天然温泉に離島のお城と見所いっぱい!ナポリ湾に浮かぶイスキア島とは【イタリア】

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「イスキア島」と名前を聞いても、ピンと来る方はあまりいないかもしれません。ところが、このイスキア島はイタリア南部のナポリ湾に浮かぶ島の中で最も大きく、天然温泉があるほか離島に浮かぶお城もあるなど、リゾート地として人気の高い場所。

また、イスキア島には土着品種のブドウを用いたワインや、野菜のルッコラを用いたリキュールもあるなどお酒が好きな方にはたまらない土地。ナポリからの日帰りやカプリ島と一緒に巡る旅行先として、いつか訪ねることができたときにぜひチェックしてみて欲しい島なのです。

目次

<1. イスキア島(Isola d'Ischia)について>

<2. イスキア島の見所は温泉と離島のお城>

<3. イスキア島のレストラン事情>

<4. イスキア島へのアクセスと島内の移動>

1. イスキア島(Isola d'Ischia)について

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<写真はイメージです。Photo by Pixabay(CC 0)

イスキア島は、南イタリアにあるカンパニア州のナポリ湾に位置する火山島。人口は約64,000人で、シチリア島とサルデーニャ島に次いで、イタリア国内の島としては3番目に人口が多いです。

ナポリ湾には、「青の洞窟」で有名なカプリ島や、イタリア映画の舞台にもなったカラフルロケーションが魅力のプロチダ島など大小さまざまな島がありますが、イスキア島は特に「天然温泉」や、離島のようになった「アラゴネーゼ城」などがある島として、世界では知られています。

イタリア国内では、イスキア島は美しい景観を楽しめるリゾート地としても人気。島内面積は約46.3平方キロメートルと広く、そこに天然温泉やビーチ、お城、ワイナリーなどの見所が点在しています。

私は、ナポリ発着の一泊二日のショートトリップで訪れました(2018年時点)。時期は9月末でしたが、まだ日差しも暖かく、ビーチで海水浴をしている人達も。ヨーロッパ圏の国からやってきた人々が多いのかと思っていましたが、遅めのバカンスを楽しむ北イタリアの人達で賑わっており、イタリア国内からの人気を伺えました。

2. イスキア島の見所は温泉と離島のお城

イスキア島を訪ねることがあった場合は、ぜひ天然温泉と離島に浮かぶアラゴネーゼ城をチェックしてみてください。イタリアを含め、海外でも温泉は保養地としての歴史を持ち、現在ではスパやホテルといった、ゆっくり体を休めてリフレッシュするためのスポットとして人気なんですよ。

一番の見所といえば、やっぱり温泉!

イタリア語で温泉は「テルメ(terme)」。イスキアは島自体が火山地帯なので、島内の至る所に天然の海中温泉があります。ただ、「温泉」と言っても日本に比べると温度は低め(源泉近くは高温です)で、水着を着て入るのがルールであるため、一見すると海水浴をしているようにも見えます。

また、イスキア島のホテルは施設内に温泉やスパ・サウナを併設しているところも非常に多いです。ホテル内でも、日本とは違い水着着用は必須。温泉で温まってゆっくりしたい人は、テルメ付きのホテルを選ぶのがおすすめです。もちろん、シャワーや脱衣場なども完備されているので、安心して入浴できます。

イスキア島のホテルは流石リゾート地といった趣で、とてもおしゃれな客室や屋内温泉、テラスを備えているところも多いです。時間を忘れてバカンスを楽しみたい方は、ぜひホテルの内装もチェックしてみてくださいね。

※編集部註:イタリアに限らず、海外の温泉地では水着着用が必須となっているケースが見られます

>>>参考:トリバゴ-イスキア島でバカンスを楽しむのにぴったりの温泉・スパ付きホテル12選(イタリア語、外部サイトへ遷移します)

離島に建てられたアラゴネーゼ城(Castello Aragonese)

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<撮影:La luce del Sud>

アラゴネーゼ城は、要塞として岩石の島の上に建てられたお城。最初の建造は紀元前474と約2,500年前に遡り、以降はさまざまな一族の手にわたり、現在の建築は15世紀中頃(1441年)のものとされています。さらに、現在は個人所有となっており、一般の観光客にも見学ができるよう開放されているのです。

この城はイスキア島の東に位置しており、「イスキア橋(Ischia Ponte)」と呼ばれる長さ220メートルの石造りの橋によって島と繋がっています。 高さは約113メートル・面積は約56,000平方メートルもあり、城内には教会や修道院、庭園、なども有しています。実際に足を踏み入れてみると、お城というよりはもはや小さな村のよう。堂々と海にそびえるアラゴネーゼ城は、真近で見ると圧巻の迫力です。

