フランスの物価は高い?安い?パリ観光をお得に楽しむコツまとめ

ルーヴル美術館 パリ

フランス旅行でハズせないパリ観光!おしゃれなカフェ巡りに絶品フレンチ、ショッピングなど、魅力がたくさん詰まったパリですが、気になるのが物価ですよね。どのくらいの予算が必要なのかを事前に知っていれば、プランを考えるのがスムーズになります。

今回は、パリへの短期旅行と長期滞在の両方を経験した筆者が、旅行者がチェックすべきパリの物価についてご紹介します。よりリーズナブルに滞在を楽しむ節約テクニックもぜひ参考にしてください!

目次

1. フランス(パリ)の物価は高い?安い?

セーヌ川と本場のマカロン
<パリ市民の憩いの場・セーヌ川と本場のマカロン/撮影:natsumi>

フランス・パリの物価について、筆者の長期滞在の経験をベースに、4つのポイントから解説していきます!なお、フランス国内でも都市によって物価は異なりますので、ご注意ください(※1ユーロ=118円:2019年8月現在)。

フランス(パリ)はレストランが高い!

パリ観光の楽しみとして、本場のフレンチ体験は欠かせませんよね。ただし、パリのレストランは、日本に比べて全体的に高い印象です。ディナーはメイン料理1皿のみで、15〜20ユーロすることも少なくありません。レストランの立地やレベルによって異なりますが、前菜やデザート、ワインなどを合わせると、合計40〜50ユーロになることもあります。

ランチセットも、日本のような「1,000円ランチ」などを見つけることはかなり難しいです。FormuleやMenuと言う、前菜とメイン、またはメインとデザートのランチセットで、15ユーロ前後が相場になります。ただし、料理を注文すると、バゲット(フランスパン)は無料でもらえるのが嬉しいポイント。同じヨーロッパでもドイツやイタリアでは有料なので、少し得した気分に!

フランス(パリ)のファストフードも日本より高い?

では、ファストフード店の物価はどうでしょうか?パリでもよく見かけるマクドナルドでは、ビックマックが単品で4.5ユーロ、Mサイズのポテトとドリンクが付くセットメニューで7ユーロほどと、日本に比べ少し高いようです。

他にも、バーガーキングは日本より店舗が多く、ケンタッキーやサブウェイなども充実しており、ファストフード店はパリ中心部では簡単に見つかりますが、総じて日本より少し高いと言えます。多少割高でも、フランス限定メニューが楽しめることもあるので、旅の思い出としてファストフード店を訪れる観光客も多いですよ。

フランス(パリ)の付加価値税とは?

フランスでは、消費税は付加価値税(TVA)と呼ばれており、ほとんどの商品やサービスは20%の標準税率が適用されます。基本的に全て内税のため、価格は税込で表示されますが、その分最初に価格を見たときにかなり高く感じるケースが多いでしょう。

一方で、レストランでの食事、ホテルなどは軽減税率が適用され、対象により10%、5.5%、2.1%とさらに細かく分かれています。レストランでの食事は10%の軽減税率が適用されていますが、日本に比べると支払い価格が高く感じる原因の1つになっています。

フランス(パリ)はチップ文化がある?

フランスには他の欧米諸国と同様チップ文化はありますが、義務ではありません。レストランやカフェで、支払いの10〜15%をチップとして置いていかなければならないという厳格な決まりはなく、フランス人も良いサービスを受けたら渡すなどの対応をしています。チップを渡さなかったからといって、嫌な顔をされることは少ないようです。

また、フランスではサービス料が会計に含まれていることも多いため、支払い前に伝票を確認すると安心です。「Service Compris」はサービス料込みの意味なので、チップを払う必要はありません。

2. フランス(パリ)の物価、旅行者はここをチェック!

地元のマルシェ
<パリ市民で賑わう地元のマルシェ/撮影:natsumi>

さて、フランス(パリ)の旅行者としては、特にどの予算について物価をチェックすればいいのでしょうか?5つの項目に分けてご紹介していきます。

食費

フランス(パリ)観光旅行で、1日に必要な食費の予算を立ててみました。

  • 朝食(3ユーロ):パン屋でクロワッサンとパンオショコラをテイクアウト
  • 昼食(6.5ユーロ):若者に人気のマレ地区で話題のファストフード「ファラフェル」
  • カフェタイム(4ユーロ):カフェでカフェラテなど、またはクレープをテイクアウト
  • 夕食(30ユーロ):レストランでメインと前菜orデザート、ワインを注文

