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秋のしまなみ海道 自転車かっ飛ばして夕日をキメよう【向島・因島・生口島編】
本日ご紹介するのは、広島県と愛媛県の間にある【しまなみ海道の島々】です。
島旅というと、船や飛行機を使わないといけない、時間がかかりそう...という話をよく耳にしますが、今回ご紹介するしまなみ海道沿いの島々は全て橋で繋がっているため気軽に行くことができます。
広島県と愛媛県の間は瀬戸内エリアと呼ばれ、たくさんの島々が浮かんでいます。しまなみ海道はその中でも大きな6つの島を7つの橋で結んでおり、本州と四国を繋いでいます。
しまなみ海道の島々はそれぞれ3つずつ広島県尾道市と愛媛県今治市に所属しているため、同じ橋で繋がっている島とはいえそれぞれに歴史があり、それぞれに個性のある島々です。今回はサイクラーへのおすすめに加えて、島好きにもおすすめしたいスポットをご紹介していきます。
橋を渡る方法は自動車、自転車・バイク、徒歩があります。これらの中だと、車は通行に料金がかかり(バイクも一部通行料あり)、自転車と徒歩は無料で橋を渡ることができます。
今回私は自転車で全ての橋を渡って行きました。
私自身普段から電動自転車しか乗らないサイクリング素人でしたが、カゴ付きのアシスト自転車でガッツリ島巡りすることはできました!アップダウンで大変な道中もありましたが、運転が苦手な方や、冒険島旅が好きな方にはおすすめです。
今回の記事では広島県側の3つの島、向島(むかいじま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)の特徴とおすすめスポットをご紹介します。
>>「瀬戸内しまなみ海道」の詳細はこちら(ひろしま観光ナビ)
目次
- 尾道からひょいっと島(向島)
- 創業100年クラスの名店揃い(向島-住田製パン所/後藤鉱泉所)
- 水軍に見染められた島(因島)
- 島民をも虜にしたカフェオレ大福(因島-菓子処 中島)
- 海沿いを自転車でのんびり走れる島(生口島)
- サクサクメンチと島さんぽ(生口島-岡哲商店)
- まとめ
尾道からひょいっと島(向島)
しまなみ海道の島々は全部橋で行くのかと思いきや、自転車旅の場合、まず2分ほどの船旅からスタートします。尾道で自転車をかり、船に自転車を乗せて尾道水道を渡ってすぐに見えてくるしまなみ1つ目の島は向島(むかいしま)です。
向島は本州から目と鼻の先かつ行き来が簡単な島で、スーパーマーケットやコンビニも多くあるためとても暮らすに便利そうな島だなあという印象でした。島の方におすすめのランチを聞いても「ん~いつも尾道まで出るからなあ」と言われてしまい(笑)、島暮らしを聞いても「島っぽくないでしょう、だから暮らしやすいよ、すぐ尾道出られるしねえ」と言っていました。尾道と離島の半分ずつで生活ができる島のため、"不便すぎない島暮らし"に興味がある方におすすめです。
また、島内の道路は整備が行き届いていて、他のしまなみの島々と比べてもアップダウンが少ないため自転車旅をするにはとても快適な島でした。
創業100年クラスの名店揃い(向島-住田製パン所/後藤鉱泉所)
向島には便利な大型スーパーやお洒落なカフェもありますが、そのすぐそばには創業100年に及ぶ歴史を持ったパン屋さん、手作りサイダー屋さんがあります。本日はそのおすすめ2軒をご紹介します。
住田製パン所
住田製パン所は大正5年創業の老舗パン屋さんです。お店の扉を開けるとパン屋さん特有のいい香りに包みこまれます。
レジのそばに座るお母さんはお話し上手な3代目。お店にあるテーブルは桜の木からできている特別なものだそうで、お店の看板に描かれているおばあさんは息子さんが描いた2代目の肖像画だそう。お母さんからお店のはなしをたくさん聞かせてもらう時間はまさに島時間。向島のむかしをのぞき見したような気分になりました。
住田製パン所は昔からネジパンとあんぱんが有名なお店ですが、お母さんのおすすめは先代がデザインしたチョコパンだそうです。ふわふわの生地としっとりしたチョコレートで懐かしい気持ちになれるとても美味しいパンでした。こちらもぜひご賞味ください。
- 住所: 広島県尾道市向島町24-1
- 電話番号:0848-44-0628
- 営業時間:6:00~19:30
- 定休日:無休
後藤鉱泉所
住田製パン所からほどない距離にある後藤鉱泉所は、昭和5年創業の手作りサイダーが有名なジュース屋さんです。ミルクセーキやラムネ、サイダーなどお店のドリンクは全て昔ながらの製法で隣接する工場で手作りされています。
このお店の最大の特徴は、全てのジュースがその場で飲み切り・瓶の返却がルールとなっていることです。特にサイダーには店主のお父さんのこだわりが詰まっていて、すっきりとした甘さとシュワシュワ感は瓶ならではだと教えてくれました。使用された瓶はすべて回収されていますが、瓶の価格が高騰してきていることや回収の手間があることから、お店に並ぶ1本1本が貴重なものだそうです。
