たびこふれ

パリの治安は大丈夫?2019年5月時点の状況をご紹介します

記事投稿日:2019/09/20最終更新日:2019/09/20

Views:

フォトジェニックなパティスリーや絶品フレンチ、世界遺産に美術館と、華やかなイメージが強いフランスのパリ。憧れの海外旅行先という方も多いのでは?観光で夢中になるとつい気が緩みがちですが、ここは海外!安全面の自己管理は、パリを満喫する上で重要なポイントです。

この記事では実際にパリで長期滞在を経験した筆者が、リアルな治安について徹底解説していきます。実際に経験したトラブルのエピソードも交えながら、パリ観光を安全に楽しむコツをシェアしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1. 2019年5月、フランス(パリ)の治安は?実際に滞在して分かったこと

パリ治安.jpg
<パリのシンボル・エッフェル塔の穴場撮影スポット 撮影:natsumi>

フランス(パリ)の治安は、日本と比べると正直良いとは言えません。ただし、基本的な安全対策を徹底すれば防げるトラブルがほとんどなので、安全対策のポイントをしっかり押さえましょう。それでは早速、筆者がパリで長期滞在中に経験したトラブル事例を紹介します。

パリの観光地周辺は治安が良くなかった、その理由はスリ

観光客を狙ったスリが多発しているパリ。特に有名観光スポットの周辺は注意が必要です。筆者もエッフェル塔の近くを夜間に一人で歩いていた際に、スリ未遂に遭いました。

ライトアップされた美しいエッフェル塔の写真を撮り、メトロの駅に向かって狭い歩道を歩いていたときのこと。背中に違和感があり、歩きながら手を後ろに回して背負っていたリュックのファスナーを確認すると、人の手に触れたような感触がしました。

咄嗟に振り返ると、不自然に距離を開けて歩く男性3人組が目に入ったと同時に、リュックのファスナーが少し開いていることに気がつきました。

もともとスリ対策として二重ファスナーのリュックを背負っていたため、幸い外側が開けられただけで中身は無事でした。今回スリに狙われた原因は、エッフェル塔の写真を撮っていたことで、隙のある観光客に見られたからと考えられます。

残念ながら、アジア人観光客は今でもお金持ちのイメージがあり、スリの標的にされやすいのが現状です。筆者もスリ未遂に遭遇し、夜に一人で歩く際はより気を引き締めることと、事前のスリ対策の大切さについて身を持って体感しました。

2. フランス(パリ)の治安を知るために見ておきたいこと

パリ治安3_censored.jpg
<パリ中心部の帰宅ラッシュ 撮影:natsumi>

日本と比べ決して治安が良いとは言えない、フランス(パリ)をはじめとするヨーロッパ圏。一体どのようなことに気をつければ、トラブルを未然に防ぐことができるのでしょうか?安全対策をするにあたって、ぜひ目を通していただきたいことをご紹介します。

電車やバスに乗っても安全?NGな行為は?

電車やバスに乗ってパリを観光することは、基本的に問題ありません。ただし、平日の6~8時頃の通勤ラッシュと17時~19時頃の帰宅ラッシュ時は、公共交通機関が混雑します。東京ほどではありませんが、満員電車になることも少なくありません。

混雑時はスリが増えるので、より意識して対策をしましょう。スマートフォンを手に持ったままの乗り降りは、咄嗟のことで盗られてしまう可能性があるため、非常に危険です。乗車中だけでなく乗降時もスマートフォンやカメラはカバンの中にしまう、カバンのファスナーを閉め体の前に抱えるといった対策をオススメします。常に隙を見せない努力をするのが重要です!

地元の人もきっちり鞄のファスナーを閉めている?

