ドイツ旅行が安く楽しめる時期は10月下旬!格安で航空券を狙うテクニックも紹介

ドイツ 10月のおすすめ食材はキノコ

美しい自然や歴史深い建築物など、見どころがたくさんのドイツ。オランダ、北欧、フランスなどに囲まれており、航空会社の選択肢も豊富です。

この記事では、ドイツへ安く旅したいときに知っておきたいベストな時期や、できるだけ安く航空券を購入するコツなどをご紹介しています。ドイツ旅行を計画されている方は、ぜひご覧ください!

目次

1. ドイツ旅行が安くてベストな時期は、ズバリ10月下旬!

ドイツ 街並み

ドイツのみならず、ヨーロッパ全体でのベストシーズンは夏。7月から9月上旬までは、航空券やホテルの料金がぐっと高くなります。一方で、寒さが本格的になるのは11月以降。

「それなら9月から10月前半が良いかな」と思われるかもしれませんが、ドイツでは「オクトーバーフェスト」という有名なお祭りが9月下旬から10月上旬に開催されるため、この期間もドイツ行の航空券が高くなります。

10月後半のドイツはここが魅力!

そういうわけで、ドイツに安く行けるベストな時期は、オクトーバーフェストが終わる10月中旬から下旬ごろ。大きなイベントはないものの、その分航空券が安くなりますし、過ごしやすい気候で食べ物もおいしい季節です。また、10月中旬から下旬であれば夜7時過ぎまで明るいので、冬と比べて日が長く時間を有効に使えることも重要なポイントでしょう。

なお、価格だけを見た場合、ドイツ行きの航空券が最も安くなりやすいのは11月下旬~12月上旬と、2~3月。しかし、後述する理由により、この時期にドイツへ行くのはあまりオススメできません。

1~2月のドイツ旅行で気を付けるべきこと

1月~2月も10月同様に、安い航空券が見つかるでしょう。しかし、この時期のドイツはオフシーズン。10月に比べると、日もぐっと短くなります。夏は夜10時くらいまで明るいですが、冬至に近づくにつれて日照時間がかなり短くなり、冬は夕方5時頃ともなると真っ暗になります。施設の営業時間が短くなることもあるので、行きたいお店がある場合などは注意が必要です。

ドイツのスーパーやショッピングセンターは、ハイシーズンでも日曜はお休み。オフシーズンともなると、日曜以外にもお休みされるお店が増えます。冬に観光地巡りをされる場合、お目当ての店はあらかじめ営業時間を確認したり、夜は観光ではなくコンサートを予定したりするなど、事前にしっかり計画されることをおすすめします。

また、2月は中国における「旧正月」の時期。中国人の富裕層に、ヨーロッパはとても人気です。この時期に中国の旧正月がかぶると航空券を買いにくかったり、観光地が混み合ったりすることがあるので注意が必要です。旧正月は毎年日程が変わりますので、事前に調べておくことをおすすめします。

2. 安くドイツ行きの航空券を購入するためのポイント

続いては、できるだけ安くドイツ行きの航空券を入手するために、さらに細かく見ておきたいことを紹介します。航空券を買う時期や航空会社選びなど、ドイツ旅行以外でも使えるテクニックですよ。

早割を利用して航空券を購入する

航空券のチケットを安く購入したいのであれば、「早めに予約する」ことは鉄則。目安としては、遅くとも3ヵ月前、できれば半年前に予約できるとベストです。航空会社によっては「早割」として、特別な料金で航空券を販売しているところがあります。3ヵ月を切ると価格が急上昇しますので、予定変更リスクとのバランスを見て早めに判断しましょう。

ドイツへの航空会社選びは中東経由や欧州経由がおすすめ

日本からドイツへ行くときは、ターキッシュ エアラインズやカタール航空などの、中東系航空会社が安くておすすめ。航空券を買うときは「燃油サーチャージ」という燃油代が含まれていますが、中東系航空会社はこの燃油代が安いのが特徴。その分、航空券代が安くなるというわけですね。

また、ヨーロッパ都市を経由する便の中では、ポーランドのLOT航空がとても安く購入できることがあります。 便によってはワルシャワで1泊する場合もありますが、日程に余裕がある場合は、乗り継ぎ時にワルシャワ観光もできておトクです。フィンランドの航空会社フィンエアーも安いことが多く、サービスも安定していると人気の航空会社です。

このほか、到着時間が深夜になる便なども、安くなる場合が多いでしょう。「乗り換え便は不安」という人もいると思いますが、空港の中には必ず案内掲示板がありますし、万が一迷ったとしても総合案内があるので、そこで確認することができます。飛行時間が長くなりますが、その分安いのが魅力と言えますね。

混雑時期を把握して安く航空券を購入する

連休などは航空券が高い時期ですが、出発日・帰国日を数日ずらすだけで安い航空券が購入できることも。有給休暇を連休につなげて取得できる人は、連休前後に有給を2,3日取得してみてください。

