【ギリシャ】アクロポリスのチケット購入方法 2024年最新情報

<TOP画像:アテナ神に捧げられたアクロポリスの丘にそびえるパルテノン神殿、手前は古代アゴラ>

去年、ギリシャを訪れた外国人観光客は、前年比、約18%増で、過去最高の3,000万人以上!首都アテネに来た観光客が必ず訪れるのが、壮大なパルテノン神殿や華麗なエレクティオン神殿などがそびえる世界遺産、アクロポリス遺跡です。

コロナをきっかけに、ギリシャも一気にオンライン化が進んでいます。遺跡のオンラインチケット公式サイトも最近リニューアルされ、4月から遺跡入場のルールも変わりました。

今回は、アテネのランドマーク、アクロポリス遺跡のチケット購入の最新情報や注意点をお知らせします。混雑や炎天下での行列を避け、効率的で快適な旅のために、お役立てください。

目次

チケット購入方法、以前からの主な変更点

アクロポリスのチケット購入方法につき、重要な変更点は以下の2点です。

1. 主要な遺跡は時間予約制に

アクロポリス遺跡をはじめ、オンラインでe-ticketが買えるギリシャの主要遺跡は時間予約制になったので、その場で買うつもりでチケット無しで行くと、長蛇の列に並んだり、入場できない可能性があります。

アクロポリスのプロピレア(前門)
<アクロポリスのプロピレア(前門)>

2. 7遺跡共通チケットは、アクロポリス以外の遺跡の窓口では購入不可能に

以前は、アクロポリス以外の6遺跡の窓口でも、共通チケットを買うことは可能でしたが、2024年4月1日以降は、できなくなりました。

アクロポリスのチケット売り場の長蛇の列を避けるために、「共通チケットは、アクロポリス以外の他の遺跡のチケット売り場で買おう」という裏技がネットでも紹介されていましたが、それはもう通用しません。

他の遺跡のチケット売り場で共通チケットを買いたいと言うと、「そこにQRコードが貼ってあるから、オンラインで買うように」と言われます。

右にQRコードが見える
<古代アゴラ入り口のチケット売り場、右にQRコードが見える>

アクロポリス チケットの種類と価格は?

アクロポリス遺跡に入場するには、

  • 「アクロポリスとその斜面」の単独チケット(夏期20ユーロ、冬期10ユーロ)
  • 7か所の遺跡に入場できる共通チケット(30ユーロ)

の2種類がありますが、どちらの場合も、オンラインで買うには、アクロポリス入場のための、時間予約が必須となります。

また、単独チケットは、夏期(4/1~10/30)と冬期(11/1~3/31)では、価格が異なりますが、共通チケットは、通年同じ料金の30ユーロです。

夏期は7遺跡の各チケット料金の合計が62ユーロなので、30ユーロの共通チケットにすれば、全遺跡行くとしたら半額以下!

7遺跡に入場できる共通チケット 入場にはQRコードを提示
<7遺跡に入場できる共通チケット 入場にはQRコードを提示>

大まかな地図もついています
<大まかな地図もついています>

アクロポリス以外の遺跡チケットはオンラインでは買えないので、遺跡ごとに並んで購入する時間も省けます。

ただ、11月から3月までの冬期は、単独チケットは半額になり、全部合計しても31ユーロなので、あまり混雑していない冬期は、行く遺跡ごとにチケットを購入しても良いかも知れません。

共通チケットで入場できる遺跡名<夏期単独チケット料金、冬期単独チケット料金>

  1. アクロポリスとその斜面(ACROPOLIS AND SLOPES) <€20、€10>
  2. 古代アゴラ (ANCIENT AGORA) <€10、€5>
  3. ローマ時代のアゴラ (ROMAN AGORA) <€8、€4>
  4. ゼウス神殿 (OLYMPIEION) <€6、€3>
  5. ハドリアヌスの図書館 (HADRIAN'S LIBRARY) <€6、€3>
  6. ケラミコスの墓地 (KERAMEIKOS) <€8、€4>
  7. アリストテレスの学校 (ARISTOTLE'S SCHOOL, LYKEION) <€4、€2>

7遺跡 単独チケット料金 合計 <€62、€31>
共通チケット料金 <€30、€30>

個人的な意見ですが、上記の1.2.4は入場した方が良いと思いますが、3.5.6は、柵の外からでも。。。あと、7は少し離れているので、アリストテレスに思い入れがあるという人でなければ、特に行くこともないかもしれません。

古代アゴラのアタロスの柱廊(古代アゴラ博物館)
<古代アゴラのアタロスの柱廊(古代アゴラ博物館)>

アクロポリスの丘から見るゼウス神殿(右)、パナティナイコスタジアム/近代オリンピック競技場(左奥)、ハドリアヌスの門(下)
<アクロポリスの丘から見るゼウス神殿(右)、パナティナイコスタジアム/近代オリンピック競技場(左奥)、ハドリアヌスの門(下)>

共通チケットの有効期間、閉館日や営業時間は?