実は、パリに住むフランス人もスリに遭うことがあるそうです。フランスではバスや電車の中で通話が許されていますが、電話に夢中になっている隙に財布を盗られ、犯人は発車間際に電車から降りて逃げるケースもあるそう。

また、筆者の経験する範囲ですが、ズボンの後ろポケットにスマートフォンを入れて歩いているフランス人も見たことがありません。全員がファスナー付きのカバンを使っているわけではありませんが、常に荷物からは目を離さないなど、地元の人も最低限の防犯対策は常に意識している印象です。

カフェで絶対にやってはいけない「モノの置きっぱなし」

パリ観光の楽しみの1つでもある、カフェ巡り。開放的なオープンテラスが魅力的ですが、荷物を置いて席を取るのは絶対にやめましょう。目を離した隙に、荷物を盗られてしまうケースは非常に多いです。

そもそもパリでは荷物を置いて席を取る習慣がないため、後から来た人が勝手にどけて座ってしまうこともあり、席を取る行為はあまり意味がありません。また、こうした盗難はカフェだけでなく、ホテルのエントランスやレストランでも起こり得るため、荷物からは常に目を離さないようにしましょう。

フランス(パリ)はカード社会!現金は最低限に

フランス(パリ)ではカード決済が浸透しており、スーパーで飲み物を1つ買うだけでもカードで支払えるケースがほとんどです。メトロのチケットの自動券売機も、カード対応のみの機械が増えています。

多額の現金を持ち歩くのは、スリなどの危険もあるためオススメしません。代わりに、VisaやMaster Cardのクレジットカードを複数用意しておくと便利です。一方で、トイレを利用するときバスのチケットを車内で購入するときは小銭が必要なので、小額紙幣や小銭は常に持ち歩くようにしましょう。複数枚のクレジットカードと小銭、と覚えておくと安心です。

3. フランス(パリ)の治安が心配な場合、ホテルはどう選ぶべき?

この項目では、パリを安全に楽しむために知っておきたいホテル選びのコツを紹介します。特に女性は、治安の悪いエリアなどを事前に把握しておくと、より安心してパリ滞在が楽しめるので、ぜひ参考にしてください。

ホテルは3つ星以上を選びたい

フランスでは、基本的に3つ星以上のホテルを選ぶと、海外旅行初心者の方でも安心して滞在できます。英語の話せるスタッフがいるほか、専用バスルーム・トイレ・Wi-Fiの設備が整っている場合がほとんどです。

グレードとともに重視したいのが、メトロ駅からのアクセスが良いかどうか!パリ市内をメトロで観光する場合は、駅近ホテルが便利です。さらに空港発着のシャトルバス乗り場から近いホテルを選ぶのも、石畳でできたパリの街中、大きなスーツケースを引きながら移動する手間が省けます。

パリから、モンサンミッシェルやヴェルサイユ宮殿などの観光スポットも巡る方は、中長距離の列車が発着する駅の近くがオススメです。早朝発や夜遅くにパリ市内へ帰ってくるとき、体力・気力ともに負担を減らせます。

フランス(パリ)滞在で避けた方が良いエリアはある?

パリでホテルを予約する際に、避けるべきエリアを3つご紹介します。

  • 1つ目は、モンマルトルのサクレ・クール寺院より北のエリア。18区にあたります。有名キャバレー「ムーラン・ルージュ」をはじめ、夜遊びスポットが集中しており、夜の治安はあまりよくありません。特に女性は避けるべきエリアです。

  • 2つ目は、パリ北部の郊外、サン=ドニです。安いホテルが集まっていますが、犯罪多発地域となっており、治安は非常に悪いので絶対に避けましょう。移民と思われる人々が多く、その中でもアジア人はかなり目立つ印象です。筆者も車窓からサン=ドニ駅のホームを眺めたことがありましたが、明らかにパリ中心部とは違った雰囲気を感じました。

  • 3つ目は、パリ北駅と東駅周辺です。物乞いやホームレスが多いエリアで、夜になるとドラッグの匂いがしてくることも少なくないと聞きました。ロンドンへ行くユーロスターやシャル・ル・ドゴール空港行きの電車も発着するので便利なエリアですが、治安を考えるとオススメしません。

