ロシア・チェブラーシカを作った人たちのお墓参りに行こう

以前、チェブラーシカ博物館の記事サユーズムリトフィルムスタジオの記事を書きましたが、今回もチェブラーシカについての記事です。

2018年8月14日に「チェブラーシカ」のお話を書いたエドゥアルド・ウスペンスキーさんが亡くなりました。私は、ウスペンスキーさん来日時に4回会い、交流してきました。8月18日に告別式、埋葬、追善供養と参列した唯一の日本人となりました。その時に、墓地の場所が分かり、ウスペンスキーさんのお墓の場所はまだメディアで紹介されていませんので、私が伝えねばならないと思い、今回紹介することにします。

目次

モスクワ市内にある墓地は、ノヴォデヴィチ墓地だけではない

モスクワ市内にある墓地で有名なのが、ノヴォデヴィチ墓地です。ここは、どのガイドブックを見ても詳しく載っています。

しかし、モスクワにある墓地はノヴォデヴィチ墓地だけではありません。ノヴォデヴィチ墓地よりも敷地が広い墓地が、モスクワ西部にあります。その名は、トロエクロフスコエ墓地です。

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ここには、「チェブラーシカ」の映画監督のロマン・カチャーノフさん、「チェブラーシカ」の音楽を作ったウラジーミル・シャインスキーさん、「チェブラーシカ」のお話を書いたエドゥアルド・ウスペンスキーさんのお墓があります。

今回は、この墓地を紹介します。

どうやって行くの?

この墓地は、ノヴォデヴィチ墓地と違って、交通の便を考えると行くのが大変です。

地下鉄駅まではそうでもないですが、その後、バスに乗らないとなりません。そのバスは、なんと30分に1本しか走っていません。バスの待ち時間が長いため、行くのが大変です。ここまで読んで、30分もバスを待っているなんて、旅行中に時間がもったいない、行くのが嫌になったと思う人がいるかもしれません。しかし、大丈夫です。ヤンデックスタクシーという便利な移動手段があります。ヤンデックスタクシーのアプリをスマートフォンにダウンロードし、タクシーを呼んでお墓に行くこともできます。それなら、タクシーは5分ほどでつかまります。

ヤンデックスタクシーのアプリは、ロシア語だけでなく英語にも対応しているので、ロシア語が分からなくても大丈夫です。

使い方は簡単です。私は、日本にいた時はガラケーをずっと愛用し、スマートフォンはモスクワに来て初めて使いました。いまだに、電話以外ほとんど使いこなせていません。こんなアナログな私でもヤンデックスタクシーのアプリは使えます。

アプリを立ち上げると、現在地の表示が地図に出てきます。行先の住所か名称などを入力すると、タクシーがあと何分で到着しますとか、タクシーの位置情報、タクシーの車種や色、ナンバーなどが表示されます。今回は、トロエクロフスコエ墓地と英語かロシア語で入力すればできます。

事前に料金も表示されているので、ぼったくられる心配はありません。現金払い、クレジット払いにも対応しています。私は、現金払いを使います。100ルーブル札、200ルーブル札などのある程度の細かいお金の用意は必要になります。

アプリで位置情報が分かるので、すんなり会えれば、それで乗車になります。しかし、通りの反対側だったり、他の人もタクシーを呼んでいたりすると、運転手が乗客を見つけることができず、電話がかかってくることがあります。電話でのやりとりは、言葉に自信がないと難しいです。そういう場合は、何か目印になるものを手に持つようにしたり、服装や人数などを伝えたりなどすると、お互いを見つけやすいと思います。

タクシーが来たら乗ります。日本のような自動ドアではないので、自分でドアを開けてください。1人だとバスで行くよりも料金は高くなりますが、日本よりもタクシーの運賃は安いです。ロシアの平均月収が42,332ルーブル(約72,548円、2019年11月10日現在)なので、それから考えると高いですが、日本のお給料の感覚で考えると安いです。

帰りは、墓地前のバス停で時刻表を確認しておいて、それに合わせてお墓参りをし、バスで帰ってもいいし、ヤンデックスタクシーで帰ってもいいです。この墓地がある場所は、今はモスクワ市ですが、昔は村だったので、中心部と違って、少しのどかな風景が広がっています。

広大な敷地でお墓の場所を見つけるには・・・

お墓に着いたら、まずすることは、墓地の場所確認です。ノヴォデヴィチ墓地は、修道院が世界遺産になっており、墓地も観光地化して、ガイドさんの案内もあり、墓地の地図もしっかりあります。しかし、トロエクロフスコエ墓地は、観光地ではなく、一般のロシア人がお墓参りに来るだけなので、大雑把な地図しかありません。

