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ドイツ(ベルリン)旅行の治安は?現地滞在だから分かることも徹底解説!

記事投稿日:2020/07/13最終更新日:2020/07/13

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ドイツの首都であり、アーティストやクリエイターが多く暮らし、芸術的、文化的な都市ベルリン。現在のベルリンに憧れて渡航を考えているという方もいれば、かの「ベルリンの壁」を見るために、ドイツ旅行の道中でベルリンを訪れたいという人も多いのではないでしょうか? ただ、ドイツに限らず海外旅行先では、治安のいい日本と同じ感覚でいると、思わぬトラブルや危険に遭遇する可能性があるのも事実。ベルリンを観光する際にも、治安に関するポイントを押さえておけば、安全に過ごしやすくなるでしょう。 この記事では、ベルリンに長期滞在した経験のある筆者が、実際に見たことや経験したことをもとに、初めてベルリンを訪れる方にも安全に楽しんでいただけるよう、そのコツをご紹介します。

目次

<1. ドイツ(ベルリン)はどんな場所?>

<2. ドイツ(ベルリン)はどんな人が住んでいる?>

<3. ドイツ(ベルリン)の治安:全体編>

<4. ドイツ(ベルリン)で治安が悪いと言われる場所は?>

<5. ドイツ(ベルリン)の治安を意識して旅行するには?>

1. ドイツ(ベルリン)はどんな場所?

ベルリン-治安-ドイツ-01
<撮影:Sayuri Suzuki>

ドイツの中でベルリンの治安は悪くはありませんが、日本に比べると決して良いとは言えません。スリや置き引きなどの被害も発生していますし、薬物売買が行われていることもあります。しかしながら、その多くは事前の安全対策と心構えで、防ぐことができます。 まずはベルリンがどのような都市なのか、概要をご紹介していきましょう。

1.1 ベルリンはドイツのどこにある?

ベルリンはドイツ北東部に位置し、人口約357.4万人(2018年時点)とドイツ最大規模の都市であり、ドイツの首都です。市内には、複数の観光地が点在しています。ベルリンで最も有名な観光スポットといえば「ベルリンの壁」。ベルリンの壁が、人々に壊される映像をTVなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか?

ベルリンの壁は1961年から1989年まで、ベルリンを東西に分断していました。第二次世界大戦後、敗戦国であるドイツは、東ドイツをソ連に、西ドイツをアメリカ・フランス・イギリスによって統治されていました。 東ドイツに位置するベルリンは、更に東ベルリンをソ連が、西ベルリンをアメリカ・フランス・イギリスが統治していました。そのため、ベルリンを東西に分断するために、一夜にして建設されたのがベルリンの壁です。ベルリンの壁建設以降、ベルリンでは東西を行き来することができませんでした。

その後、1989年にベルリンの壁が市民によって壊されたことで「ベルリンの壁崩壊」が訪れ、1990年に東西統一が実現しました。現在は、その一部が冷戦時代の象徴として残され、観光スポットとして多くの観光客が訪れています。 特に有名なのが、シュプレー川沿いに1.3kmに渡り続く「イーストサイドギャラリー」です。ベルリンの壁崩壊後、アーティストたちが壁画を描いた壁は見ているだけでも楽しくなります。 「ベルリンの壁」と同じく、東西統一の象徴である「ブランデンブルク門」も観光スポットの1つです。ベルリンの中心部には、「ベルリン大聖堂」や「博物館島」、「赤の市庁舎」、「テレビ塔」などがの観光スポットが集中しています。

「コンツェルトハウス・ベルリン」と、2つの教会に3方向を囲まれた「ジャンダルメンマルクト」という広場には、冬場にクリスマスマーケットが開かれて、たくさんの人々が集まります。ヨーロッパらしい街並みの近代的な建物、アートが融合するベルリンは、見どころ十分です。

イーストサイドギャラリーの基本情報

  • 名前:イーストサイドギャラリー(East Side Gallery)
  • 住所:Mühlenstraße 3-100, 10243 Berlin
  • Googleマップ:

1.2 ベルリンはアートやクリエイティブが集まる場所

ベルリンはベルリンの壁崩壊後、感度の高い人々が集まる都市として人気を集めています。特にアートやデザイン、音楽の仕事に携わるアーティストやクリエイターが多く集まります。ベルリンの街を歩いてみると、建物の壁に絵が描かれていたり、展示会が行われていることもちらほら。気になる展示を見つけたら、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか?

アートな都市ベルリンは、ナイトアクティビティを楽しむために、世界中から音楽やイベント好きな人々が観光に訪れます。大きさも雰囲気も異なる様々なクラブがたくさんあり、週末にはオールナイトで営業しているお店もあります。 クラブによっては、入場条件が厳しいところもあるため、ナイトアクティビティを楽しみたい方は店舗に合わせた服装を用意しましょう。

2. ドイツ(ベルリン)はどんな人が住んでいる?