共通チケットの有効期間

  • 最初に使用した日から5日間有効。
  • アテネを代表する7つの遺跡に入場でき、アクロポリス以外は、時間指定は無し。

営業時間

  • (夏期4/1~8/31まで) 8:00~20:00、閉館30分前までには入場
  • 9月から、日照時間に合わせて、営業時間も短縮され、11月から冬期の営業時間となる。

閉館日

  • 1/1、3/25、5/1(2024年は営業)、復活祭の日曜(2024年は5/5)、5/7(2024年のみ)、12/25、26
  • 祝日や気候などに関連して、営業時間が短縮になったり、変更されたりすることも多いので、直前に再確認してください。

遺跡入場料無料の日(この日に行く場合は、購入不要です!)

  • 3/6, 4/18, 5/18, 9月最後の週末、10/28
  • メリーナ・メルクーリの日、博物館の日、国家記念日など

ケラミコス墓地の遺跡
<ケラミコス墓地の遺跡>

アクロポリスのチケットのオンライン購入方法と注意点は?

アクロポリスのチケットをオンラインで購入するには、下記の方法があります。

  1. 政府系の公式サイトで購入
  2. 一般ツアーサイト (Getyourguide、Viator、Tiqet, Veltra など)で購入

1. 公式サイトでのチケット購入

公式サイトの場合、価格は一番安いですが、「チケットは払い戻し、キャンセル、変更できません。盗難、紛失、破損したチケットの代金は返金されません。」と規約に記載されているので、スケジュールが確定してから、購入時に入力ミスがないように気を付けて買いましょう。日本語表記はありません。

夏期(4月から10月)と冬期(11月から3月)で、入場料も営業時間も違うので、次の期のチケット予約はできません。

公式サイトでのチケット購入はこちらから。

  1. 英語かギリシャ語表記しかないので、右上のカートマーク左の「en」をクリックして英語表記にする。
  2. 検索窓から 「Acropolis & Slopes」を選択
  3. 行きたい日付をカレンダーから選択 → 「Continue」をクリック
  4. 行きたい時間帯を選択(1時間ごとの選択肢)→ 「Continue」をクリック
  5. アクロポリス単独チケット(上)か、7遺跡入場可能の共通チケット(下)を「Choose your ticket」で選ぶ
  6. GENERAL ADM.(一般入場)の人数(何枚必要か)を入力 (+マークを押すと、人数追加できる)→「Add to Basket(カートに入れる)」をクリック
  7. チケットの種類、日付、時間、枚数、金額を確認し「Proceed to Checkout」をクリック(変更、キャンセルはできないので慎重に)
  8. E-mail(2回同じものを入力)と国(Japan)を入力→Terms & Conditions (契約条件)にチェックマークを入れる→「Payment 」クリック
  9. カード情報を入力して決済
  10. メールにチケット情報が送られてくるので、印刷するか、スマホに保存(メモや写メで保存したりして、オフラインでも見せられるようにしておく)

アクロポリスや他の遺跡の入り口で、入場する人の列に並び、QRコードを提示して入場 

アクロポリス南側(博物館前)の入り口
<アクロポリス南側(博物館前)の入り口>

2. ツアーサイトでのチケット購入

公式サイト以外のツアーサイトでは、コミッションが含まれるので金額は割高になりますが、日本語表記があって使いやすく、「24時間前まではキャンセル無料」のツアーもあります。

ツアーサイトには、現地オプショナルツアー催行会社の商品がまとめて紹介されており、価格や内容も異なるツアーやサービスがたくさんあり過ぎて、どれを選んで良いのか迷ってしまいますね。
個人的には、Getyourguideを使ったことがありますが、ヨーロッパのツアーが充実しているのでお勧めです。