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ロシアの墓地はたいてい、区画番号というものがあります。その区画の中で、お墓を探すしかありません。例えば、ロマン・カチャーノフ監督は、10区(10区は複数ありますが、10ctです)の奥の方にあります。

ウラジーミル・シャインスキーさんと、エドゥアルド・ウスペンスキーさんは21区にあります。この2人は生前から仲が良かったということで、背中合わせで眠っています。

今回はこの3人の紹介ですが、この3人以外のお墓参りをしたい場合は、墓地の事務所へ行きます。

そこで、フルネーム(ロシア語で紙に書いておくといいです)と亡くなった年月日(ロシアの場合は、日・月・年の順で書きます)を伝えてください。そうすると、事務所の人がどの区画にお墓があるかを教えてくれます。

本当は、区画の何列目の何番目というように詳しく分かればいいのですが、残念ながら、区画の場所くらいまでとなります。区画の場所をきいたら、その区画を隅から隅まで見て目的のお墓を探すしかありません。亡くなった年月日が分からないと、広大な敷地(墓地内を車で移動している人もいるくらい)の中から限られた時間で探すことは不可能です。

私も、初めてこの墓地を訪れた時は、ロマン・カチャーノフ監督の亡くなった年しか覚えていなくて、見つけることができず帰国しました。

そうならないためにも、名前と没年月日を紙に書いて行くことをおすすめします。

献花をするときに気をつけること

区画が分かり、お花を買う場合は、何のお花でもいいですが、偶数本のお花を買ってください。ロシアの場合は、2本、4本、6本・・・と亡くなった人への献花は必ず偶数本というのがマナーです。

お花屋さんは、墓地の地図の横にあります。お花屋さんの隣には、比較的きれいなトイレもあるので、利用するといいです。

いよいよお墓参り

そして、いよいよ墓地内を歩きます。

ロマン・カチャーノフ監督の墓地は、10区(10ct)にあります。10区は、墓地の一番端っこです。とにかく、奥へ奥へと歩いて行きます。10区は端ですが、カチャーノフ監督のお墓は10区の中でも奥にある10ctです。道路沿いに面しているので、10区に着いたら、道路沿いのお墓を見ていくと見つけられると思います。そして、雪が積もる時期に墓地へ行くと、ロマン・カチャーノフ監督のお墓を見つけることができないので、必ず、雪のない時期(4月~10月)に行ってください。

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ウラジーミル・シャインスキーさんとエドゥアルド・ウスペンスキーさんのお墓は、新しい敷地の方にあります。21区になります。シャインスキーさんのお墓は、車も通れる道に面しているので、21区の道路沿いを見ていけば簡単に見つかります。2019年8月現在、墓石が設置されていなかったので、今後墓石が設置されることになれば、少し墓地の様子が変わるかもしれません。

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シャインスキーさんの墓地を見つけたら、その後ろに、エドゥアルド・ウスペンスキーさんのお墓があります。ウスペンスキーさんのお顔と悲しそうな顔をしたチェブラーシカの石像があります。

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最近のロシアでは土地の関係で火葬にする人も増えていますが、この3人はみんな土葬です。葬儀の後、すぐに埋葬して、1年間は墓石を設置できないため、土盛だけです。1年間待たずに墓石を設置してしまうと、地盤が緩くなっているために、墓石が沈んでしまうこともあるようです。そのため、1年間墓石の設置を待つようです。

基本情報

アクセス方法

クンツェフスカヤ駅(青い地下鉄)下車後、612のバスに乗車。ネクロポリ停留所で下車。クンチェフスカヤ駅前には、バス停が3か所あるので、612と書いてあるバス停を探します。すぐ見つからないときは、612と紙に書いておいて、バス停で待っている人に訊くと、教えてくれます。

墓地の帰りは、下車したバス停から乗車すると、クンツェフスカヤ駅に戻ってくることができます。

お墓の前のバス停は、こんな感じです。

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参考までに墓地前のバス停の時刻表も載せます。左側が平日、右側が土日の時刻表になっています。

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チェブラーシカ

高校3年生の時に好きになったロシア。音楽、文学、歴史、美術、バレエ、料理、ロシア人気質などに興味をもちました。でも、ロシア語を専門に学んだことはありません。ロシアが好きでいろいろ知るうちに、2016年12月にロシア人男性と結婚し、2017年4月からロシアに住むことになりました。普通のガイドブックには載っていない情報をお届けします。

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