ベルリン-治安-ドイツ-02
<撮影:Sayuri Suzuki>

この項目では2018年時点のデータを元に、ベルリンの人口構成や飲食店の種類、服装や言語といった都市の傾向についてご紹介します。

2.1 ベルリンの人口統計について

先述の通りベルリンの人口は2018年時点で約357.4万人、年齢構成としては25~44歳という働き盛りの世代が最も比率が高くなっています。また、人口全体のうち約20%が他国出身者であり、ベルリンは移民の多い都市と言えるでしょう。他国出身のうち、トルコ、ポーランド、シリア出身の人が多くを占めます。

2.2 ベルリンにいたときの人々の様子

2020年4月時点の印象としては、地域によって年齢層は多少異なりますが20~30代の人が多く、週末には子ども連れで楽しむファミリーが多く見られました。ベルリンには、様々な人種の人々が生活している都市なため、街中を歩いたり電車に乗ったりしていても、日本人が特に目立つということはありません。

また、住民に合わせてレストランも多国籍です。いわゆるドイツ料理のお店はかえって少なく、トルコ発祥のケバブのお店やベトナム料理なども人気です。ベジタリアンやヴィーガンといった文化も一般的で、レストランに入るとヴィーガンと書かれた料理があることも当たり前のように存在しています。

続いては言語について。ドイツの共通言語はドイツ語ですがベルリンは移民が多いため、英語が通じる場所が多いのが特徴です。特に若い世代の人たちは英語を話せる人が多く、お店でも最初から英語で話しかけられることも多いです。レストランやカフェでは、ドイツ語メニューと英語メニューの両方があります。

最後は服装について傾向をご紹介しましょう。ベルリンはアートな都市ではありますが、服装は全体的に黒を貴重にしており、シックな印象です。寒い冬は、ロングコートやロングブーツを着用する人が多く、ファッションよりも機能性を重視する傾向があります。 クリエイティブな職種の人が集まるためか、ベルリンではスーツを着用したいわゆるビジネスマンと思われる人を見かけることは非常に稀。オフィスに勤務する人も、自由な服装規定であることが多い印象です。

3. ドイツ(ベルリン)の治安:全体編

ベルリン-治安-ドイツ-03
<撮影:Sayuri Suzuki>

それでは、ここからはドイツ(ベルリン)の治安がどうなのか。どういったことや場所に注意すればいいのか、ご紹介します。

3.1 ベルリンへ旅行したときの治安は?

2020年4月の時点で、ベルリンの治安は全体的に悪くありません。ただし、とても治安の良い日本と比較すると、観光地やクラブ周辺などには注意が必要です。特に夜間は、場所によってはドラッグの売人や酔っ払いなどがいる地域もあります。 また空港(2020年6月時点の最寄りはテーゲル空港)は混雑していることが多いため、置き引きなどに遭わないよう荷物に目を配りましょう。

※編集部註:ベルリン・テーゲル空港は、現在工事中のベルリン・ブランデンブルク国際空港(2020年10月開港予定)の開港に伴い、閉鎖される予定です

ベルリン・テーゲル空港の基本情報

  • 名前:ベルリン・テーゲル空港(Tegel Airport)
  • 住所:Saatwinkler Damm, 13405 Berlin
  • Googleマップ:

3.2 思ったよりベルリンは治安が良い

ベルリンはドイツにある他の都市に比べると、街中にグラフィティアートがあるなど、ごみごみとした印象を受けますが、治安は思ったより悪くありません。ベルリン在住の人に話を聞いても、危険な目にあったという話はほとんど聞いたことがないほどです。 海外旅行ではレストランやカフェに荷物を置きっぱなしにしてはいけない、というのは防犯対策で必須の一つですが、ベルリンのカフェでは隣の席の人に「お手洗いに行ってくるから、荷物見ておいて」と気軽に一声かけて、PC等の荷物を置いて席を離れる人もいるほどです。また移民が多いこともあり、人種に対する差別意識が低いのも大きな特徴。

一方で、置き引きに関してはカフェでスマホを盗られたという人もおり、気を抜いて良いというわけではありません。一部の地域ではドラッグの売人がいる場所もありますが、昼間は前を通りがかっても、声をかけられることはまずありません。そのため、注意が必要なこともありますが、ポイントを知っていれば防ぐことができます。

3.3 2020年5月時点のベルリンはどんな様子?

