間は8:30頃~17:00頃までです。
羽黒山山頂・三神合祭殿
違う日に山頂まで車を利用して参拝しました。駐車場から大きな杉並木を歩き三神合祭殿(さんじんごうさいでん)へ向かいます。
駐車場側から最初にくぐることができる鳥居です。
三神合祭殿は羽黒山山頂にある社殿(旧羽黒山寂光寺)です。羽黒山・月山・湯殿山の三神を合祀しています。屋根は中世の構造を残した貴重な茅葺になっています。
三神合祭殿の正面です。月山神社と湯殿山神社は、冬期は雪で閉ざされ閉山し参拝できなくなりますので、年中参拝できるようにと、ここ羽黒山に三神合祭殿が建てられました。
よく見ると横にのびる梁の上に黒っぽい木造が...。三神合祭殿では細部にわたって数々の彫刻を見ることができます。
出羽三山の通常の御朱印帳です。月山・羽黒山・湯殿山共通です。
御朱印帳と御朱印は三神合祭殿の授与所にて授与していただけます。時間は8:30頃~17:00頃までです。
三神合祭殿の御朱印です。今年は丑歳御縁年の印が押印されています。
こちらは通常の御朱印です。御朱印帳に直書きしていただけます。
令和2年(2020年)から授与が始まった三山特別御朱印です。こちらは専用紙による書き置きです。
令和3年(2021年)3月3日から始まった「つるおか三社寺祈りプロジェクト」御朱印です。頒布期間は令和3年(2021年)12月下旬までです。御朱印帳に直書きしていただけます。
「つるおか三社寺祈りプロジェクト」御朱印の完成版です。
令和3年(2021年)4月の丑の日から始まった三神合祭殿の「おあか」御朱印です。毎月丑の日限定で湯殿山の「おあか」を使って書いていただけます。五重塔は5の付く日なので混同しないように気をつけてください。
※丑の日限定特別御朱印は三神合祭殿では令和3年(2021年)12月31日の丑の日までとなります。
令和3年(2021年)8月参拝時の三神合祭殿の御朱印です。御朱印帳に直書きしていただけます。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町手向33
- 参拝時間:開始7:30~9:00頃、終了16:00~17:00頃(季節によって異なります)
- 参拝料:不要
- アクセス:羽黒山へ自家用車で行く場合は、麓の随神門前の無料駐車場に入庫して山頂(三神合祭殿)を往復、山頂の駐車場(有料道路代が別途必要)に入庫して随神門を往復、またはどちらかの駐車場に入庫して片道を歩き、片道を路線バスで移動するパターンがあります
※羽黒山山頂の有料道路・駐車場は、参拝時間に合わせて通行・駐車ができます。>>詳細に関してはコチラをご覧ください
羽黒山山頂・鏡池
三神合祭殿の前に御手洗池があります。年間を通してほとんど水位が変わりません。
羽黒山山頂・「蜂子皇子御尊像」特別参拝
羽黒山山頂の天宥社(てんゆうしゃ)にて「蜂子皇子御尊像」の特別参拝が行われています。期間は令和3年(2021年)4月29日~令和3年(2021年)11月3日までです。
- 公開時間:9:00~16:30(最終受付16:00)
- 参拝料:一般(中学生以上)500円、小学生以下は無料、湯殿山御沢仏との共通券は800円
羽黒山山頂・「湯殿山御沢仏」特別参拝
羽黒山山頂の出羽三山歴史博物館にて湯殿山御沢仏の特別公開が行われています。期間は令和3年(2021年)4月29日~令和3年(2021年)11月23日までです。
- 公開時間:9:00~16:30(最終受付16:00)
- 参拝料:一般(中学生以上)500円、小学生以下は無料、蜂子皇子御尊像の特別参拝との共通券は800円
月山
標高1,984m、高く秀麗な姿から太古の昔より信仰を集め、「祖霊が鎮まる山」として「過去の世を表す山」といわれています。月山は極楽浄土を意味し、特に8合目の弥陀ヶ原は湿原が広がり高山植物が咲き乱れる光景は神秘的です。