4. フランス(パリ)で注意したい、典型的なトラブル

パリ治安2_censored.jpg
<モンマルトルの丘の有名観光地、サクレ・クール寺院 撮影:natsumi>

フランス(パリ)で、特に注意したいトラブルを4つご紹介します。どれも常に頭の片隅に入れておきたい、王道のトラブルです。事前知識があるだけでしっかり安全対策ができるので、ぜひ参考にしてください。

スリ

先ほど紹介した実体験があるように、パリで一番よく聞くトラブルは、スリです。特に日本人は「現金を多く持ち歩いている」「警戒心が薄い」というイメージがあるため標的にされやすく、地下鉄の駅では日本語で注意喚起の放送が流れているほど。

スリは電車やバスに乗っているとき、駅構内、お店の中、街を歩いているときなど、あらゆる場面に潜んでおり、常に注意が必要です。グループでのスリもあり、1人がターゲットへ話しかける間に共犯者がお財布を盗るといった手口もあります。カバンから目を離さない、ポケットに貴重品を入れない、歩きスマホをしないといった基本的な防犯対策をしっかり意識しましょう。

詐欺

パリでよく見かける詐欺を3つ紹介します。

  • 1つ目は、3つのコップを使ったゲームで賭け金を騙し取る手口です。

これは小さなボールを隠したコップを動かしていき、最後にボールがどのコップに入っているかを当てるゲーム。観客はお金を賭けて参加することができます。
しかし、ゲーム自体が違法となっており、共犯者による巧みな誘導から勝敗に限らずお金は返ってきません。エッフェル塔付近などでよく見る詐欺ですが、絶対に関わらないようにしましょう。

  • 2つ目は、モンマルトルの丘でのミサンガ売りです。

サクレ・クール寺院へ向かう坂道には、多くのミサンガ売りが立っており、勝手に観光客の腕へミサンガをつけようと近づいてきます。いざ腕につけられると、1つ10ユーロなど高額な値段をふっかけてくる手口です。
支払いを要求されなくても、一瞬の隙をついて共犯者が財布を盗る可能性があります。ミサンガ売りが近づいてきても、相手にしないようにしましょう。

  • 3つ目は、署名詐欺です。

ボードを持った女性たちが署名を求めてきた際に、善意で署名をすると「サインをしたなら金を出せ」とトラブルに発展します。ノートルダム大聖堂やシャンゼリゼ通りといった、観光客が集まるエリアで多発している詐欺です。
突然道で話しかけられても、無視をするかはっきり「Non」と断り、速やかにその場を立ち去りましょう。

物乞い

パリでは、駅構内、電車の車内、道端、観光スポットの前など、あらゆる場面で物乞いを見かけることがあります。筆者が驚いたのが、電車内での物乞いです。

フランス語で「働けないので、1~2ユーロかレストランのチケットをください」といった旨が書かれたメモを座席に置いていき、後ほど回収にきます。フランス人の対応を見ていると、無視をしているケースがほとんど。稀に、無視したままでいると物乞いがメモを回収するときに直接お金を要求されたことがありましたが、何かトラブルに巻き込まれてからでは遅いので、毅然とした態度で「Non」と答えるようにしていました。

道端でも、知らない人に声をかけられる際は何かトラブルに巻き込まれるケースが多いので、基本的に相手にしないのが得策です。

置き引き

日本では、カフェなどで荷物を置いて席を取る人もいると思いますが、パリでは厳禁!ホテルや駅などでも、置き引きの被害が多発しています。テーブルの上にスマホを置いていて、少し目を離した瞬間に盗られてしまうケースもあります。

また、椅子の下に荷物を置いたり椅子にカバンをかけたりすることもやめましょう。まさか、と感じられる場面としては、ホテルのロビーや駅の自動券売機など、作業に集中している隙に置き引き被害に遭ってしまうケースが挙げられます。スリ対策と同じように、常に荷物からは目を離さない意識が大切です!

