公開日:
最終更新日:
チェコへ行ったら絶対に食べてほしいチェコ伝統料理!!
Dobrý den! (ドブリーデン/チェコ語でこんにちは!)
チェコといえばビール、チェコは国民一人当たりのビール消費量が世界一を誇るビール大国です。チェコビールについては以前の記事で詳しく書きましたが、今回はチェコ人がこよなく愛するチェコビールによく合う、チェコ料理をご紹介いたします。
>>以前の記事:【ビール好き必見】ビール大国チェコのビール事情~ビールに関するチェコ語を学んでみよう!!
目次
チェコ料理ってどんな食べ物?
<チェコを代表するビール:ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)>
チェコはヨーロッパの中央に位置し、北西にドイツ、北東にポーランド、南にオーストリアとスロバキアに囲まれた内陸の国です。そんな海のないチェコではもちろん肉料理が主流で、牛肉、豚肉、鶏肉はもちろん、鴨やあひる、ウサギ、季節によってはシカやキジなど肉料理の種類が豊富です。チェコ料理はこれらの近隣諸国の食べ物と似ていていますが、特に西隣のドイツの影響が強いようです。
チェコ居酒屋「ホスポダ/Hospoda」
<チェコではどこにでもあるホスポダ/プラハ空港内>
チェコへ行ったら絶対に足を運んで頂きたいのが、チェコ居酒屋「ホスポダ」(Hospoda)です。チェコには日本でいうビアホール、大衆居酒屋のようなレストラン、「ホスポダ」がどこにでもあります。
もちろんチェコビールに合うチェコの伝統料理から、日本ではあまり馴染みのないメニューなど色々な食べ物があり、いつでもビールを片手にしたチェコ人でわいわい賑わっています。地元客で賑わうホスポダでは、意気投合した隣のお客さんと乾杯!なんてこともよく見る光景、それもホスポダの魅力のひとつです。
ホスポダで注文するべきチェコ料理
1. ビーフタルタル/タタラーク(Tatarák)
<日本のユッケみたいな感じ>
塩コショウで味付けされた生の牛肉に、粗みじん切りにしたタマネギやニンニク、ピクルス、ケッパーなどが混ぜ合わさったもので、卵黄とよく混ぜて頂きます。ビーフタルタルを頼むと必ず一緒に揚げた黒パンと生ニンニクがついてくるので、このニンニクをパンに擦り付けてお肉をたっぷりのせて食べるのですが、このカリッとした揚げパンの食感とニンニクがきいたタルタル肉が病みつきになります。
<揚げた黒パンにたっぷりのせて頂きます。ビールとの相性もバツグン>
個人的にはチェコ料理の中で一番好きなメニューかもしれません。パリの某有名レストランで頂いたビーフタルタルよりも、チェコのホスポダの方が数倍も美味しかったほど、チェコに行ったら絶対に食べてみて欲しい一品です。
2. ガチョウのロースト/ペチェナー・フサ(pečená husa)
<大体赤キャベツの甘酢漬けが添えられています>
中世の頃から食べられている伝統料理で、チェコでは聖マルティンの日※に食べる習慣があります。オーブンでしっかり焼かれたガチョウ肉は臭みもなく、シンプルながらほどよく油がのっていて食欲をそそります。
※聖マルティンの日:11月11日に秋の収穫時期が終わったこと、また冬の始まりを祝う日。
3. 牛肉のシチュー/グラーシュ(Gulasch)
<もちもち食感の茹でパンと一緒に>
牛肉をソースと一緒に煮込んだいわゆるビーフシチュー。もともとは隣国ハンガリーが起源ですが、中東欧でよく食べられる伝統料理で、チェコ人にとってグラーシュは家庭の母の味だそうです。ハンガリーのものは汁気が多くスープに近く、チェコのものはとろみのあるシチューに近い感じ。クネドリーキという茹でパンと一緒にサーブされることが一般的です。
4. シュニッツェル/(Schnitzel)
<日本人の舌によく合うシュニッツェル>
仔牛肉や豚肉、鶏肉を薄くして両面を揚げた、いわゆる薄切りカツレツ。こちらもウィーンやドイツでもよく食べられます。お店によっては大きなお皿にはみ出るくらい大きなシュニッツェルがサーブされてくることもあり、その大きさには驚かされますが、薄く揚げられていて味付けはシンプルな塩味です。レモンを軽く絞ってさっぱり頂けるので、ぺろりと平らげてしまいます。