新型コロナウイルスの影響で、一部休業していた店舗も感染予防対策を行った上で、営業再開が始まっています。スーパーやドラッグストアでは、お店に入店できる人数を制限するほか、人と距離を保てるように様々な対策が為されています。 また、クラブやバーといった夜間に人が集まる場所は、現在も営業が再開されていません(※)。治安に監視て言うと、人との距離感が保てているということや、夜間に外出する人が減っていることから、平常時より危険は少なくなっています。

※編集部註:2020年6月時点、一部ナイトクラブではバーとしての運営やイベントの代替案開催などが試みられています

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4. ドイツ(ベルリン)で治安が悪いと言われる場所は?

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<撮影:Sayuri Suzuki>

ベルリンは比較的治安が良いと解説しましたが、それでもいくつか治安が悪いと言われる場所があります。ミュンヘンやケルンといった他のドイツにある都市と比べると、夜間に治安の悪い場所があるためです。 特に、ナイトクラブやバーといった夜に人が集まる場所は、危ない傾向が強いです。特に女性1人で、夜間に歩くのは避けた方がいいでしょう。事前にそれらの場所を把握しておけば、より安全にベルリン観光を楽しむことができます。

4.1 ティーアガルテン

ティーアガルテンの大半は緑溢れる公園のため、夜に人気が少ないことを除き、基本的には安全な地域です。ただし、動物園の周辺は夜間になると、酔っ払いや薬物売買を行う人がいることもあるため、注意が必要です。

【ティーアガルテンの周辺地図】

4.2 フリードリヒスハイン

「ベルリンの壁」の一部である「イーストサイドギャラリー」がある地域です。有名なクラブが複数あるため、夜間はクラブで遊んでいる人やビールを飲みながら歩いている人もいます。 クラブへ訪れるために立ち寄る人もいると思いますが、周りの人とトラブルが起きないように気をつけてください。またドイツは、外で瓶ビールを飲む習慣があり、それが投げられたりすることもあるので、瓶を持った酔っ払いには注意してください。

【フリードリヒスハインの周辺地図】

4.3 ミッテ

「ベルリン大聖堂」や「博物館島」などの主要観光スポットがある地区です。ベルリンの中心地で、ショッピングスポットでもあります。観光の際には外せない場所ですが、観光客を狙ったスリの被害が起こりやすい地区です。昼間、人の多い時間帯に被害が起こりやすいため、手荷物には目を配って下さい。

【ミッテの周辺地図】

4.4 クロイツベルク

クロイツベルクは全体的には安全な地域ですが、一部注意が必要な場所があります。 一つは「ゲルリッツァーパーク」という公園。日中はのどかな公園で、家族連れもいますが、昼夜問わずドラッグの売人がいます。声をかけられても断れば問題ありませんが、ドラッグを売りに声をかけられるだけで、怖く感じるかもしれません。 もう一つは「コトブッサートア駅」の周辺です。こちらも夜間は酔っ払いやドラッグを使用している人も多く、トラブルに巻き込まれる可能性もあるのでできれば避けた方が賢明です。

【クロイツベルクの周辺地図】

5. ドイツ(ベルリン)の治安を意識して旅行するには?

ベルリン-治安-ドイツ-05
<撮影:Sayuri Suzuki>

さてここからは、ベルリンでよくあるトラブルトラブと、それらに巻き込まれないためにはどのような対策をすればいいのかをご紹介します。また、万が一トラブルが起きた場合に役立つ緊急連絡先や緊急時に使えるドイツ語、便利な翻訳アプリについてご紹介します。

5.1 ベルリンで多いトラブル:スリ

電車や駅、観光地周辺でスリが発生することはベルリンに多いトラブルです。また置き引きの被害に遭うこともあります。観光地でアンケートを装ったスリはよくある手口ですが、これはベルリンでも同様と言えます。 対策:他の観光地と同じように、荷物から目を離さないようにしましょう。ファスナー付きのバッグを使用する、パンツのポケットにスマートフォンや財布を入れっぱなしにしないなど、貴重品の携帯には気をつけてください。また、比較的治安が良いとは言え、カフェやレストランで机の上にスマートフォンを出しっぱなしにするのは厳禁です。

5.2 ベルリンで多いトラブル:小額詐欺(募金詐欺など)

ベルリンでは、街中で募金を装った詐欺の手口もあります。署名を求められた上で、募金を迫られることがあり、被害金額が少ないため実際の募金と判断がつきにくいのが特徴です。 対策:知らない人にアンケートや署名を求められても、毅然とした態度で断ってください。

5.3 ベルリンで多いトラブル:薬物の購入を持ちかけられる

治安の悪い地区では、薬物を売ろうと声をかけてくる人がいます。大抵は「ドラッグいりませんか?」と声をかけてきます。もし"ドラッグ"という単語が聞こえたら注意してください。 対策:声をかけられても毅然とした態度で断る、もしくは無視してください。事前に場所を把握して、特に夜間はその場所に近寄らないようにしましょう。