また、アラゴネーゼ城は音楽や舞台芸術のフェスティバル会場にもなっているほか、ジョルジョデ・キリコやパブロ・ピカソ、サルバドール・ダリといった、名だたる芸術家の展覧会が催されたことも。長い歴史があるだけでなく芸術の世界でも愛されるロケーションとなっています。

アラゴネーゼ城の基本情報

  • 名前:アラゴネーゼ城(Castello Aragonese)
  • 住所:イタリア 〒80077, Metropolitan City of Naples, Ischia
    ※開館時間は、情勢に応じて変更される可能性があります。最新情報は各観光サイトなどをご確認ください

  • 営業時間:年中無休
  • 営業時間:夏季9:00-20:00 / 冬季9:00-18:00
    ※最終入場は閉館1時間前まで

  • 入場料:大人:10ユーロ(入場+ガイド料)
    ※お城の見学はガイド付きツアーのみとなっており、個人での入場はできません

  • HP:公式HP
  • Googleマップ:

3. イスキア島のレストラン事情

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<アラゴネーゼ城近辺のレストランエリア。海とお城を眺めながら食事できます。撮影:La luce del Sud>

イスキア島はリゾート地で観光業が盛んということから、レストランやバールも豊富で食事には困りません。観光の際にアクセスしやすいのは、ナポリからのフェリーが到着するイスキア港近辺と、アラゴネーゼ城近辺。どちらのエリアも、レストランがずらりと並ぶ観光エリアで、海に面していて見晴らしも良いですよ。

英語メニューの看板が出ているお店も多いので、メニューを見ながら気に入ったお店に入ってみましょう。なお、イスキア島で営業しているレストランは、シーフード料理が豊富。ナポリ湾で獲れた新鮮な魚介に舌鼓を打ちましょう。もちろん、イタリアの名物であるピッツァやパスタもあります。

お酒が好きな方は、イスキア島土着品種のブドウを使った白ワインや、野菜のルッコラで作られるリキュールも楽しんでは。関連記事も合わせて読んでみてくださいね。

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4. イスキア島へのアクセスと島内の移動

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<こちらは島内をのんびり走る島タクシー。撮影:La luce del Sud>

イスキア島内はバスもタクシーも頻繁に運行しています。イスキア港近辺には、レンタルサイクルやレンタルバイク、レンタカーのサービスもあるため、気のおもむくまま散策を楽しむのも良いでしょう。また、写真のような島タクシーも走っています。ゆったりと島の雰囲気を味わいたい時は、こんな島タクシーを利用してみるのもいいかもしれません。

イスキア島はナポリから1時間程度で行ける

イタリア本土や他の島からイスキア島へ行くには、フェリーに乗る必要があります。フェリーは、ナポリ、ポッツオーリ(ナポリ県の都市)、カプリ島、プロチダ島、ソレント(アマルフィ海岸沿いのリゾート地)から出ています。

フェリーの種類は2種類あり、1つ目は高速フェリー「アリスカーフォ(Aliscafo)」。ナポリからプロチダ島を経由する便と、直行便があります。所用時間は約50分~1時間ほど。料金は時間帯によって変わります。

2つ目は、車も搬入できる大型フェリー「トラゲット(Traghetto)」。このフェリーも、ナポリからプロチダ島を経由する便と、直行便があります。こちらの所用時間は70分~90分。料金は時間帯によって変わります。

なお、ナポリ発のフェリーが停まる港は2箇所、イスキア島でフェリーが着く港は3箇所あり、時間帯などによってどの港発・どの港着かが変わります。そのため、ご利用の際は必ず往路と復路それぞれの港を調べておき、乗り間違いのないようご注意ください。

>>>参考:Traghettilines(地中海のオンラインフェリー予約サイト、外部サイトへ遷移します)

ちなみに、イスキア島行きのフェリーが出る町として紹介したソレントも、非常に魅力的なエリアです。詳細は関連記事で解説していますので、いつか行けるときはナポリとアマルフィ海岸、そしてイスキア島などの島々を巡る、といったプランを立ててみるのも素敵ですね。

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イスキア島は宿泊してじっくり過ごすのがおすすめ!

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<撮影:La luce del Sud>

温泉やお城など、見所の多いイスキア島は、宿泊してゆっくり過ごすのがおすすめ。バカンスらしく、何もしない時間を作るのも良いでしょう。とは言え、時間が無い!という方も、ナポリやカプリ島から日帰りもできるほどアクセスは便利ですので、ぜひこちらも訪ねてみては。 まだまだ知られていない、南イタリアのリゾート地・イスキア島を満喫してみませんか?

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人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

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