5. 豚の膝肉の丸焼き/ポークナックル(vepřové koleno)
<斬新なビジュアル、何故か必ずナイフが刺さってサーブされます>
迫力のあるお肉の塊に目を奪われること間違いなしの豚の膝肉の丸焼き、こちらもチェコ料理の代表です。パリパリの皮にほろっと柔らかくジューシーなお肉、ゼラチン質の部位もトロ~っとしてて絶品です。西洋わさび(ホースラディッシュ)とマスタードをつけて頂くと、癖になる美味しさです。かなり大きいので1皿を3~4人でシェアすることをおすすめします。
6. ソーセージ(Klobása)
<ビールと相性抜群のソーセージ、屋台やクリスマスマーケットの定番>
チェコのホスポダやスーパーでは沢山の種類のソーセージがあります。
白ソーセージや燻製のもの、チーズ入りや胡椒入り、スパイシーなものなど種類が豊富。変わり種では、ビールソーセージや白ソーセージの酢漬け(その見た目から、チェコ語で「ウトペネッツ/水死体」という名前)などがあります。強い酸味とソーセージが意外な組み合わせですが癖になる味、ピクルス好きならその美味しさにハマるかもしれません。
7. カマンベールチーズのマリネ/ナクラーダニー ヘルメリーン(nakládaný hermelín)
<ビールはもちろんワインにもよく合う>
チェコ人が大好きなカマンベールチーズのマリネ、ホスポダやチェコの家庭料理の定番です。マリネしたカマンベールチーズにビネガーがきいていて、スライスオニオンやニンニク、鷹の爪などと一緒に食べます。オイル漬けなのに意外に重たくなく、ニンニクの香りが食欲をそそり癖になるおつまみです。
チェコのお酒
1. ベヘロフカ/Becherovka
<ベヘロフカ発祥の地、カルロヴィ・ヴァリに博物館があります>
200年の歴史を持つチェコの薬草リキュールで、約20種類以上の薬草から作られた蒸留酒。100%自然原料で化学保存料・人工着色料など使われておらず、食後酒としてチェコ人に長年愛されています。甘みもありながらも、鼻から抜ける薬草の香りがスッキリとした味わいですが、アルコール度数が38度と高いので飲みすぎには注意。さっぱりと飲みやすいレモン味やハチミツ味、アルコール度数が低めのものなど色々な種類があります。スーパーや空港でも買えるので、お酒好きの方へのお土産に喜ばれるかもれません。
2. スリヴォヴィッツ/slivovice
<スリヴォヴィッツはスラヴ語で「スモモ/プラム」という意味>
東欧・中欧で広く飲まれている、スモモ/プラムを原材料とした蒸留酒。スーパーなどでも手軽に買えますが、今でも家庭によっては手作りレシピを受け継いでいるところもあるとか。果汁の香りが強く、アルコール度数は50度とかなり高いのでこちらも飲みすぎ要注意です。ショットグラスで一気に飲み干すのがチェコ流、一気に体がポカポカしてきて、冬の寒さが厳しい国ならではのお酒ですね。スモモの他にも洋ナシやアプリコットなどもよく目にします。
3. はちみつ酒/メドヴィナー medovina
<あまり知られてませんがチェコのハチミツもとても美味しいですよ>
ハチミツから作られるハチミツ酒「メドヴィナー」、チェコでは食前酒または食後のデザート感覚で親しまれています。冬になると温かいものが屋台などで売られ、クリスマスマーケットにも必ず登場する冬の風物詩。ハチミツから作られているからかなり甘いのではと想像しますが、そこまで甘さはなくコクがありとても飲みやすいお酒です。
まとめ
ビール大国チェコの伝統料理をいくつかご紹介しましたが、チェコにはまだここでは書ききれない美味しい料理が沢山あります。旅の醍醐味「食」を通して、その国の文化や風習を覗てみるとまた新たな発見があり楽しいですよね。
チェコへお越しの際は、ぜひホスポダへ足を運んで、美味しいチェコビールとチェコ料理、チェコのお酒を堪能してみて下さい。
Rankingチェコ記事ランキング
-
yumi
- 2015年からスペイン人夫とチェコ プラハで生活。好きなことは、旅行、食べること、ビーチ、写真、ハイキング、美容/コスメ/ファッション全般。