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【ギリシャ】ロドス島ぶらり車旅、歴史を感じさせるクリティニア城へ

記事投稿日:2020/10/17最終更新日:2020/10/17

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中世の街並みが残る美しい旧市街が有名なロドス島は、それ以外にも見どころがいっぱいあって何度訪れても飽きない島です。

私たち家族が夏のバカンスを過ごすシミ島に近いため、ほぼ毎年短時間でも立ち寄るのが楽しみ。今年もフェリーの乗り継ぎの間、あまり時間はなかったのですが少しだけ観光と海水浴を楽しんできました。

泳ぐには海の穏やかな島の東海岸の方へ行くことが多いのですが、今回は久々に西海岸の方へ。以前ロドス島からハルキ島へ日帰り旅行をした時に見て気になっていたクリティニア島へぶらりと行ってみることにしました。

目次

丘の上に建つクリティニア城

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ロドス島西海岸の真ん中辺り、ハルキ島へ向かうフェリーの出る港があるカミロス・スカラの近くの丘に見える城塞がクリティニア城。オスマン帝国の侵攻や海賊から島の西側を守るために、聖ヨハネ騎士団によって1472年に建てられました。

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<城壁には騎士団長の紋章が>

1480年に10万人もの兵を引き連れてロドス島へ侵攻してきたオスマン帝国軍は、クリティニア城にも大勢の兵士を送り激しい攻撃を与えました。多くの血が流れ、城もかなり損壊したものの、敵を何とか退散させることに成功。クリティニア城はすみやかに元の状態に修復されたそうです。

それからさらに長い歴史と多くの戦いを経て、現在残っている城はかなり崩れた状態なのですが、美しい眺めを楽しむため旅行者が多く訪れます。

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<入口>

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<かなり崩壊していますが元は3階建て>

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<礼拝堂の跡と言われている場所>

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<ロドス島の周りに点在する無人島、そして遠くにはハルキ島も見えます>

ロドス島西海岸の丁度中央辺りに位置するクリティニア城は、周りをぐるっと見渡すことができ、確かにここは島に近づこうとする侵略者をいち早く発見するのに最適の場所だったのでしょう。今はただ美しいこの場所が、ずっと平穏であって欲しいものです。

クリティニアの村とギリシャ神話

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ギリシャの多くの土地がそうであるように、クリティニアもそこにまつわる神話があります。

クリティニアは、クレタ島の王カトレウスの息子アルタイメネスの村だと言われています。カトレウスはミノス王とパシパエの間に生まれた息子のひとり。ミノスのあとを継ぎクレタの王となりましたが、ある時に自分の死について神託を受けたところ、自らの4人の子のうちの誰かによって殺されるであろうと告げられます。カトレウスはこの神託を子供たちには秘密にしていましたが、それを知ってしまった息子のアルタイメネスと娘アペモシュネは父殺しを恐れクレタ島を去ることを決意。ロドス島の西側に「新しいクレタ」の意味をもつクリティニアの町を創り暮らしていました。

時は流れ、年老いたカトレウスはアルタイメネスにクレタ王国を継がせようと密かにロドス島へ向かいます。しかし島の羊飼いたちに見つかったカトレウスは海賊と間違えられ争いになってしまいます。必死の弁明も犬たちの吠える声にかき消され聞き届けられず、そこへ騒ぎを聞きつけてやって来たアルタイメネスが投げた槍に貫かれ命を落としてしまいます。結局神託の通りカトレウスは息子の手によって殺され、敵だと思った人物の正体を知ったアルタイメネスもまた、父を殺めてしまった絶望のうちに死んでしまったのでした。

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<遠くに白っぽく見えるのがクリティニアの村>

実際の村の歴史は、トルコの占領下にあった時代に、クレタ島から逃れてきた人々が創った集落が始まりだと言われています。人々は最初海のそば(現在のカミロス・スカラ)で暮らしていましたが、安全な内陸の方へと移り定住したそう。現在は神話と同じクリティニアという名前ですが、世界大戦後にドデカニサ諸島が解放されるまでは城塞を意味するラテン語のCastellumに由来しカステロスと呼ばれていたそうです。クリティニアの人々の方言や民族衣装、音楽などには現在でもクレタ島の文化が色濃く残っています。

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<クリティニア城のそばのカフェ>

クリティニア城の駐車場の脇にカフェがあるのですが、この店を経営する男性もクレタ島にルーツを持つそう。自ら育てる野菜やローカルチーズを使ったメゼ(おつまみ)を食べられる穴場とのことでぜひ来たかったのですが、時間切れで残念!屋根の上でドライトマトを作っていたり、かなり興味をそそられるお店でした。

アクセスと近くの見どころ

ロドス市からは約55kmのところにあり、車で約1時間。

バスで近くまで行くことも可能なようですが、情報も乏しく大変なのでおすすめしません。レンタカーもしくはタクシーかツアーを利用するのがいいでしょう。カミロス遺跡、クリティニアの村などとセットで回ると楽しめると思います。また、クリティニアよりもう少し内陸へ行くとワインロードがありますので、ワイン好きの方は要チェックです。

※小さな港のあるカミロス・スカラと古代遺跡のあるカミロスは名前が似てて紛らわしいですが、場所がかなり離れているので間違えないよう注意。

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<エンボナス村。ワインや蒸留酒を売る店>

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<ハルキ島への船が出ている、カミロス・スカラの港>

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アナグノストゥ直子
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記事投稿日:2020/10/17最終更新日:2020/10/17

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