月山8合目・中之宮(御田原神社)
それでは「過去の山」月山に登りましょう。羽黒山から月山8合目までは車で行くことができます。しかし、道幅が狭いので慎重な運転が要求されます。
8合目駐車場から弥陀ヶ原(みだがはら)湿原の木道を歩くこと約15分。中之宮と位置付けられている御田原神社(みたはらじんじゃ)に到着です。
この鳥居を過ぎると兎が見つめる過去の世界への神域が広がります。
御田原神社の御朱印です。令和2年から書き置きの御朱印に変わっています(コロナが終息すれば直書きに戻ると思います)。
- 住所:山形県鶴岡市羽黒町川代
※中之宮(御田原神社)の参篭所は毎年7月1日に営業が始まり、10月上旬に営業が終了します(令和3年は9月23日に営業が終了しました)
月山9合目・仏生池
御田原神社から約1時間の登り。9合目の仏生池 に到着です。霧が出ているととても雰囲気があり、引き寄せられる感覚がします。
月山頂上・月山神社
月山神社(がっさんじんじゃ)に祀られている祭神は「月読命(つくよみのみこと)」です。過去には阿弥陀如来が祀らていましたが、いずれも死後の世界を司る神仏です。
令和3年(2021年)で9回目の登拝となります。月山神社の境内は写真撮影など禁止です。まずは参拝料を納め、神職が祈祷を行ってくれます。この御祓守は持ち帰り、ヒト型の和紙で身体を拭き、水に浮かべます。また、毎年、登拝認定証をいただいています(日付は自分で書き込みます)。
月山神社の御朱印です。令和2年から書き置きの御朱印に変わっています(コロナが終息すれば直書きに戻ると思います)。
参考までに晴れていれば月山山頂はこんな感じです。【令和元年(2019年)8月5日参拝】
- 参拝時間:従来の開門時間は5:00~17:00ですが、令和2年・令和3年(2021年)は7:00~16:00の時短になっていました
- 参拝料:500円
※月山神社は毎年7月1日に開山し、9月15日に閉山します(令和3年は8月31日に閉山しました)。
湯殿山
大自然の生産力の象徴でもある大日如来は、全てのものを生み出す山の神でもあり、「未来の世を表す山」といわれています。湯の湧き出る御神体に触れ、人々は生まれかわりを果たしたと実感する聖地です。
湯殿山・仙人澤
車で湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)を目指すと仙人澤(せんにんざわ)の駐車場に到着します。そこにそびえる大きな鳥居。湯殿山は頂上が見えていませんが標高1,500mの山。ここから湯殿山神社まで参拝者用の専用バス(有料)で行くか、歩いていくかのどちらになります。仙人澤は即身仏さまが修行した地でもあります。
仙人澤にある湯殿山参篭所(ゆどのさんさんろうしょ)です。宿泊、食事、温泉入浴が可能です。
仙人澤の御朱印です。今年は丑歳御縁年の印が押印されています。
※御朱印は湯殿山参篭所の授与所にて直書きしていただけます。
仙人澤の御朱印(直書き)です。
湯殿山神社
いよいよ「生まれかわりの旅」の最後を締めくくる湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)への参拝です。残念ながら湯殿山神社のことは『語るなかれ、聞くなかれ』と戒められた神秘の霊場ゆえにお伝えすることはできません。でも、僕は自分の中で一番強く感じるパワースポットだと思っています。"え"と絶句してしまいそうな光景がそこに広がります。
湯殿山レストハウス前の駐車場から参拝バスの終点(徒歩でも上れます)へ。ここから眼下に大鳥居が見えます。
参拝バスの終点。ここからは、一切写真撮影と動画撮影が禁止です。この先で体験することも誰かに話してはいけません。
湯殿山の頂上を見つめる丑。
さぁ参りましょう。