ドイツへ行く際、混みやすい時期は以下の通り。

  • 日本の連休(GW/お盆/年末年始)
  • 日本のお花見時期
  • ドイツのお祭りがある時
  • 「オクトーバーフェスト」の開催期間(9月下旬から10月上旬)
  • 中国人の旧正月の時期(2月前後)

お正月を例に見てみると、12月30日、31日の日本出発便は大変混み合っていますが、28日、29日では空いていることもあります。

日本の連休やお正月が混むのは想像つくと思いますが、気をつけたいのは日本のお花見時期。日本のお花見は世界的にも有名で、ドイツからも多くの人がお花見のために日本を訪れています。その時期に渡航が重なると、ドイツに行くことはできても、帰国便がとりにくいことが予想されます。

また、大学生の卒業旅行シーズンやケルンのカーニバルがある3月も混雑します。そのため、10月中旬~下旬が安く混み過ぎずにドイツ旅行を楽しめる、ベストな時期なのです。

3. 10月下旬のドイツ旅行で予算を抑えて楽しむ方法

ドイツにはたくさんの美術館や博物館があり、時間が許す限りたくさん見て回りたいもの。以下の情報を知っておけば、入館料を気にせず、思う存分楽しめます。ここでは、おすすめの時期である10月渡航を想定して解説します。

日曜日のドイツは美術館や博物館の入場が安い

ミュンヘンの「ノイエ・ピナコテーク」という美術館は、日曜日になると入館料が1ユーロに。ここには有名なゴッホの「ひまわり」があります。大変広い美術館ですので、日曜にゆっくり時間をとることをおすすめします。

また、その近くにある「ピナコテーク・デア・モデルネ」という現代美術館も、日曜日は1ユーロで入館可能。広くてモダンな建物で、ピカソやダリの有名な作品が見られます。この周辺は美術館が密集するエリアですので、朝から1日かけて美術鑑賞をする日を確保してください!

【Neue Pinakothek(ノイエ・ピナコテーク)】

【Pinakothek der Moderne(ピナコテーク・デア・モデルネ)】

ミュージアムパスなら「博物館の島」も3日間見放題!

博物館の嶋
<写真はイメージです/画像出典:Pixabay

世界遺産にも登録されている、ベルリンの「博物館の島」もぜひ足を運んでいただきたい場所のひとつ。ひとつの街に博物館が集まる島があり、ペルガモン博物館、新美術館、絵画館などがあります。

それぞれの入館料は10ユーロ~12ユーロするのですが、29ユーロで「ミュージアムパス」を購入すると、博物館の島のみならず、ベルリン市内全ての公立博物館や美術館が3日間無料になり、かなりの節約に。

上記はミュンヘンとベルリンの例ですが、ケルンやハンブルク、その他の都市にもそれぞれ必ずお得な情報があるので、事前に調べてから渡航することをおすすめします。

10月ならではの風景を楽しむなら「ロマンチック街道(南ドイツ)」

10月後半はドイツでも紅葉が美しい季節で、特に「ロマンチック街道」がおすすめです。ロマンチック街道とは南ドイツを縦に走る街道で、ヴュルツブルクからオーストリアの国境に近いフュッセンという街まで続きます。

また、ロマンチック街道の中には、ローテンブルク、ノイシュバンシュタイン城、ヴィース教会という見どころがありますが、ノイシュバンシュタイン城は某アニメーション映画におけるシンデレラ城のモデルになったという言われから、日本でも人気の観光地。

周りをアルプスの森と湖に囲まれているので、紅葉の季節にいくと更に美しく見えます。ローテンブルクは絵本のような街で、「中世の宝石箱」とも称される、歴史ある美しい街です。

4. 航空券が安い時期でもこの予算は減らせない!ドイツ旅行の必須項目

航空券が安くて気候も良い10月下旬のドイツは、秋のグルメが楽しめる時期。航空券代を節約した分、ここでしか食べられないものをしっかり味わってください!

日本より安い!ぜひ試したい「黒トリュフ」

トリュフやかぼちゃ 秋のグルメ
<トリュフやかぼちゃなど、さまざまなドイツの食を楽しんでください>

ドイツで秋の味覚と言えばおいしいきのこ(シャンピニオン)。中でも「黒トリュフ」は要チェック!最近日本でも話題の黒トリュフですが、旬のトリュフは香りよし、味よし、値段よしとあって、美食家にも人気です。ドイツにはイタリアンを提供するお店も多く、「黒トリュフのパスタ」が約2,000円前後。元々高級食材ですので「安い」とは言えませんが、日本の価格と比べると、かなりお値打ちではないでしょうか?

きのこの他には「かぼちゃ」もぜひ味わってほしい秋の味覚。かぼちゃのスープは甘くて濃厚で一度いただくと忘れられないおいしさです。また、ドイツといえばビールが思い浮かびますが、ドイツワインも人気。ワインは秋が季節ですので、ワイナリーめぐりなども楽しめます。航空券やホテルで節約をした分、グルメにお金を使えますね!