5.4 ベルリンで多いトラブル:差別的行為

移民の多いベルリンでの差別的行為は稀ですが、残念ながら存在します。直接差別発言を投げかけられたり、差別的なジェスチャーを行われることがあります。 対策:物理的な攻撃に繋がることは非常に少ないですが、何か言われても無視するようにしましょう。ただし、あまりにもしつこい場合は、「No」と言ったり、周りの人に助けを求めることも大切です。

5.5 ベルリンで警察へ連絡するには

ベルリンで警察へ連絡する際は、「110」に電話をしましょう。ただし、盗難や紛失にあった場合は、直接警察署へ出向きます。海外旅行保険を利用する場合やパスポートを再発行するには、警察署で被害届出証明書を発行してもらう必要があります。 トラブルに巻き込まれた場合は、まず周りの人に助けを求めてください。ドイツ語で「警察を呼んでください」は「Bitte rufen Sie die Polizei / ビッテ ルーフェン ズィー ディ ポリツァイ」です。 基本的にベルリンは、英語を話すことができる人が多いので、警察署では英語で対応してもらえます。

5.6 ベルリンで救急車を呼ぶには

ベルリンで救急車を呼びたい時は、「112」に電話をかけます。場所の説明等を口頭で説明する必要があるので、ホテルのフロントや周りの人にお願いするのがおすすめです。 ドイツ語で「救急車を呼んでください」は「Bitte rufen Sie den Krankenwagen / ビッテ ルーフェン ズィー デン クランケンヴァーゲン」です。英語でも通じることが多いので、英語でも大丈夫です。

5.7 在ドイツ日本大使館(Botschaft von Japan in Deutschland)

パスポートの紛失や盗難に遭った場合は、在ドイツ大使館でパスポートの再発給もしくは「帰国のための渡航書」の発給手続きをしてもらいます。パスポートは4日、「帰国のための渡航書」は1~2日、発給するのにかかります。 出国日までにパスポートの発給が間に合わない場合は、「帰国のための渡航書」を発給してもらうことになります。

在ドイツ日本大使館の基本情報

  • 名前:在ドイツ日本大使館(Botschaft von Japan in Deutschland)
  • 住所:Hiroshimastraße 610785 Berlin
  • 電話番号:(+49)030-210-94-0 ※海外電話料金がかかります。
  • 開館時間:月・火・木・金曜 9:00~12:15/14:00~16:30 水曜 9:00~17:00
  • 休館日:土日、ドイツの祝祭日と一部の日本の祝祭日
  • HP:公式HP
  • Googleマップ:

5.8 ドイツ語と英語を翻訳できる便利アプリ

日本語からドイツ語と英語に翻訳するのに、便利なアプリが「Google翻訳」です。翻訳する言語を選択して日本語を入力すると、その言語に自動で翻訳されます。そのままその画面を相手に見せてもいいですし、音声も出せるので、相手に音声を聞いてもらってもいいでしょう。特に英語の翻訳は精度が高いのでおすすめです。

>>>Google翻訳をダウンロードする(App Store)
>>>Google翻訳をダウンロードする(Google Play)

5.9 緊急時に使える表現(日/英/独)

最後に、ドイツ旅行中に使える緊急時の表現をご紹介します。

  • 助けて!/Help !
    Hilfe!「ヒルフェ!」

  • 緊急事態だ!/Emergency!
    Es ist ein Notfall !「エス イスト アイン ノートファル!」

  • バック(財布・時計・パスポート)を盗まれた。/My bag(my wallet, watch, passport)was stolen.
    Meine Tasche(Mein Geldbeutel, Meine Uhr, Mein Reisepass) ist gestohlen worden.「マイン タッシェ(マイン ゲルトボイテル/マイネ ウーア/マイン ライゼパス)イスト ゲシュトーレン ヴォァデン」

  • 日本語を話せる人はいませんか?/Does anyone speak Japanese ? Sprechit hier jemand Japanisch ?「シュプリヒト ヒーア イェーマント ヤパーニッシュ?」

ドイツ全体と比較すると、ナイトライフが活発なことや移民が多いということから、ベルリンの治安について心配になる方はいるかもしれません。しかし、ベルリンには、魅力的な観光スポットや、これからの発展を感じるカルチャーが存在します。 ベルリンの治安について知っておくことで、実際に訪ねたときの意識も引き締まるはずです。安全には最大限注意しつつ、ベルリン観光を楽しんでくださいね。

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記事投稿日:2020/07/13最終更新日:2020/07/13

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