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ナポリを一望できる絶景を楽しむ!サンテルモ城と近くの穴場スポットへ行こう
ナポリの人気観光スポットの一つである「サンテルモ城」。ヴォメロの丘と呼ばれる小高い丘の頂上に位置するお城で、最上階からはナポリ一帯を360度見渡すことができます。また、サンテルモ城近辺には見晴らしの良い広場があり、カフェが並んでいます。
賑やかな市内とは反対に、この辺りは静かで観光客も少なめ。景色を眺めながらコーヒーブレイクしたり、写真を撮ったりするのにピッタリの場所です。サンテルモ城の見所やアクセスと、景色の良い穴場テラスの詳細もあわせてご紹介します。
目次
- 1. ヴォメロ地区(Vomero)について
- 2. ナポリ市内を一望できるサンテルモ城とは
- 3. サンテルモ城の見所は絶景が広がる、頂上からのパノラマ
- 4. サンテルモ城へのアクセス
- 5. 意外と知られていない穴場「ベル・ヴェデーレ・テラス」
1. ヴォメロ地区(Vomero)について
サンテルモ城が位置する「ヴォメロの丘」は、ナポリの中でも治安がいいエリア。賑やかで活気あふれるナポリ市内とは異なり、上品で落ち着いた雰囲気です。ヴォメロの丘は、約1600年頃にナポリの貴族達が災害から逃れるために丘の上に避難し、そこに住居を建てはじめたのが始まりと言われています。
今でも高級住宅街が多いヴォメロ地区はエレガントな人が多く、ミラネーゼならぬ「ヴォメレージ(vomeresi)」と呼ばれることも。ナポリが持つ、もう一つの姿を垣間見られるエリアと言えるでしょう。
2. ナポリ市内を一望できるサンテルモ城
現在のサンテルモ城が建っている場所は、元々10世紀頃に聖人エラズモ(Sant'Erasmo)のための礼拝堂があった場所なのだとか。その後、礼拝堂があった場所にお城が建設されたことから、聖人の名前にちなんでサンテルモと呼ばれるようになりました。
14世紀にはシチリアの王族のアンジュー家・ロベルト王(ロベルト1世)によって要塞となり、さらに1537年から10年間に及ぶ大規模な改装を経て現在の姿に。お城の屋上は長細い星型という独特の形をしており、頂上からはナポリ市内を360度見渡すことができます。
3. サンテルモ城の見所は絶景が広がる、頂上からのパノラマ
サンテルモ城最大の見所が、頂上からのパノラマ。観光名所でもある王宮やガッレリア、スパッカナポリなど、ナポリの名所を一望できます。そして市内はもちろん、ナポリ湾〜ヴェスヴィオ山までも見渡すことができ、絵葉書のような"ザ・ナポリ"と言える風景が広がります。天気が良い日は、カプリ島やイスキア島、プロチーダ島なども見ることが出来ますよ。
基本情報
- 名前:サンテルモ城(Castel Sant'Elmo)
- 住所:Via Tito Angelini, 22, 80129 Napoli NA,
- 開館時間:毎日8:30-19:30(最終入館:18:30)
- 入館料: 5ユーロ、[火曜日]2.50ユーロ ※一部の記念日で入場無料になることがあります。
- 公式HP:http://www.polomusealecampania.beniculturali.it/index.php/il-castello
※開館時間、入館料は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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4. サンテルモ城へのアクセス
サンテルモ城への行き方は、タクシー、バス、ケーブルカー、電車と複数の方法があります。旅行者の方には、観光地へ近いところに乗り場があるケーブルカーが便利。この記事ではケーブルカーを使った移動についてご紹介します。
ケーブルカーはイタリア語で「フニコラーレ(funicolare)」と言います。ヴォメロの丘行きのフニコラーレは「チェントラーレ(Centrale)線」、 「キアイア(Chiaia)線」、「モンテサント(Montesanto)線」の3路線が運行。
サンテルモ城へ行く場合は、どの路線から乗車しても終着駅の「ヴァンヴィテッリ(Vanvitelli)駅」で下車してください。終着駅で降りると、お城までの看板が出ており、徒歩約10~20分ほどで到着です。
3つの路線で一番分かりやすいのは「チェントラーレ線」。王宮や劇場、トレド通りなどの観光名所が集まっているエリアにあります。乗車時間は約10分、10分間隔で運行しています。フニコラーレは観光客だけではなく、ヴォメロ地区に住む地元の人々も使用するので、ローカル感たっぷり。ナポリっ子の日常が垣間見れます。
【チェントラーレ線の運行時間】
月・火:6:30 ~ 22:00 / 水~日・祝日:6:30 ~ 00:30
【キアイア線の運行時間】
月・火・金・土・日・祝日:6:30 ~ 00:30 / 水・木:6:30 ~ 22:00
【モンテサント線の運行時間】
月~日・祝日:7:00 ~ 22:00
フニコラーレのチケット料金
どの路線でもチケットは同じ価格で、1.10ユーロ。(2019年11月現在)。各乗り場にチケット販売所があるので、そこから購入できます。ナポリを含め南イタリアはクレジットカードに対応していない場所も多いため、切符を買うための現金を用意しておくと安心です。
また、UNICOシリーズと呼ばれるカードはケーブルカーを含むさまざまな交通機関が一定時間乗り放題。あちこち散策する場合は、こちらを購入するのも良いでしょう。
5. 意外と知られていない穴場「ベル・ヴェデーレ・テラス」
サンテルモ城を少し通り過ぎて突き当りにある「ベル・ヴェデーレ・テラス」は、あまり知られていない穴場スポット。「Belvedere(ベル=良い、ヴェデーレ=見る)」という名前の通り、ここからもナポリ市内を見渡せる素晴らしい景色が広がっています。このテラスは見逃されがちですが、サンテルモ城に負けず劣らず美しい風景を楽しめるのでおすすめ。
入園料もかからず見晴らしが良いとあって、ナポリっ子にも人気の広場。昼間は子供たちや散歩する地元の人々、夜は夜景を見るためにカップルなどが訪れます。タイトなスケジュールで景色だけさっと見たい、お城よりも景色を楽しみたい人には、この広場もおすすめです!
景色を眺めながら小休憩♪
サンテルモ城からベル・ヴェデーレ・テラスまでの道沿いには、カフェがいくつか並んでいます。ナポリの濃いエスプレッソで休憩しても良し、景色を眺めながらワインで乾杯しても良し♪
ヴォメロ地区は、静かで雰囲気も落ち着いているので休憩するのにもぴったりです。ぜひ、ナポリを一望しながらお茶してみてはいかがでしょうか。
撮影:La luce del Sud
※本記事は2019年12月に公開しましたが、2021年9月に一部修正しました。
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La luce del Sud
- 人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。