計:43.5ユーロ

全てレストランを利用したり、惣菜やファストフードのテイクアウトをメインにしたりすれば予算は異なりますが、こちらを1つの目安にしてみてくださいね。

飲み物

パリ観光で必要な、飲み物の相場はどうでしょうか?買う場所によって値段は大きく異なるものもあるため、シーン別の値段も一緒に紹介します。なお、ヨーロッパでは液体の単位に「センチリットル(cl)」を採用しています。500mlの場合は50clと表記されますのでご注意ください。

  • ミネラルウォーター(50cl):0.2~1ユーロ(スーパー)、1~2ユーロ(レストラン)
  • コーラやジュース(50cl):1~2ユーロ
  • ビール(50cl):1.5~2ユーロ(スーパー)、9ユーロ(レストラン)
  • ボトルワイン:5~10ユーロ(スーパー)
  • エスプレッソ:2ユーロ
  • カフェオレやカプチーノ:3.5~4ユーロ
  • ディアボロ(レモネードにシロップを加えた夏の飲み物):3~4ユーロ(レストラン)

【関連記事】フランスの夏の飲み物といえばこれ!ディアボロやペリエをカフェのテラスで飲んでみよう!

日用品

パリ観光中も必要になるかもしれない日用品の相場は、事前に知っておくと安心ですね。女性が気になる生理用品は、スーパーや薬局で簡単に手に入ります。ただし、日本のほうが高品質なので、肌が弱い方は日本からの持参をおすすめします!また、日本では無料で配られているポケットティッシュもパリでは購入する必要があるため、日本から多めに持参すると便利です。

  • 生理用品:2〜3ユーロ
  • リップクリームやハンドクリーム:3〜4ユーロ

【関連記事】フランス・パリ旅行の持ち物リスト!長期滞在経験者が語る必需品はコレ!

交通費

観光に欠かせない、公共交通機関を利用した交通費目安はこちら。

  • 交通費(メトロやバス、トラムの1回券):1.9ユーロ

タバコなど嗜好品の価格

先ほどビールの価格は紹介しましたが、同じく嗜好品と言われるタバコの物価はこちら。

  • タバコ:1箱10ユーロ

美術館や博物館、聖堂などの入場費用

パリの観光スポットを巡るための予算として、有名観光スポットの入場料をご紹介します。お得に観光施設を利用するコツは、最後に節約テクニックとして紹介しているので、ぜひあわせて参考にしてください!

  • ルーヴル美術館:15ユーロ(美術館にて購入)
  • エッフェル塔:25.50ユーロ(リフト券最上階まで)
  • 凱旋門:12ユーロ
  • ヴェルサイユ宮殿:18ユーロ
  • サクレ=クール寺院:寺院は無料、ドームは6ユーロ

3. フランス(パリ)のホテル料金は高い?それとも安い?

フランス国内でも特に物価が高いパリですが、ホテル料金も日本に比べると高い傾向にあります。星付きホテルの料金を日本とフランスで比較してみましょう。

星付きホテルは日本より約2.5倍高い!

パリ中心部の星付きホテルは、日本よりも高いケースが一般的です。特にイースターなど欧米圏のホリデーシーズンや大規模な国際イベントが開催されるタイミングは、大幅に値上がりします。フランス旅行が決まったら、ホテルはなるべく早めに予約するのがおすすめです。今回は3つ星・4つ星・5つ星の星付きホテルの料金について、比較しやすいように日本のホテル料金もユーロで調べ、表記しました。ホテル選びの際に、ぜひ参考にしてください。

3つ星ホテル

  • パリ:110ユーロ〜
  • 日本:43ユーロ

4つ星ホテル

  • パリ:181ユーロ〜
  • 日本:75ユーロ

5つ星ホテル

  • パリ:451ユーロ〜
  • 日本:150ユーロ

なお、ホテル料金が平均よりも安い場合は、立地が治安の悪い地区の可能性があるため、予約前にしっかり確認しましょう。

【関連記事】パリの治安は大丈夫?2019年5月時点の状況をご紹介します

4. フランス(パリ)旅行で知っておきたい!節約テクニック

ルーヴル美術館
<パリで一度は訪れたい人気スポット・ルーヴル美術館/撮影:natsumi>

最後の項目では、フランス(パリ)観光をよりリーズナブルに楽しむコツをご紹介します!節約できるポイントを押さえて、思う存分満喫しましょう。

観光名所でユース割引や旅行者向けのパスを活用!