【関連記事】ドイツの秋といえばかぼちゃ!

ベルリンの壁を見に行くときは早めに切符を買って予算を節約

ドイツと言えばベルリンの壁ですが、ベルリンがこの壁によって東西に分断され、2つの国に分かれていたことは今では想像もできません。分断の歴史が終わったのは約30年前。何百年も前の歴史ではないのです。

『ある日、ドイツのベルリンという町の中に巨大な壁が築かれました。1枚の大きな壁がひとつの町をふたつに分け隔て、そのために友達や親戚、おじいさんやおばあさんに二度と会えなくなるなどと考えられますか?当時のベルリンの壁はまさにそういうものだったのです。この壁は1989年11月9日まで28年間、存在し続けました。そしてちょうど25年前、ようやく崩れたのです。【ドイツ連邦共和国大使館 総領事館 公式サイトより引用】』

フランクフルトからベルリンまでの交通費が必要ですが、ドイツに来たらベルリンの壁は必見。電車で4時間弱かかるのですが、電車は直行ですのでアクセスは簡単。早めに購入すれば安く買えますので、渡航前にオンラインでチケットを購入してください。

レイルヨーロッパというWebサイトでは、ヨーロッパ各地を結ぶ列車の切符を購入できるのですが、こちらであれば、日本語で購入できて便利です。ただし、手数料がかかる点にご注意を。試しに2019年8月19日の電車を調べてみると、19,000円程度のチケットが最安値で3,200円。早めに購入しない手はありません!

※参考:レイルヨーロッパ公式サイト(外部サイトに遷移します)

5. クリスマスマーケットシーズンのドイツ旅行は高い?

ドイツのクリスマスと言えば「クリスマスマーケット」。これを目当てにドイツへ行こうという人も多いのではないでしょうか。ベルリン、ケルンなど、各地のマーケットを訪れ、その違いを感じるのも楽しみ方のひとつでしょう。

ステンドグラス 教会

クリスマスマーケット以外にも、大聖堂でのミサや、ゴスペルに映えるステンドグラスなども圧巻です。この時期の航空券は、各都市12月20日頃から価格が上昇。欧米での「クリスマス休暇」(12月中ごろ~年末)にあわせて高くなるようです。

クリスマスマーケット時期のポイント

クリスマスマーケット

クリスマスマーケットは11月下旬から始まります。11月下旬~12月初旬の航空券ならそれほど高くなく、お手頃なチケットが入手できる可能性があります。しかし12月中ごろになると、海外に住んでいるドイツ人が続々と帰国。この時期にドイツ入りする飛行機は大混雑ということもあるでしょう。

そして、クリスマスマーケットが終わるのは12月24日。その後は静かなクリスマスが訪れます。24日のクリスマスイブ午後は、町全体がお休みのムード。25日・26日は全日休みのことが多く、スーパーなども閉まります。観光地のレストランは開いていることが多いですが、にぎやかな雰囲気は味わえないかもしれませんのでご注意ください。

6. メッセ(見本市)がある時期のドイツ旅行は高い?

最後に、ここまでは観光シーズンの観点から解説してきましたが、ビジネスにおける繁忙期も紹介しましょう。ドイツでは、企業が集まって展示会を開く「メッセ(見本市)」が毎年開催されます。この時期は世界中からドイツに人が集まるため、航空券が高くなる傾向に。

2019年のメッセスケジュールを調べてみると、8月にはケルン、デュッセルドルフ、ハノーバーで、9月はフリードリヒスハーフェン、ベルリン、デュッセルドルフ、ライプチヒ、オッフェンバッハ・アム・マイン、フーズム、カールスルーエ等でメッセが開かれています。

5月と9月はメッセの開催数が他の月よりも多く、観光だけでなくビジネス目的で渡航される方も増加します。そのため、航空券はもちろん、ホテルの予約も難しくなると想定してください。この時期にドイツ旅行を計画される方は、以下のようなサイトでメッセと重ならないか、確認してみるとよいでしょう。

※参考:世界の見本市・展示会情報(J-messe)-日本貿易振興機構(ジェトロ)(外部サイトに遷移します)

日本から行くときは「メッセより少し前に出発」するか、「メッセが始まってから出発」すること。ドイツから帰ってくるときは「メッセ終了日よりも少し早めに帰る」か、「メッセ終了から2〜3日後に帰る」など、時期をずらすことで、多少混雑を回避することができます。

観光にベストな時期で渡航するのも良いのですが、やはり予算は抑えたいたいもの。個人的に10月のドイツは気候も予算もちょうど良いベストシーズン!ぜひ素敵なドイツ旅行を計画してください!

※画像撮影:カブ

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カブ

海外80か国を旅して、6か国に住み、現在海外在住7年目。英語の他にイタリア語やロシア語も話します現在はウクライナで医学部に通い、医学生として勉強中。多数の旅行経験を生かし、旅行のアドバイスをしています。猫とヨーロッパが好き。

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