湯殿山は標高1,504m。少し雲がかかっているところが頂上です。湯殿山の頂上への登山道は荒廃しているそうで登る人はほとんどいないそうです。
湯殿山神社の御朱印です。今年は丑歳御縁年の印が押印されています。
※御朱印は湯殿山神社の授与所にて直書きしていただけます。
令和3年(2021年)4月の丑の日から始まった湯殿山神社の「おあか」御朱印です。毎月丑の日限定で湯殿山の「おあか」を使って書いていただけます。
※丑の日限定特別御朱印は湯殿山神社では令和3年(2021年)11月1日の丑の日までとなります。
湯殿山神社の御朱印(直書き)です。
- 住所:山形県鶴岡市田麦俣(下記グーグルマップ記載の住所は間違えていますのでご注意を)
- 参拝時間:8:30頃~17:30頃
- 参拝料:500円
- 湯殿山へ自家用車で行く場合は、湯殿山有料道路(有料)を通行しなければなりません。
※羽黒山山頂の有料道路・駐車場は、8:15頃~16:40頃まで(季節により、17:10頃まで)通行・駐車可能です。>>詳細に関してはコチラをご覧ください
※湯殿山の開山期間は例年6月1日から11月上旬の間です。
湯殿山・玉姫稲荷神社
湯殿山参篭所の前にある玉姫稲荷神社(たまひめいなりじんじゃ)です。湯殿山神社をお参りし下山してから参拝することをおすすめします。
玉姫稲荷神社の御朱印です。今年は丑歳御縁年の印が押印されています。
※御朱印は湯殿山参篭所の授与所にて直書きしていただけます。
玉姫稲荷神社の御朱印(直書き)です。
岩根沢三山神社
岩根沢三山神社(いわねさわさんざんじんじゃ)は西川町にあり、上野東叡山輪王寺(東京都台東区)の直轄末寺として日月寺と称していましたが、明治2年の神仏分離令時に日月寺号を返上し、今に至ります。
御本殿は白木造の天台宗寺院型です。素晴らしい彫刻を見ることができます。
台所にある大賄部屋(おおまかないべや)八角柱には等身大の大黒様(右側)、恵比須様(左側)の木造が安置されています。
岩根沢三山神社の御朱印です。今年は丑歳御縁年の印が押印されています。
※御朱印は御本殿の参拝受付にて御朱印帳をお渡しすれば直書きしていただけます。
」
岩根沢三山神社の御朱印です。
- 住所:山形県西村山郡西川町岩根沢
- 参拝時間:9:00~17:00
- 参拝料:大人500円(毎週月曜日は定期閉門)
※冬期期間は、雪のため参拝ができません。
庄内地方に現存する即身仏さま
本明寺
庄内地方には6躯の即身仏さまが現存しています。その中で一番古い即身仏が本明海上人(ほんみょうかいしょうにん)さま。本明寺(ほんみょうじ)にて今も損傷の少ない姿で残されています。
【写真は平成30年(2018年)8月5日参拝時のものです】
本明海上人(ほんみょうかいしょうにん)さまが安置されている即身仏堂です。
本明寺の御朱印(過去のもの)です。
※御朱印は拝観受付時に御朱印帳をお渡しすれば直書きしていただけます。
- 住所:山形県鶴岡市東岩本字内野388
- 参拝時間:事前予約制
- 拝観料:500円だったと記憶しています
※本明寺は令和3年(2021年)9月現在、新型コロナウィルス拡散防止のため、拝観を停止しています。
十王峠
本明寺から六十里越街道を進むと十王峠(じゅうおうとうげ)に着きます。かつては十王堂、石地蔵、茶屋や旅人の安全を見守る常夜灯などがあったそうです。ここから見る月山の雄姿は素晴らしいです。(この時は山頂付近に雲がかかっています。)
注連寺
鉄門海上人(てつもんかいしょうにん)さまが安置されている注連寺(ちゅうれんじ)。森敦の小説「月山」(芥川賞受賞作)の舞台としても知られています。
【令和2年(2020年)8月28日撮影】
- 住所:山形県鶴岡市大網字中台92-1
- 参拝時間:5月~10月 9:00~17:00、11月~4月 10:00~16:00
- 拝観料:500円