様々なメディアで取り上げられている有名店ですが、取り寄せは受け付けておらず"ここでしか飲めない"がウリになっているジュース屋さんです。向島に行った際にはぜひ立ち寄ってみてください。
- 住所: 広島県尾道市 向島町兼吉755-2
- 電話番号:0848-44-1768
- 営業時間: 8:30~17:00
- 定休日:日曜日・不定休
水軍に見染められた島(因島)
因島(いんのしま) は山の上・海沿いなど少し行きづらいところにたくさんの絶景スポットを持つ島です。そのためアップダウンを実感するところが多く、自転車ですべてを回るのはかなり体力が必要です。因島で一泊するか、時間に余裕をもった島旅がおすすめです。
因島の代名詞とされるのは、戦国時代を中心に活躍した海賊「村上水軍」の存在です。山の上に建てられた水軍城は、因島村上氏が残した武具や歴史資料を展示している資料館となっています。
この水軍城は2016年に、構成文化財の城跡とともに日本遺産に認定されたホットな観光スポットです。水軍城までの階段150段はかなり体力を必要としますが、お城からの島景色は素晴らしい見晴らしなのでぜひがんばってのぼってみてください。おすすめの時間は、少し涼しくなってきて島全体がオレンジ色に変わる夕方頃です。
島民をも虜にしたカフェオレ大福(因島-菓子処 中島)
因島は瀬戸内エリアで人気のフルーツ"はっさく"の発祥地でもあります。はっさく大福やはっさくゼリーはこの島の特産として有名ですが、島民の方にお聞きした因島の1番のおすすめ品は「菓子処 中島」のカフェオレ大福でした。
菓子処 中島
半解凍で食べるのがお店のおすすめで、薄皮の下にある濃厚なカフェオレクリームはクセになるほど美味し方です。クリームなのに不思議といくつでも食べられる軽い食べ心地は、店主のお父さんのこだわりだそうです。お店に並ぶはっさく大福も大人気商品ですので、ゲットしたい方は開店まもない来店がおすすめです!
そして実は取り寄せもできちゃう商品です。ぜひおうちでもご賞味ください。
- 住所: 広島県尾道市因島重井町2260-18
- 電話番号:0845-25-0107
- 営業時間:7:00~20:00
- 定休日:日曜日
海沿いを自転車でのんびり走れる島(生口島)
生口島(いくちじま)はほかの島と違い、橋の出入り口から少し離れたところに観光スポットがぎゅっと集まっているため自転車で海沿いをしばらく走っていく必要があります。ただ、周遊道路のようになっている平坦な道が続くため、自転車でも比較的気楽に旅することができます。
瀬戸内海に浮かぶ島影をのんびり眺めながら長く海沿いを走れるため、THEしまなみ旅を味わえるのが生口島の特徴です。
また、耕山寺やお土産屋さんのある「しおまち商店街」は観光中心街にあたります。しおまち商店街は昔ながらの商店とおしゃれなカフェが隣り合うとても可愛らしい通りですので、ぜひ足を伸ばしてみてください。
サクサクメンチと島さんぽ(生口島-岡哲商店)
岡哲商店
生口島でぜひご賞味いただきたいのは「岡哲商店」の極厚ハムカツ!
瀬戸田港へと繋がるしおまち商店街にある「岡哲商店」はお肉屋さんの隣で揚げたてのコロッケやメンチカツを食べることができます。個人的には、お肉屋さんならではの極厚ハムカツ、ザクっじゅわ〜の感動をぜひ体感していただきたいです。
サイクリストの小腹を満たすには最高のスポット、ぜひ立ち寄ってみてください。
- 住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田517-4
- 電話番号:0845-27-0568
- 営業時間:8:30〜18:00(売り切れ次第終了)
- 定休日:不定休
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はしまなみ海道の広島側の3島をご紹介しました。
どの島も橋で繋がっている分、他の日本離島よりも道路の整備が行き届いていて、中心街はサイクリストも多く賑やかな印象でした。とはいえ、本州から離れた生口島や因島の山の反対側はのんびりとした島感が強かったです。島内でも橋の出入り口から遠い側は島民エリアになっている場合が多く、静かで穏やかな空気を感じることができました。
皆さんもぜひ自転車旅のなかで、自分の旅行スタイルにあった島のおすすめスポットを探してみてください。
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Islander なんばなう
- 東京都在住の20代女性です。大学は観光学を専攻しました。世界遺産巡りが好きだった母にくっついて、幼い頃から世界中を旅してきました。その反動からか大学時代にコスパよく楽しむ島旅・日帰り1人島旅・贅沢な古民家ハウスへ宿泊する島旅など国内の島旅にハマりました。