いくつかの観光名所では、若者向けのユース割引を利用できます。エッフェル塔の場合12〜24歳は大人料金の約半額である8.1ユーロで入場でき、ルーヴル美術館は毎週金曜日の18時以降のみ、国籍を問わず26歳未満の人は常設展に無料で入場できます。正規の大人料金よりかなりお得になるので、事前に最新情報を確認し、お得に入場しましょう。

なお、窓口でチケットを購入する際や施設に入場する際は身分証を確認されるので、パスポートを忘れずに持参してください。

旅行者向けパスでお得に観光

もちろん、年齢に関係なくお得に観光できるコツもありますのでご心配なく。特に美術館やアクティビティツアーをリーズナブルに楽しみたい方には、旅行者向けのパス活用がおすすめです。

パリには50か所以上の美術館を好きなだけ見学できる「パリ・ミュージアム・パス」や、パリの景色や体験が楽しめる「パリ・エクスプローラー・パス」、美術館とアクティビティの両方が楽しめる「パリ・パス」などがあります。

お得に美術館やアクティビティを満喫するだけでなく、用途にあわせてパリ観光を効率よく楽しむためにも便利。さらに「パリ・ミュージアム・パス」は、長蛇の列に並ぶことなく美術館に入場できる特典もあり、限られた観光時間の中でも思う存分美術館巡りが満喫できると人気です。

【参考】パリ・ミュージアム・パス日本語公式サイト

レストランやカフェで水はタダでもらえる!

パリのレストランやカフェでは、水道水は無料で頼むことが可能。ヨーロッパでは、水道水は提供せずミネラルウォーターを注文する場合がほとんどですが、フランスでは基本的に水道水も飲めるため、無料で提供されます。

ただし、日本と違い硬水なので、少し味に違和感を覚える方もいるかもしれません。口に合わない場合は、ミネラルウォーターを注文しましょう。

無料の水は日本のように最初から提供されることは少ないので、自分から注文する必要があります。英語で「Tap water please.」もしくはフランス語で「Carafe d'eau s'il vous plaît(カラフドシルヴプレ)」と伝えてください。通常は水が入ったピッチャーのようなボトルを持ってきてくれます。

ミネラルウォーターはレストランだと1本1〜2ユーロするため、毎食頼むと出費がかさむことも。水道水で問題なければ、こちらも検討してみてください。

食費を抑えるならスーパーの惣菜でお手軽グルメ

外食が高いパリですが、スーパーの惣菜コーナーはお手頃グルメが充実!スーパーで好きなおかずをテイクアウトして、ホテルでのんびり食事を楽しむのもおすすめですよ。フランスならではの煮込み料理やキッシュ、フレッシュなサラダまで、それぞれ種類が豊富でつい迷ってしまいます。

惣菜は量り売りとなるため、100gや1切れなど欲しい分だけ注文しましょう。少しずつ色々な惣菜を試せるのは嬉しいポイントですね。フランス語の表記は発音が難しいので、指差し注文でも大丈夫です!

さらにデザートのフルーツやケーキまで揃うので、パテやテリーヌなどと一緒に買えばスーパーのテイクアウトでお手軽にフルコースが楽しめます!パリに50店舗以上ある定番のスーパー「MONOPRIX」や、有名デパート「ギャラリーラファイエット」でパリのデパ地下を体験するのもおすすめです。

ランチタイムやハッピーアワーを活用!

パリで観光も満喫しつつ街中で食事を楽しみたいなら、ランチタイムやハッピーアワーを活用するのも良いでしょう。ランチタイムのカフェやレストランには、「plat du jour」という本日のランチのような「おすすめ料理」が用意されている場合が多く、前菜とメインなどのセットメニューが楽しめます。

よりお得かつおしゃれなランチを楽しみたいなら、クレープリーもおすすめ。ガレットとデザートのクレープ、飲み物が付いて10〜13ユーロと、「plat du jour」がよりお得。ぜひ試してみてください!

日中の観光を終えて、ビールやワインで一息つきたいときは、ハッピーアワーを活用しましょう!実はパリのハッピーアワーは、17時〜21時までなど、日本に比べて長いのが特徴です。通常50clで9ユーロほどするビールも、ハッピーアワーは5〜6ユーロになります。ハッピーアワーが長い分、よりお得に楽しめるのは嬉しいですね!

ディナーと一緒にお酒を嗜みたい場合は、ぜひハッピーアワーの時間帯を狙ってみてください。

最後に

フランス(パリ)旅行は賢くお得に楽しもう!

フランスの都市でも物価が高いとされるパリですが、コツを知っていればお得に観光を楽しめます!食事の楽しみ方や時間帯、観光スポットでの割引料金などの節約テクニックをしっかり押さえて、パリを思う存分満喫しましょう!

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パリ在住のフリーランスライター&ブロガー。WORK HARD, TRAVEL HARDERをモットーに、世界30カ国への旅やパリライフの経験をメディアで発信中。パリをはじめ、現地の生活に溶け込んで得たリアルな情報をお届けします!

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