※注連寺は令和3年(2021年)9月現在、新型コロナウィルス拡散防止のため、拝観を停止しています。
大日坊
大日坊(だいにちぼう)は真如海上人(しんにょかいしょうにん)さまを安置されている寺院です。拝観には1時間以上の滞在時間が必要です。
大日坊の御朱印です。
※御朱印は拝観受付時に御朱印帳をお渡しすれば直書きしていただけます。
- 住所:山形県鶴岡市大網字入道11
- 拝観時間:8:00~17:00
- 拝観料:大人500円
南岳寺
南岳寺(なんがくじ)は鉄竜海上人(てつりゅうかいしょうにん)さまを安置しています。最高裁判所で超能力を認められた「長南年恵」の霊堂もあります。
南岳寺の御朱印(過去のもの)です。
※御朱印は拝観受付時に御朱印帳をお渡しすれば直書きしていただけます。
- 住所:山形県鶴岡市砂田町3-6
- 拝観時間:8:30~16:30
- 拝観料:大人400円、小人300円
海向寺
海向寺(かいこうじ)は注連寺の元末寺で、六体の即身仏のうち二体が安置されています。
海向寺の御本尊・大日如来さまの御朱印です。
※御朱印は書き置きになります。
忠海上人(ちゅうかいしょうにん)さまの御朱印です。
※御朱印は書き置きになります。
円明海上人(えんみょうかいしょうにん)さまの御朱印です。
※御朱印は書き置きになります。
- 住所:山形県酒田市日吉町2丁目7-12
- 拝観時間:9:00~17:00(11月~3月は16:00まで)
- 拝観料(即身仏上人):大人500円 高校生300円 小中学生200円
※駐車場は日和山公園の駐車場を利用。
荘内神社
荘内神社(しょうないじんじゃ)は庄内藩歴代藩主の中から4人が御祭神として祀られています。
手水舎は花で飾られていてとても素敵です。
荘内神社の御朱印帳は、春夏秋冬の4種類(1冊1,800円)と桐で製作された見開き専用御朱印帳(1冊3,500円)があります。
7月限定の季節の御朱印「紫陽花」。御朱印帳に直書きしていただけます。
えんむすび七夕祭特別御朱印(直書き)です。
令和3年(2021年)3月3日から始まった「つるおか三社寺祈りプロジェクト」御朱印です。頒布期間は令和3年(2021年)12月下旬までです。
「つるおか三社寺祈りプロジェクト」御朱印の完成版です。
8月限定の季節の御朱印「朝顔」(直書き)。
通常の御朱印(直書き)です。
鶴岡護国神社の御朱印(直書き)です。
御城稲荷神社の御朱印(直書き)です。
例祭記念御朱印(見開き)です。書き置きとなります。
- 住所:山形県鶴岡市馬場町4-1
- 参拝時間:御朱印受付は9:00~16:30
- 参拝料:無料
善寶寺
善寶寺(ぜんぽうじ)は平安時代に妙達上人(みょうたつしょうにん)がこの地にわたり、草庵を結び名付けたのが始めと言われています。
全国でも珍しい魚類一切の供養塔として明治26年に建立された総けやき造りの五重塔。
参道に山門が存在感を表しています。山門をくぐると本堂への階段を上ります。
日本遺産にも指定された五百羅漢堂。
善寶寺の御朱印は数種類あります。拝観受付にて授与していただけます。
こちらは「龍王尊」(直書き)の御朱印です。季節により柄が変わります。
令和3年(2021年)3月3日から始まった「つるおか三社寺祈りプロジェクト」御朱印(直書き)です。頒布期間は令和3年(2021年)12月下旬までです。
「つるおか三社寺祈りプロジェクト」御朱印の完成版です。
「山門」の見開き御朱印(直書き)です。
「龍頭観音」の見開き御朱印です。こちらは専用紙による書き置きです。
- 住所:山形県鶴岡市下川字関根100
- 拝観時間:8:00~16:00
- 拝観料:500円(御朱印を何体かお願いすれば無料にしてくれました)
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。