<ツアー例>

  • アクロポリス遺跡とアクロポリス博物館の組み合わせ
  • 政府公認ガイド付き
  • 音声ガイド付き入場券 (単独チケット/共通チケット)
  • 乗り降り自由の観光バス付
  • ホテル送迎付きのアテネ半日観光ツアー

アクロポリスのエレクティオン神殿
<アクロポリスのエレクティオン神殿>

など様々なツアーがありますので、スケジュール、価格、興味、体力などによって、フィルター機能などを使って絞り込み、あなたの希望にぴったりのツアーを探してみて下さいね。

ちなみに、遺跡やミュージアム内では、ギリシャ政府公認ガイドのみ、ガイド説明が許可されています。日本語のガイド付きツアーはほとんどないのですが、Veltraでは、日本人通訳付きのツアーがあるようです。

「Skip the Line(行列を避けられる)」と宣伝するツアーもありますが、オンラインで購入しておけば、チケット購入のための列は確かに避けられますが、入場者の列には並ばなくてはならないこともあると、頭に入れておきましょう。

また、ツアーによって集合場所や時間が異なるので、時間に余裕を持って出かけましょう。

アクロポリスの展望台にたなびくギリシャの国旗
<アクロポリスの展望台にたなびくギリシャの国旗>

アクロポリス入場 時間指定の注意点

アクロポリス入場の時間指定は、1時間ごとの時間枠選択で、入場は、15分前からと15分後まで可能です。たとえば、12:00から13:00までの時間枠を予約した場合は、11:45から13:15までの間に入場しないと、アクロポリスの入場権利が無効になるので、注意してください。指定時間の30分前までに行くことが推奨されています。

アクロポリスが最も混んでいる時間帯は、午前中です。クルーズ船からの観光客が一気に押し寄せたりすると、混雑して大変!かといって、夏の日中は40度近くなって炎天下での観光は危険なので、急遽、遺跡が閉鎖になることもあるほど。夏場は、気温が低めの朝一番か、夕方がねらい目かもしれません。

ルーフトップカフェから臨むアクロポリスの夕景
<ルーフトップカフェから臨むアクロポリスの夕景>

アクロポリスのチケットは、現地でその場で買える?

アクロポリスのチケットは、オンラインの他に、アクロポリスのチケット売り場と自動販売機でも購入可能です。

自動販売機は3台あるのですが、カード支払いのみ可能で、先日行った時は2台が壊れていました。混んでいる時間帯は、入場制限で買えない可能性もあります。

アクロポリス博物館のチケットは含まれている?

この共通チケットには、残念ながらアクロポリス博物館は含まれていないので、別料金(15ユーロ)ですが、アクロポリスのすぐ横にあるアクロポリス博物館にも是非行って下さいね!

パルテノン神殿の彫刻レリーフ、エレクティオン神殿の柱になっている少女像など、アクロポリスの主要な彫刻や出土品の本物は、こちらに展示されています。

アクロポリスの丘から眺めたアクロポリス博物館
<アクロポリスの丘から眺めたアクロポリス博物館>

アクロポリス博物館に展示されたエレクティオン少女像
<アクロポリス博物館に展示されたエレクティオン少女像>

まとめ

3月にドイツで開催されたワールド・トラベル・アウォード(旅行業界のオスカー)のイベントでは、ギリシャとその首都アテネは、魅力的な旅行先として、栄誉ある「Europe's Leading Destination 2024」賞を受賞しました!

ギリシャは、オーガナイズされていない国でロス時間も多いので、日本の皆さんには、なるべくストレスなく観光して頂くために、アクロポリスチケット購入の最新情報と注意点をまとめました。是非、自分の希望に合った最適なチケットをオンラインで予約し、時間と体力を温存しながら観光してくださいね。

ギリシャの夏は過酷です。徒歩で観光する場合、途中で休憩を入れながら行動しないと、熱中症で倒れる・・・なんてことにもなりかねませんので要注意!歩きやすい運動靴をはき、水、帽子、サングラス、日焼け止めなど持参で、余裕を持った計画で楽しみましょう。

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サラサ

ギリシャ人と国際結婚後、2000年からアテネに移住。趣味は旅行と食べ歩き。フリーランスでウェディングコーディネーター、通訳アテンド、折紙講師、ライターなどをしています。サントリーニウェディングの「グリークメモリー」運営、著書「太陽とエーゲ海に惹かれて きらめきの国ギリシャへ」(イカロス出版)

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