5. フランス(パリ)でトラブルに遭ったらやるべきこと

最後に、万が一フランス(パリ)でトラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法を、3つご紹介します。盗難だけでなく、体調を崩した際の対処法にも触れています。緊急時に使えるフレーズも、ぜひ参考にしてください。

警察への連絡

フランスで警察に連絡する際は、固定電話の場合は「17」に、携帯電話からは「112」にかけましょう。

ただし、財布やクレジットカード、パスポートの盗難や紛失に遭ってしまった場合は、直接最寄りの警察署に出向く必要があります。海外旅行保険で損害をカバーしてもらう場合や、パスポートの再発行手続きをする場合、まず警察署で紛失盗難届受理証明書を発行してもらうためです。クレジットカードの利用停止等、落ち着いて手続きを済ませた後に、警察署に向かいましょう。

救急連絡

パリでは観光中に体調を崩した場合、日本語で診療可能な病院を受診することができます。総合病院のAMERICAN HOSPITALでは、時間外の急患でも日本語の電話通訳サービスを受けることが可能です。

こちらに連絡する必要がある場合、「01 46 41 25 15」に電話をかけましょう。

日本人旅行者の場合は、直接病院に向かい窓口で緊急の旨を伝えれば受け付けてもらえるとのことですが、なるべく電話で連絡を取ってから受診することをオススメします。受診時の必要書類として、パスポートと海外旅行保険証を忘れずに。

※参考:AMERICAN HOSPITAL of Paris(外部サイトに遷移します)

在フランス日本大使館(Ambassade du Japon)

パスポートの紛失・盗難に遭った際は、在フランス日本大使館で再発行または「帰国のための渡航書」の発給手続きをしてもらいます。発行までの期間は、下記の電話番号から直接大使館に問い合わせましょう。

出国日までにパスポートの再発行が間に合わない場合は、日本への帰国にのみ使用できる「帰国のための渡航書」の発行を依頼することになります。

【在フランス日本大使館】

  • TEL:01-4888-6200
  • 住所:7, Avenue Hoche, 75008, Paris, France
  • 開館時間(領事部):月~金曜 09:30~13:00/14:30~17:00
  • 休館日:土~日曜、フランスの祝祭日と一部の日本の祝祭日
  • 公式サイト:https://www.fr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

緊急時の表現(日/英/仏)

最後に、フランス旅行中に使える緊急時の表現をご紹介します。トラブルが起きないことが一番ですが、備えあれば憂いなし!万が一のために、ぜひ参考にしてください。

  • 助けて!/Help!
    Au secours!Aidez-moi!
    「オー スクール!エデ モワ!」

  • 緊急事態だ!/Emergency!
    C'est une urgence!
    「セチュンヌ ユルジャンス!」

  • 警察を呼んで!/Call the police!
    Appelez la police!
    「アプレ ラ ポリス!」

  • 救急車を呼んで!/Call an ambulance!
    Appelez une ambulance!
    「アプレ ユヌ アンビュランス!」

  • バック(財布・時計・パスポート)を盗まれた。/My bag(my wallet, watch, passport)was stolen.
    On m'a volé mon sac(mon porte-monnaie/ma montre/mon passeport)
    「オン マ ヴォレ モンサック(モン ポルトモネ/マ モントル/モンパスポール)」

  • 日本語を話せる人はいませんか?/Does anyone speak Japanese?
    Est-ce qu'il y a quelqu'un qui parle japonais?
    「エスキリ ヤ ケルカン キ パルル ジャポネ?」

十分すぎるくらいしっかり自己管理を行い、万全の安全対策でフランス旅行を思いっきり満喫してくださいね。

プロフィール画像
この記事を書いた人
natsumi@Paris
  • Facebook シェア
  • twitter シェア
  • はてなブックマーク  シェア
  • LINE シェア

記事投稿日:2019/09/20最終更新日:2019/09/20

Views:

フランスのアクセスランキング

    © 2017 TabiCoffret Co.,Ltd.